weekly

1010号
 

NO.1010        Ryo Onishi              9/20/2015

 weekly
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雑貨屋のひとり言

8月末から涼しい日が続いていますが、今年はもう残暑はないのでしょうか?街で歩いている人はもうすっかり秋の服装になっています。汗をかかずにさわやかに過ごせるのでオシャレを楽しめますね。
国会では普通の人はまったく理解できない納得できない形で安保法案が強硬採決されてしまい、いやーな気分になっています。こんなやり方でしか政治ができない国は本当に大丈夫なのかと心配になります。政治家はよく政治生命を賭けるなどと口にしますが、それは方便だということがよくわかります。まともに国民に説明できない納得させられない曖昧なことを肯定できるイエスマンになってしまうのですから。自分の保身しか考えていない証拠です。これに良く似たようなことやっていた大会社がとんでもないことになったことがありますが日本国もそんなことにならないように祈っています。≪R.O≫

 

引退日本人H氏の旅(2)大きな国アメリカ

人生初体験の海外旅行だったHさんがアメリカ横断の旅を終わって放った感想の第一声は「アメリカは広いネ、大きいネ」でした。

アメリカ合衆国の面積は日本の約25倍もの広さであり、最大のアラスカ州は日本の約4倍、今回Hさんたちがレンタカーで横断したテキサス州だけで日本の2倍弱の広さであることは事前に知識として承知してはいたそうですが、「知っている」ことと、「体感すること」はまったく違ったようです。「百聞は一見に如かず」の意味を実感したそうです。

中部の草原地帯や、テキサスの乾燥地帯は集落と集落との間を舗装された一本の長い直線道路が走り、それは時には100キロ・メートルにも及ぶ直線道路だったりすることもあったそうです。彼は以前、日本の北海道をドライブしたことがあり、広々とした土地に驚いたそうですが、それでも直線道路はせいぜい10数キロから数十キロ・メートルだったとのこと、「アメリカは一時間走っても周囲の風景が変わらなかった」といっていました。

東部各州は雨量が多いせいか、うっそうとした森林が多く見られ、カリフォルニア州などでは意外にも各地で石油原油の採掘が行われているのを見たそうです。広大なアメリカ大陸はフリーウエイやハイウエイが縦横にめぐらされ、「地下を掘ってもヘドロしか出てこない狭い日本と違い、石油など多くの資源が採掘できる広大なアメリカ、さらに道路網の整備などを知るにつけ、こんなアメリカと戦争をしても勝てるわけないな、とつくづく思った」といっていました。私のように20年以上アメリカ西海岸に滞在していると、少々彼とは印象が異なりますが、私もはじめてアメリカの土を踏んだ27年前はHさんと似た感想を持ったものでした。

上記Hさんの感想にでてきた「アメリカの道路網の整備」について、以下に私が検索し、調べた結果を記し、注釈とします。
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アメリカでは19世紀末、初のガソリン自動車が出現し、1901年(明治33年)には早くもアメリカ全土でナンバー・プレート による登録制度が採り入れられ、徐々に自動車時代に入ります。1908年に大衆向け自動車の「T型フォード」が発表されるとアメリカ国民の間に自動車用道路に対する関心が急速に深まりました。ちなみに当時のアメリカの自動車保有台数は、資料によると1910年50万台、1915年200万台、1921年900万台、1924年1,600万台となっています。

1912年(大正元年)には早くもハイウエイ時代が始まり、アメリカ大陸横断道路の第1号構想(“リンカーン・ハイウエイ”という名前でニューヨーク 〜 サンフランシスコ、3,150マイル)が発表され1923年完成します。さらにシカゴを起点とする“大陸南西部ハイウエイ”(のちの“ルート66”)を含む40以上のハイウエイが建設され、沿線各地でガソリン給油所、ドライブイン・レストラン、モーテルなど新しいビジネスが発生し発展し、ハイウエイ全盛時代を迎えます。

