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1011号
 

NO.1011        Ryo Onishi              9/27/2015

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雑貨屋のひとり言

残暑があるのかなあと考えているうちにもう9月も終わりになってしまいました。台風21号の日本直撃もなくここしばらくは穏やかな天気が続いていますね。
この数年でドラッグストアの数が激増したように思います。ドラッグストアでは薬以外にも生活必需品を扱っているのでスーパーマーケットやコンビニなどとも競合しています。各店はお客を集めるためにポイント率をアップする日を設けるなどしています。月に数回6倍ポイントの日を設けている店があったり、月一度Tポイントで支払すると33パーセント引きになったりする店もあります。私たち消費者にとってはうれしいですが、こんなことをやっていて本当に大丈夫なのかと思ってしまいます。≪R.O≫

 

引退日本人H氏の旅(3)アメリカの愛国心

「祝日でもないのに、どこへいっても一年中、国旗(星条旗)がいたるところに翻っているんだね」――― Hさんが、彼にとって初めての海外旅行だったアメリカ横断旅行の印象について語った言葉のひとつです。いわれてみれば私も同感です。政府や州、市役所、またその下の警察、消防、郵便などの公共機関は当然のこと、民間のオフィス、工場から一般住宅にいたるまで、毎日、国旗を掲げている建物を普通に見ることができます。

日本はどうでしょう。国旗(日章旗=日の丸)は祝日に軒先に掲げるものであり、普通の日には街中には見られないのが普通でしょう。祝日でも国旗を掲げない家は少なくありません。日本は神話の時代から国家として存在し、いわゆるホモジニアス(均一民族)的な集合体であるので、わざわざ国旗の下に統一を誓わなくともよいようで、それはそれで幸せなことです。

他方、アメリカ合衆国の場合、日本と違い歴史も浅く、言葉も文化も異なる多民族が寄せ集められた移民国家であり、これを統一するための拠りどころが必要で、そのひとつが国旗なのでしょう。アメリカ国民は自分の国の国旗に対し自信と誇りをもって接しています。

国民が自分の国を愛することに関しては、ある意味“筋金入り”のところがあるように見受けられます。建国の歴史、幼少期からの教育によるところが大きいのではないでしょうか。日本の場合、大戦後の自虐史観の影響下からの脱却が進まず、特に革新派または左翼と称する思想は愛国心を否定しているとも受け取られかねない発想ですが、アメリカでは保守であろうが革新であろうが左右の別なく、まず“国を愛する”ところからスタートしています。

Hさんがテキサス州の片田舎で公立小学校を訪問する機会があったそうです。教室には星条旗(国旗)とテキサス州旗が飾られ、朝礼の際には全員が国歌斉唱、国旗敬礼、国家への忠誠の誓い(宣誓)を実施していたそうです。

自由を重視するアメリカのことですから、必ずしも強制されたり、絶対ということではないようですが、Hさんが訪問した学校がたまたま国への忠誠心の高い学校というより、平均的なアメリカの公立学校といえるのではないでしょうか。

一旦、国家利益にかかわる事態に直面したとき、国論が割れることはまずありません。結局、このへんは教育の問題といえるのかもしれません。

あれほど大騒ぎをした4年に一度の大統領選挙でもオバマ氏(民主党)とロムニー氏(共和党)の両陣営が政策の差を明瞭にし、時には相手に対するネガティブ・キャンペーンまで繰り広げながらも、アメリカの誇りを護りぬく姿勢は両者ともに一貫していました。

日本は自衛隊という実質的な国防組織を持ちながら、軍隊とも国防軍ともいいません。近隣諸国から“歴史認識”という苦情がくれば、国のリーダーは国家のために命を捧げた英霊への参拝も躊躇しがちです。これでは国民に対し愛国心を期待できるはずはないのではないでしょうか。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


カルテには内緒で塩のひとつまみ

家計簿がバターをマーガリンに代え

マヨネーズ絡め娘の味が出来

回転の皿に七つの海が乗り

グルメ追い続け最後は塩むすび


( ニュースやぶにらみ )


