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NO.997         Ryo Onishi              6/21/2015

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雑貨屋のひとり言

中国人をはじめとする海外旅行者の爆買いが毎日のように報道されています。大阪駅周辺では中国語で表示されているお店が多くなりました。私が立ち寄るメンズウェアのお店にもそれらしき人が来ていていろいろ試着してから買っていました。これまでウィークデーは暇そうにしていたお店も彼らのお蔭で潤っているような感じがします。これが円安効果だけでないことを願いたいものです。

私のくるぶしの痛みは4日ほどで治まり、今は普通に歩けるようになっています。ヨガクラスにも行けるようになりうれしく思っています。普通に歩けて行動できるだけで幸せです。≪R.O≫

 

時の流れ

 以下は当地(ロサンゼルス)を中心に発行されているバイリンガル日刊紙である『羅府新報』のコラム欄 『磁針』用に書いた私の原稿です。(6月17日の紙面に掲載済)

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『時の流れ』
 私事で恐縮だが、この6月10日は私たち夫婦がアメリカへ来て、30年目の記念日にあたる。この間、私は日系企業の駐在員として働き、引退後は現地で社会活動などにかかわった。ここ数年は病気にも取りつかれ、変化に富んだ人生だった。

そしてこの30年間、私たちを取り巻く社会・環境の変貌も驚くばかりだ。私が日本を離れた30年前(1985年)は、8月に日航機が群馬県の御巣鷹山の尾根に墜落、歌手の坂本九さんら乗客乗員520人が死亡するという、わが国航空史上最悪の惨事があった年だ。

また、この年は過度なドル高の対策に頭を痛めていた米国の呼びかけで、G5(先進5カ国蔵相・中央銀行総裁会議)が開催され、為替レートに関する合意(プラザ合意)が発表された年でもあり、日本では急速な円高が進行した。

このころ、日本はバブル景気が始まり不動産、株式はじめ殆どの経済指標が右肩上がりで推移を続けた。日本国内だけでなく、日本から海外への過度な投資・投機も続き、米国資産に対する日本資本からの買収が賑やかだった。

私がロサンゼルスへ赴任した30年前から少したって、日本の経済誌のグラビア写真にロサンゼルスの高層ビル街の写真が掲載されていて、その半分以上のビルに日本国旗が貼り付けられていたのを覚えている。これらの高層ビルが日本資本に買収されたことを意味していたのだ。また周辺の有名ゴルフコースや高級ホテルも日本資本による買収が相次いでいた。これら日本からの投機ブームは、それから数年後、バブル崩壊とともに姿を消してしまった。

近頃、1990年代以降に生まれ、バブルを知らない若者の間でバブルの過熱景気の再来を期待する発言が聞こえ始めている。バブルになればほとんどの指標が過熱して右肩上がりとなるが、バブル(泡)は所詮バブルであり、必ずはじける。先のバブルの時代でも終わってみれば投資家だけでなく、多くの一般庶民も損失を被った。

私はこの時期に財テクなどにはまり込み、大怪我をした人を何人も知っている。バブルを知らない若者諸君、泡に期待するのはビールくらいにしておこう。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


真っ先に手を挙げ答え間違える

でかい手でひと掴みづつチャンコ鍋

手の内にあるジョーカーがほくそ笑む

理念など脇に手を組む2位3位

手探りの手が一本の葦に触れ


( ニュースやぶにらみ )


「支持率29%と100%」

足して2で割れたらなあ −朝鮮半島

「後継者に165億円の報酬」

それでもソンはしないつもりー孫社長

「役員逮捕へのコメント」

広報担当の責任者がいないので −トヨタ


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(380)「“18歳選挙権”に思う」

「日本が戦争を起こすのか」「平和憲法はどうなるのだ?」などと“集団的自衛権”を巡って丁々発止(中には荒唐無稽、低次元の質疑応答)が行なわれている今の国会で、いつの間にか18歳から選挙権が与えられる『公職選挙法の改正』が(与野党全会一致で)決められた。何故、こんなに急いで選挙権年齢を「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げることにしたのか、その理由を(新聞各紙を拾い読みして)推測するに「憲法改正の是非を問う国民投票法への法整備の1つ」と、「来夏の参院選を機に若い層の主体的政治参加で民主主義の質を高める」、が考えられる。

「憲法を改正するには、衆参両院議員の3分の2以上の賛成で国会がこれを発議し、国民に提案してその承認手続き(国民投票)で投票者の過半数の賛成を必要とする」ということが『国民投票法』で決められている。その国民投票への参加年齢を昨年(従来の20歳から)18歳以上とした。それに伴い、いろいろな法の整備をしなければならない。その1つが今回の『公職選挙法の改正』だ。選挙権(投票権)年齢を18歳に引き下げることにより“憲法改正に向けた環境整備”が1歩進んだことになる。この『公職選挙法の改正』が参院の与野党全会一致で可決した、ということは、与野党共に“憲法改正”への動きを容認することになるのでは、という理屈になりそうだが、そう理屈通りに行かないのが政治の世界だ。「若い層の主体的政治参加で民主主義の質を高める」は、上っ面だけの政治的美句であって、各党の本音は“若い層の票の取り込み”であろう。来夏の参院選から投票権を得る18歳・19歳の有権者は現在、約240万人(全有権者数の約2%)。衆議院の小選挙区は295、単純計算では1つの選挙区におよそ8000票、新たな票が増える。小選挙区では数千票差で当落が決まることもある。この“若い票取り込み合戦”の行方が政党勢力分布に大きく影響する。

