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NO.991         Ryo Onishi              5/10/2015

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雑貨屋のひとり言

連休が終わりました。朝から孫の面倒を見ることになった連休最終日、近所のショッピングモールで、アンパンマンショーが開催されました。幼児に大人気のアンパンマンを観ようとたくさんの人が集まっていました。開催直前に気づいたので会場はいっぱいで、後ろの方から孫を肩に乗せてショーを見せました。毎日のようにアンパンマンのビデオを観ている孫ですがアンパンマンショーに出てくるキャラクターを食い入るように観ていました。肩に乗せた孫はずっしり重くなっていてちょっと疲れましたが、孫のおかげで心が癒されています。≪R.O≫

 

ロングビーチ

前回の当欄では、私たち詩吟会の春季吟詠大会について取り上げ、私も吟士の一人として登壇し、日頃の練習の成果をふまえ「安宅の関」を朗々と吟じ切ったことを自慢げに書きました。大会終了後、私は仲間の数人と街のカラオケ・ボックスにまで操り出し、病弱で体調不良にもかかわらず、テンションをあげてしまい、帰宅してから疲労のため、食事も摂らずベッドへ直行するという醜態をさらけ出しました。確かに前向きに自信がついた一日でしたが、体力と体調にそぐわぬ無理はせず、ほどほどがよいようです。

ところで、上記吟詠大会の会場は恒例で、ロングビーチ市にある「ハーバー日系人会館」で開催されています。ロングビーチ市はロサンゼルス市とは隣接するアメリカ有数の港湾都市で、第2次大戦時は米国太平洋艦隊の基地の街として栄え、戦後はグレート・ロサンゼルス(ロサンゼルス大都市圏)の一角をなし発展している市です。

ロングビーチ市は港湾以外でも経済、観光としての顔を持ち、大企業の本社やホテル、観光施設と住宅地が隣接する、南カリフォルニア有数の中規模都市です。中でもシンボルとして有名なのが、港に係留され、ホテル・観光施設として利用されている往年のイギリスを代表する豪華客船であった「クイーン・メリー号」でしょう。毎年春には市街地レース「ロングビーチ・グランプリ」が開催されます。ダウンタウンには大規模な水族館やコンベンション・センターが存在し訪問客を集めています。

また、ロングビーチ市は「ミス・ユニバース・美人コンテスト」発祥の地として世界に知られています。この美人コンテストは1952年に始まり、1959年までの8回、ロングビーチ市のMunicipal Auditorium(市公会堂)を会場に開催されたと記録にあります。その後、会場はフロリダ州マイアミビーチ市、さらに世界各国持ち回り開催となっています。

ロングビーチ市で開催された「ミス・ユニバース・コンテスト」最初の8年間、日本からは1953年(第2回大会)に伊東絹子さん3位で初入賞したほか、1959年(第8回大会)では児島明子さんが優勝し、ミス・ユニバースの栄冠に輝きました。特に伊東絹子さんの入賞は戦後間もない日本人にとって、生活物資が困窮し、自信喪失の時代に見出した一筋の光でした。まだ、小学生だった私もこのニュースに心ときめかしたものでした。「ハットウシン(八頭身)」という流行語まで生まれ、今でいう「日本流行語大賞」に相当するほどに流行り、ビッグニュースだったことを覚えています。

ところで、話はロングビーチ市から少々逸れますが、今年(2015年)のミスユニバース・世界大会へ出場する日本代表の宮本エリアナさん(ミス長崎)がハーフ(父親がアフリカ系アメリカ人)であることについて、一部から異論が出ているそうです。確かに彼女の容姿は日本人離れし、違和感がありますが、それをもって日本代表として認めないとはまだまだ日本は了見が狭いといわざるを得ません。日本国籍を保持する立派な日本人なのですから日本代表になる資格がないとは論外だと思います。