第二次世界大戦後、本格的に高速道路建設(現在のフリーウエイ)を推進したのは第34代大統領のアイゼンハワーでした。アイク(アイゼンハワー大統領)は道路問題を国防問題と位置付け、総額500億ドルという巨費を計上してアメリカ全土に40,000マイルの高速道路を建設する事を発表しました。
当時のアメリカ連邦政府の年間予算が710億ドルですので、これと比較してこの道路予算が、多年度にわたるものとはいえ、いかに巨額であったかが想像できます。このようにして高速道路網の建設、整備が着々と進んだのです。――― 続く ―――
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


アベノミクス鵜呑み株価の2万円

平行線伸びて不毛の論ばかり

集団自衛ハトもカモメもタカにする

自衛権地球の裏にまで伸ばし

九条に引っ掻き傷のそこかしこ


( ニュースやぶにらみ )


「日米関係」

同盟―米(アメリカ)と

対立―米(コメ)で

「熱戦?」

突き出し,蹴返し、肩透かし −永田町場所

「げん担ぎ」

ケータイをソフトバンクにした −優勝候補力士


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(393)「後味悪い安保法の強行採決」

『安全保障関連法』が19日未明、参院本会議で遂に可決、成立した。元来、自民党及び安倍内閣支持者であり(基本的には)安保法の理解者であると自認している翁でも、今回の“数の力”で強引に押し切った安保法の強行採決には、自民党と安倍晋三の傲慢さが感じられて実にイヤな気分、後味の悪い、もっと言うと腹立ちさえ覚えた。そして、それ以上に翁を怒らせたのが17日の参院特別委員会での『安保関連法案』採決をめぐる攻防戦で演じた民主党ほか野党の集団暴力型抵抗劇――“良識の府”であるはずの参議院の“良識なき野党議員ども”に対して、である。本来なら“論戦”のはずなのに“騎馬戦”の光景が展開された。(そのプロセスについては省略するが)NHKの生中継で全国及び世界各国に放送されたこの“品格無き参院議員たちの呆れた乱闘劇”を子どもたちは?海外の人たちは?そして良識ある有権者たちは、どんな思いで視たのだろうか?

この“仁義無き乱闘劇”に対する各紙の論評は2分した。読売は「・・・看過できないのは、民主党が主導して国会内で連日、度を越した審議妨害・引き延ばし戦術を行なったこと。多数の女性議員らを“盾”にして委員長や与党委員の入室を邪魔したり、委員長の体を押さえつけたりマイクを奪ったり・・・こんな暴力行為は、いかなる言い訳をしても、けっして正当化出来るものではない。更に民主党は、国会議事堂前のデモ隊を扇動して、
法案成立阻止を図るパフォーマンスまで演じている・・・」産経は「・・・野党議員たちは、鴻池委員長を目がけて突進、まるで騎馬戦や棒倒しを連想させるような常軌を逸した暴力まがいの議員たちには安保政策を論じる資格は無い。野党が法案反対のため、盛んに口にしたのが“憲法学者の違憲論”、“デモ隊”(その大部分は左翼系の議員や著名人に扇動された民衆)、“徴兵制の復活”、(安保法案のレッテルを張り替え)“戦争法案”など。揚句に彼らの魂胆は“審議を長引かせれば、それだけ安倍内閣支持率が下がる”つまり“反対のための反対”で、本質的な論戦は置き去りにされた有り様だ・・・」以上の2紙に対し、やや左翼的偏向の朝日は「・・・この法案がはらむ問題は”違憲性”だけではない。安倍政権が強調する“日本国民と日本領土を守るため”は、安保法で本当に安全になるのか?中国の軍拡や海洋進出にどう向き合うかは日本の重要課題だが、政権が言う抑止偏重だけで対応できる問題ではない・・・」(朝日同様、やや左傾の)毎日は「・・・衆参両院で200時間を超す審議を経ても、政府は法案の合憲性や必要性にについて納得できる説明は出来ていない。にもかかわらず与党は民意との乖離(かいり)を知っていながら強引に採決に踏み切った。安倍首相が言う“民主主義のルール”を尊重したやり方とは言えまい。民意に背を向けた政権だ・・・」中庸を得た論調は日経だった「・・・参院での野党は、閣僚の問責決議案などを連発し、衆院にも内閣不信任決議案を提出、更にはあの手この手の汚い戦術を立てて無意味に採決阻止を目指した。こうした議事妨害は、けっして議会政治の王道とは言えない。“良識の府”であるべき参院が“暴力教室”になるとはもってのほか。言論には言論で正々堂々と向き合うのが基本である。言論をもって権力者が一時的に優位に立とうとも、最終的には“選挙”で(国民の)審判が下される・・・」日本5大紙の社説を読み比べて、翁は安堵した「これほど“表現の自由”が認められる日本こそ、健全な民主主義国家であると喜ぶべきだろう。そんな国が戦争の愚を繰り返すはずはない」。

