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NO.998         Ryo Onishi              6/28/2015

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雑貨屋のひとり言

雑貨屋ウィークリーは998号まで来ました。まもなく雑貨屋ウィークリーも1000号に到達します。1996年5月に創刊してから1000回も続くなんて信じられないです。
読者のみなさんから何かメッセージをいただけたら嬉しく思います。

テレビ番組で日本女性の痩せ過ぎについての問題が議論されていました。
日本の女性、特に若い女性は細い体型の人が多いです。脚が長く格好は良いですが、細すぎて華奢に見えます。1970年以降のBMIの推移をみると10代後半から20歳代の女性はもっとも痩せています。国際比較でも日本の女性の痩せ過ぎ比率が他の先進国と比べるとずば抜けて高くなっています。
日本では痩せている女性のほうがイメージが良いと思われているので、間違ったダイエットをしている女性が多いようです。欧米では ファッションモデルの痩せ過ぎが問題になり、痩せ過ぎモデルの出場が制限されていますが、日本ではまだ意識が低いようです。男性のメタボリックばかりが注目されますが、女性の痩せ過ぎも日本の将来に影響を与える大きな社会問題ですので警鐘を鳴らすひつようがあると思います。≪R.O≫

 

アメリカへ来て30年になりました

――― 仕事以外の備忘録(3)コミュニティへの参加 ―――
(前々号からの続き)
 駐在員や経営者のための月例勉強会は「サウスベイ経営セミナー(略称:SBMS)」とい、ボランティア・ベースによるビジネス勉強会です。(会のホームページ:http://www.sbmseminar.org)この会は1995年4月に設立され、同年6月に第1回セミナーを開催し、以降原則として毎月1回セミナーを行い、会員がアメリカで企業経営に携わるうえで日々直面する様々な問題について専門家を招いて勉強したり、会員同志で研究・話し合い等を行っています。

私はこの会の設立発起人、2年目の会長、セミナー委員長、セミナー委員として運営のお手伝いをさせてもらってきましたが、ここで健康上の理由から会計監査という立場を最後に2013年度をもって引退させていただきました。今でもこの会は若い優秀な人材が育ち、まさにアナログ時代からデジタル時代へおおきく転進を続けています。

 会の実質運営から退くにあたり、私がこれまでに記録し、手許に保管してきた会設立からの諸資料をまとめ、次の皆さんに引き継ぎました。バインダー(5冊)、月例セミナー講師の講演録音カセットテープ(97本)、ビデオテープ(2本)、デジタル写真集(フロッピー・デスク)などです。これらの資料はこの会の過去の経緯や記録というだけでなく、特に録音テープはこの会で講演してくださった各分野の専門家の貴重な講演録でもあり、会と会員の財産でもあります。

『サウスベイ経営セミナー』に私がかかわった15年については当「雑貨屋ウイークリー#773」(2011年3月6日号)から15回に分けて記載してあります。

月例勉強会といえば、若尾龍彦さんが主宰した「JACALの会」とのつながりも深く、私の滞米生活で貴重な糧をたくさん得ることができた勉強会でした。ほぼ月に一度、若尾さん宅へ集まった日系企業の駐在員たちが、身分や立場を離れてあらゆる分野について自由に議論しました。とはいえ話題は自然に日米関係、特に日本とカリフォルニアが中心になるので、会の名称もJAPANとCALIFORNIAを合成し、JACALの会とネーミングしたそうです。

この会は私が駐在員として当地ロサンゼルスに赴任した1985年に若尾さんによって設立され、2009年に若尾ご一家が日本へ帰国するまで続きました。多分、私がこの会の最古参メンバーだったはずです。

いつもトピカル(時局的、時宜を得た)話題をテーマにオープンな議論を重ねてきたJACALの会は、毎回、私にとって興味のあるものばかりでしたが、中でも1993年のテーマだった「日本改造計画(小沢一郎)」読書会、1992年の「LA 暴動の影響と今後のアメリカ」、2002年の「ユダヤ教にみるセダカの思想(ヘンリー幸田氏)」などが、なぜか強く印象に残っています。私も何度か発表者として、「現憲法の成立過程と概要」、「ペリー来航150周年/日米関係のスタート」、「太平洋戦争開戦の詔勅」、「終戦の詔勅/構成と成立の経緯」、「ルート66/アメリカの道路の歴史」などのテーマについて語りました。

