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1136号

NO.1136     Ryo Onishi              2/18/2018

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雑貨屋のひとり言

北朝鮮に振り回されて興味が薄れかけていた平昌オリンピックですが、昨日は、日本中が期待していた男子フィギアスケートの羽生結弦選手と宇野昌磨選手の圧巻の演技で、感動させられました。羽生選手の宣言通りの優勝はすごいとしか言いようがありません。二位になった宇野選手はすべての選手の演技と点数を観て、冷静に自分の演技をしたというのですから、すごい選手だと思います。スカッとさせてくれた二人に感謝です。この二人のスーパースターが、ますますフィギュアスケートを面白くしてくれますね。 ≪R.O≫

 

名刺

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。

そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『名  刺 』(羅府新報、2001年2月掲載)
日本人ビジネスマンにとって名刺とは、自分のID (身分証明、又は存在証明) であり、また自分を他人と区別し、印象付けるための重要な手段の一つになっている。

日本にいるとこれに印鑑(個人の認印)が加わるのだろうが、さすがにサインの国アメリカでは印鑑は持っていても意味がない。

そして特に肩書き社会から脱皮しきれていない日本と日本人にとって名刺に記載されている企業・組織名とそこでの役職名(肩書き)は絶対だ。

日本人は誰かと名刺を交換すると、相手の名前を確認すると同時に相手の企業・組織名、肩書きを一瞥して相手の品定めをすることが多い。

名刺の主が一流企業、またはお得意先で、しかもお偉いさんだったりすると、とたんに言葉遣いまで変わってしまったりする。

相手が尊敬に値する人間なら敬語も結構、丁寧語も良いだろうし、それこそ日本語ならではの美点だと言えようが、相手の肩書きで言葉遣いが変わるようでは、尊敬するのは相手の人間性ではなく、彼(彼女)の名刺ということになりはしないだろうか。(そう言えば名刺を押し戴いて相手の顔は一切見ず、ただひたすら貰った名刺に向かって最敬礼している人を時々見かける)

かく言う私もつい3年前までは企業の一員として社名・役職入りの名刺を振りまきながら会社の為に(と本人だけが勝手に納得し)働いていた一人だった。

今はビジネスからは引退しているので私の手作り名刺には社名・役職名はない。その代り趣味やボランティアにかかわるホームページのサイト・アドレスなどを書きこんでいる。

先日、長野県の田中新知事誕生の時に起こった“名刺折り曲げ事件”を逆手にとって、はじめから“折り曲げ線”を刷り込んだ名刺を作って配ったら、受け取った人達は名刺に向かって最敬礼どころか、 げらげら笑い出す始末。

これは少々悪乗りにすぎるが、でもこの名刺のお陰で初対面の相手に私自身を強く印象付けられ、我が意を得たりの心境だ。

こんな“名刺”では“名士”にはなれないが、もって“瞑し”とすべきか。


河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


お多福がいる団欒の真ん中に

財外相妻が兼務でつつがない

ばあちゃんのやる気に茶柱が二つ

日々生きる泣く葦笑う葦でいて

定年後長寿をライバルと競う



( ニュースひとりよがり )


「金与正氏帰国」
これで北風がおさまってくれれば −平昌五輪

 「麻生財務相在任戦後1位」
よくやった −自賛大臣
よくもった −失言大臣

「インフルエンザ猛威」
天神様が心配だ −神頼み受験生


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(512)「2月22日は竹島の日」

日本の領土を形成する島の数が(海上保安庁データによると)6,852もあるそうだ。その中で『日本領土』でありながら、日本人が自由に行けない島が幾つかある。代表的なのは、ドロボー猫のロシアが不法占領している『北方領土』、薄汚いドブネズミの中国が舌なめずりしている『尖閣諸島』、ロシアのドロボー猫もどきの韓国が不法占拠している『竹島』。これらはいずれもが歴史上、国際法上、まぎれもない『日本固有の領土』であるのに――

