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NO.999         Ryo Onishi              7/5/2015

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雑貨屋のひとり言

今週は999号スリーナインで777号と同じくらい素敵なナンバーですね。そして来週はいよいよ1000号を迎えます。読者のみなさまからのメッセージをいただけた らと思います。メッセージは雑貨屋ウィークリーに掲載させていただきます。 1000号を記念して雑貨屋ホームページを新しくして雑貨屋ウィークリーの変遷を作成しています。
新幹線の車内で起きた焼身自殺事件はショックで大きな波紋を投げかけました。
持ち込み品のチェックがない日本の新幹線でこれまで今回のような事件が起こらなかったのが不思議なくらいです。世界中でテロが起こっている時代ですからテロ対策が早急に必要だと思います。≪R.O≫

 

アメリカへ来て30年になりました

――― 仕事以外の備忘録(4)パソコン、雑貨屋、ラジオ放送との出会い ―――
(前号からの続き)
 私とパソコンとの出会いは意外と遅く、私が企業定年を迎える数年前、1990年代中ごろでした。私の所属した企業はI.T.産業の一端であり、社内ではパソコンは当たり前のように使われ始めていたんですが、恥ずかしながら、それまでの私のオフィスにはパソコンはなく、若い技術者がWWWだの、アット・マーク(@)だのと議論しているのが私にとってはまるで“猿の惑星”の言葉以外の何ものでもなかったのです。

定年引退を1〜2年後に控え、私も遅ればせながらようやくデジタル革命の大きさに気付いたとき、上記、若尾さんが個人的にパソコン・クラス開講するということで、私はその第一期生として入門し、パソコンの世界に足を踏み入れました。

 時を同じく、1996年5月、当地ロサンゼルス・サウスベイに誕生していた、教育ボランティア・グループのJ.R.C.(現在のJ.E.R.C.)がその活動の一環としてインターネット・クラスを開講しました。その時講師を引きうけた一人がのちの、我らが「雑貨屋店主」の大西さんでした。J.R.C.のボード・メンバーだった私も会議で大西さんと一緒でした。

 ある時、大西さんが「インターネット・クラスの皆さんの為にニュースレターを発行します」とJ.R.C.の役員会で発言があり、私など「じゃあ、紙はどうするの?、コピー機は?」と今から思うと赤面するような質問をした記憶があります。

 そのウエブ・ニュースレターが1996年5月、『創刊予告号』『創刊号』としてスタートし、以来タイトル名は「News Letter from Ryo Onishi」 → 「雑貨屋 News Letter」 → 「Zakkaya Weekly」と変りながらもなんと19年、一度も休むことなく連続1千号になろうとしています。19年間にわたる雑貨屋ウイークリーのための原稿作成も、拙いとはいえ私にとって根気のいる作業でした。これまで続けていただいた店主・大西さんの努力と根性にはただ敬服の二文字あるのみです。

 さて、『創刊号』の頃は、チンプンカンプンだった私も、以外と早く“猿の惑星”の仲間入りを果たす事になり、ナント「News Letter from Ryo Onishi、第16号」に初投稿し、次が第19号、そして次の第20号から“あまり知られていないL.A.観光スポット”シリーズをスタートさせました。

「L.A.周辺の観光スポット」の連載をはじめ、その原稿づくりのため、南カリフォルニアを中心に200か所以上のスポットを巡ったのも自分たちのためでした。一時は休日のドライブが一日100マイル(160キロメートル)を超えるのが普通でした。まだまだ観光スポット巡りは続けたいのですが、体調不良の現在は中止しています。いつの日か元気になったら続きをスターさせたいと願っています。

 これまで、この“観光スポット・シリーズ”は地元日系紙(羅府新報)に数年にわたって隔週末に連載中されたり、ローカル・ラジオ局(RPJ:ラジオ・パシフィック・ジャパン)のマイクを通して私が週一回、一時間放送させてもらうまでになりました。この放送はラジオ局の閉鎖のため終了しています。

 この“観光スポット”への問い合わせのおかげで、日本とアメリカの見ず知らずの多くの人々とも知り合いになることも出来、また、実際にツアーを計画して読者の方々とご一緒したり、楽しい思い出も出来ました。

