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1152号

NO.1152     Ryo Onishi              6/10/2018

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雑貨屋のひとり言

AIスピーカーを実際に買った人はどのように使っているのかとても興味があります。テレビのコマーシャルでは料理中に必要になったものをAIスピーカーで注文している場面がありますが、自分が言ったものと違うものが注文されることはないのか、その場合、誰の責任になるのかなど課題がありそうです。昔SF映画で観たことが現実のものになってきました。期待したいですね。私はアイデアの一つとして英会話の勉強をしたい人が会話相手として使えるのではないかと思っています。≪R.O≫

 

 入 社 式

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。

そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『入 社 式 』(羅府新報、2002年4月掲載)
 早いもので今年も四半期が過ぎ、4月の風が心地よい。しかし、日本は相変わらず不景気風にさらされ厳しいようだ。

そんな中で、「ペイオフ凍結」も解禁され(初年度は定期預金など貯蓄性の高い預金のみ)、預金をする側が「つぶれない銀行、金融機関」を選ばなければならない時代に入ったことになる。

 4月1日、日本の多くの企業で一斉に新入社員の入社式が行われ、その様子がメディアを通じアメリカにも伝えられた。

それらの中には、若手社員の発案を採用し、空港のジャンボ機の前で入社式を行った航空会社のようなユニークなものもあったが、大方の企業は例年と変わらずの風景だった。

入社式では社長以下トップ経営者が新入社員への訓示として、時代や社会の厳しさを強調し、それを乗り越えるための覚悟を求めるというパターンが殆どだった。 
 
新入社員に対し、時代の厳しさを伝え、叱咤激励をすることは企業トップとして当然のことだ。また、次の世代を担う若者達も嵐の大海へ船出をするには相当の覚悟が必要だ。

 しかし、私はこれら形式化した入社式の様子を知るにつけ、なにか足りないものを感じざるをえない。

問題企業の経営トップが、自らの経営責任を省みず、新入社員へ厳しい訓示をしても迫力を感じない。

 企業業績の悪化や金融機関の不良債権増大は多分に時運のもたらす結果であることは確かだ。

しかし、いかなる事情であれ、企業経営の結果は経営者の責任であり、「バブルのツケ」と一言で片付けられては従業員や消費者、一般大衆はたまったものではない。   
 
いっそのこと、入社式では先ず新入社員(または新入社員の代表)がその企業の経営のあり方について“意見と提案”を述べ、社長以下経営トップは、それに答えて新入社員の前で“決意表明”をするくらいの型破り入社式のほうが、よほど現実的で意味があるのではないだろうか。

 こんな会社なら革新的で、時代の波に乗った企業に育つのではないかと思うのだが、如何だろう。


河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


虹掴むはずの十指が節くれる

30年陛下お疲れさまでした

七十余年核の愚行がまだ続き

八十路坂 遥か昭和を振り返る 

百年後どう変わってる原子の火



( ニュースひとりよがり )


「アメリカG7で孤立」
仲良くしましょうや −北朝鮮

「台風5号」
あおり行為が心配 −梅雨前線

「ベストファーザー賞」
たい平さんに座布団10枚 −主催者


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(528)「乃木将軍、大義に殉ず」

夏日に近い五月晴れの某日『旧乃木邸』が一般公開されたので見学に行った。『旧乃木邸』とは、日清・日露戦争を戦い、明治天皇大葬の日(1912年=大正元年9月1日)、静子夫人と共に自刃(殉死)した陸軍大将・乃木希典将軍の私邸――東京・赤坂南青山1丁目の(東京メトロ)千代田線・乃木坂駅を降りると直ぐの所に在り、翁はまず隣接の乃木神社に参拝して『乃木公園』に入る(写真左)。園内の「瘞血(えいけつ)之処」(ご夫妻が自刃した際に血で染められた衣類などを埋めた所)(写真右)に黙禱を捧げ邸宅へ向かう。

途中、「厩舎」(明治22年築)(写真左)や「乃木大将と辻占売少年像」(写真右)のほかに、「水師営のナツメの樹」(3代目)、「乃木大将お手植えの月桂樹」「乃木大将の歌碑」などがあるが(それぞれの物語はいずれかの機会にさせていただくとして)早速、邸宅内に入る。

