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1126号

NO.1126     Ryo Onishi              12/10/2017

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雑貨屋のひとり言

私が通っているデンタルクリニックや眼科医院ではクレジットカードでの支払いができず、現金で支払っています。買い物や飲食店での支払いはほとんどのところでクレジットカードが使えるのに不便を感じています。
世界はキャッシュレスの時代ですが、日本では現金での支払い率が飛び抜けて高いようです。日本人は現金が好きなようです。クレジットカード支払いに関して言えば日本は後進国なんですね。月末になると現金を引き出すためにATMに長い行列ができているのは現金が必要なところが多いからなんでしょうか。≪R.O≫

 

 バルボア湖畔の桜

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。

そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『バルボア湖畔の櫻』(羅府新報、2000年3月掲載)
 ロサンゼルス地方にも桜の季節がやってきた。ここ数年「お花見」の名所として定着した“バルボア”湖畔の桜について、この桜の木を寄贈した匿名日本企業の現地代表者から「なぜ匿名なのか」興味ある話を聞かせてもらった。

 1990年、この企業の創立20周年記念事業として、季節感の乏しいここロサンゼルスにも毎年決まった時期にパッと咲く桜を植えてアメリカの皆さんに楽しんでもらったら、というアイデアからスタートした桜の植樹計画だったが、寄贈受入れ先のロス市公園課の反応は必ずしも歓迎ムードではなかったそうだ。

何故なら実際受け入れ側となる市公園課にとって、こんな植樹の話というのは何も珍しい事ではなく、その殆どは企業の宣伝のためであり、企業側の都合がすべてに優先され、植樹の時期、その後のメインテナンス等に関しての配慮がないからなのだ。

 樹木というのは当然ながら植樹のあと何十年も水や肥料を与え、手入れをし、病害虫や災害から守る世話をしなければならず、市公園課の現場の人達にしてみれば、そんな樹木の寄贈は、ありがた迷惑以外のなにものでもない。

その上、当時はジャパン・バッシングが盛んな頃で、日本企業を前面に打ち出して宣伝をした場合、幼な木である桜の枝を折られる心配もあったという。

 こんな話を市当局から聞いた結果、自分達企業にとって、重要なのは長期的な地元との協調であるという純粋な原点に立ち戻り、一切企業の名前は出さないことにして、その旨を市当局に申しでたという。

 市当局も「こういうことを言う企業ははじめてだ」と驚いたそうだが、それが結果的に市公園課現場の人々の理解を得、充分なテイクケアをしてもらえる体制へとつながったという。

 当地のような“地中海性気候”の温暖な地域での生育は困難であるとされた桜が関係者の努力によって見事な花を咲かせる“バルボア”湖畔3,400本の桜の木は、まもなく満開の時を迎えようとしている。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


気のおけぬ貧乏神といて傘寿

いい奴と貧乏神の保証印

力石昔話が持ち上げる

無位無官長寿の夢は持ち続け

追走をする健康という馬力



( ニュースひとりよがり )


「喪中」
年賀欠礼 −富岡八幡宮

「露選手団の参加禁止」
薬物にはお灸を −平昌五輪

「金正恩氏、タイヤ工場視察」
火の車も直視して −北の声なき声


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(503)「学び直し教育」

政府は、このほど定年退職した高齢者や出産・育児で一時的に退職した女性らが再びビジネスの技能を磨くことが出来る『学び直し教育』(リカレント教育)推進のため2019年以降に約5,000億円を投入する方針を固めた。『学び直し教育』とは安倍政権が重要施策としている(2兆円規模の)“人づくり革命”の一環だという。

