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NO.989         Ryo Onishi              4/26/2015

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雑貨屋のひとり言

夕方、保育園に孫を迎えに行くのが日課になっています。公園のすべり台が見えると孫は歓声をあげて走っていきます。そしてお気に入りのすべり台に貼りつきます。ニコニコ嬉しそうに歩く孫にとっては街そのものが公園で遊具です。向こうから同じような歳の子が歩いてきたら、笑顔で近づきハイタッチをするテンションの高さです。こちらも思わす笑顔になります。今はまだ片言ですが、もうすぐしゃべりだしそうな感じがします。
自分たちが子供を育てている時はこんなにじっくり観ていなかったと思います。孫の成長をじっくり見守ることができることにとても感謝しています。≪R.O≫

 

勧 進 帳

 今年も私たち詩吟会の春季吟詠大会が迫ってきました。(4月26日、於、ロングビーチ市、ハーバー日系人会館)全会員が各自、ひとつ吟題を決め、舞台にあがり、全会員や来賓の前で日頃の練習の成果を発表します。当日は地元の新聞社(羅府新報)からも取材があり、後日、同紙コミュニティ欄で写真入りの記事にして報道されます。

私は、今回の吟題として『安宅の関(網谷一才作)』を選びました。歌舞伎十八番の一つでもあり、「武蔵坊弁慶」と「源義経」が登場する「勧進帳」としても有名で、弁慶の義経に対する忠臣ぶりがよくあらわれる場面です。

義経は兄、源頼朝に謀反の疑いをかけられ、都を追われ、弁慶をはじめ数名の家臣と共に山伏姿に化け、多くの苦難に遭遇しながら奥州へ向かいます。「勧進帳」は途中、安宅の関所(今の石川県)でのエピソードです。

今でいう「全国指名手配」されている「お尋ね者」義経一行は奥州平泉へ落ちのびるため、この関所を通過したいのですが、関守の富樫佐衛門は簡単に通してくれそうになく、そこでこの窮地を切り抜けるため、弁慶は自分たちが本物の山伏であることの証明として、ありもしない「勧進帳」をもっともらしく読み上げます。本物の山伏ならば、勧進帳を当然持っているはずだが、実際はそんなものは持っていないため、弁慶はとっさの判断で、違う巻き物を勧進帳に見立てて読むわけです。

そもそも「勧進帳」とは、寺社,堂塔の建立,修理のため寄付金をあおぐ趣旨を記した文書のことで、この時は焼失した東大寺再建のための勧進を行っているという趣旨で白紙の巻物を読み上げ、さらに、疑いをかけられる主君・義経を金剛杖で叩いてまでかばう忠義心に富樫は感銘して通行を許してしまいます。

 今回、私が吟じる「安宅関」は次のようになっています。前半部分は「琵琶調」の節づけになっています。

☆安宅関 網谷一才作

(琵琶調)知るも知らぬも逢坂の
霞に包む旅衣
     露けき袖を萎らせて
ここは安宅の関の中

(吟 詠)朗々 読み終わる 勧進帳
 君を打ち    金剛の杖
誰か 忠臣の心情に 動かざるなし
此の情 人をして 長く忘れざらしむ

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


本物か偽か噂の指の石

豆粒といえミキモトのお墨付き

ダイヤ一粒 幸せを演技する

カラットで愛を比べていた不覚

勾玉のおしゃれが古代史を飾る


( ニュースやぶにらみ )


「女性3大臣靖国参拝」

参りました −男性大臣

「ドローン落下」

ホワイトハウス並みになった −首相官邸

「女性初の自民派閥の長」

うちはとっくに母ちゃん派 −恐妻亭主


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(372)「寒暖差アレルギー」

以前にも、この『余話』に書いたことがあるが、翁は、外出時には必ずマスクを着用している。また、出先でも帰宅してからも、うがい、手洗い(爪先まで)も励行している。中国で蔓延し、たびたび日本に上陸して騒ぎを起こす新型鳥インフルエンザ、(季節性インフルエンザによく似た)新型インフルエンザ、新型ノロウイルス、エボラ出血熱など、ヘタをすると人間の生命を奪いかねない危険な(訳の分からない)ウイルスが猛威を振るう。翁は“そんなものに引っ掛かって体を壊したり大切な命を奪われてたまるか”とばかり、神経質と言われるくらい予防、予防に励んでいる。マスクを着用したからと言って、絶対に“安心”ということはない。マスクの種類や着用の仕方によって、効果が半減することもあるそうだ。しかし、マスクをつけないより、つけた方がいいに決まっている。

