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1124号

NO.1124     Ryo Onishi              11/26/2017

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雑貨屋のひとり言

今年最後の連休週末はプラックフライデーのセールがあったので近所のショッピングモールは大変賑わっていました。私はセールの前にチェックしていたものが半額以下で買えてハッピーな気分です。このセールでお店がブラック(黒字)になるならどんどんやってもらいたいと思います。単なる偶然ですが今年のブラックフライデーは11月24日で雑貨屋ウィークリー1124号とおなじでした。≪R.O≫

 

 人をほめる

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。

そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

880.『人をほめる』
私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。

そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。
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『人をほめる』(羅府新報、2000年2月掲載)
一般にアメリカの人は他人に対して「ほめ上手」 の人が多いようだ。私の周囲を見回してもそんな人が良く目につく。

それに比べて私を含めて日本人はどうも他人をほめる事が苦手のようだ。

日本人に感謝の心がないのかというと決してそんな筈はなく、私など毎日が感謝デーで世の中、友人、知人、家人に結構感謝しながら生活をしてるつもりだ。

 では、そんなに感謝しているなら、私はさぞ感謝の言葉や意思表示を常にしているかというと、Yesと言う自信がない。なぜだろう。

私の場合、簡単に言ってしまえば、そんな習慣が子供の時から身についていなかったからだと思う。ではなぜそんな習慣がなかったか。もともと日本人はホモジニュアス(均質的)な国民性であり、お互いの意思疎通は以心伝心で、言わなくとも相手に伝わり、相手もそのへんはちゃんと察する事が出来たからではないだろうか。

アメリカのような多民族で構成された移民国家ではお互いの明確な意思表示なしでは暮らしてゆけず“沈黙は金”どころか“沈黙は禁(止)”こそ必須条件なのだろう。

最近は日本も 旧人類・団塊世代・新人類・平成族 など多民族化(?)が進み、“以心伝心”、“不言実行”などという言葉は徐々に過去のものとなりつつあるようで、そうなると、ますますシルバー日本人である私など孤立無援にの境地に陥ってしまう。
 
かかる状況下では私のような典型的な旧人類も今後の生き残りをかけ、少しは“有言実行”を心がけねばと、気付いた次第だ。

では“有言”は何から始めようか。―― そうだ、やはり人をほめるところから実行してみよう。

古いものを持ち出し気が引けるが、50数年前、かの帝国連合艦隊司令長官だった 山本五十六元帥の言葉といわれる有名な教訓を自戒を込めて我が身に聞かせる事にした。

「やってみせ 云って聞かせて やらさせて 誉(ほ)めてやらねば 人は動かず」

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


コシヒカリ昭和の飢えを遠く聞く

駄菓子屋のばあちゃん遠い町へ越し

ありがとう八十歳を生かされる

方円の水で余生を逆らわず

補聴器がなくもあの日のファンファーレ



( ニュースひとりよがり )


「5月1日に新天皇誕生」
再来年はダイヤモンドウイークです −ゴールデンウイーク

「CM降板記念番組」
「また会う日まで」 −東芝日曜劇場

「土俵の垂れ幕」
「不祥事御詫」 −相撲協会


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(501)「いのちの日」

「あ〜あ、もう師走か」――これ、後期高齢者にとっては、うら寂しい響きの呟きである。「光陰矢の如し」とか「烏兎怱怱(うとそうそう)」とか「歳月人を待たず」などという文学的表現ではなく、翁は八十路を迎える前年の暮れから“師走とは残り日数える覚悟月“としている。でも幸いなことに、まだ残されて(生かされて)いる。感謝である。故に、その生命(いのち)在る限り大切にしたい、と思っている。

12月1日は『いのちの日』である。2002年に(自殺防止対策有識者会議で)12月1日を正式に『いのちの日』と決めた。手当てを尽くしても失ういのち(病死)や不慮の災難(事故・事件)による死亡も不幸だが、防げば防げるはずの死(自殺)は究極の不幸と言わねばなるまい。12月1日の『いのちの日』制定の第1目的は「自殺防止」である。その自殺、実は日本の自殺死亡率はかなり高い。最近、政府が発表した『平成28年度自殺対策白書』によると、日本の自殺死亡率は(調査可能な)世界90カ国の中でワースト6位、特に若年層の自殺死亡率は先進7か国では第1位。しかも15歳から39歳までの死因が、事故死や事件死、病死を超えて自殺がトップ、というから何とも悲しい現実である。自殺の原因としては家庭(両親・親子)問題、学校の学業成績や進路問題、イジメ問題、職場での業績不振やオーバーワーク、人間関係(各種ハラスメント)、経済問題、交友問題など単一または複数事由によって自ら命を絶つという選択。翁は思う、自殺の直接原因は本人の精神薄弱によるものだろうが、それだけでは済まされない重大な社会問題が背景にある。間接的には(自殺の)9割は、社会的背景、すなわち他殺的意味合いが強いのではあるまいか?