日本人・日系人の多いロサンゼルスには日本の郷土別の集まりである県人会組織があります。100年以上の歴史を誇る県人会がいくつもあり、新年会、お花見、盆踊りなどの行事を行い、親睦を深めています。私のような東京出身者は郷土意識が薄く、東京人の集まりは過去に何度か出来ても永続しなかったのですが、ある時、日系人の大先輩である高瀬隼彦さんから電話をいただき、「我々も東京人の会を作りたいのだが」との話がありました。

このお話に対し、私は当初「私たちは海外に来てまで、東京だ、鹿児島だ、静岡だと郷土意識を出さなくても、日本人会で充分では?」と申し上げたのですが、「たとえば、近々、ミス・トウキョウのお嬢さんたちがこちらを表敬訪問の予定があるのだけれど、こちらの受入れ窓口がないので困っているんですよ」とのこと、ミス・トウキョウご一行と聞いて私はすぐ東京会立上げの発起人に加わりました。この会は「L.A.東京会」として1998年に発足し、現在は百名近くの会員を擁しています。ただし、私は体調不良によるドクター・ストップで役員も会員からも引退しています。

その他、依頼を受けて引き受けたセミナー講師もありました。ペニンシュラ父母の会主催「LA周辺で、日本人・日系人の歴史とゆかりの深い場所」、半田俊夫さん主宰の「パサディナ・セミナー会」などです。   ―― 次号へ続く ―― 

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


体重は妻に背丈は子に越され

遠雷が腰を上げさす長話

ローン完済腰に膏薬貼っている

背伸びするアベノミクスの棒グラフ

一匹狼街の明かりに背を向ける


( ニュースやぶにらみ )


「安保審議」

怖いのは後ろからの鉄砲 −安倍内閣

「自民 公明に維新」

三本の矢が欲しい −安倍首相

「知恵の輪に挑戦」

五つの輪です −遠藤五輪担当相


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(381)「年金機構の個人情報流出事件」

日本年金機構に対するサイバー攻撃によって国民の個人情報が外部に流出した件について6月1日に同機構から公表と謝罪があった。その時点での流出件数は約125万件と発表されたが、その後(22日)「情報が漏れた該当者は、受給者52万8795人、加入者48万5858人、合計101万4653人」と修正発表があった。更に都道府県別では大阪府が9万6884人で最も多く、東京都9万6172人、神奈川県7万3826人、以下、埼玉県、愛知県、千葉県、福岡県、兵庫県、北海道、沖縄県と続く。流出した情報(種類)の内訳は、基礎年金番号・氏名・生年月日・住所の4つの情報、(住所を除く)基礎年金番号・氏名・生年月日の3つの情報、(住所・生年月日を除く)基礎年金番号・氏名の2つの情報に分けられる。

今回の流出事件はどうして起こったのか、については前々号の『余話』(379)「サイバー犯罪とスマホ病」で書いたように、年金機構の職員が外部からの不審な電子メールを不用意に開封したことによりコンピュータシステムに不正アクセスが行なわれた(ことによる)。
この初歩的なミスによる情報流出事件に対して、日本年金機構(理事長・水島藤一郎)も厚労省(大臣・塩崎恭久)も早々に“お詫び文”を出したが、それで済む問題ではない。翁もそうだが(『余話』の読者の多くの)年金受給者は「自分の年金は大丈夫だろうか?年金が横取りされたりすることはないだろうか?もし、年金に関する不審電話などがあったら、どう対処したらいいのだろうか?」など、さまざまな心配が起きる。

まず、1番の心配は「受給者の年金が横取りされることはないか」である。これに対して日本年金機構(以下、機構と言う)は「年金は本人名義の口座に、振込によって行なわれている。もし、振込先(金融機関)を変更する場合は、金融機関の証明印、受給者本人の預金通帳の写しなどで本人の口座であることを(二重・三重に)確認するので、他人が流出した情報だけをもって“自分が本人である”と名乗っても年金の振込先を変更することは出来ない」と答えている。(但し、個人情報流出事件とは別に、機構からの郵送による問い合わせ『現況届』をまだ提出していない場合は、年金支給が停止される場合もあるので、この際、早急に近くの“年金事務所”で確認して貰いたい、とのこと。)