現存する家屋(写真左)は乃木大将自らの設計により1902年(明治35年)に新築されたもの。明治期の将官の邸宅は接客を目的とする豪華な建物が多かったのに比べ、乃木邸の外観は黒塗りの板張りで飾り気がなく、内部も極めて簡素かつ合理的に造られており、明治期の和洋折衷建築としてもかなり貴重な建造物。そして「ご夫妻自刃の部屋」(写真右)。館内は撮影禁止なので外回廊から撮影したが、ご夫妻の最期のご様子が偲ばれて直ぐには
シャッターを切ることが出来なかった。ここでも、しばらく黙祷。ほかに「大将の部屋」、「夫人の部屋」、「応接間」、「食堂」などがあるが、これらもスペースの都合で割愛。

さて、『乃木大将』が何故“世界的な名将”と称賛されるようになったか――「それは乃木希典の本文である至誠・大義を重んじる武士道精神のゆえんである」と中西輝政・京都大学名誉教授は著書『乃木希典――日本人への警醒』の中で述べている。“乃木の武士道“を物語るエピソードがある。♪旅順開城 約成りて 敵の将軍ステッセル 乃木大将と会見の 所はいずこ 水師営(作詩・佐々木信綱、作曲・岡野貞一)(『水師営の会見』)

(乃木希典将軍) (2列目中央左が乃木将軍、右がステッセル将軍=水師営にて)
1904年(明治37年)2月8日から翌年9月5日までの1年7か月間、満州(中国東北部)・朝鮮の支配権をめぐって日本とロシアが戦った『日露戦争』で乃木大将は第3軍司令官として「旅順攻囲戦」(203高地攻略)の総指揮を取り、日露双方合わせて約9万人の死傷者を出すほどの激戦の結果、ロシア軍が降伏、直ぐに水師営(駐屯地=現在の遼寧省大連市旅順)で降伏文書調印。その記念写真撮影の際、(通常、降伏した側には帯剣は許されないが)「武士の名誉を重んじる」として乃木将軍は、敵の将軍ステッセル以下全将校に軍装・勲章・帯剣を許した。そのことが各国に報道され「サムライ・ノギ」の名が世界に轟いた。

“武士道”を好む明治天皇は、そんな乃木と(臣下ではなく)親友として接した。乃木もまた明治天皇を深く敬愛した。『日露戦争』後、乃木は(明治天皇の要請で)学習院長を兼ね皇族及び華族子弟の教育に従事。明治天皇拝謁の機会を(頻繁に)得た。そして1912年
(明治45年)7月30日、明治天皇崩御に際し乃木は殉死の決意を静子夫人に告げた。(冒頭に述べた)明治天皇大葬の日(1912年=大正元年9月1日)、ご夫妻は皇居遥拝の後、夫人は懐剣で胸を刺し、乃木は軍刀で割腹、最期まで武士道を貫き通した。乃木大将の多くの遺訓の中で翁が好きな言葉は「己れを虚しゅうして大義に殉ずる」(私利私欲を捨て謙虚にして天下国家のために尽くす)――この言葉、今の国会議員たちに聴かせてやりたいが、果たして彼らに“聴く耳“が有るや無しや・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

ジャズ史上最高のカリスマと称されるサックス奏者John Coltraneは40歳(1926-1967)という若さでこの世を去りましたが、John Coltraneの名は不滅でジャズファンなら知らない人はいません。先日、未発表のスタジオ録音作が発見されたというニュースがありました。そのスタジオ録音作が55年の歳月を経てインパルスレーベルより6月29日に世界同時発売されるようです。
ということで、今週は58年前のJohn Coltraneのアルバムを紹介します。

"Giant Step"  John Coltrane

01-Giant Steps [4:48]
02-Cousin Mary [5:51]
03-Countdown [2:27]
04-Spiral [6:04]
05-Syeeda's Song Flute [7:07]
06-Naima [4:27]
07-Mr. P.C. [6:59]

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

先週、日よけシェードを探しにホームセンターに行きましたが、中途半端なものしかなく、結局、ネット通販で探すことになりました。ただネット通販は便利なのですが実物が観れないので買うときは説明を読み寸法を測ってしっかりイメージできるようにしてから購入します。期待通りのものが届くことを願っています。最近アマゾンで購入することが多くなってきています。

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Zakkaya Weekly No.1152

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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