「1億総活躍社会実現」

そんなこと言っていいの −VW社

「排ガス不正のVW車」

臭いと思った −ユーザー

「日本大金星」

ラグビーでした −大相撲


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

千駄木周辺散歩(100)
*藪下の道 C 
前号に続いて森鴎外『青年』より。
「ふいと左側の籠塀のある家を見ると、毛利某という門札が目に附く。純一は、おや、これが鴎村の家だなと思って、一寸立って駒寄の中を覗いて見た。干からびた老人の癖に、みずみずしい青年の中にはいってまごついている人、そして愚痴と嫌味とをいっている人」
*汐見坂を上りきったところ左が?外が住んだ観潮楼跡で、今は?外記念館になっています。『青年』では毛利?村の名で?外を登場させ、当時四十八歳だった自分のことを、干からびた老人と純一に言わせています。
*右はしろへび坂で狭い石段の急坂です。この崖の上が昔見晴し≠ニ言われていた場所で「千駄木団子坂花屋敷」として、広重の「名所江戸百景」の中にも描かれています。鴎外は『細木香以』(大正六年)に「小家の前に立って望めば、右手に上野の山の端が見え、この端と向岡との間が豁然として開けて、そこは遠く地平線に接する人家の海である。」と書いています。今はビルに遮られて
見晴らし≠フ眺望はまったくなく、しろへび坂の狭い空間の先にスカイツリーが見えるのが、いかにも現代的な景観です。
そして現在の団子坂上交差点に出ますが、この坂上から先の道は今は道幅も倍以上広がり、保健所通りと名前が変わっていますが、一転お屋敷町でした。旧大名の大給邸、同じく藤堂邸。安田、岡田、川崎各銀行頭取邸。明治の元勲 伊藤巳代治邸。宮本百合子の実家の中條邸。その裏が高村光雲邸。その他実業家の邸宅が並び、大正になって高村光太郎の居宅兼アトリエもありました。今でも道の両側に立派なお屋敷が随所に建ち並んでいて昔を偲ばせています。
      ・・・・・・・
樋口一葉もこの道をよく歩いています。
一葉は和歌を学ぶために、十四歳の時中島歌子の「荻の舎」に入門します。後に佐々木信綱は田辺龍子、伊藤夏子、樋口一葉の三人を萩の舎の三才媛と言っています。士族の令嬢たちの多かった「荻の舎」のなかで、数少ない平民の子弟同士だった、親友の伊藤夏子が団子坂上に住んでいたので、一葉はよくこの藪下道を通って夏子を訪ねています。
* 下駄の音友を訪ねし藪の秋
* 藪下の道をおりるや虫の声 一葉 
明治二十五年二月十八日の樋口一葉の日記です。林町の知人を母と訪ねた帰りです。
「梅がゝ(香)聞きながら藪下より参らんと
て、根津神社を抜てかへる。風寒けれど春ははる也。鶯の初音折々にして、思はずもあしとゞむる垣根もあり。紅梅の色をかしきに目をうばはるゝも少なからず。」

龍翁余話

龍翁余話(394)「マイナンバー制度」

若いころは“改革”だの“革新”などの言葉に胸を弾ませたものだが、高齢になると現状変更(変化)が億劫になったり嫌になったり空恐ろしくなったり・・・いま政府が(国民の意志とは関係なく)進めているのが『マイナンバー制度』。来年1月から始まるそうだが、こんなもの、いつ、どこで、誰が決めた?たしか2013年の5月ごろに“国民一人ひとりの年金などの社会保障給付と納税を1つの個人番号で管理する“共通番号(マイナンバー)法が採決された”ような(かすかな)記憶があるが、先般の『安保法』同様、国民的議論もなく、政府が強引に推し進めようとしている”役人都合“の悪法である、と翁は思っている。先日、翁たちの定期親睦会でもこの話が出た。「内容がよくわからん」「理屈はともかく、この歳になって、国から番号で管理されるなんて不愉快だ」「個人情報の管理態勢が充分に出来ていないままのスタートらしいが、市区町村役場に完璧なセキュリティ・システムが確立出来るとは思えないし、仮にシステムが出来ても運用に問題が発生する危険性が大だ」など、翁の周辺では誰一人、この制度に賛成する人はいない。多くの問題を孕ませながら、それでも政府は“見切り発車“をしようとしている。親睦会での話題を機に(億劫ながら)『マイナンバー制度』を(政府広報で)調べて見ることにした。