2番目の心配は「流出した個人情報を悪用した(電話などによる)詐欺事件に巻き込まれはしないだろうか」である。これに対して機構の答えは「流出に関する受給者への連絡は、すべて郵送で行なっており、メールまたは電話で連絡することは一切ない。したがって、もし、不審な電話(機構を名乗る電話)が掛かってきたら、相手の名前・担当職名・電話番号を訊いて“あとで、こちらからか掛け直す”と言えば、不審電話は直ぐに(電話を)切るはず。それでも相手が言葉巧みにいろいろ言う場合は、相槌を打たないで(こちらから)直ぐに電話を切って貰いたい」とのこと。この電話対応は、いまだに衰えを見せない“オレオレ(なりすまし)詐欺”の撃退法と同じだ。しかし、年金個人情報流出をめぐり受給者を騙そうとする犯罪は、すでに多発しているそうだ。たとえば日本年金機構職員、消費生活相談センター職員、弁護士などを名乗って「あなたの年金情報が洩れています、キャッシュカードのデータを消して元通りにしますから、あなたのキャッシュカードをお預け下さい」などの電話――これに対して機構は「(前述の通り)受給者への連絡はすべて郵送で行なっているので、メールや電話で連絡することは一切なく、ましてや、受給者のキャッシュカードを預かる、などということは絶対にないので、こんな連絡があったら、お近くの年金事務所、警察、消費生活センターへ直接相談するか、日本年金機構専用電話窓口(コールセンター)(フリーダイヤル0120−818−211)へ電話して貰いたい」と呼びかけている。なお、年金事務所の相談窓口では相談に来た人の身分証明、たとえば自動車免許証やパスポートなど、写真付きの身分証明証、もし、写真付きの証明証が無い場合は、本人名義の通帳など2つ以上の身分証明証を必要とするので、他人の“なりすまし”は起こりえない、とのこと。

ところで、かねてより翁が懸念(反対)している『マイナンバー法改正案』の採決が当面、先送りになりそうだ。マイナンバー制度とは(2016年1月実施予定の)国民1人に固有の12ケタの番号を割り当て、それに基づいて社会保障(年金・医療・介護・福祉・労働保険)や税制(国税・地方税)、更に災害対策に関する分野にも利用、2018年から預金口座・乳幼児が受けた予防接種の記録などにも適用するなど利用範囲を広げ、今年6月に参院で成立させる予定だった。ところが、今回の年金個人情報流出事件で「徹底的に原因を究明した後でなければ国民の不安は払拭出来ない」と“待った”がかかった。マイナンバー担当の甘利明(経済再生担当大臣)も「(2016年1月のマイナンバー制度そのものはスケジュール通りに実施するが年金分野でのマイナンバー利用は今回の事件をしっかり検証した上で対処する」と実施時期を遅らせる考えを示唆した。(甘利1人が決める訳ではないが)――

翁が反対する理由は(理屈ではなく単純に)自分が数字(番号)によって管理されることの嫌悪感が一番だが、もう1つは、やはりプライバシー管理問題だ。このマイナンバーによる個人情報は地方自治体も共有するので、流出のリスクは年金機構の類ではないだろう。
某テレビ局が6月に行なった(マイナンバー制に関する)世論調査でも73%が“個人情報の流出に不安を感じる”、75%が“国の個人情報管理は信用出来ない」と答えている。確かに、健康保険証、運転免許証、パスポート、住民票などが1つのマイナンバーでまとめられるのだから役所関連の手続きは簡素化されるだろうが、何と言っても最大の懸念は個人情報の漏洩だ。漏洩は予想を超える犯罪を招きかねない。そんな危険な制度を急ぐ(国民サイドの)理由は1つも無い。翁は反対だが、どうしてもやりたいなら、いま政府が進めている“サイバー攻撃対策(セキュリティ対策)”と役人の“個人情報保護意識”(教育)が確立されてからでも遅くはあるまい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