日本の『安保法採決』(集団的自衛権行使容認)に対するアジア太平洋諸国の反応を調べた。米国(日米同盟をより効果的にする)・カナダ(積極的貢献の道を評価)・オーストラリア
(歓迎する)・ニュージーランド(支持する)・モンゴル(理解する)・インドネシア(アジア地域の安定にプラス)・シンガポール(積極的国際貢献を期待)・フィリピン(大きなメリットだ)・ベトナム(貢献を期待する)――中国(平和発展の方向を変えることに疑問)・
韓国(アジア地域の平和と安定に寄与するとは考えにくい)・・・これらの反応は、翁に言わせれば「いずれもが想定の範囲内」。

そもそも『安保法』とは何か――新設の『国際平和支援法案』と、自衛隊法など10の法律の改正案を1つにまとめた『平和安全法制整備法案』の2つの枠組みからなる。(翁は現時点でそれらを詳細に解説するほどの知識を持っていないが)おおざっぱに言うと@集団的自衛権を認めるA自衛隊の活動範囲や武器使用を拡大するB有事の際に自衛隊を派遣するまでの国会議論の時間を短縮するC在外邦人救出や米艦防護を可能にするD武器使用基準を緩和する、などが盛り込まれているのだが、実に複雑で分かりにくい。だから国民も、なかなか(この議論に)入り込めないのではないだろうか。おまけに野党議員や左翼系の学者、ジャーナリストらが「戦争を招く」「徴兵制になる」などの非現実的デマをばら撒いて国民を“洗脳”しているので、各メディアの世論調査は圧倒的に“反対”が多い。

それもこれも、根本的責任は政府(安倍政権)にある。「安保法とは何か」「採決を何故、急いだのか」「安保法に伴う日本と国際社会の有りようは?」などのきめ細かな説明が無いので、翁のような親自民派・親安倍派でも(冒頭に述べたように)“数の力”で強引に押し切った強行採決に後味の悪さ覚えたのだ。安倍首相は19日未明、参院で『安全保障関連法』が成立したことを受けて「国民の命と平和な暮らしを守り抜くために必要な法制であり、戦争を未然に防ぐためのものだ。今後も積極的な平和外交を推進し、万が一の備えに万全を期して行きたい」と述べ、更に「国民に対して、まだまだ粘り強く、丁寧に説明を行なう」ことを強調した。当然だ、「国民への丁寧な説明」を急げ。集団的自衛権・自衛隊員の危険度・武器使用の機種と範囲・仮想敵国(中国・北朝鮮・ロシア)への対策などを具体的に(はっきりと)説明して貰いたい。断っておくが、翁は集団的自衛権や国連平和維持活動(PKO)などに基本的には賛成するが、自衛隊が他国へ行ってドンパチ(命のやりとり)を容易に可能とするような法律は絶対に反対だ。やはり平和憲法のもと、専守防衛を根幹とする『安保法』であって貰いたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

