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1118号

NO.1118     Ryo Onishi              10/15/2017

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雑貨屋のひとり言

夏ごろから気になっていることがありました。それはマスクをしている人をよく見かけることです。特に若い女性の方が多いように思います。夏なのに風邪を引いているのかなと思っていたのですが、どうやらそうではなかったようです。本来の目的ではなく顔を隠すのが目的になっているのです。着用時間が長い人は、マスクを外すと不安になる『マスク依存症』という一種の心の病気になってしまうようです。マスクなんかせずに自分の顔を出して笑顔で生きてほしいと思います。≪R.O≫

 

 敬老の日

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『敬老の日』(羅府新報、1999年9月掲載)
日本では9月15日は「敬老の日」 だ。手許の参考資料によると「敬老の日」 が制定され、「国民の祝日」 となったのは33年前の1966年からだそうだ。

日本にはこのほか 「子供の日」という祝日もあるが、私のような天邪鬼(あまのじゃく)に言わせると、これは日本がいかに「老人」、「子供」を普段粗末に考えているかの証ではないかと考えてしまう。

「老人」を敬い、「子供」を大切に育成する事は、至極当たり前の事であり、ことさら特定の日を祝日にまでして、国民の意識を喚起しなければならない様では淋しい限りだ。

少々ひねくれた見方かも知れないが、第二次大戦後、日本で特に「老人」、「子供」を軽く考えがちな風潮が生まれたのはその間の日本の経済優先主義と大いに関係があると私は思っている。

経済優先の世界では収入の多寡がすべてであり、老人・子供は お金を稼がない、世話がやける、だから一人前ではないのだ。

過去にどれ程世の中に貢献しようが、それはただの「過去の宝」 でしかなく、未来を背負う子供も まだ未実現の「未来の宝」であるに過ぎないのだろう。

でも子供の場合は、そうは言っても「未来」があるからまだ良いが、「過去」 扱いの「老人」 はたまったものではない。

高齢ゆえの差別はあってはならない筈だ。「おじいちゃん、あなたが新聞読んでもしょうがないでしょ」 と娘から言われて家出し、自殺寸前で保護された例もあるそうだ。

 世の中で孤独ほどつらいものはない。世はまさにインターネット時代だ。インターネットだの E-Mail だのと言うのは若者の専売特許のように思われがちだが、老人も大いにネットワークを活用して、気楽に友人や仲間を作って情報・意見の交換をしたり、また仮想現実の世界を楽しみ、孤独か逃れたらどうだろう。

「敬老の日」、「子供の日」なんて祝日がカレンダーから消え、 「過去の宝」、「未来の宝」 が「今の宝」と同様に特別でなく、普通に大切に扱われるようになるのが21世紀だろうと期待を込めて私は予測したい。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


再検査診断名に沸く疑念

胃カメラを前にジョークの語がもつれ

胃カメラに腹をくくってはいチーズ

胃カメラ飲んで言えないケセラセラ

胃カメラに保証をされた胃が軽い



( ニュースひとりよがり )


「アメリカが脱退」
世界遺産になりそう −ユネスコ

「都市ランキング3位」
ファストじゃないんだ −都民

「データ改ざん」
公約、マニフェストに気をつけて −神戸製鋼


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(495)「我が家のベランダ菜園の失敗」

“生兵法(なまびょうほう)は大ケガの元”――翁、若い頃は“生兵法”で幾度か“苦い思い”をした経験がある。幸いに、仕事上に“生兵法”はあってはならないので大ケガをするようなミスは無かった(と思う)が、例えば趣味のゴルフや釣りの時、(充分に身についていない)中途半端な知識や技術で失敗したことがある。そして恥ずべきは、失敗の原因(理由)を道具や天候、周辺環境などのせいにしたことだ。しかし、歳をとるごとに己れの“顔厚忸怩”(がんこうじくじ=未熟者が、やっと恥を知り、きまり悪い思いをする)を悟るようになり、若い時の、あの“苦い思い”は絶対にしたくないと肝に銘じて、諸事、用心して来た。用心しているつもりだった。ところが最近になって(大袈裟に言うほどもない小さな出来事だが)恥ずかしさと無念さが翁の老心を痛めている。それは“我が家のベランダ菜園の失敗”である。