いまだに「ミス・ユニバース・美人コンテスト」と聞くと、ロングビーチ市や伊東絹子さんを連想し、胸ときめかしている私ですので、自分たちの吟詠大会がそのロングビーチ市で開催というだけで、テンションがあがってしまうということもあったかもしれません。もっとも美人コンテストの会場の市公会堂(もう現存しない?)と私たちの吟詠大会会場のハーバー日系人会館では、ロングビーチ市内というだけで、何の関係もないところです。でも、ロングビーチという名前だけで、想像力を膨らませています。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


エリートはエリートなりに酒の愚痴

酒という名のガソリンを給油する

百薬の長に困った副作用

酒だけはカルテに駄目と言われても

三病目とうとう酒とする別れ


( ニュースやぶにらみ )


「箱根八里は馬でも越すが」

越すに越されぬ大涌谷 −箱根馬子唄

「百薬の長」

緑茶 コーヒーかよ −酒

「指定申請」

昭和遺産に −頑固おやじ


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(374)「衣替えで思うこと」

今年のように3月から4月にかけて寒暖の差が極端に激しい年は、着る物選びが忙しい。急に温かくなったので冬物を仕舞い込んだら、今度は急に涼しくなって、せっかく仕舞い込んだ冬物を引っ張り出す。そしてまた夏物を・・・今年は、そんなことの繰り返しが続いた春だった。(自己判断以外は)誰からもとやかく言われない翁のような“自由人”は、寒ければ寒いなりに、暑ければ暑いなりに着る物は自由に選び“見かけ”より“健康”を優先するので、いわゆるファッション・センスのいいコーディネートなどとは、かなり縁遠い身なりだ。人様に不快感を抱かせない程度なら、生地がどうの、デザインがどうの、色合いがどうの、などは、あまり気にしない自分流の服装選びだ。だが、そんな翁でも、たまには(人並みに)ファッションに気を配ることがある。それはゴルフの時だ。ゴルフの前夜、シャツやズボンを数種類(ベッドの上に)並べて、しばしシャツの柄(模様)や色合いを考える。それもまた楽しい。まるで“遠足前夜の少年”だ。ところが、せっかく決めたのに、ゴルフ当日の朝、(気分によって)急に変更することもある。その時、ふと、不吉な予感が走る“あ、今日のゴルフは、クラブ(道具)選択に迷いが生じて、ダメかな”プレーが始まると、そんなことはもう忘れてしまうが・・・

4月の終り頃から急に暖かく(いや、日によっては暑く)なってきたので、5月に入ってから早々に『衣替え』をした。『衣替え』とは(今さら言うまでもないが)季節の推移に応じて服装を替えること。その時期は、学生服や公官庁(警察・消防・自衛隊など)の制服、サラリーマンの服装、サービス業や団体スポーツのユニフォームなどは、以前は6月と10月(南西諸島は5月と11月)頃だったと記憶するが、温暖化が進んでいる近年は(夏日が長くなって)南西諸島並みに5月頃、11月頃になっているように感じる。しかし、一般的には強制されることではないので、それこそ自分の判断で自分の好きなように『衣替え』をすればよい。翁の『衣替え』作業は、(毎年のことだが)実に手際が悪い。イヤイヤながらやるのだから効率も悪い。数回のコーヒータイムの合間“身なり”について、あれこれ思いを巡らせながら、のらりくらり・・・

“自分の判断で自分が好きなように衣替えをする”あまり、4月から5月にかけて、東京の街の中は、春夏秋冬が混在して“いったい今のシーズンは、いつなのか?ここはどこの国か?”と季節や国籍を問いたくなるようなチグハグな服装が氾濫する。Tシャツに革ジャンという奇妙な格好の若者もいれば、半ズボンにTシャツのガイジンもいる。恥ずかしげもなく超ミニパンツや(まるで下着同然の)ビーチスタイルで闊歩する茶髪娘もいる。そんな格好のギャルが近づくと、翁のような気弱な?老人は目のやり場に困る。更に、これから田植えが始まろうとする時期に、早や(アチラ風の)“収穫祭”を思わせるようなハロウイン・コスチュームを見かけることがある。ファッション・センスのない翁でさえ、この季節外れ・場違いのファッションを見ると、センスより彼らの精神構造を疑いたくなる。

