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1117号

NO.1117     Ryo Onishi              10/8/2017

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雑貨屋のひとり言

昨日は孫がお世話になっている幼稚園の運動会がありました。
前日に降った雨、そして当日朝から小雨が降ったりやんだりでグラウンドコンディションが悪い中での開催でしたが、園児は裸足で元気よく走り回っていました。雨でびしょびしょになりながら我が子、わが孫を観守る人で会場はいっぱいでした。今日のような天気であれば最高だったのですが雨の中での運動会は初めてで珍しい経験をしました。会場は私の母校の小学校だったので感慨深く観ていました。≪R.O≫

 

 職場の仲間

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『 職 場 の 仲 間 』(羅府新報、1999年8月掲載)
 約3週間、ほゞ一年振りに日本へ行ってきた。今回は東京、諏訪(長野県)が主な訪問地であり、日本でのサラリーマン時代を過ごした諏訪では私が38年前に入社した当時からの職場の仲間達と連日、大いに語り合い、歌い合って旧交を温めた。

 こんな集まりの一つに父娘で出席してくれた友人の娘さんが突然こんな事を言い出した。「お父さん達はいいわね。こんなにたくさん昔の職場仲間がいて。そして何かあるとこうやって集まれるとは本当に羨ましいことだと思うわ。私がここの皆さん達の年齢に達する30数年後、果たして私達には職場の仲間意識なんて残っているでしょうか。」

 若い彼女の言葉に私は瞬間ハッとした。こうやって昔からの職場仲間が私の為に集まってくれ、楽しく語り合えるのも我々が青春時代を送った当時の会社・職場の中に仲間意識や心の一体感を育ててくれる何かがあったからだろう。

当時は頻繁な転籍もなければ、「時差出勤」もなく、職場では皆んなが一つの仲間として仕事をし、一緒に悩み、苦しみ、遊び、助け合い、時には家族以上の関係ですらあったような気がする。

ところが最近の職場はどうだろう。「在宅勤務」までも視野に入れた、徹底した合理性の追及が最優先とされ、人の和、心の豊かさと言った側面はどうしても二の次になりがちだ。

これでは30年後どころか5年後ですら職場内の一体感、人とのつながりは薄れてしまうだろう。勿論職場は厳しいビジネスの場であり、特に昨今は国際競争の荒波の中で生存を賭けているのが企業の実態なので、やむを得ない側面もあることは認めざるを得ない。

また個人を優先する文化に移行しつゝある日本の現状も尊重しなければならないだろう。

友情、人脈などは職場の外で育(はぐく)めと言われればそれまでだ。でも、我々はこんな若き彼女の危惧も大切に、そして深刻に受けとめ、21世紀の世の中造りの参考にすべきではないだろうか。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


プロの目にアマのゴルフが楽しそう
 
年金が趣味のゴルフを碁に変える
 
元気です掛け持ちで行く趣味の会
 
トロフィーが胸を張ってる妻の趣味
 
株が趣味そんなあいつの浮き沈み



( ニュースひとりよがり )


「ノーベル平和賞」
ICANて何だ −金正恩
 
「ハイチーズ」
ハイ三万 −小池代表
 
「わろてんか」
冗談じゃないよ −民進党議員


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(494)「仁義なき衆院選」

今から44年前(1973年)に『仁義なき戦い』という映画があった。広島で起きたヤクザの抗争の実録(原作・飯干晃一)を東映が映画化したもので(監督・深作欣二、出演・菅原文太、松方弘樹、渡瀬恒彦、梅宮辰夫ら)、“実録物”の先駆けとなった作品。登場するヤクザの大半は“仁”も“義”もわきまえない“金銭に異常な執着を持つ守銭奴”ばかりで、
従来の“ヤクザ美化”ではなく“ヤクザは社会悪”と謳った点が評価された。“仁義“とはご承知の通り儒教(孔子の教え)の基本道徳の1つである。