ある時、日本の見知らぬ女性からからメールが入り「私は以前、ロサンゼルスに留学経験があり、貴方が書いていた『ガラスの教会』で結婚式を挙げるのが夢でした。近々結婚することになり、夢を叶うべく、この教会の予約はとれたのですが、披露パーティ会場について困っています。この教会に近く、海を臨む明るいところはないでしょうか」との問い合わせがあり、当時、教会近くに新しくオープンした海辺のゴルフ・クラブのミーティングルームを紹介し、喜ばれたりもしました。これらはすべて、ひょんなことから雑貨屋の成果であり、当事者である私が一番驚いています。

 ラジオ放送への出演といえば、上記RPJで、東 繁春さんが2000年から3年間にわたって続けられた番組「さわやかサンデー」にレギュラー出演し、ジョークやユーモアについて語りました。

 日本の友人、関 安雄さん(長野県経営者協会専務理事)の紹介で、長野県の信越放送へ2004年8月から5年近く月一回の割で、こちらから電話による生放送で「ロサンゼルス便り」を送りました。電話を通しての生番組だったので、相手放送局との打ち合わせ、準備、時差の調整など、けっこうたいへんでした。でも、都度、長野県の友人・知人から「いま、河合さんの声をラジオで聞いたよ」とE-メールが届き張り合いのある時間でした。

このような人脈はじめ国内外を問わず、多くの人々との絆を持ち得たのも千回続いたメルマガ媒体を通じての成果です。「継続するが故に得るもの」の大きさを教えていただきました。  ―― 次号へ続く ―― 

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


人の字を呑んだが足がまだ震え

二の足で踏んでも自動ドア律儀

無駄足が汗ふく摂氏40度

選ばれてラインダンスの脚になる

足湯だけ浸かって日帰りのツアー


( ニュースやぶにらみ )


『番付』

幕内 −パリーグ

十両 −セリーグ

「なでしこ勝利戦」

見損なった −ゆう活出勤者

「警戒レベル2から3へ」

新幹線もかな −箱根山


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(382)「今年もまた“熱中症にご用心!”」

今年もまた区役所(品川区高齢者地域支援課)から「熱中症にご用心!」のチラシが届いた。『熱中症』については、ほとんど毎年のように『余話』に書いている。したがって(毎年)同じような内容だが、(読者各位のため、と言うより)翁自身のために“熱中症予防の心得”をしたためることにする。

警察庁の発表によると毎年、夏期には約4万人の熱中症患者が救急搬送されているそうだ。しかも職場や学校、スポーツ現場だけでなく、夜間や屋内も含め、子どもから高齢者まで幅広い年代層で熱中症が発生しているとのこと。そこで政府では、2013年の“熱中症関係省庁連絡会議”で、熱中症に罹る人が増え始める7月を『熱中症予防強化月間』と決めた。

労働環境や運動環境だけでなく、一般的な生活環境のなかでも熱中症予防に有効とされる
【暑さ指数】(気温と行動注意点)というのが国際的に規格化されているそうだ。気象用語(あるいはマスコミ用語)としては、常識的には25度Cから30度Cくらいを「夏日」、30度Cを少し超えると「真夏日」、更に35度C以上を「猛暑日」または「酷暑日」と呼ぶ。もっとも、その「〇〇日」は個人差があって翁自身は湿度の高低によって呼び方を変える。それはともかく、環境省が提唱している【暑さ指数】ごとの熱中症対策をピックアップしてみた。【気温31度以上の場合は、屋外での労働・運動は中止、どうしても継続しなければならない時は、適時の休憩をとること】としている。しかし、労働や運動の種類(内容)、年代層によって体力的、感覚的差異はあるのだろうから一概に決めつけられないが、頻繁に水分と(少量の)塩分を補給することは、もはや常識。【高齢者はできるだけ外出を控え、室内でも室温の上昇に注意すること。勿論、水分補給を忘れないこと】。また【気温28度以上の場合でも、労働や運動の内容によって(いや、それ以上に、その人の体力によって)活動の中止、適時の休憩、勿論、水分補給を心掛けるように】と環境省や厚労省は呼びかけている。