大澤真希子さん(学習院大学)という学者の論文『精神現象学とファッション〜自己意識を中心とした考察〜』の中に興味深い文章がある。(要旨)「ファッションと言っても、様々な意味を持つ。ある時代・ある地域、ある団体の服装や行動様式、一時的な流行、価値観など・・・しかし、ファッションの定義を衣服・身なりに限定するなら、ファッションは自己の身体を保護するという基本的な目的と同時に“自分は他人からこう見られたい”という自己主張(自惚れ表現)の側面がある・・・他人に好感を持って貰える“自惚れ表現”なら、その人の感性(意識)は(社会と価値観を共有するという意味で)まずは正常と言えるだろうが、他人の目を己れの目と勘違いして自己陶酔に陥った(場違い・季節外れの)服装はいただけない・・・T・P・O(時・場所・場合)を考えないファッションは、自己と他者の意識に流動的な相互関係を成立させているとは言い難い・・・」大澤さんは学者だから穏やかな表現を用いているが、翁ならこう言う「T・P・Oをわきまえないファッションは、その人間の感性の乏しさと人間的未熟度を世間に曝け出しているだけだ」。

“身なりは人を変える”と言う。確かに、翁のような“自由人”で頑固者でも、ジーンズにTシャツ姿の時とワイシャツ、ブレザー姿の時とでは、まず歩く姿勢から違う。ブレザー着用の時は(いつの間にか)自然と背筋が伸びて、紳士然とした歩き方をする。誰かと対面(対談)する時も、それなりに言葉を選ぶ。そう、“身なりは言葉づかいも変える”のだ――そんなことを思い巡らせながらの(先日の)『衣替え』だった。

“着なくなった洋服やシャツを、何で、いつまでも仕舞い込んでいるのだろう?”毎年の
『衣替え』の時に思うのが、それである。物資が乏しかった時代に育った(戦中派)の翁は“消費は美徳なり”などと言う“捨てる文化”は馴染まず、“もったいない、こそが美徳なり”が翁の考え方だから、たかがシャツ1枚を捨てるにもかなりの抵抗を感じる。それは“ケチ”とは違って、何というか、“もったいない”のほかに、そのシャツ1枚に秘められた思い出へのノスタルジア(旧懐)であると、翁は(情感的に)解釈している。だが、結局は塵芥(ごみ・あくた)と化して、いずれは“さらば”の時が来るのだ。恥ずかしい話だが、20年前(物によっては、それ以前)の洋服が数着、まだ箪笥にぶら下がっていて、最近、新調した洋服の掛け場を邪魔している。冬物のシャツやセーター、夏物のシャツなどを仕舞う時、多少ヨレっていても“これは頂いた物だ、捨てるのは申し訳ないし、もったいない”と思って、また収納ケースに仕舞い込む。そういうのがたまって収納ケースが増え押し入れを満杯にする。そこで、先日の『衣替え』の時は思い切って“捨てる勇気”を絞り出した。冬のブレザーやズボンの1着1着に、冬のシャツやセーターの1枚1枚に“ありがとう・さよなら”をした。【捨てる物 あまりの多さや 衣替え ふる着ふる着に 思い出偲ぶ】・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