『マイナンバー』とは、国民一人ひとりが持つ12桁の個人番号のこと。市区町村役場や社会保険事務所、税務署など複数の行政・公共機関、及び金融機関や病院などに点在する個人の情報を1つにして事務処理を簡単にしようとする制度で、政府説明によるメリットは@行政の効率化――行政機関や地方公共団体などで様々な情報の照合、転記、入力などの時短、無駄の削減、省力化が図れる。A国民の利便性の向上――添付書類など行政手続きが簡素化され国民負担が軽減される。B公平・公正な社会の実現――所得や他の行政サービスの受給状況が把握しやすくなるため、負担を不当に免れることや不正給付の防止などが図れる、などが謳われている。しかし、うがった見方をすれば、何のことはない、国民メリットの“利便性”や“公平・公正”はこじつけ、第1目的は“行政の効率化”すなわち「行政・公共機関・金融機関等のご都合制度である」と言って憚らない。

『マイナンバー制度』の運用開始は平成28年1月から、まずは社会保障・税・災害対策の行政手続きから始まる。【社会保障の分野】では、@年金の資格取得や確認・給付、A雇用保険の資格取得や確認・給付、B医療保険の給付請求、C福祉分野の給付・生活保護。【税の分野】では、@税務当局に提出する確定申告、届出書、調書などの記載、A税務当局の内部事務。【災害対策の分野】では、@被災者生活再建支援金の支給、A被災者台帳の作成事務など。そのほか『マイナンバー』を提示する場面は@児童手当の現況届の際、A厚生年金の請求の際、B源泉徴収票などに記載する際(勤務先に提示)、C法定調書等に記載する際(証券会社や保険会社に提示)とされている。なお、来月(10月)から我々の手元に12桁の『マイナンバー』が通知されることになっている。

“感情論”ではなく、“将来の日本社会の在りよう”に気持ちを向けて文面を読むと、確かに『マイナンバー制度』のメリットは理解できるし、決まった以上は従うしかあるまい。が、同時に翁は、いくつかのデメリットが心配になる。まず、行政・公共機関などの受付側のスタッフが、この処理技術を修得するのに(慣れるのに)かなりの時間を要すること、国民もまた、当分はこの制度に戸惑い、両者の間に生じるトラブルには計り知れないものがある(と、想像する)。そして、最大の懸念は「個人情報の流出」だ。

『マイナンバー制度』のもとでは、名前・性別・住所・出身地・生年月日など多くの個人情報が1つの番号で管理されるので、万一、その番号が漏れてしまうと、不正に利用されてしまう怖れが(多分に)ある。この制度の脆弱性に不安を感じている国民が多い中、情報セキュリティ対策は規模の大小にかかわらず政府及び全ての自治体が取り組まなければならない重大課題である。しかし(翁が想像するに)職員の少ない、しかも財源の乏しい自治体や公共機関などがセキュリティ・システムの構築・運用に、そう簡単に取り組めるとは思えない。関連資料に、こんな事例があった。1962年から“住民登録番号”を導入している韓国では2007年から今年1月までの間に2億数千万件もの不正アクセスと内部からの個人情報流出事件が発生、その被害額は日本円で数千億円にものぼる、と言われている(正確な数字は不明)。『マイナンバー制度』の大先輩・米国は1936年から“社会保障番号”が導入されているが、パソコンが普及しだした1990年代後半から“なりすまし犯罪”が激増、2006年から2008年までの3年間だけで約1170万件、被害額は日本円で約1兆8千万円にものぼったという。そして、それらの被害(事件)は現在でも頻発していると言う。

日本国内においても大小の“個人情報流出事件”はたびたび起きている。が『マイナンバー制度』下の個人情報漏洩は、これまでの事件とは規模が違う。『マイナンバー』が他国に漏れたらどうなるだろう?多くの日本人の個人情報が知られて、日本人は丸裸にされてしまいかねない。「それは考え過ぎ」と言うかも知れないが、危機管理意識の希薄、管理能力の未熟な日本人は常にスパイ(敵国)に狙われていることを念頭に置いていなければならない。安倍首相の言う「日本国民の安全・安心」に備える術(すべ)は、何も軍事力強化、個別的自衛権・集団的自衛権を振りかざすだけではないはず。『マイナンバー』の保護は“国家機密”に相当する重要管理責任課題であることを当局は肝に銘じておくべきであろう。