いきなり映画『仁義なき戦い』を持ち出したのは、今回の衆院選が(翁の目には)“仁義”のかけらも見られない選挙に思えるからだ。まずは安倍首相の“仁義なき解散”に始まる。任期4年満了まで1年2か月も残して急いだ解散、(莫大な税金を使う)総選挙の理由が見当たらない。そのことを翁、(国民に対する)“仁義(大義)なき解散”と呼ぶ。以前にも『余話』で書いたが、安倍首相の外交戦略は一定の成果を挙げている(詳細は省略)。しかし国内の経済政策(アベノミクス)においては行き詰まりが見え始めた。確かに第2次内閣発足時(2012年)、日経平均株価はわずか1万円を少し上回る程度だったが、現在は2万円台に上昇した。今年8月の有効求人倍率は43年ぶりに高水準に達した。だが、物価の伸びは(目標の)2%にほど遠く、デフレ脱却はいまだ果たせない、消費も伸び悩んでいる、などなどで国民は“アベノミクスの限界”を感じ、安倍政権への期待感も薄らいで来た。加えて、今年に入って安倍内閣の(幾人かの)無能閣僚への批判(任命責任問題)が噴出した(詳細は省略)。“森友・加計学園問題”では安倍首相自身の説明がぞんざいで「驕り、慢心」との批判を招き、安倍内閣支持率は急落した。

ところが、北朝鮮の核・ミサイル問題、中国公船の尖閣諸島領海侵入の常態化、中国の軍事力強化により日本国民の感覚に“日本の防衛強化の必要性”が認識されるようになった。
そういうことになると“日本国を守れるのは安倍と自民党しかない”という国民意識が高まり、一時期、30%台に落ちていた安倍内閣支持率も40%台に上昇した。「この機を逃さず、解散・総選挙に打って出よう」との野心が安倍と周辺に持ち上がった。これは現在の与党(自民・公明)の体制と安倍政権の長期化を狙う“党利党略”以外の何物でもない。翁、
繰り返し言うが、(いかなる言い訳をしようと)これは国民の理解や同意を得たものではなく、むしろ国民の意思を無視した“仁義なき解散・総選挙”である。

もう1人“仁義“をわきまえない女が暴れ出した。それは”女番長・小池百合子“だ。都知事になって1年間、”豊洲移転延期“で貴重な税金を無駄使いしているし、オリンピック関連では(ほんの思いつきの浅知恵で)地方をひっかき回し迷惑をかけただけ。つまり、都政では何の実績も残せないうちに今度は国政にまで口と顔を出し日本の政治形態を混乱に陥れた。せっかく知事になったのだから「都民ファースト」という地域政党の範疇で都民のために汗を流せば応援もするが、何を血迷ったか「希望の党」(バブル党)という国政政党を立ち上げ、己れの野望(初の女性首相への夢)を膨らませた。これは都民への背信であり仁義をわきまえない人間欠陥者だ。己れを何様だと思ってか、「金バッジの欲しい者は、この指に止まれ」と呼び掛けたら小者政治家たちは、我も我もと尻尾を振って擦り寄って来た。滑稽極まりない三文芝居だ。その三文芝居を利用して、あわよくば己れと党の存続を図ろうとした浅はかな男がいる。民進党代表に選ばれたばかりの前原だ。前原は民進党保守系議員の1人。対案を示せず”何でも反対“と吼えまくった(マスコミが作り上げた虚像の)前代表・蓮舫とは異なり、前原は「対案提出政党として、是々非々主義で与党と向き合う」とし、親米・反中、憲法で自衛隊を明記、武器三原則の見直し、有事の際の(外敵に対する)自衛隊の攻撃能力の保有など、ほとんど自民党に近い政治思想の持ち主。そんな彼が民進党の新代表に選ばれた時点で翁はかなり歓迎し期待もした。ところが、あの”女番長“に打っちゃりを喰らって、結局は民進党を分裂させるハメになった。(それでも前原はまだ未練がましく小池にくっつこうとしている=10月9日現在)。しかし、翁は思う、民進党の分裂は「成るべくして成った」。何故なら本来、右系・左系の寄せ集めだった党が、この機にスッキリと左右に分かれた。”結果オーライ“と言うべきか――