美味しい病院食

TVをつけると、大抵どこかのチャンネルで食べ物の番組をやっている。どこの店の何が美味しいとか、今流行りのグルメレストランをタレントさんやリポーターの人が紹介している。ところが最近はレストランと言っても病院の美味しいレストランがひそかな人気のようだ。アメリカでは“ホスピタルフード”と言ったら“まずいけれど病院食だから仕方が無い”という負のイメージがある。もちろん少し前は日本でもそうだったと思う。でも日本では、最近そのイメージを払拭するように病院を訪れた患者の家族や友人たちにも喜んで食べてもらえる美味しいレストランが病院内に出来ている。私の友人は数年前に1週間ほど入院した時に期待していなかった病院の食事が案外、美味しかったと言っていた。今回、母の検査で訪れた病院のレストランでも薬膳カレーがメニューにあって売店ではそのドクターズカレーなるものが売られていた。病院食もずいぶん変わった。入院している患者さんの為に美味しい病院の食事を作ろうと栄養士とホテルシェフが共同で開発したレシピをもとにメニューを作り始めたのだ。その様子を取材したTV番組を見た事がある。すごいと思うのは入院している患者さん1人1人の体調やコンディションに合わせてメニューが作られている事だ。その上、暖かいものは暖かく冷たいものは冷たくとちゃんと管理されているのだ。最近では温冷配膳車というすぐれものがあちこちの病院で活躍しているらしい。特別食事制限の必要ない患者さんには食事のメニューも2種類から選べるようになっていて細やかな日本ならではのサービスだ。

退院後も体調管理の為に病院で食べていたような食事のメニューやレシピが欲しいと患者さんからの声で出版された本があると聞いてその本を集めて見てみた。どの本も高血圧や糖尿病、高脂血症と様々な病気に合わせたメニューが揃っている。塩分量、砂糖カロリーの量まで詳しく書いてある。基本は塩分を控えること、その為にはダシが決め手で薄味でもきちんと旨みのあるダシで味付けする事が大事だと書いてあった。和風だし、洋風だし、中華だしとバラエティに富んだメニューが普通の料理本のようだ。
旬の食材を使って彩を良く、そして目で見ても楽しめるように器にもこだわっている。
飽きられないように常に新しいメニューを作っていく事などなど…まるで料亭のレストランのような繊細な気配りまでされている。これなら患者さんの食べる意欲がわきそうなメニューだ。美味しいと感じて食事を楽しめたら免疫力があがって早く回復出来そうだ。病院を訪れる人にとっても病院のレストランが美味しいと気分まで明るくなるしささやかな楽しみが増えていい。そんなわけで最近は病院内のレストランで食事をする事が多くなった。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズライフ−今週のお奨 めアルバム

私の娘が最近購入したBoseのBluetoothスビーカーはスマホに入れてある音楽をスピーカーで聴けます。小さいのにそこそこの音を出します。私もPCの中にある自分の好きなジャズを連続で聴いてみたいのでWiFiを利用したAirPlayシステムの購入を検討しているところです。いろんな楽しみ方ができると思います。Xアプリで評価の高い30曲のトップに出てきたのはEuropean Jazz TrioのFantasie Impromptu In C# Minorでした。どういう基準で選ばれているのかわかりませんが、クラシックをジャズでアレンジしたものですので聴きやすいアルバムだと思います。
今週はEuropean Jazz Trioの"The Jewels Of The Madonna"のご紹介です。
 
"The Jewels Of The Madonna" European Jazz Trio  

01-Fantasie Impromptu In C# Minor 
02-The Jewels Of The Manonna - Intermezzo No_1
03-Ave Maria
04-Prelude No_7 In A Major (Op_28-7)
05-Gymnopedie No_1
06-Andante (Piano Concerto No_4 Op_53)
07-Prelude No_9 (Well-Tempered Clavichord)
08-Nimrod (Enigma Variations No_9)
09-Adagio Assai (2nd Movement From Piano Concerto In G)
10-Prelude No_6 In Bb Minor (Op_28-6)
11-Sonata In A Major K_331 _ 1st Movement Theme

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

土曜日、両親の遺品を遺品整理屋に依頼して処分してもらいました。何十年も使われずに置いてあるものがたくさんありました。私たちも同じようなことをしていることに気付かされます。
米TIME紙の影響力のあった100人に選ばれた、近藤麻理恵さんの"ときめき整理術"を参考にして身の回りを整理していこうと思います。《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.991

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com