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1127号

NO.1127     Ryo Onishi              12/17/2017

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雑貨屋のひとり言

日本列島を寒波が襲った先週、私たちは長男家族と一緒に仙台、八戸、函館にいました。一年前に札幌を訪問した時と比べるとかなり厳しい寒さでした。しかし、帰ってきてからの家の中の方が寒いような気がしています。
私たち夫婦にとって初めての東北、函館の訪問で、長男夫妻がアレンジしてくれたこの旅行は心に残る素晴らしいものでした。感謝です。

函館山からの夜景(16時40分ごろ)

金森レンガ倉庫(正面は函館山)

仙台の夜、キッズも楽しめるカラオケルームでカラオケ、松島海岸で食べ放題の焼き牡蠣、星野リゾート青森屋で親子三代で温泉に入ったことなど楽しい経験がいっぱいありました。≪R.O≫

 

 オンライン投票

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。

そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『オンライン投票』(羅府新報、2000年5月掲載)
 アメリカ大統領選挙は、既に民主、共和両党の最終候補者としてゴア(民主党)、ブッシュ(共和党)の両氏に事実上絞られている。今回の選挙での特記事項の一つに、インターネットやE-メールの台頭があげられよう。

各候補者は独自のキャンペーン用ホームページを開設し、政見から資金集めまで、これらハイテク手段を有効に活用しているのが目立つ。

 そして、画期的だったのがアリゾナ州での予備選挙史上初めてインターネットによるオンライン投票の採用だ。

非公式な模擬投票はこれまでにも試験的に実施されたことはあったようだが、公式な予備選挙の投票手段として使われたのはこれが初めてだった。

 今回実施されたオンライン投票の具体的な手続きは、まず事前に有権者がオンライン投票の申込みと登録をし、そこで与えられたパスワードを使用して実際にインターネットを通じて投票をするという仕組みであり、一人が二度投票したり、他人の名前を使っての投票は出来ないように工夫されていたようだ。

 広大なアメリカでは、投票所まで出かける手間を省けるオンライン投票は有権者にとってはたいへん便利な投票手段であり、このシステムの採用は、より多くの人達に投票、即ち政治に参加できる道を開こうという画期的な試みだったと言えよう。

 事実、今回のアリゾナ州の民主党の予備選挙での全投票数は前回の数倍にもなり、その多くはインターネットで投票した人だったそうだ。

これは多くの有権者が政治に参加するための貴重な示唆を与えてくれているようだ。
 
 政治に無関心であるが故に投票しない有権者に対し、必要なことは意識の向上である事は確かであるが、オンライン投票のような誰でも手軽に安心して投票できるようなシステムを開発・導入するのも一方で必要だろう。 

もちろん、そのためには不正侵入者による妨害やコンピューターウイルスの侵入、セキュリティーやプライバシー上の懸念等、まだ解決すべき事が多いことも確かだが。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


核ボタン疑心暗鬼が撫でている

死ぬときはみんな一緒と核兵器

終末時計核のもしもが進ませる

人間は利口か馬鹿か原子の火

百年後どう変ってる原子の火



( ニュースひとりよがり )


「エルサレムを首都と認定」
トランプ劇場はまだやっている −小池劇場

「個人向け増税続々」
やけ酒を飲んで下さい −酒税

「国民栄誉賞」
八冠になりました −羽生竜王、井山棋聖


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(504)「急げ!海上保安官増員・装備品拡充・法整備を」

今に始まったことではないが、最近、またまた北朝鮮籍の漁船(木造船)が日本海の排他的経済水域(EEZ=領土境界線から200海里=約370km、漁業・採掘・その他の産業に関する権利を独占出来、また資源や海洋汚染に関して管理責任を要求される海域)の荒波を乗り越え、日本の領海に不法侵入、日本海沿岸の沖合や島に漂着・上陸している。

海上保安庁によると今年12月14日現在までに確認された木造船の漂着・漂流は83隻、2013年の80件を超え、過去最多となった。今年1月から10月までは月に2件から5件程度であったが、11月に入ってから28件と急増、12月も24件にのぼった。船内からは19遺体が見つかり、生存者は42人、そのほかにも行方不明者がいるとしたら、彼らの行き先が懸念される。もしかしてどこかの市町村に上陸しているのではないか?最近の漂流・漂着・上陸の場所は能登半島沖、秋田県由利本荘沖、北海道松前小島(上陸)、新潟県東区沖合と佐渡市石名川河口沖、そしてつい先日(12日から13日にかけて)山形県遊佐町の海水浴場で1遺体が見つかった。これらのニュースを視て(読んで)翁、単純な疑問と不安を覚えた。「こう易々と日本領海に侵入し日本領土に接岸・上陸出来るとは“日本の海の守り”は、いったいどうなっているのだ?!」