かき氷

9月のLabor Weekend(7日)頃から一週間LAは猛烈に暑くなった。サウスベイの場合、夏でも日陰に入れば涼しいし窓を開ければ心地良い風が入ってくるのに今年の夏の暑さは異常だった。昼間は窓を開けると熱風が入ってくるので開けられない状態だった上、夜になっても気温が下がらず日本のような蒸し暑い日が続いた。“こんな気候は50年以上オックスナードに住んでいて経験をした事がない“ と農業を営むN氏は言った。普段LAが暑くてもオックスナードは涼しいはずだったのだ。
そんな訳で今年の夏は朝に晩にスイカを食べた。そして、かき氷もよく食べた。近くに美味しいかき氷を食べさせてくれる店があると聞いたので早速行ってみた。氷の種類もトッピングもたくさんあって、どれをどう注文していいか迷って初めは友人のお勧めのかき氷にはありつけなかった。
2回目に行った時は、そのかき氷の店を教えてくれた友人が注文してご馳走してくれた。白いお皿に盛られた抹茶のかき氷はまるで毛糸の束のように見える。削る刃が違うのだろうか…初めて見るタイプのかき氷だった。その両脇には小豆とお餅が添えられていて美味しかった。LAではハワイ系の店でシェイブアイスと言ってジャリジャリした触感のかき氷にレインボーカラーのシロップがかかっているものが夏は良く売られている。台湾系のお店に行くとフルーツがどっさり盛られている、かき氷の店もある。これもなかなか、さっぱりしていて美味しい。

そう言えば日本では夏の風物詩でもある氷屋さんの旗は誰でも一目でわかる馴染深い旗だけれど今までじっくりその旗を見たことは無かった。白地に青い波に赤い文字の氷そして、その両脇に千鳥が記されているものが元祖なのだそうだ。今まで千鳥の存在には全く気が付かなかった。今年の春に訪れた日光の天然かき氷のお店を思い出して写真を見てみたらやっぱり千鳥が入っていた。この日光の天然かき氷の店はこだわりの店で以前TVでも紹介されていたのを思い出して友人と入ってみた。氷は昔からの手作りの方法で伝えられ今は5代目の人が継いでいる。山からの伏流水をパイプで浄化水槽に引きそこから自前の池に流し込み12月頃から天然の外気の温度でゆっくり冷やし2月の中旬まで毎日ゴミや木の葉を払い表面に積もった雪や霜を削り一定の温度に保つのだそうだ。その氷を電動のこぎりで切り出し5月頃まで氷室に貯蔵しておいて出荷される貴重な氷なのだ。その氷は気泡や白い濁りが無く、まるでクリスタルガラスのような透明感があって綺麗だ。私たちは、なるべく天然のかき氷の味を味わうために手作りの白い蜜を選んで食べてみた。触感はシャリシャリでなく、フワフワ。口の中に入れた途端、跡形も無く消えてしまう。何だか霞をたべているような不思議な感覚だった。荒削りのかき氷とは全く違う触感なのだ。
昔は冷凍室など無かった日本では、氷室の存在が日本書紀の時代から描かれていたそうだが、かき氷なるものが出現したのは平安時代らしい。 枕草子に “削り氷にあまずら(ぶどう科のツタから採取した甘いシロップ)入れて、新しき金まりに入れたる。”という文章があるらしい。そんな事を調べていたら今日も偶然、かき氷を買ってきてほしいと頼まれた。そして例の抹茶あずき餅入りかき氷をオーダーした。今週末も数日は暑い日が続くらしい。LAは、まだ、かき氷のシーズンは終わっていない。
茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

 

 

 

   

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

二歳の孫にアンパンマンの歌の替わりにジャズを聴かせてみました。孫はニコニコしながら身体をスイング?させていました。そして私たちにも同じことをするように指示されました。
今週はブルーノートのレーベルから選びました。テナーサックスのTina Brooksのアルバムで、1960年に録音された"True Blue"です。このアーティストも初登場です。
1932年にTinaは双子の弟として生まれました。本名はHaroldですが身体が兄のHarryと比べ小柄で痩せていたためにTinyに由来するTinaと呼ばれるようになったそうです。(中山康樹著 超ブルーノート入門 完結編より)
これと言って特徴のあるアルバムではないのですが、素直にジャズらしいジ
ャズを聴いている感じがします。

"True Blue" Tina Brooks

01 Good Old Soul
02 Up Tight's Creek
03 Theme For Doris
04 True Blue
05 Miss Hazel
06 Nothing Ever Changes My Love For

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

シルバーウィークがスタートしました。良い気候ですがみなさんどのようにお過ごしでしょうか?私たちはいつもの週末と同じように集中してヨガクラスに通っています。前回のシルバーウィークは2009年でしたがあまり記憶にありません。次は2026年ですがその頃の日本はどうなっているでしょうか?《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1010

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com