【今年の2月17日に配信した『龍翁余話』(463)「自然への憧れ」で『ベランダ菜園』
の挑戦を約束した。そして5月の連休に入って直ぐ某ホームセンターへ野菜の苗を探しに行った。正直、ド素人の翁に育てられる野菜ってあるのだろうか?センターのスタッフに訊いてみた。「ナス・トマト・ピーマン、シソ・キュウリ、ベビーリーフ・イチゴなどでしたらプランター(草花や野菜などを植える箱)でも、充分に育てることが出来ます。お教えしますから、是非、おやりになってみては」と勧められて意を決した。選んで貰ったのがナス(「武蔵」と「SL紫水」の2種類)・シソ・ピーマン・それに(小鉢に植わっている)ベビーリーフの4種類。いずれも、ド素人には最も簡単な種類だろう。プランターは長さ45cm、深さと奥行きがそれぞれ25cmのサイズのものを2個買った。1つにはナスの2種類、もう1つにはパプリカとシソ。ほかに野菜用培養土、有機化成肥料(追肥用)なども買い込んだ】――以上は、今年6月25日に配信した『龍翁余話』(482)「我が家のベランダ菜園」のプロローグ(導入文)である。そしてエピローグ(文の終わり)では【さて、ベランダ菜園開始から50日が過ぎた。前述のようにベビーリーフとシソは、これまでに何回か摘んだが、ナスとパプリカは、花は咲けどもなかなか実らない。水の与え方、日射、追肥、いろいろ気を揉んでいたら3日前、こっそりと(ほんの5cmほどの)小さなナスが1個、姿を現した。「うわー」大声を挙げた。感動した!そして思った「こんなお遊び程度のベランダ菜園で実りの喜びを味わえるのだから、お百姓さんたちの(苦労の多い農作業の後の)収穫の喜びはいかばかりか。今更ながらだが、もっと生産者と農作物へ感謝の心を持たなければ・・・】と結んだ。

確かに“ベランダ菜園”は(しばらくは)順調だった。ベビーリーフとシソは何回か翁の食卓を楽しませてくれた。パプリカは、実をつけなかったが“成長の勢い“は見られた。ナスも小さいながら1個、実をつけた。そして7月初旬から3週間のハワイ旅行の間、友人に”ベランダ菜園の彼ら“を(プランターごと)預かって貰った。友人のお世話がよかったせいで、帰国後、”彼ら“が我が家に戻った時は、見違えるほど成長していた。ベランダの、以前の場所にプランターを置き水をやって「頑張れよ」と声をかけた。ところが、今夏のあの猛暑、陽当たりのいい我が家のベランダは(床がコンクリートなので)多分、昼間の温度は40度を超える高温だったと思う。朝、ベランダを覗き(暑さのせいで)グニャっとしおれている葉っぱを見て可哀想で急いで水を与えたが、2,3日して、ふと”朝、水をやっても、この猛暑で直ぐに温水になる、ならば、夕方の水やりにしよう“と思い、その後は夕方の水やりを実行した。(翁が適時、と思う時期に)追肥も行なった。一時期
“ベランダ菜園の彼ら”は勢いをつけた(かに見えた)。ところが、それから数日して、ベビーリーフとシソが萎えたまま(回復せず)枯れて行った。ナスもパプリカも葉っぱが次第に勢いを失い、実(み)を付けることもなく9月の終わりに、遂に、茎を残すのみとなった。結局、“我が家のベランダ菜園”は、わずか4か月で終わったのである。

“失敗の原因”を考えてみた。まず「プランターの置き場所」――前述のように我が家のベランダは一日中陽当たりがよく、勿論、風通しもいい。それでも(素人判断で)なるべく日光の直射を避けたほうがいいと思って、プランターを他の植木(繁茂しているアロエ)の脇に置いた。しかし太陽が真上に昇る時刻、アロエは少しも日除けにはならなかった。次に「水の与え方」――翁は(観念的に)“植物の生育に必要なものは水と太陽”と思い込んでいたので前述のように、ほとんど毎夕水をやった。ところが、失敗例の中に“水のやり過ぎ”がある、という。確かに“水は命の泉”に違いないが、見極めなければならないのが“土の状態”。特にプラスチック製のプランターは鉢の中の土が乾くまでに時間がかかるそうで、土が乾ききらないうちに水を与えれば、根腐れを起こしてしまう(ことを、失敗後に知った)。思えば、翁は“葉っぱの状態”だけを見て毎夕水やりに励んだ。結果、根腐れを起こしたのだろう。そしてもう1つは「肥料の与え方」――“過ぎたるは及ばざるが如し”水だけでなく肥料も“やり過ぎ”は禁物。翁、これも“土の状態”を無視して(感覚的に、適当と思えるタイミングで)追肥していた。思い返せば、「プランターの置き場所」、「水の与え方」、「肥料の与え方」は某ホームセンターで(スタッフに)こんこんと教えて貰ったことばかりだった。しかも野菜の種類ごとに細かい注意を受けていた。なのに、その基本的な知識を翁は、充分に消化(理解)しないまま、自分の感覚(思い込み)だけで“ベランダ菜園の彼ら”を溺愛した。その挙句、彼らの寿命を縮めた。