「日本はスパイ天国、とりわけ日本海側には100カ所に及ぶスパイ上陸スポットがある」と言われている。したがって“木造船漂着事件”に関しては、(翁は)“北朝鮮が木造漁船を仕立てて大挙して日本海に出て来た目的は”漁とスパイ工作“半々と見ている。確かに、北朝鮮は核・ミサイル開発に対する国連加盟国の経済制裁を受けて国内の食糧事情は(これまで以上に)逼迫している。それなのに(韓国放送局KBSによると)北朝鮮の軍部が海上操業権を中国に売り渡した可能性があるとのこと。もし、それが事実なら北朝鮮は漁場を日本の排他的経済水域・大和堆(やまとたい=日本海有数の漁場)に求めるしかない。現に(海上保安庁の発表によると)この11月から12月にかけて大和堆で漁をする北朝鮮船(木造船)は300隻以上だと言う。そして(その中の)多数の木造船が日本領海に侵入して来た。これは異常だ。果たして“漂着”は悪天候やボロ木造船の整備不良のせいだろうか?いや、翁はそうは思わない。熟練の船長が乗っていれば船の整備状況や天候を読むことぐらいは当たり前、ましてや(まともな漁目的なら)操業日数に伴う食糧・水・油・医薬品等は当然用意しているはず。それなのに83隻も(日本領海内に)侵入して来た、そこに翁は“スパイ工作を意図した故意的漂流”を感じる。

漁には日帰りの沿岸漁業、2〜3日の沖合漁業、数週間以上(長期の)遠洋漁業の種類があるが、北朝鮮の漁民は遠出が出来るほどの大・中型漁船を持ってはおらず、第一、漁民が勝手に漁に出ることは許されていない。漁民が漁に出るには軍の許可を得なければならず、軍が(約3000隻?)保有している木造船を借りなければならない。油も軍が管理しているので、事実上、北朝鮮の漁民は政府(軍)の許可・命令がなければ自由出漁は不可能なのだ。と言うことは、日本の排他的経済水域・大和堆の漁場にやって来る木造船は間違いなく“軍の指示下”によるもので、その船の乗組員は雇われ漁師のほか、大部分が“兵士”だろうと、専門家(軍事評論家)は見ている。翁もそう思う。その証拠として11月29日に松前小島で発見された木造船に「朝鮮人民軍部隊」のプレートがあったし、今夏、排他的経済水域で水産庁の漁業取締船が北朝鮮の小型船に接近したら船腹から銃口を向けられ、乗組員全員が朝鮮人民軍の所属であったという事実もある。こうなると、もはや日本海で操業する木造船乗組員の大部分は“兵士”であると断言してもいいだろう。そこで(前述の)翁の疑問と不安「何で、こう易々と日本領海内へ侵入、日本領土に接岸・上陸を許すのか」に対する答えだが――密漁・密輸・密入国など海の犯罪を取り締まる“海の警察”は海上保安庁である。ならば、保安官たちの怠慢か?いや、けっして彼らが怠慢である訳はなし、そこには海保の苦しい事情があることを理解しなければならない。

四方海に囲まれた日本の海を守る海上保安庁の組織には(北方領土を含む)北海道周辺海域を担当する第1管区海上保安本部から(尖閣諸島を含む)沖縄県周辺海域を担当する第11管区海上保安本部まであり、日本海側を担当するのは第1管区・第2管区・第5管区・第7管区・第8管区・第9管区。6つの保安本部で日本海を守っているのに日本海側での犯罪取り締まりが思うように行かない。その理由として人員不足と(高性能の巡視船を含む)装備不足、そして何より法規制が保安官たちの活動を鈍らせている。海上保安庁全職員は約12,300人、うち生え抜き職員は約11,500人。単純に11管区で割ると1管区あたり、わずか1,000人ちょっと。ところが、あの“尖閣諸島警備”の応援に相当数の保安官や巡視船が借り出されているそうだから、必然的に他の管区は人手不足になる。