熱中症の症状は、自己診断でも分かる。めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り(時々、翁がゴルフをした日の夜中、絶叫するほどの痛みに襲われる“ふくらはぎのこむら返り”も、1種の熱中症類似症状だそうだ。翁の“ふくらはぎこむら返り”を『余話』に書いたら、友人から“こむら返り予防ストレッチ”を教えて貰った。それを実行しだしてからは“絶叫”しないで済んでいる)。そのほかの症状では倦怠感や虚脱感がある。これらは自分の意思力で改善(回復)させなければならないものだが、頭痛、吐き気、嘔吐、大量の発汗、更に重症になると意識朦朧(または失神)、けいれん、体が異常に暑い、手足の運動障害、返事がおかしくなる、などの症状が出て来たら、周囲の人は(その本人に対し)「大丈夫か?」の声をかけ、「大丈夫」、と、しっかりした返事があれば、ゆっくり、涼しい場所へ避難させ、衣類を緩めて体を冷やしてあげる。自分で水分を口に入れるようになれば、10数分で回復するだろうが、「大丈夫か?」の問いかけに反応しない、あるいは苦しげな状態の場合は、救急車を呼ばなければならない。救急車が到着するまでの間、(その本人を)涼しい場所に移動させ、衣類を緩め、風を送るなどして体を冷やしてあげる。但し、本人の意識が朦朧としている時は、無理に水分を与えないこと・・・以上は、厚労省が発表している『熱中症の発見と応急処置』から引用したものである。

厚労省では、普段、誰にでも出来る熱中症予防対策を発表している。【室内では、扇風機やエアコンで温度調節、遮光カーテン、すだれ、打ち水などで室温をこまめに確認する】【外出時には、日傘や帽子の着用、日陰の利用、こまめな休憩、炎天下の外出を控える】【体の蓄熱を避けるために、通気性のいい吸湿性、速乾性のある下着・衣服を着用する、保冷剤、氷、冷たいタオルなどで体を冷やす、室内でも外出時でも、喉の渇きを感じなくても、こまめに水分・(少量の)塩分などを補給する】・・・言われてみれば、こんなことは当たり前のことばかりだが、要は、面倒くさがらずに実行するかどうかが問題だ。翁は6年前の癌手術のあと、主治医から「龍翁さんの命を救うのは、水だ」と厳しく注意されたので、以後、
ゴルフの時は勿論のこと、車の運転中、電車の中、歩く時など、どんな場合でも(喉の渇きを感じなくても、頻繁に)“水のひと口飲み”を実行している。就寝前のコップ1杯、夜中のトイレ時でも(うがいと)“ひと口飲み”が習慣になっている。専門家筋では「1日にコップ8杯の水を飲む」が定説らしいが、8杯という数字は食事などの水分も含まれるし個人の体型や活動量によって必要摂取量も変わるので、翁は、やはり「こまめに“ひと口飲み”」をお薦めする。

ところで翁には、3人の永年のゴルフ仲間がいる。その中の1人・I君はなかなかの酒好き。ゴルフの休憩(食事)時間、(毎回ではないが)冬季は日本酒1合、夏季はビール(小瓶1本)を飲む。もともと基礎体力があってアルコールに強い男だからプレーには支障はないが、
翁が心配するのは風呂上りでも水を飲まないことである。理由は「帰宅してから飲むビールが楽しみ」とのこと。もう1人のゴルフ仲間・T君は、I君とは反対に(翁と同じ)下戸であるからゴルフの時、いつも果汁(ジュース)とか甘い炭酸飲料ばかり飲んでいる。そしてもう1人・M君は(翁と同じ)コーヒー党。熱中症予防の観点から言えばビールもジュースもコーヒーも“水分”ではないのだ。偉そうに言う翁も実は大いなる勘違いをしていた。暑い時の水は冷たい方が美味しいに決まっている。ゴルフ場では氷を貰い、家では冷蔵庫に冷やしておく。ところが資料を読むと「常温水が一番」とのこと。最近は冷水をやめて常温水にした。慣れれば常温でも美味い。冒頭の区役所からの「熱中症にご用心!」は「適時の水分補給、バランスの良い食事、充分な睡眠」そして「熱中症を正しく理解し、今日から予防を始めよう」と呼びかけている。翁は思う、知識を頭の中だけに留めておくのではなく“実効”をもたらす“実行“を心掛けなければ・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