この程度の失敗は(一般的には)“生兵法は大ケガの元”とか“顔厚忸怩”などと大袈裟に言わないだろうが、翁にとっては(『余話』で公言・自慢した手前)この失敗は、やはり恥ずかしくもあり無念でもあるのだ。その悔しさを(前述の)友人に語ったら「失敗の原因を知り改善すれば次の成功に繋がる」と励まされた。「よし、来春、再挑戦」を彼と約束した。それを来年の楽しみの1つにしよう・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

ユネスコUNESCO

数日前に米国がユネスコ脱退宣言をした。理由は反イスラエル偏向報道にあるそうだ。
ユネスコの理事長のおばさんの顔がクローズアップされた時にどこかで見た顔だな〜と思っていたら2015年、中国の天安門広場で抗日戦争70周年記念パレードに参加していたのを思い出した。習近平のご招待を受けてパククネと一緒に嬉しそうに高台からヒラヒラ手を振っていたのが印象的だった。
天安門と言えばかつて政府に異議を唱えた学生がことごとくブルドーザーで、のしイカにされた流血の場所だ。最近までは私もお花畑で国連やユネスコの存在などは気にも留めていなかった。そこで改めてユネスコとはなんぞやと調べてみた。
United Nations (国連)Educational (教育の)Scientific (科学の)and Cultural(文化の)教育や文化の発展を通じて、戦争の悲劇が再び起きないようにという目的で第2次世界大戦後にイギリスとフランスがユネスコ創立を呼びかけ1946年創立したそうだ。1951年に日本が60番目に加盟、1980年には活動が政治家され放漫財政の上、報道がゆがめられ、これに怒ったアメリカが1984年に脱退、翌年はイギリス、シンガポールが脱退。1997年、7代事務局長、8代目の日本の事務局長が就任してから改革が進んで1997年イギリスが復帰、2003年にアメリカが復帰したのだそうだ。そんな経緯があったのも知らなかった。現在のユネスコ理事長についても調べてみたら共産主義国家ブルガリアの赤い貴族と書いてあった。特権階級出身者でどのような経緯で今のポジションに上り詰めたのかはわからないがユネスコの本部があるフランスに習近平が立ち寄ったさいに習近平とも会っているらしい。かなり仲がいいようだ。
従軍慰安婦、南京事件そして軍艦島もユネスコでは負の歴史として残そうと躍起になっている。しかも中国や韓国のみの意見しか聞きいれないと言うのは明らかに不当だ。少なくとも反論が出ているのであれば保留にするべきだ。今まで一番ユネスコに対して資金を提供してきた米国が脱退という事になると日本が分担金を一番払っている事になる。それも日本人の血税で反日資金を助けているのだ。何とも腹が立つ。早く日本もユネスコから脱退宣言して欲しい。最近Gunkanjima-truth.comと言うサイトを見た。なんだ、ちゃんと反論出来るんだ…と思った。とにかく今週の朗報はトランプのユネスコ脱退。まともな国連に次ぐ組織を作ってこちらも脱退してもらいたい。


茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。 最新の記事は「シニアの美しさ」です。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

ドイツ出身のフュージョン系ギタリストNilsのアルバムです。
アルバムタイトルは読者の皆さんもよく知っているPacific Coast Highwayです。
洗練されたNIlsのギターを聴きながらPacific Coast Highwayの風景を思い浮かべています。

 

“Pacific Coast Highway" Nils  

01-Pacific Coast Highway 4:57
02-Back Pocket 4:18
03-Georgy Porgy 4:53
04-Coming Home 4:46
05-You've Got A Friend 5:13
06-Cruisin' 4:42
07-Sneakin' 5:03
08-Summer Nights 3:58
09-Hey Ya 4:53
10-Keep Rollin' 4:57
11-Kona Girl 3:30
12-Baja California 3:54



ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

私たちがサウスベイにいた時も山火事は毎年発生して、その灰で車が汚れたことをよく覚えています。今回発生しているカリフォルニア州北部の山火事は消火活動もままならない史上最悪の事態になっているようです。東京都より広い面積が燃えるなんて恐ろしいことです。読者の皆さんもよくご存じのワインの産地のナパやソノマが大きな被害を受けているのでショックを受けているのではないでしょうか。

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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1118

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com