犯罪者を制圧する武器は、催涙ガス弾・警告弾・ゴム弾など非殺傷兵器のほか拳銃・自動小銃・狙撃銃・ショットガンなどを持っているが(軍事専門家によると)「ほとんど使用する機会はない」そうだ。何故なら法規制があるからだ。海上保安官は第1義的には容疑者の逮捕など陸上警察官と同様の権限が与えられており、職務遂行のため巡視船に装備した武器などを使用して違法船舶及び乗組員への制圧行動を行なうことが出来ることになっているのだが“法規”に縛られて実際には“武器使用”は厳しく制限されている。つまり、相手(容疑者)が武器などで巡視船や保安官に抵抗しない限り、こちらも武器使用は出来ない。相手が襲ってて来た場合にのみ(相応の武器で)反撃出来る。相手がライフルやショットガン、小型大砲で砲弾を放ち込んで来たら反撃する、という後手攻撃しか出来ないことを“敵”どもは笑っている。巡視船や保安官が被弾した後にやっと反撃するなんて、現場の保安官たちはどれだけ危険で歯がゆい思いをしていることだろう。翁は吼える「海上保安官の増員・装備品の拡充・法の整備を急げ!」・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

パソコン教室の年賀はがき作り

今週の月曜日にシニアのパソコン教室で先生をされている方からクラスにご招待を受けた。現在、年賀はがきを皆で作っているという。好きなデザインや文字を選んで自分なりの言葉でオリジナルの年賀はがきをパソコンから作るのだそうだ。毎年、この時期になると年賀はがきを送る人のデーターをアップデートもする。喪中の人にはチェックを入れて年賀はがきのリストから外しておく。日本はずいぶん便利なソフトが、いろいろあるのだな〜と感心した。米国では、まだまだ市販のカードを利用している人が殆どだと思う。ずいぶん日本のシニアのパソコン教室も進んでいて私などより、ずっと皆さん勉強熱心だ。ちょうど、その日のパソコン教室では、其々の人が作った年賀はがきをプリンターで印刷するという作業を行っていた。このパソコン教室はクラスの中のSさんが認知症予防の為にいいのではないかと率先して区役所に持ちかけ15年前にスタートしたのだと言う。とても頭が切れるハキハキとした女性でパソコン教室のリーダー的存在だ。皆が落ちこぼれない様に励まし合って連絡を取り合い続けてきたのだそうだ。そのSさんはパソコン教室を立ち上げられて間もなく、お体が不自由になられたそうだ。それでも毎回、往復タクシーを使ってパソコン教室にいらっしゃっている。現在Sさんのお住まいの地区が区画整理の為に来年は移動しなくては、ならなくなったようでこの際、米国にいる息子さんご夫婦の所に移住するらしいのだ。そんな話をパソコン教室の先生から聞いた。そして、ちょうど米国から一時帰国している私の話をSさんに話したら是非会いたいとの事でパソコン教室に呼んでいただく事になったのだ。最近は米国で永住権を放棄して日本に帰る人も多くいる。逆に年を重ねられてから米国に移住するケースは稀だ。息子さんがいても、やはり日本で培った人間関係や慣れた環境から離れて新しい生活に馴染むまでは不安もある事だろうと思う。何か私などでわかる事があればという思いでお話しさせていただいた。
それにしてもパソコン教室に行って気が付いたのは長い事、自分は年賀はがきを出していなかった事だ。何だか恥ずかしいような気持ちになった。今は電子メールでカードも出せるのでついつい安易な方法で済ましていた。でも、やはりカードやハガキを受け取った時は気持ちが伝わるし嬉しいものだ。たとえ1年間、ご無沙汰していても年賀はがきを出す事によってその人の近況がわかるし縁をまた繋いでいける。今年もあっと言う間に年の瀬が近くなってきた。そして今年も年賀はがきは間に合いそうもない、、、、


茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。前回の記事は「風景・・・小さな写真館」です。http://www.zakkayanews.com/zw/zw1119.htm

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

12月も中旬を過ぎ、 厳しい寒さの年末になりました。
函館で宿泊したホテルでは部屋の窓から観える函館ベイエリアに電飾のクリスマスツリーがとてもロマンティックでした。来週はもうクリスマスです。今週のアルバムはBeegie Adairの"My Piano Christmas"です。聴き馴染みのある曲ばかりですがクリスマスを感じさせる落ち着いたピアノジャズです。15曲目は最近カラオケでも歌っている山下達郎のクリスマスイブです。
 

"My Piano Christmas"   Beegie Adair

01-Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow
02-Santa Claus Is Coming To Town
03-Jingle Bells
04-Winter Wonderland
05-Have Yourself A Merry Little Christmas
06-Santa Baby
07-Sleigh Ride
08-Silver Bells Featuring Sam Levine
09-The Christmas Song
10-God Rest Ye Merry Gentlemen
11-Deck The Halls
12-Frosty The Snowman
13-White Christmas
14-O Little Town Of Bethlehem / When You Wish Upon A Star Medley
15-Christmas Eve

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

4歳の孫が生まれる前からジャカルタに単身赴任していたパパが、今夜帰任します。口が達者な娘にパパがたじたじになっている姿が目に浮かびます。

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雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1127

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com