近年“自殺系サイト事件”が大きな社会問題となっている。インターネットを介して見ず知らずの人間が集まることから“出会い系サイト”と比較されるが(この“出会い系サイト”もさまざまな事故・事件を起こしているが)“自殺系サイト”は、漠然とした自殺願望者がネット上にあるウエブサイト(特定のドメイン=住所)に集まることを言う。しかし、利用者の多くは明確な自殺の意志を持たず、現在の自分の境遇を悩み、生き甲斐を持たず、将来に対する不安などが重なって、ただ漠然と「自殺でもしようかな」と考える人たちの、ある種の“ガス抜きの場”“逃げ場”と見做される場合もある。その限りでは、まあ弊害は少ないだろうが、主催者の中には、落ち込んだ人たちを利用して“快楽殺人”や“金銭強奪殺人”、“強姦殺人”などをやらかすバカがいて、その殺人鬼の牙にかかって殺される事件が後を絶たないから“自殺系サイト”が社会問題になっているのだ。

今年10月31日に発覚した『座間9遺体事件』がその典型だ。神奈川県座間市に住む白石隆浩(27歳)のアパートの室内で若い女性8人、男性1人の遺体が見つかった。白石が、殺害・遺体遺棄を行なった期間は8月22日から10月30日の間、と警察は発表している。白石は、自分が開設した“自殺系サイト”に「私と一緒に死のう」とか「私は首吊り士だから、キミを楽に死なせてあげられる」などと(自殺幇助を匂わせる文章を)書き込んで自殺願望者を誘った。9人の被害者は、いずれもその甘言に乗せられてツイッター(呟きと称するメール)交信を行ない、結果、殺される羽目になった。殺された人たちに対して世間には「自業自得だよ」と言う人もいるが、翁は“殺人サイト”の法規制の不備と殺人鬼の大罪を強く弾劾する。このような事件で必ず問われるのが「犯罪者の責任能力の有無」だ。翁は元来、精神鑑定などと言うものには大反対。売名の学者や弁護士が“人権”という美名を盾に犯罪者の罪を勘案・擁護しようとする。冗談じゃない、被害者の人権はどうなる?被害者遺族の塗炭の苦しみをどうやって和らげることが出来るのか?確かに「殺人には情状酌量すべき背景の事件もある。しかし計画殺人・複数殺人・大量殺人には同情も弁護すべき事由(背景)はない。「即刻、死刑判決・執行」が翁の考えだ。

『座間9遺体事件』で翁、1988年から89年にかけて東京都北西部及び埼玉県南西部で発生した『連続幼女誘拐殺人事件』を思い出した。89年7月23日、犯人が某幼女を襲おうとしたところを幼女の父親によって取り押さえられ“強制わいせつ”の現行犯で警察に逮捕された。犯人は(しばらくは)犯行を否認、または精神分裂症を思わせる“狂言”を吐いていたが、8月9日に遂に事件への関与を認め、10日にはその供述通りに遺体が発見された。同日の夕刊とテレビ・ラジオのニュースで“宮崎 勤”と言う実名報道が始まる。4歳2人、5歳1人、7歳1人の計4人の女児を殺害、その上、筆舌に尽くし難い残虐行為を行なった。この鬼畜(餓鬼畜生)に対し翁、怒り心頭して「即刻死刑執行を」とアチコチで吼えまくったものだ。それから約20年もかかって2008年6月、宮崎 勤はようやく刑が執行された。時の法務大臣は鳩山邦夫(故人)であった。『座間9遺体事件』の狂人殺人鬼・白石隆浩に対しては「即刻、死刑判決・執行」を望む。