命のあるガーデン2

この雑貨屋に以前、命のあるガーデンというタイトルでエッセイを書いた事がある。
そのガーデンの持ち主の方から連絡があった。
“庭にたくさん食べ頃のケールやズキーニがあるので是非寄って持って行ってください“と。3か月ぶりに訪れたその庭は相変わらず、たくさんの野菜や果物が実っていた。手入れの行き届いた庭のお野菜も池の鯉も元気一杯だった。以前この庭に来ていたハミングバードはもう見かける事は無かったけれど気持ちよさそうな鳥のさえずりは絶え間なく聞こえる。

キッチンの窓から見るこのガーデンもそのずっと向こうに見える山の景色も何も変わらない。変わったのは一緒にこの窓から外の景色を眺めたお婆ちゃんがいない事だ。ほんの2か月の短い時間ではあったけれど一緒に食事をしながら昔話をしてくれた。初めて会った時は人見知りする事もあって不安げな気持ちが彼女の目に現れていた。 そのうち、だんだんと私に向ける眼差しが優しくなって会話もはずむようになった。

キッチンの軒先にぶら下げた蜜のビンをめがけて毎日やって来るハミングバード(ハチドリ)の中に小さい鳥がいるのを見つけると”見て見て、あのベイビーは小さいのに大きい鳥を蹴散らして独り占めして蜜を飲んでいるわ“と笑いながらハミングバードを楽しそうに鑑賞していた。日本から届いたばかりの海苔で手巻寿司を作った時は“新鮮な海苔の香りが、するわね“とパリパリ音をさせて美味しそうに食べていた。穏やかで静かな時間と空間を彼女と2人で過ごした日々が今でも思い出される。18歳の時にハワイから、このロスアンジェルスに移り住んで60年。彼女にとっての故郷はハワイだと言っていたが彼女の魂はハワイに帰って行ったのだろうか…
帰り際、玄関口付近の庭に重そうに実をつけた金柑に目がいった。”これは誰もとらないの?“と聞くと、もうたくさんジャムにもしたし、採りきれないからほったらかしにしていると言う。地面には熟れて落ちてしまっている実がいくつもある。せっかく金柑として生まれてきたのに誰にも喜ばれないでその実を腐らせるのはもったいないと思い残った実を全部頂いてきた。そして家に帰って金柑のジャムを作った。これで金柑も報われるにちがいない。たくさんの命をありがとう、そう金柑の木に心の中でつぶやいた。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズライフ−今週のお奨 めアルバム

インターネットラジオでいろんなジャンルのジャズが聴けますが、ジャズバラードが好きでよく聴きます。今週はそこでよく流れているCharlie Hadenのアルバムをご紹介します。ジャズ・ベースの巨匠、Charlie Haden、テナーサックスのMichael Brecker、ピアノはBrad Mehldau、そしてオーケストラが醸し出す音が、アメリカの雄大な風景を想像させます。ゆったりとした音が耳に優しく心が落ち着くアルバムです。

"American Dreams"Charlie Haden

01-American Dreams
02-Travels (Lyle Mays, Pat Metheny)
03-No Lonely Nights (Keith Jarrett)
04-It Might Be You (Alan Bergman, Marilyn Bergman, Dave Grusin)
05-Prism (Jarrett)
06-America the Beautiful (Katharine Lee Bates, Samuel A. Ward)
07-Nightfall
08-Ron's Place (Brad Mehldau)
09-Bittersweet (Don Sebesky)
10-Young and Foolish (Albert Hague, Arnold B. Horwitt)
11-Bird Food (Ornette Coleman)
12-Sotto Voce (Vince Mendoza)
13-Love Like Ours (Bergman, Bergman Grusin)
14-Some Other Time
Charlie Haden:Bass
Michael Brecker:Tenor sax
Brad Mehldau:Piano
Brian Blade:Drums

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

プロ野球、セ・リーグはチーム成績がすべて最下位の阪神タイガースがなぜか首位になっています。セ・リーグ6チームが不安定で団子状態になっているのであまり喜べないですね。

サッカーW杯で連覇がかかっている"なでしこジャパン"が今回も快進撃でベスト4まできましたね。プレッシャーがあると思いますが、よく頑張っていると思います。連覇したらすごいことになりますね。《R.O.》


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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.998

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com