くどいようだが、機密情報の一元管理は大きな危険が伴う。国家レベルで管理すると言っても運用は一般公務員や公共団体職員(将来的には金融機関や医療機関など)。一瞬の油断・ミスは誰にでも起こりうる。それを未然に防ぐ完璧なセキュリティ対策・技術が構築出来てからのスタートでも遅くはないと思うのだが・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

フィンガーライム

今週もサウスベイは日中かなり暑い日が続いている。それでもOxnardの畑からは秋の味覚の柿(まだ青いけれど)やスダチや青柚子の差し入れが入り始めた。たくさんスダチを頂いたので保存が効くようにスダチのしぼり汁を作って冷凍にしておこうか考えていたら知り合いの人から頂いていた珍しいライムがあったのを思い出した。友人の庭の木に生っていた実を尋ねるとこれはライムの種類だと教えてくれた。そして枝ごと切って分けてくれた。それをすっかり忘れて一週間ほど冷蔵庫の片隅に転がしておいたのを思い出してそのライムの名前や使い方を調べてみた。
通常、柑橘系のレモン、オレンジ、ライムなどは、殆ど丸い円形なのに、そのライムはさやえんどうのような形をしていたので、とても柑橘系の植物には見えなかった。ライムの形が指の形に似ている事からフィンガーライムと名前が付けられたらしい。原産地はオーストラリアで数年前からカリフォルニアでも栽培されて売られているらしい。
 

枝には鋭利なトゲがあってバラのトゲから比べるとかなり大きい。枝ごと切る時には用心しないと危ない。不思議そうにその実を見ていたら友人がその実を半分にちぎって私の手の平に絞り出してくれた。その皮からポロポロ転がるように出てきた透明なビーズのようなものがフィンガーライムの果肉だった。恐る恐る味見をしてみたら爽やかな酸味が口に広がった。ちょうどレモンとライムが混じったような感じだろうか…
触感はまるでキャビアのようで噛むとプチプチはじける感じだ。シトラスキャビアとも呼ばれているらしい。
おしゃれなカクテルやスパークリングワインにも飲み物の色がそのままで濁らないので見た目にも綺麗だ。このフィンガーライムは赤やピンクやグリーンの色のものもあるそうでデザートの飾りつけとして使ってみるのも楽しそうだ。少し前に日本でも”ジュレ”と言ってあんかけのようなドロッとしたポン酢の調味料が流行ったが液体と違って、揚豆腐や一品料理の上にポン酢が留まっているので見た目にもいいし他の料理の調味料と交ったりしないので使いやすい。和えても、載せてもいいので便利だ。ちょうどそんな感覚でフィンガーライムも使えそうだ。フィンガーライムのレシピを見てみると生ガキに添えたりお刺身の上にちょこっと載せたりドレッシングに入れたり用途は様々にあるようだ。ただ値段が高く1つが2ドルぐらいなのでレストランやシェフからのオーダーが主なようでスーパーなどではあまり見かけない。日本では?と言うと私が知らなかっただけで、すでにこのフィンガーライムを使っているシェフもいるようだ。流石、食のデパートの日本だ。


茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

 

 

 

   

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

TSUTAYAから半額クーポンのお知らせメールが来たので、一か月半ぶりにTSUTAYAに行きました。
いつのことながら今日も素晴らしいアルバムに出会えるだろうかと考えるだけでワクワクします。
今回も期待通りのアルバムがたくさん見つかりました。その中から一枚紹介します。
これまでに3回紹介しているKenny Drewのアルバム"My Funny Valentine"です。どの曲もよく耳にするスタンダード曲ですが耳に心地の良いとても聴きやすいピアノジャズです。

"My Funny Valentine" Kenny Drew

01-Prelude to a Kiss
02-Begin the Beguine
03-My Funny Valentine
04-Stella by Starlight
05-You Don't Know What Love is
06-Fly Me to the Moon
07-My Romance
08-Like Someone in Love
09-Sweet Lullaby
10-Star Crossed Lovers

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

フォルクスワーゲンの排気ガス不正問題には驚かされ、大きなショックを受けました。
こんな問題が見つかるとほかの自動車メーカーもやっていないかと疑われますし、大丈夫なのかと思ってしまいます。まじめにやっていたメーカーはえらい迷惑です。
それにしてもびっくりさせられるニュースが次々に飛び込んできます。
《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1011

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com