翁、一瞬、あれ?と思った。「学び直し」と言う表現に引っかかったのだ。「○○をし直す」「○○をやり直す」と言うのは「同じことをもう一度やり直す」と言う意味で“あまり上手く行かなかった・満足出来なかった・失敗した”ので「もう一度やり直す」と言うふうに使うのが一般的(国語的)解釈だ。しかし、内容をよく読んでみると「今やっていること、今までやってきたことの奥を更に探求し、技術と質の向上を図るため、以前に学んだことをもう一度学び直す。特に社会経験を積んだ人たちが、かつて学校教育で学んだことをもう一度勉強し直す」ということのほかに「今までやれなかった(やりたかった)学びにチャレンジする」という意味もあるそうだ。ならば、1981年(昭和56年)に中央教育審議会が答申し、文科省が推進して来た『生涯学習』(人が生涯にわたり、学習活動を続けることによって自己の充実・啓発・生活向上のために自己に適した手段を自ら選んで学習する)の理念とかなり共通している、と思うのだが、異なる点は“再びビジネスの技能を磨く”いうところのようだ。

『学び直し教育』(リカレント教育)について、もう少し(生涯学習と異なる)概念を調べてみると――「リカレント」とは「循環する」ことを意味し、従来の教育が学校から社会へという方向で動いていたのに対し、一度社会に出た人が学校へ再入学することを認め、学校教育と社会教育を循環的にシステム化することを主題としているとのこと。スポーツ選手や芸能人らが、それなりに名を成した後も大学や専門学校に入学して“学び直す”というケースは幾つもあるが、それも広い意味で「リカレント教育』だろう。そこで『学び直し教育』を希望する人たちの理由・意欲度などを内閣府の調査資料で拾ってみた。

内閣府の世論調査によると、社会人が「大学で学び直したい」と考える理由は「もっと、教養を高めたい」(52%)、「今後の人生を有意義にするため」(49%)、「転職に必要を感じたため」(28%)、「現在、働いている仕事に更なる知識を深めるため」(25%)、「友人を得たいため」(21%)そして高卒で社会人になった人は「高卒と大卒との生涯所得額が違い過ぎるため」などがある。更に「社会に出た後、もう一度、大学や専門学校へ行って学んでみたい意欲があるかどうか」を訊いたところ「学んでみたい」(30%)、「現在、仕事の合間に大学(または専門学校)で学んでいる」(19%)、「学びたいとは思わない」(46%)という調査結果が出た(2015年度調査)。「学びたい、学んでいる」が49%もいることに、翁、正直、(嬉しく)驚いている。現在、学習意欲の低下が心配される我が国の若者(特に大学生)が“学習の尊さと必要性”を実感するのは社会人になってからだろうか。振り返れば翁もそうであった。きちんとした専門知識の習得と教養の必要性を痛感したのは社会に出て“その道”で働くようになってからであった。生来、下戸の翁は夜の付き合いを出来るだけセーブして、その夜間タイムを、今、与えられている仕事の、より高度な専門知識を習得する時間に充てた。勿論(リカレントではなく)独学である。論語の“学べば、即ち固ならず”(学ぶことによって視野が広がり固定観念に偏らない)まさに当時は“学ぶ楽しさ”を実感したものだった(但し、再勉強したのは、ほんの数年間だけだったが)。

前述の「リカレント教育」に関しては、欧米先進国は日本よりはるかに環境が整っている。
つまり“労働者のキャリアアップ”のために社会人になってからの再学習制度が確立している。具体例としては、スウエーデン、フランス、イタリア、ベルギーなどでは有給教育制度が、また、アメリカでは全都市に在る公立の2年制大学(コミュニティ・カレッジ)が活用されている。地域の人たちに、出来るだけ安い授業料(4年制大学の半額以下)で大学教育と職業訓練を提供するのがコミュニティ・カレッジの主な役割。勿論、生涯教育にも力を入れている。と言うことは、このコミュニティ・カレッジは、かつて翁が(映像製作会社経営と2足の草鞋で、約10年間)奉職していた専門学校(2年制)と同じような教育機関だ。専門学校とは、1976年(昭和51年)に新しく法制化された専修学校法に基づく教育機関で「職業もしくは実際生活に必要な能力を育成し、また教養の向上を図る」ことを目的としている。つまり実践的な職業教育、専門的な技能養成を行なう教育機関。卒業すると“専門士”の称号が与えられ、公的機関では“短大卒と同等”の資格を得る。現在、多岐に亘って(第一線で)活躍しているスペシャリストの中には、専門学校卒業者がかなり多いことも事実だ。そこで翁、政府に提言したい。『学び直し教育』の場は大学だけでなく専門学校をも活用して貰いたい。むしろ“専門知識と専門技術の習得”は、一般大学より専門学校の方が実戦的だ(と、翁は教師の経験上、断言する)。

