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1142号

NO.1142     Ryo Onishi              4/1/2018

 weekly
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雑貨屋のひとり言

関西も桜が満開になって来たので、金曜日の午後、西宮の夙川公園にワインを持って行ってみました。16時ごろに着きベンチに座って、ワイフとワインを飲みながら桜を楽しみました。外で飲むお酒は格別でした。マスクをしている人がたくさんいました。私も目がショボついていたので花粉の飛散量がかなり多かったのだと思います。≪R.O≫

 

 海外ロングステイ

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。

そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『海外ロングステイ』(羅府新報、2001年5月掲載)
 私は6月初旬まで日本へ行ってきた。日本滞在中、私は「海外ロングステイ・シンポジューム」という集まりで“パネリスト”を務めてきた。

「海外ロングステイ」とは、これまでの若者中心の“パック旅行”形式の海外旅行ではなく、数週間、数ヶ月を単位に海外の特定の場所、または地域に滞在し、滞在地の生活・文化を学び、また現地の人達と交流したり、ボランティア活動をするなどして、パック旅行や短期旅行では味わえない“海外”を有意義に体験しようというもので、対象者はどちらかと言うと中高年、熟年層が主になっている。  

今回は神奈川県藤沢市の「ロングステイ湘南」というグループが主催したもので、私以外にもオーストラリア、ニュージーランド、ロタ島からパネリストが参加していた。

シンポジューム当日、会場となった地元の文化センターには三百人を遥かに越える人が集まり、熱心に我々パネリストの話に耳を傾けてくれ、また質問も真剣で活発だった。

そして翌日の主要新聞二紙(但し、湘南地方版)にも写真入の記事になって大きく報じられ、改めて日本での『海外ロングステイ』に対する急速な関心の高まりに、私のほうがびっくりした。こんなことは5,6年前では到底考えられないことだ。
 
日本では最近、このような“海外ロングステイ同好会”が各地に誕生しているという。

また、インターネット・メーリングシステムを利用した“M.L.(メーリング・リスト)グループ”も日本国内にはあり、世の中の変化には目を見張るばかりだ。

 このような日本の動きに対して、受け入れ側である我々としても、“中高年”“ロングステイ”“I.T.(インターネット・テクノロジー)”といったキーワードに対応すべく、「海外ロングステイ受け入れ」、「シニア・ネット(日本語版)」といったプロジェクトの立ち上げを始めようと準備を開始しているところだ。

働き蜂の日本の中高年令層も海外での長期滞在に生き甲斐を求める時代になったようだ。


河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


変身を唱えて妻の外出着

後期とは言わせませんと胸の線

アイラブユーだけしか英語知りません

百歳を歩く気でいる万歩計

年金の夢に小さなジャンプ台



( ニュースひとりよがり )


「金の注目度」
メダルから正恩へ −朝鮮半島

「証人喚問」
4月1日なら −昭惠夫人

「サザエさんの歌」
♪買物しようよ 通販で −アマゾン


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(518)「九品仏の桜」

毎年、桜の花を観るたびに翁、<年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず>(唐時代の詩人・劉希夷の作)を思い出す。寒い冬が終わって春になると毎年同じように花は美しく咲くけれど、昨年一緒にこの花を見た人は、今年はもうこの世にはいない――悠久なる自然と儚い人間の生命を対比した無常の詠嘆句である。翁の年齢になると“一緒にこの花を見た人が今はもうこの世にいない”を嘆じることは勿論だが、我が身が今年もまた桜花の美に浸ることが出来た幸せ(感謝)と、次なる歳の桜花との再会を願う祈りが一段と深まる。

東京都の桜の名所と言えば目黒川・新宿御苑・千鳥ヶ淵公園・六義園・上野公園。六本木ヒルズ(毛利庭園)・靖国神社・飛鳥山公園・代々木公園・昭和記念公園・市ヶ谷〜四谷土手・隅田川沿岸など数多くある。翁、幾度となくこれらの名所での花見をしてきたが、高齢になるにつれ人混み、騒音に耐えられなくなり、近年は(自宅の)近場の“静かな桜の名所”を訪ねることにしている。例えば目黒区・碑文谷のサレジオ教会付近、碑文谷八幡参道の“桜堤”、五反田〜大崎の目黒川など。翁が最近、頻繁に利用している東急池上線や大井町線の沿線にも“密かな桜の名所”が沢山ある。翁、先日、大井町線(大井町から溝の口)に乗った。数年前、マンションの友人に案内されて「大岡山駅」前の『東京工業大学』の“校内桜”見物に行ったことがある。なかなか見ごたえのあるキャンパス桜だった。先日は「大岡山駅」の次「緑が丘駅」で下車、駅前から自由が丘までの1キロも続く桜並木の入り口を1枚パチリ(右写真)。この時間、幸いに人通りも少なく、まるで“桜独り占め”。再び電車に乗って「自由が丘駅」の次の「九品仏駅」で降り、駅の直ぐ傍の『九品仏浄真寺』へ。