ある日の献立

赤ワインを飲みながら前菜にグリーンサラダを食べる。ドレッシングはオリーブオイルに赤玉ねぎを薄くスライスしたものを入れニンニクを擦りおろし塩コショウとレモンを絞っただけのシンプルなものにする。グリーンサラダにドレッシングを和えた後はその上に軽くフライパンで炒ったナッツを砕いてパラパラかける。薄く切ったフランスパンはローズマリーの香りを移したオリーブオイルに浸して食べる。
木綿豆腐は水切りして軽く小麦粉を塗してフライパンでカリッとするまで焼く。他のフライパンでシイタケと卵を炒めそこに豆腐のカリカリに焼いたものを一緒にしてブラックペパーと塩だけであっさり炒めなおす。メインはサンマかサバをカレー粉に塗し胡麻を付けて一緒に多めの油でこんがり焼く。デザートはサツマイモを入れた寒天にキウイのスライスしたもの。そして最後は口直しにコーヒーを一杯。
実はこの献立の食材は全部、認知症予防にいい食べ物なのだそうだ。その食材を見て献立をイメージしてみた。これらの食材が脳の血流を良くし脳血栓や脳梗塞を予防する食材なのだそうだ。糖分や塩分を控え動物性植物を減らす事はもちろんの事、糖分の吸収を抑える食物繊維を食事の最初にとる事が糖尿病にも肥満予防にも脳にもいいらしい。

この春、母は脳外科の有名なFドクターの病院で脳のMRIの検査をした。心配していためまいと頭痛も一過性のものだったらしく問題が無かったのでホッした。脳の画像を見ながらドクター曰く母の脳は萎縮も全く見られず脳がぎっちり詰まっていて老人班も見られない。黙って見ていたら40代の脳だと…そう言われて母は舞い上がって喜んだ。
今回LAに戻ってきて日本に一時帰国している方のクライアントさんを一時的に担当する事になった。その3人のうちの2人がアルツハイマーと認知症のクライアントさんだった。正直言って最初は面喰った。私のような素人にとって、そういった特殊なクライアントとどのようにコミュニケーションをとったらいいのか、わからなかった。でも、こちらの思いはどんな障害がある人であろうと通じないわけがないと自分なりに相手の目を見て相手が何を思い何を感じ何に感心があるのか探ってみた。言葉に詰まったら気長に10分でも20分でも待って話を聞いて同じ質問の繰り返しでも同じように何度でも答える。それが出来るのは毎日向き合う家族の人と違って他人だから寛容になれるのだろうと思う。
一人のクライアントさんは帰り際に新聞の数独のページを切り取って私にくれた。私もそろそろ頭のトレーニングが必要なのかもしれない。もう一人のクライアントさんは私を見送ろうと外まで出てきてずっと手を振って送ってくれた。バックミラーに映ったその姿を見ながら心が温かくなった。
いずれ誰にでもやってくる老い、他人事では無い。体が先か頭が先かどちらが先に故障するのかはわからないけれど、それは自然の成り行きなのだからと母が言った言葉が思い出される。
茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズライフ−今週のお奨 めアルバム

PCとディスプレイについている小さなスピーカーで聴くとどうしてもパッとしない音なのでアルバム選びもやりにくかったのですが、Airplayシステムだと聴きたいジャズをすぐに聴け、しかも音が良いので選びやすくなりました。今週は久しぶりにヴォーカルジャズにしました。Diana Krallの"When I Look In Your Eyes"です。耳に優しい彼女の声が好きです。録音がとても良くバックの音が素晴らしいアルバムです。

"When I Look In Your Eyes" Diana Krall

01-Let's Face The Music And Dance
02-Devil May Care
03-Let's Fall In Love
04-When I Look In Your Eyes
05-Popsicle Toes
06-I've Got You Under My Skin
07-I Can't Give You Anything But Love
08-I'll String Along With You
09-East Of The Sun (And West Of The Moon)
10-Pick Yourself Up
11-The Best Thing For You
12-Do It Again
13-P_S_ I Love You
14-Why Should I Care

Alan Broadbent(Piano), Ben Wolfe(Bass), Chuck Berghofer(Bass), Diana Krall(Piano), Diana Krall(Vocals), Jeff Hamilton(Drums), John Clayton(Bass), John Clayton(Bass), Lewis Nash(Drums), Pete Christlieb(Saxophone), Russell

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

オリンピックのメインスタジアムになる新国立競技場の建設費が当初予算より大きく膨らんでいます。東京オリンピックはコンパクトで低コストを掲げていたはずなのに、デザイン優先で選んでしまった結果、とんでもないコストが建設時と将来にかかってしまうことになります。先を読まないのは今に始まったことではないですが、情けなiいことです。
"なでしこジャパン"の決勝進出でサッカーW杯の連覇が現実味を帯びてきました。決勝戦にふさわしい白熱した試合をやってほしいと思います。《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.999

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com