“仁義なき女番長”のやり口は、映画『仁義なき戦い』のヤクザも驚くばかりの守銭奴ぶり。まず小池は「希望の党」公認希望者に政策協定という名の“血判状”の提出を求めた。これもヤクザ社会の親分子分の結縁を意味する盃事(さかずきごと)と同じようなものだ。その“血判状“の中に「公認が欲しければ供託金600万円を出せ」という趣旨の項目があるそうだ。この”血判状“(政策協定)には小池の貪欲ぶりが滲み出ている。ゼニにまつわる話はまだある。無名の立候補者たちは当然、小池の人気にあやかりたい。そのためにはポスターに小池とのツーショット写真が欲しい。ところが、小池は撮影料1人当たり3万円を徴収したという。翁が知る限り、党代表との撮影が有料なのは異例中の異例だ。それらの理由もさりながら、翁は(極めて個人的感情だが)昔からあの”女番長“が嫌いだ。テレビ画面で見る”したり顔“(ほくそ笑み)の裏には“女番長の卑しい野望“が見え隠れする。そんな彼女を的確に言い表す四字熟語はないか調べてみた。あった――「怪誕不経」(かいたんふけい=言動がでたらめで信用できない)、「自己為政」(じこいせい=大局を見ず自分勝手に振る舞う)、「花言巧語」(かげんこうご=実の伴わない口先だけの上手い言葉)・・・この辺で止めておくが、そんな人物が代表を務める「希望の党」に日本の未来を託す”希望“など持てるはずもなかろう。翁自身が己れの品位を落としてまで個人攻撃をするに至ったのは、元はと言えば(このたびの)安倍の“仁義なき解散”に始まる。故に、翁は安倍に強く物申す――“花言巧語”の小池新党に振り回されることなく、日本国と国民を守る責任政党としての自負を持って選挙後(政権継続なら)本腰を入れて国民に対して謙虚に誠意(仁義)を示せ・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