今回の『公職選挙法の改正』で「18歳以上に引き下げられるもの」と「20歳以上に据え置かれるもの」を調べてみた。「18歳以上に引き下げられるもの」は、衆参両院の選挙権、地方自治体の首長と議員の選挙権、農業委員会の選挙権、最高裁裁判官の国民審査の投票権、地方議会解散請求の住民投票の投票権。「20歳以上に据え置かれるもの」は、検察審査員に選任される資格、裁判員に選任される資格、人権擁護委員の候補者資格、民生委員に推薦される資格、などである。なお「民法の成人年齢と少年法の適用対象」が検討課題として残されている。民法の成人年齢とは(第4条で)「20歳をもって成人とする」という規定がある。少年法では「未成年者(満20歳以下の者)の犯罪には成人同様の刑事処分を下すのではなく、原則として家庭裁判所により保護厚生のための措置を下す」と規定されている。

“選挙権を与えられた”ということは成人と見なされるのだから、当然、民法の成人年齢も少年法の(18歳・19歳の犯罪に対する)刑事処分も見直されなければならない、というのが、翁の意見だ。続発する凶悪な少年犯罪を踏まえるなら“成人年齢の引き下げ論”は(18歳選挙権とは別の意味でも)当然だろう。もっと具体的に言うと、選挙違反は勿論のこと、18歳以上の者が犯罪を行なった場合、実名公表・顔写真掲載・判決での量刑決定も従来の成人並みに改正するのが妥当である。すなわち、選挙権を与えるなら少年法を改正して、犯した罪に(相応の)責任を持たせるべきだ、というのが翁の考え方だ。

と言うものの、翁は基本的には『18歳選挙権』には反対、と言うか、不安材料が多過ぎて
時期尚早であると考える。海外では、選挙権年齢は“18歳以上”が主流だと言う。2014年に国立図書館が行なった調査によると、197か国・地域のうち、80%強が18歳以上だ。特に主要8か国(G8)では、日本以外の7か国が選挙権を18歳以上と決めているそうだ。だからと言って、日本が“右にならえ”をする必要はない。“物足りて心足らず“の現代において240万人の若者たちの何%が、人間を考え、家族を考え、社会(規範)を考え、(愛国心を持って)国家を考え、国際を考えることが出来るだろうか?学校においては、日の丸拒否、君が代拒否など日教組の左翼思想に毒された教師たちが、果たして人間とは何か、家族とは何か、社会とは何か、国家とは何かを(生徒たちに)真っ当に教えることが出来るだろうか、甚だ疑問である、というより翁は、“見込み無し”と断言する。

18歳、19歳の中には、働いてお金を稼ぐ苦労と喜びを知り、納税義務も果たしている若者もいるが、親のスネをかじって“生活”の実際に直面していない若者が、圧倒的に多い。そんな彼らが政治に参加して本当に大丈夫だろうか、翁の老爺心が騒ぐ。『18歳選挙権』を導入するからには中学・高校において“政治学”の科目新設が必要だろう。それ以前に“政治学”を教えられる教員の養成が求められる。一部の教員らが特定の政治的主張を教室に持ち込んだりしたら大変なことになる。『18歳選挙権』は政治の中立性、国家性などを修めた教員による中立教育が出来るようになってからでもいいのでは?と思っている次第。

NHK大河ドラマ『花燃ゆ』が低空飛行(低視聴率)に喘ぎながら半年が過ぎた。幕末史が好きな翁ではあるが、実に面白くない。その理由については、いずれ書く機会もあろうが、ここでは(多数ある)“吉田松陰語録”の中から翁が好きな言葉を選んで(選挙権を得る)18歳、19歳諸君に贈ることにする。【天下のことを成すには、天下の有志と通ずるべし】、
【夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし、故に、夢なき者に成功なし】、【“国家と共に”の志なくば、人に非ず】【至誠にして動かざる者は未だこれ有らざるなり】(誠を尽くして人に接すれば心を動かさないものはこの世にない。まごころを充分に発揮しようと思い、努力することが人の道である)・・・ちなみに松下村塾の塾生90数名の(入塾時の)平均年齢は18.5歳。平成の18歳諸君、未来の日本国を担える人物になれるや否や・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズライフ−今週のお奨 めアルバム

TSUTAYAでアルバムを見つけると視聴させてもらいます。バスケットにいっぱいのアルバムを一度に視聴するので、一枚当たりの視聴時間を極力短くします。一、二曲のイントロを聴けばフィーリングで自分の好みに合うかどうかわかります。今日ご紹介するアルバムThe George Shearing Trioの"Jazz Moments"は20曲もありますが、はじめの曲を聴いてこれは良いと思いました。このアルバムが紙ジャケットであったというのもいい感じです。George Shearingのピアノトリオは一曲一曲の名曲が丁寧に演奏されていて優しい音がたっぷり聴けるアルバムです。BGMに最高です。

"Jazz Moments" The George Shearing Trio  

01-Makin' Whoopee
02-What Is This Thing Called Love
03-What's New
04-Like Someone In Love
05-Heart Of Winter
06-Blues In 9/4
07-Symphony
08-When Sunny Gets Blue
09-Wonder Why
10-Mood Is Yellow
11-Gone with The Wind
12-It Could Happen To You
13-Gentleman Friend
14-All This And Heaven Too
15-(I'm In Love With) The Honorable Mr. So And So
16-Evolution
17-Close Your Eyes
18-The Night We Called It A Day
19-It's You Or No One
20-Ill Wind

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

ソフトバンクから人型ロボット「ペッパー」が発売され、初回出荷分1000台が1分間で完売しました。諸経費を含めると3年で100万円以上かかるそうですが、いったいどんな方が購入され、どのように使うのか興味があります。《R.O.》


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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.997

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com