以前から『九品仏』(くほんぶつ)とは、どんな仏様たちだろうかと気にかかっていたので、“今日は、桜見物と併せて九品仏を学ぼう”と、長い参道(写真左)を抜け、「仁王門」(写真中)をくぐった。「仁王門」の左側に「梵鐘」(写真右=いずれも東京都有形文化財)。

広い境内の西方に3棟のお堂「三仏堂」(写真左・中)がある。中央を「上品堂」(じょうぼんどう)、北側を「中品堂」(ちゅうぼんどう)、南側を「下品堂」(げぼんどう)と言う。翁は、これらの品堂を説明する知識を持っていないので割愛するが、それぞれの品堂に3体ずつ、合計9体の表情の異なる阿弥陀如来像が安置されている(写真右は上品堂に安置されている3体の阿弥陀如来)。ここでようやく『九品仏』とは、9人の阿弥陀如来(修行して悟りを開き、人々を極楽浄土へ導く仏様)であることを知る。

「三仏堂」の対面(東方)の本堂(写真左)に参拝。靴を脱いで木造の階段を昇ると、正面に金色に輝く丈六(じょうろく)のご本尊・釈迦如来の坐像(写真右)が参拝者を優しく迎えてくれる。丈六とは仏像の背丈(丈量)の基準。仏の身長は1丈6尺(約4.85m)、坐像の丈六像は1丈6尺の半分の8尺(約2.43m)。それでも台座が高いので、畳に正座して拝顔する参拝者にとってはかなりの威圧感と恭しさを覚える。本堂の右端に職員(僧侶)の詰め所がある。翁、僧侶に「東方のお釈迦様と西方の九品仏(9体の阿弥陀如来)の関係」を問う。僧侶いわく「端的に言えば師匠と弟子の関係ですが、お釈迦様は“十方諸仏”、即ち、宇宙には無数の仏が存在すると説いておられます。阿弥陀如来、大日如来、薬師如来など皆“十方諸仏”の仏様です。お釈迦様は宇宙の諸仏をお護りしています」――平俗・凡人の翁にはちょっと難しい説明だった。

さて『九品仏浄真寺』の桜は爛漫と言うほどのものではなかったが、翁が好む静かな佇まいの“仏の桜”に身を置く心地良さは抜群だった。無宗教、無信心の翁でも、凛とした雰囲気の神社仏閣を訪ねれば、やはり我が心が洗われるのを覚える。それ“無宗の信”か。
【花の舞う 阿弥陀の苑(その)に 立ちどまり 無明の闇の 明ける喜び】・・・っと、
そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。 

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

みんなが待っていた春です。日本中がさくらでいっぱいです。昨年(1089号)は桜ジャズを紹介しました。今年もこの季節にぴったりなアルバムを見つけました。Nicki Parrottの"Sakura Sakura"です。すべての曲が春の詩です。ジャケットもさくら色です。明るくさわやかなNicki Parrottの歌声が素敵です。
 

"Sakura Sakura" Nicki Parrott

01-April In Paris (V.Duke - E.Y.Harburg)
02-April Showers (L.Silvers - B.G.De Sylva)
03-Cherry Pink And Apple Blossam White (L.Guglielmi)
04-It Might As Well Be Spring (R.Rodgers - O.Hammerstein)
05-Sakura Sakura (Traditional)
06-Some Other Spring (I.Kitchings - A.Herzog Jr)
07-I Love Paris (C.Porter)
08-Spring Can Really Hang You Up The Most (F.Landersman - T.Wolf)
09-Spring Is Here (L.Hart - R.Rodgers)
10-Suddenly It's Spring (J.Burke - J.Van Heusen)
11-There'll Be Another Spring (P.Lee - H. Wheeler)
12-They Say It's Spring (M.Clark & B.Haymes)
13-You Must Believe In Spring (A.Bergman, M.Bergman, J.Dem - M.Legrand)
14-I'll Remember April (G.De Paul - P.Johnston, D.Raye)

Nicki Parrott Vocal And Bass
John Di Martino Piano
Lisa Parrott Soprano And Bariton Saxophones
Paul Meyers Guitar
Tim Horner Drums
Dominick Farinacci Trumpet
Martin Wind Cello
Recorded at Avatar Studio in New York on November 25,26 and 28,2011.


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

三年くらい前から毎朝、コップ一杯のトマトジュースを飲んでいます。
トマトジュースのリコピンの効果を最大限に引き出す方法をテレビ番組で知ったので、早速やっています。トマトジュースにスプーン一杯のオリーブオイルを入れ、温めて飲むと、リコピンの吸収が良くなるようです。

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Zakkaya Weekly No.1142

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com