各種インフルエンザウイルスは、世界各地でも蔓延する時期があると思うのだが、翁が知る限り、欧米ではマスク姿の人をほとんど見かけない。友人のアメリカ人に(マスクをしない訳を)訊いたことがある。すると彼は「マスクは病原体を持っている人が他の人にうつさないために使用するもの」と言う。つまり、マスク着用者は「私は病原体を持っていますから、皆さん注意して下さい」と警告を与えているようなもの、だそうだ。間違っても銀行などでマスクをしていたら(それも、目しか見えないような大きなマスクをしていたら)強盗に見間違われ、拳銃を持ったガードマンにマークされることもあるとか。

翁のマスク着用の目的は他にもある。中国大気汚染によって大量発生するPM2.5と黄砂。PM2.5とは、自動車の排気ガスなどに含まれる直径2.5マイクロメートル以下の微粒子の総称だそうだ。マイクロメートルとは?を調べたら1マイクロメートルは1000分の1ミリ。そんな目に見えない物が大量に発生すれば(中国の北京市などのように)数メートル先が見えないほどのスモッグに覆われる。おまけに、人間がこのPM2.5を吸い込むと、気管や肺胞へ吸収されてしまい、気管支炎や喘息、肺がんを引き起こす危険性もあるとか。中国がPM2.5に汚染されるのは勝手だが、その中国の大気汚染が偏西風に乗って九州・西日本を中心に関東地方にまで被害をもたらしている現実は、迷惑この上なし。

更には黄砂だ。黄砂とは、中国を中心とした東アジアなどの広範囲に飛散し、地上を汚す気象現象(あるいは飛散した砂自体)のこと。黄砂は広い範囲で被害をもたらし中国・モンゴル・韓国・日本の九州や西日本地方では、田畑や人家、車などが砂に覆われ、視程(周囲の見通し)や日照を悪化させたり、交通に支障をきたしたり・・・ある調査によると、東アジア全体の経済的損失は(日本円に換算すると)7000億円を超えると言われている。尖閣諸島や小笠原群島に海域でドブネズミ行動を繰り返したり、ブランド商品の偽物や、不衛生食品を(日本へ)売り込んだり、新型鳥インフルエンザやPM2.5や黄砂などを送り込んだりする中国政府に翁は言いたい「日本の首相が靖国参拝をすることに感情的に政治利用する狭量・悪質な習慣を止めて、日本人に多大な迷惑(健康被害・経済損失)をもたらしている物理的大問題の改善・補償を考えたらどうだ?」あ、それは無理か、他国の領土・領海を欲しがる“守銭奴”には、そんな道義(道徳・道理)は分かるまい。

話は(やっと)本題に入る。昨年やその前の年のことは忘れたが、こんなに寒暖の差の激しい年は、今年が初めてのような気がする。“元気印”を自認している翁でさえ、体が気温の変化についていけず、ダルかったり“花粉症”によく似た症状に見舞われ、ウンザリする時がある。具体的には、朝起きて洗面所に行った時、夕方シャワーを浴びた直後、また、暖房のきいた車を降りて寒い外気に触れた時など、やたらにクシャミが出て鼻をかむ回数が多くなることがある。まだある、ゴルフの時、翁はプレーの前にレストランでコーヒーを飲んでからコースに出るのが習慣。ところが暖房のきいたレストランを出て寒気に触れた途端、クシャミや鼻水に襲われ、スイングを乱すことがある。冬から4月のつい先日まで辛い日が多かった。(軽度の花粉症かも知れない、と思っていた)・・・先日、近くのクリニックへ定期検診に行った際、ドクターに相談したら「それは、花粉症ではなく、多分、寒暖差アレルギーでしょう、龍翁さんの場合は、極めて軽度のアレルギー反応ですから、気候が暖かくなれば自然と治ります」。

『寒暖差アレルギー』?耳慣れない病名だ。ドクターの話では、風邪や花粉症ほど厄介ではないが、自律神経がアンバランスの時にこの『寒暖差アレルギー』になりやすいとのこと。寒い時は体温を保持し、暑い時は体温を発散させる役割を持っている自律神経がスムーズに対応できる気温差は摂氏7度まで。今年のように3月から4月にかけて“三寒四温”が激しい時期ほど『寒暖差アレルギー』に罹る人が多いそうだ。『寒暖差アレルギー』の特徴は、クシャミ、鼻水、鼻づまり、咳、不眠、イライラ、食欲不振、疲労感、といった症状だそうだが、幸いにも翁はクシャミ、鼻水以外の症状(咳、鼻づまり、不眠、食欲不振など)は全く無い。ゴルフの時に多少のイライラを起こすこともあるが、それもほんの一時(いっとき)、また、プレーの後、帰宅して多少の疲労感はあるが、ひと眠り(夕寝)すれば、もうすっきり。夜の睡眠も(たいてい)バタン・キュー、翁の爆睡型は若い頃と同じだ。ドクターに(『寒暖差アレルギー』を防ぐための)注意事項を教えて貰った。体を締めつけるキツイ衣服を着ない、キツイ靴を履かない。寒暖に合わせた衣服選び。マスクの常用。適度の運動で筋力をつける。40度C前後のぬる目の湯で、ゆっくり温まる・・・