2月22日は『竹島の日』。これは2005年(平成17年)に島根県が定めた条例であるが、当然、日本政府もこの条例を支持している。その根拠は――『竹島』は豊臣時代から日本領として認知されており、17世紀には当時の鳥取藩(現在の鳥取県)の漁師たちが実際的な管理運営をしていた。法的には1905年(明治38年)明治政府は『竹島』を正式に島根県に編入して世界に日本の領土であることを知らしめた。しかし敗戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)は『竹島』を日本の行政権から外した。これを口実に1952年1月、李承晩(韓国初代大統領)は国際法を無視して一方的に海洋主権宣言、いわゆる“李承晩ライン”を設け、竹島周辺海域の水産資源を勝手に取得した。これが日韓の竹島問題の始まりである。1952年(昭和27年)と言えば、前年(1951年9月8日)サンフランシスコ講和条約調印によって日本の主権が認められ、翌年(1952年4月28日)条約発効、晴れて国家主権を回復した年。そのサンフランシスコ条約の文中にも「竹島は日本領」と明記されている。にもかかわらず韓国は近年、竹島に軍事基地を設け、日本漁船の進入に目を光らせている。国際法を無視した韓国のこの強盗行為は単に漁業問題だけでなく我が国の防衛問題にも関わってくるのだが、日本政府は何も出来ない。韓国併合の歴史(ひけ目)がいつまでも尾を引き、卑屈になっているのだろう。そんなことでは韓国は竹島を、永久に“独島”と言い張って手放すことはあるまい。その証拠に、韓国は(島根県が主催する)『竹島の日』記念行事には必ずイチャモンをつける。“閣僚の靖国参拝”と同様、よくもまあ、飽きもせず、愚かしいプロパガンダ(政治的情報・宣伝戦)を繰り返すものだ。

“竹島問題”で日本全国紙の論調が2分されている。朝日新聞は「竹島を、日韓の共同管理に出来ればいいが、韓国が応じないだろう。ならば、いっそのこと、竹島を(韓国に)譲ってしまえば・・・」に、翁、ほとほと呆れかえるが、この売国奴的論説はけっして看過出来るものではない。また毎日新聞は「日韓国交正常化以来50年(2015年)も過ぎたのに(竹島問題で)友好関係にキズをつけては両国民にとってプラスにはならない」と、暗に『竹島の日』の記念行事の中止を匂わせている。朝日も毎日も本当に日本の国益を重んじる新聞だろうか。否、翁はかねてより両紙を反体制・左翼系新聞として警戒している。一方、読売新聞は「領土問題は国の尊厳に関わる基本問題だ。ゆるがせにしてはならない。“韓国を刺激しないように”という事なかれ主義では、日本国民の理解は得られない」との主張、また産経新聞は「(『竹島の日』に際し)『竹島』が歴史的にも国際法的にも“日本領土”であるという認識を更に深めたい」と『竹島』を日本固有の領土とする正当性を主張した。この読売・産経の主張こそ正論であろう。(註:以上、4紙の記事は数年前のものであることをお断りしておく)

今、思い出すことがある。2012年8月、李明博と言う(当時の)不人気な韓国大統領が、落ち目の支持率回復を狙って「竹島上陸」を敢行した。この時、激怒した翁、当時、韓国某テレビ局プロデューサーだった友人・P君にメールで苦言を呈した「李明博の軽薄・愚行は日韓友好関係に百害をもたらす。李明博の資質と見識を疑う」。(それに対し)親日家のP君から「韓国ジャーナリズム界にも“李大統領の軽挙妄動は韓日友好関係に影を落とす無意味なパフォーマンス“との批判が出ています」との返信メールが届いた。韓国にも道理をわきまえる健全なジャーナリストが多くいることを知らされ、翁は安堵した。(4年前にリタイヤしたP君とは今も親交が続いている。)

さて、今更ではあるが『竹島』とは――首相官邸のホームページによると、日本(島根県)と韓国(慶尚北道)のほぼ中間の日本海に浮かぶ島群。東島(女島)、西島(男島)の2つの小島と10数の岩礁からなり、総面積は0.21u(日比谷公園とほぼ同じ)。『竹島』周辺の海は漁業の宝庫であり、17世紀から日本の漁師たちはこの海域で漁を行なった。島根県は『竹島』において、アワビ・サザエ・ワカメ・イワノリ・テングサを対象とする第1種共同漁業権を設定している。当然、これに対する韓国の反発は激しく、日韓双方の排他的経済水域(EEZ)や『竹島』周辺での操業ルールを決める漁業交渉は(韓国側の反発で)1年半も中断したまま。昨年11月のトランプ米大統領訪韓時の晩餐会で、(非常識にも)韓国が不法占拠している『竹島』周辺で獲れた“独島エビ”を出した問題もあって今度は日本政府が“遺憾の意”を表した。こんな状態では、漁業交渉の中断は更に長引くかも・・・