ネズ公

今年の夏はネズミ騒動があった。毎週恒例の日曜日、朝4時からの朝食を終え後かたずけが終わった時の事である。ふと窓際近くに置いてある観葉植物の木に目をやった。その時、何か動くものを見た。まさかと目を疑った。少し離れたところからそのあたりを観察したら、何と動いたものはネズミだった。赤ちゃんの握りこぶしぐらいの大きさの黒いネズミでびっくり仰天した。
目でネズミの行方を追いながら2階にいるハウスオーナーのご夫婦を呼んだ。綺麗好きで、どこもピカピカに磨いているこの家にどうしてネズミが入ったのだろう。考えてみるとこのあたりの庭には果物の木を植えている家が多い。向かいの家の庭にもイチジクやリンゴやオレンジなどがあるし飼っている犬の餌を狙ってリスなどが食べにくる事もある。ここの家は動物も飼っていないし庭は日本庭園風にしていて食べられるものは何も無い。たまたま庭の水やりをしている時に隠れていたネズミが家に入った可能性もある。とにかくネズミを家から追い出すか捕獲するしかない。ハウスオーナーのご主人は“あ〜そんなネズミ、畑にはいくらでも、おる”と言ってさっさとオックスナードの畑に帰ってしまった。その後でと2人でキャーキャーわ〜わ〜言いながらネズミを追いかけた。ダイニングテーブルからネズミはリビングルームのソファの下に逃げ隠れた。それを追って私達は長い棒で両方から挟み撃ちをして追い出そうとしていたら、その隙間をぬってネズミは思いっきりドアに向かって突進した。ドアの下の黒枠が外に行ける隙間と勘違いしたのだ。ネズミは体当たりした。その瞬間頭を打ったのかゴンと鈍い音がした。その勢いでネズミは私達の方にリバウンドして飛んできた。ギャ〜と私たちが逃げた途端、それっきりネズミの姿を見失った。とにかく下の部屋のあらゆる所を探したけれどネズミは見つからなかった。それから夜が明けてから店にネズミ捕りを買いに行った。ネズミ捕りの籠の中にネズミの好きなチーズを置いてそこにネズミが入れば電気ショックで一発でお陀仏になるらしい。ともかくその日は諦めてネズミ捕りを置いて寝た。もし、2階の部屋に入ってきたらどうしようかと不安がよぎった。月曜日の朝、ちょっとドキドキしながらネズミ捕りの中を見たら何もかかっていなかった。そして火曜日の朝もネズミ捕りの中には何もいなかった。その日の夕方仕事が終わってイブニングハイクから戻るとハウスオーナーが珍しく私の部屋をノックした。“まだ起きている?何か臭い匂いがする。きっとネズミが死んでいるに違いない”と言った。“ それからがすごかった。鼻がいいハウスオーナーは犬のようにクンクンあたりを嗅ぎまわり”ここから匂う!“とマッサージチェアーの下を指さした。“きっとこの下にネズミがいるに違いない!”そう言った瞬間、私は鳥肌が立った。彼女の勘は神がかっていた。重いレザーのマッサージチェアーはとても一人では持ち上げられない。2人で持ち上げたらまさしく彼女の指さした場所にネズ公はいた。うつ伏せで大の字になって死んでいた。それを見た途端、マッサージチェアーを落としそうになった。きっとドアにぶつかった時、脳震盪でも起こしやっとの思いでマッサージチェアーの下に走り隠れて息絶えたのだろう。彼女が言った。“悪いのだけどそのままマッサージチェアーをホールドしていてくれる?”そう言って彼女は新聞紙やごみ袋を取に行った。“うわ〜気持ちわるい〜”と言いながらも彼女は果敢にネズミを新聞紙にくるみ何重にも袋に入れてゴミ箱に捨てた。翌日の朝がゴミの回収日だったのでそのままゴミ箱はガレージから外に出した。“重いでしょうけれど、もう少しそのままホールドしていてくれる?そのあたりを全部掃除するから”と彼女は言った。私はネズミの遺体を回収するより、この重いチェアーをホールドしている方が何倍もいいや“と内心思いながら”大丈夫です。私力持ちですから、いくらでも気が済むまで掃除してください“と言った。それから綺麗好きな彼女は何かに獲りつかれたように30分ほどだろうか一心不乱でゴシゴシ床が剥げそうなくらい拭いて拭いて拭きまくっていた。マッサージチェアーも、あらゆるクリーナーで除菌、消毒をした。何度も何度も匂いを嗅いで確かめ完璧に匂いが取れるまで掃除していた。それにしても私は彼女の直観力の凄さと嗅覚力に感心した。この能力は個人差があって、残念ながら努力や勉強では補えないものだ。あの時の彼女は鬼のようでもあり神様のようでもあり後光というかオーラーがすごかった。ネズミ騒動を通して調香師の人達の能力も人並みはずれた能力があるのだろうなと考えた。

さて、今月行われる選挙では沈みそうな船から何匹のネズ公が移動するのだろうか、、、


茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。 先週号の記事は「シニアの美しさ」です。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

今週もスムースジャズを選びました。
キーボード奏者のAl Degregorisのアルバムで、"All in Good Time"です。
ミディアムテンポのキーボードとピアノの音がとてもきれいでバランスの取れたアルバムです。誰が聴いても聴きやすいと思います。

“All in Good Time" Al Degregoris  

01-JD's Groove (feat. Nils) 3:47
02-Into the Night (feat. Nils) 4:06
03-Sunnyside (feat. Nils) 3:56
04-Hey You (feat. Jeff Lorber & Eric Marienthal) 4:01
05-Autumn Chill (feat. Nils) 4:45
06-All in Good Time (feat. Nils) 4:18
07-Absolute (feat. Chuck Loeb, Jeff Lorber & Jimmy Haslip) 3:57
08-After a Rain (feat. Nils) 3:53
09-Tranquility (feat. Nils) 4:02
10-Connect the Dots (feat. Nils) 4:00

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

メルカリというスマホのアプリをご存知でしょうか?着なくなった服やほとんど履いていない靴をネット上で売ったり、逆に買ったりできます。子供の服などはすぐに着れなくなるのでこのサービスをうまく利用しているお母さんがたくさんいるようです。私も通販で買ったジャケットのサイズが合わなかったので売ったことがありますがすぐに売れたので驚きました。新品でなくても売れるので、捨てるのがもったいないと思っているひとは利用したらいかがでしょう?

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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1117

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com