昨日(土曜日)も暖かなゴルフ日和だった。クシャミも鼻水も止まったのに、スイングはいまひとつ、と言うか、予期せぬミス・ショットを連発してスコアを崩した。翁のゴルフは『寒暖差アレルギー』の影響以前に、基本的技術に問題があることを、イヤというほど思い知らされた(昨日の)ゴルフデーだった・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

2015年春 青山ファーマーズマーケット

駅の近くに大きな桜の木がある。それが散ると同時に今度は、その隣にある八重桜が咲き始め、その八重桜が散る頃になると、その隣のハナミズキがピンク色の花を咲かせる。まるで自分の出番を待っているかのように今年も順番通り花が咲いて行き交う人々の気持ちを和ませてくれている。町の公園のあちこちにも赤いツツジが目につくようになった。この頃になるとようやく上着も必要無くなり街を闊歩して歩きたくなる気分になる。今頃はどんなお野菜や果物が出ているのか気になって渋谷から青山通りを歩いてファーマーズマーケットに出かける事にした。久しぶりに行ってみると、前回来た時よりまた人やランチトラックも増えたようでたくさんの人で賑わっていた。少しでも産地直産の新鮮なお野菜やフルーツを食べたいという人や健康に感心を持った人が増えてきているのだろうか…

ここ青山のファーマーズマーケットではスタッフの人も生産者も買いに来る人も若い人が多い。関東はもとより福島や沖縄の方の生産者の人も出店している。生産者と消費者が直接話せるこの距離がお互いにいい刺激になるし勉強にもなるのでいい機会だと思う。先週は干し野菜を作ろうと思っていたので今回は自然に干し野菜に目がいった。切干大根も3か所ぐらいのお店で売られていた。其々生産地が違うので微妙に味も触感も違う。干しイモや甘い干しトマトも人気があってよく売れていた。私は菜の花とワサビ菜やフリルレタスなどの葉ものと苺を買った。苺は小粒ながら甘く香りがいい。米国の大きな大味の苺と比べるとやっぱり日本の果物は高いけれどそれだけの事はあるのだな〜と改めて感心してしまう。昨年の秋にここのファーマーズマーケットで食べた山梨のマスカットは今でも忘れられない。米国ではけしてお目にかかれない味だ。高くても美味しいものを少し食べた方が満足感がある。混雑しているファーマーズマーケットを一通り回ってその日のランチはそこに出店しているランチトラックで売られている燻製のお肉とお野菜を食べてみる事にした。ランチトラックを覗くと一人でてんやわんやで忙しそうに調理している。本当は焼きおにぎりも食べたいところだったが待っている人が多くて気の毒だったので今回は諦めた。
ところで東京のファーマーズマーケットを調べてみたら他にも10か所ぐらいで開かれているらしいのがわかった。また次回、お天気のいい日に他のファーマーズマーケットも探索してみようと思う。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズライフ−今週のお奨 めアルバム

一週間があっという間に過ぎます。今週はアルバムがたくさんあるアーティストの中から選びました。なんとなくバイオリンの響きもいいあと思って、寺井尚子のアルバムにしました。1998年から2001年までのオリジナルベストアルバムを集めたものです。Thinking Of Youをはじめ聴きごたえのある曲ばかりです。じっくり聴くのにいいですね。
 
"Original Best 1998-2001" 寺井尚子  

01-Thinking Of You
02-出会い
03-Da-Da
04-Highway At Midnight
05-Pure Moment
06-Shadow Play
07-True Blue
08-あなたがわたしをさがすとき
09-All For You
10-Thinking Of You [Live]

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

首相官邸にドローンが落ちたのは発見された二週間も前だったと知って呆れました。日本の危機管理の甘さを露呈してしまいました。ドローン、ロボット、3Dプリンターなど、どんなに素晴らしい道具や製品が発明されても、使い方次第で武器になります。善用だけを考えたいところですが、すべてのものには両面性がありますから、悪用されないよう対応策を前もって考えておいてもらいたいものです。《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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Zakkaya Weekly No.989

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com