“平昌冬季五輪”で北朝鮮が韓国に派遣した応援団が開会式の会場で『竹島』(韓国名・独島)が入った“統一旗”を振った。同じく韓国入りした三池淵管弦楽団も開会前夜(8日)
の公演で“独島も我が祖国”と言う替え歌を歌った。 女子アイスホッケー南北合同チームと対スウエーデン戦、対日本戦の時も『竹島』が描かれた「統一旗(韓半島旗・朝鮮半島旗)」が登場した。政治・宗教・思想を持ち込んではいけないとするオリンピック憲章に違反してまでも南北の団結をアピールしたかった文在寅(韓国大統領)だが、結果的には、どうやら文在寅は北朝鮮にうまく利用された形になったようだ。

先日発表された「高校学習指導要領案」では昨年3月に告示された小中学校に続き『北方領土』・『尖閣諸島』・『竹島』が「日本固有の領土」と明記された。大拍手!この3島群に日の丸がはためく日の早からんことを祈りたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

適温

1月下旬に日本からLAに戻ってきて一番感じた事は温暖な気候の有難さだ。一挙に緊張感がほぐれて体が軽くなった感じがする。今年の日本は特に厳しい寒さが続いていて、肩に力を入れないと寒さにやられてしまうようで、いつも体のどこかが、こわ張っているのを感じた。おまけに乾燥で目も肌もカサカサで寒さに加え、この乾燥の方が最近は体に負担を感じる。これはカリフォルニアの天気に甘やかされた為か自分の老化のせいなのだろうか…とも思ったけれど確かにこの数年、気候が劇的に変化しているのも追い打ちをかけているのだと思う。特に日本は過ごしやすい春と秋が短くなってきていて、あっという間に春も秋も急ぎ足で去っていってしまう。
LAの気温 春の花 欄の花 蕾

今回、日本とLAで気温がどのくらい違うのか見やすいように日本の温度計と湿度計が付いている計器を持ってきて1階の部屋と2階の部屋に置いてみた。部屋は暖房もしていないのに、温度も湿度もほぼ赤い適温の中で納まっている。日本では乾燥の為に目薬をさす頻度が多いのに、この適温の中では殆ど目薬もささないのに目がすっきりして視力が回復するのだ。スキンクリームなどつけなくても日本ほど皮膚も乾燥しない。
殆ど雨も降らないのに乾燥しない事が不思議だ。日本では乾燥注意報が頻繁に出ていると母が言っていた。それにお正月が過ぎても厳冬の為かいつまでたっても野菜が安くならないらしい。カリフォルニアはサンサンと降り注ぐ太陽を浴びて野菜や果物はたいした努力もせずにすくすく育つ。おまけに広大な土地があるのでそこで取れた作物は安い。
将来、日本の食糧事情はどうなっていくのだろうか…天候に左右されない農業の開発やIT化はすでに始まっているのだろうけれど、その恩恵を受けられるようになるにはもう少し先の事かもしれない。人間が自然や天候をコントロールする事はまだ不可能かもしれないけれど適温の中で人間が過ごす事が出来るようなものが発明される時が近い将来に来る事を切望する。それも日本人の知恵と発明で。
先週、オックスナードの畑から苺に加えて紫色の花束が届いた。欄の蕾も膨らんできている。街の街路樹の木もチラホラ花が咲き始めている。そろそろ一足早い春がLAにもやってきている。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。 

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

今週もピアノジャズです。2年前の雑貨屋1032号で紹介したデンマークのピアニスト、Peter Rosendalのコペンハーゲンのジャズハウスでのライブ録音のアルバムです。
私の好きな独特なピアノの響きで癒されるジャズです。観客の拍手がライブハウスのライブ感を感じさせてくれます。
 

"Live at The Copenhagen Jazzhouse" Peter Rosendal Trio

01-Under Elmene
02-Ekko Fra En Sommerfugl
03-Someday My Prince
04-Elgen Er Los
05-When It's Sleepy Time Down South
06-Holmen
07-Troldedans
08-Lystfiskeren

Peter Rosendal (p)
Mads Vinding (b)
Morten Lund (ds)

2002.8 Copenhagen Jazzhouse



ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

日照時間が長くなって来ました。寒くても明るくなるだけで春に近づいていると感じさせてくれ気分も明るくなります。でもこれから眼がショボつく花粉症の季節になるので少し憂鬱でもあります。

先週、久しぶりに開こうとしたメールのパスワードが思い出せなくて困りました。メモをしておけばよかったのですが、残念ながらしてなかったのです。思いつくパスワードをいろいろ試したのですがダメでした。マンションのための専用メールアドレスだったので、一部の委員の方にパスワードを別のメールで送ったことを思い出しました。幸いそのメールを見つけることができ、メールを開くことができました。パスワードをどこかにメモしておくことをお勧めします。でもメモしたことを忘れないようにしましょう。

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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1136

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com