さて、(前述のように)我が国の自殺死亡率は世界第6位という不名誉なランクにあるが、戦後の自殺者の数は1万数千人台〜2万数千人台であった。それが1991年のバブル崩壊と2007年〜2008年の米国の大手投資銀行・証券会社のリーマンブラザーズの経営破綻が我が国の経済環境を悪化させ、その影響で(1995年〜2011年)自殺者の数は一挙に3万数千人台にのぼった。しかし2012年以降、自殺者の数は徐々に(2万数千人台に)減り、2016年には21,897人にまで減少した。だが一方で小中高校生の自殺が増えていることは問題だ。我々大人は皆が『ゲートキーパー』(子どもたちの自殺のサインに気づき、話を聴き、支援策を講じる人)にならなければならない。また、全国都道府県に設置されている『こころの健康相談ダイヤル』(0570−064−556)の存在を子どもたちに知らしめることも肝要だ。全ての国民の『いのち』は勿論大切だが、特に『子どものいのち』を守ることは日本の未来を守ることに繋がる。12月1日『いのちの日』に際し“いのちの尊さ”を今一度考えてみようではないか・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

ほっこりした気持ち

先日、山に行きたくなって近場で行ける、まだ行った事のない山は無いかな〜と考えていたら電車の中のポスターに大山の紅葉の写真が出ていた。
小田急線で新宿駅から伊勢原駅まで行ってそこからバスで約26分。バスから降りて参道を歩いて25分ぐらい歩いたらケーブルカーで大山寺まで行ける。別に山頂まで登らなくとも見晴のいい所でリフレッシュした気分になれそうだと友人を誘って出かけた。
たいして歩かないようだからカジュアルな靴でいいねと軽装で出かけた。ケーブルカーで登ると9分前後、帰りはケーブルカーに乗らず歩いて降りてみようという事になった。
ところが甘かった。岩場のゴツゴツした歩きにくい急な斜面は思ったよりきつかった。
久しぶりにあるいたせいか体力と筋肉の衰えを感じざるを得なかった。あ〜やっぱりケーブルカーにすれば良かったかな〜と後悔をしつつも、もうひたすら降りなければならないという諦めの気持ちで下山した。帰りの電車はちょうど学生がたくさん乗っていて座る座席は無かった。ま〜仕方がないかと思ったらシルバーシートに座っていた中学生か高校生ぐらいの男子2人が私達を見るなり、さっと立ち上がって座席を譲ってくれた。初めて席を譲られて嬉しくもあり、ためらう気持ちもあり “私達もう、おばさんだから、いいよね。今日はたくさん歩いたしね ”と笑ってしまった。
最近、母と出かける機会も多く電車でも気持ちよく母に席を譲ってくれる若者が多いので有難い。数日前はシルバーシートに一つ座席が空いていたので急いでその前に行って座席を確保して母を座らせた。そうしたら母の隣の座席に座っていたご婦人が私達が親子なのに気が付いたのか立ちあがって私に“ どうぞ、お座りになってください。私は向かいの空いた席に座りますから ”と席をゆずろうとした。その時、電車はカーブにさしかかり、そのご婦人の足元がふらついた。瞬間、私はその方の手をとり向かいの席まで一緒に行ってお礼を言った。そして母の隣に座ったら今度は母のその隣で本を読んでいた方が“すみません。気が付かなくて”と申し訳なさそうに私達に頭を下げた。私達は“ とんでもないです。お気使いくださってありがとうございます。”と軽く会釈をした。これが譲り合いの精神、これが日本人なのだな〜と思って感動した。
その日、電車から見る夕日がやけに綺麗だった。久しぶりに見る茜色の夕焼けを見ながら心がほっこり暖かくなった。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。前回の記事は「風景・・・小さな写真館」です。http://www.zakkayanews.com/zw/zw1119.htm

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

今年は長く暑い夏が続いたのでさわやかな秋の気候を期待していたのですが、それをすっ飛ばして冬の寒さが早く訪れてしまいました。秋のさわやかな気候を楽しめなかったのでせめてジャズはそんな曲を聴きたいと思います。今週は「朝に聴く爽やかなフュージョン」で見つけたアルバムDan Siegelの"Clairvoyance"です。期待通りのさわやかな曲でBGMには最適だと思います。
 

“Clairvoyance"  Dan Siegel

01-As Far As I Can See 4:51
02-Early Morning 4:51
03-Fortune Teller 4:33
04-Heart Of Hearts 4:34
05-Walkin' 3:50
06-Starry Night 4:37
07-Soft Touch 3:48
08-Day Dreaming 4:29
09-Clairvoyance 4:48
10-88 1:58

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

ヨガを始めた10年前は土曜日に近くの体育館で開催されていたクラスに参加していました。冬は寒くて厚着でやる悪い環境でした。スポーツジムは季節に関係なく同じコンディションで快適に動けるのでいいですね。寒い日でもヨガの服装に着替えると元気がでます。

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雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1124

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com