今後、ますます労働人口の減少が心配される我が国において高齢者や女性の(意欲と能力に応じた)労働環境を整えることは急務だ。厚労省の調査によると、男性60歳〜65歳の約57%、女性45歳〜60歳の約47%が「出来るだけ長く働きたい」意欲を示している。それらの人たちを支援する『学び直し教育』が具現すれば、60歳代、70歳代はまだ働き盛り。
高齢者の社会復帰(再就職=労働人口の拡大)で自立経済が可能となり日本経済の活性化も期待出来よう。更には、若者は高齢者の豊かな社会経験と熟練技術に学び、高齢者は若者の新鮮なエネルギーに触れ、老若相互理解(尊敬)・協力関係が実現すれば、将来的には日本人の新たな民族文化が生まれるかも知れない。歌手・さだ まさしが書いた『やばい老人になろう』の本の中に「この国の未来は老人にかかっている」と言う添え書きがある。同感だ。翁は既に“やばい(我儘)老人”だが・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

星の回しあい

日本に戻ってくると普段見ない日本のTVを見る時間が圧倒的に多くなる。通常、日本にいる母はスカイプのネット通信ぐらいしか使用しないので安いワイファイルーターで間に合うだろうと契約してしまったのが失敗だった。母が使うスカイプぐらいなら問題は無いのだけれど私が帰ってきてネットを使うと途端に契約のGBを超えてしまって画面はスローになり動かなくなってしまう。というわけで、仕方なく母が見ているTVのニュースやバラエティ番組を見る時間が多くなってしまうのだ。前置きが長くなってしまったけれど、このところ気になった話題があった。それは日本の相撲会の話だ。先月から一斉にどこのTV番組でも同じような論調の相撲界の話題で持ちきりだった。その中で、ある番組のある司会者が“星の回しあい”と言う言葉を言った瞬間、他のゲストが慌てて、その言葉をかき消すように他の話に切り替えた。その場の違和感と他のゲストの顔色が変わった事にこれは何かあるのかなと“星の回しあい”という言葉を超スローなネットで調べてみたら、ガチンコ相撲とか八百長という言葉が出てきた。今年、貴ノ岩が白?に勝ってその後、稀勢の里が貴ノ岩を負かして優勝した動画も出ていた。サクサクとネット検索が出来ないので詳しい事は調べられないけれどTVなどで呼ばれるコメンテイタ―は言ってはいけない言葉があるのだろうか、、、相撲協会に遠慮した上っ面な話ばかりで事実がわかりにくい。それよりネットの一般の人のコメントの方が本質を見ているというか賢いコメントがたくさん出ていて感心した。今まで、私は、お相撲の世界には、あまり興味が無かったので張り手という言葉も知らなかった。以前あるジャーナリストが“張り手は相撲の王者が使う手では無い”と真剣に話していた時もピンとこなかった。その時にそのジャーナリストは“モンゴルの相撲取りが増えてから相撲は格闘技のようになってしまった。だから怪我をする人が多くなったのですよ。相撲協会はルール作りをちゃんとした方がいい”とも熱く語っていた。今回の日馬富士の暴力問題の裏に隠れている人や本質を貴乃花はあぶりだす事が出来るのだろうか、、、貴乃花が弟子を想う愛情溢れた言葉を何年か前のプログに書き記したものを読んだ時に目頭が熱くなった。そして、ふとモンゴル帝国時代に日本侵略を企てたフビライ皇帝の事が頭をかすめた。朝鮮国を制圧した後、自分たちの手を汚さず朝鮮人を使って対馬に乗り込んできた。対馬の歴史も学校では学ぶ事が無かったけれど調べればいくらでも出てくる。騎馬民族、狩猟民族、いろんな民族がいるけれど皆荒っぽい。農耕民族である日本人とは違う。 後輩へモンゴル相撲の躾や礼儀を教えてやると言いながら執拗に殴ったという言い訳はここ日本では通じない。何年か前には死者も出たと聞いて驚いた。私にはチンピラが集団リンチで子分にヤキを入れたようにしか見えない。まだ事件の真相はハッキリした事が表には出てきていないようだけれど深い闇があるようだ。そのニュースばかりがTVで垂れ流されている間、北朝鮮からは怪しい漁船や死体までが日本海側にたくさん漂着しはじめた。これだけ多くなってくると、こっそりニュースを流すわけにもいかず以前からあったこのニュースを取り上げないわけにもいかなくなった。チラリとそのニュースを見た時、海の警備にあたっている人達が防護服を着ているのを見た。その時に“ あっ! バイオテロかもしれない ”と思った。以前あるジャーナリストが今後、北朝鮮は天然痘ウィルスを日本に使うかもしれない。これが安く使えるテロだ“と言っていた言葉を思い出した。 
余計な恐怖をあおってはいけないという考え方もあるかもしれない。でも想定外では済まされない危機的な状況が日本には、たくさん起きてきている。私達は経験や見聞きした情報によって自分なりに考えたり判断したりする。その情報が一方からだけなら判断をする事は難しい。日本がどこかの国の自治区になんてならないうちに早く日本のメディアや電波利権にもメスを入れ本当の情報の元で対策を打ってほしい。


茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。前回の記事は「風景・・・小さな写真館」です。http://www.zakkayanews.com/zw/zw1119.htm

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

40年も前のことですが、アイワのカセットボーイを購入して使っていたことがありました。サンプルで付いていた音楽カセットの素晴らしい音に感動したものでした。ヘッドフォーンをつけて通勤している私の姿を見た人はきっと流行りの音楽を楽しんでいると思ったことでしょう。でも私は音楽ではなく安いカセットテープにラジオ英会話の放送を録音し聴いていたのでした。あれから40年、デジタルプレーヤーであの頃流行っていた曲やカラオケで歌えそうなPOPを聴いています。最近ちょっとカラオケにはまっているからです。

で、今週のジャズはSaxのJackie McLeanとピアノのMal Waldronがコラボしたアルバムです。Jackie McLeanの歯切れのいいサックスが素晴らしいです。
 

Jackie McLean & Mal Waldron Original Quartet           -Complete Recordings-

CD 1
01-Sentimental Journey 10:00
02-Why Was I Born? 5:16
03-When I Fall In Love 5:36
04-I Hear A Rhapsody 5:08
05-Embraceable You 7:07
06-I Never Knew 3:00
07-These Foolish Things 8:21
08-Love Is Here To Stay 4:21
09-I Cover The Waterfront 6:27
10-Whats New? 6:38
11-Old Folks 4:56
12-Bean And The Boys 8:33

CD 2
01-Strange Blues 7:34
02-Outburst 4:35
03-Left Alone 6:06
04-Contour 5:01
05-Confirmation 11:26
06-Abstraction 7:59
07-Beau Jack 11:24
08-Mirage 9:52

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

先週の水曜日、午後からU.S.Jに行きました。
クリスマスのショーとツリーの点灯が観たくて、18時45分まで大きなツリーがある広場で待ちました。期待通りの素晴らしいショーと点灯した美しいツリーが観れました。寒い中、待った甲斐がありました。先週に引き続き孫が大喜びでした。

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雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1126

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com