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NO.987         Ryo Onishi              4/12/2015

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雑貨屋のひとり言

父が亡くなってから40日経った昨日、母もこの世を去りました。昨年末はとても元気で介護認定の訪問調査を受けた時、あまりにも楽しそうに受け応えするので要介護度を下げられて介護施設を出なければならないと心配するほどでした。しかし1か月ほど前から食欲がなくなり元気が無くなってきました。検査で危険な状態だとわかったので3月26日から八尾市内の病院に入院していましたが、4月11日の朝、亡くなりました。86歳でした。一ヶ月前にひ孫をつれて会いに行ったときはとてもうれしそうにしていたのが嘘のようです。あまりにもあっけない母の死にとても驚いています。母が2013年の7月に緊急入院して以来、1年と9か月、私の人生の中で最もたくさん話ができてよかったと思います。≪R.O≫

 

侵略された我が家の庭

 ついこの間まで寒さにふるえ、南カリフォルニアといえども、特に朝夕の冷え具合には少々閉口していました。街中の街路樹も落葉樹はすっかり葉が散り、それでもわずかな食料を求めて群がる小鳥たちの姿が痛々しかったのですが、今、気が付くと殆どの樹木は新緑に覆われ、鳥たちも元気を取り戻した感じです。自然の偉大さを今更ながら感じます。

 春の到来とともに我が家の小さな庭も一気に春の様相です。添付の写真の内、2枚(黄色い花のほう)は我が家の庭の様子で、初夏ともいえそうな陽光のもとで咲き誇るカリフォルニア・ポピーです。

我が家の庭(ポピー) お隣のブーゲンビリア

この花はカリフォルニア州の州花(The State Flower)に指定されている花で、3 月中旬から5月中旬にかけて、南カリフォルニアの各地で目の醒めるような鮮やかな黄色、またはオレンジ色の可憐な花を一面に咲かせる、アメリカ大陸原産の「野生植物」です。
通常は荒野に群生し、カリフォルニアの青い空の下、キラキラと輝くその姿から、この花は、別名を“ゴールデン・ポピー”とも“copa de oro (黄金の杯)”とも呼ばれ、ロサンゼルスの北、約100マイルの アンテロープ・バレーにあるランキャスター市の郊外には保護区も設定されています。

 これだけの花が見事に咲き、きれいに咲いているでしょう!! と、自慢したいところなのですが、実は我が家の庭はもともと、芝生だったのです。

今年に入って私は、体力の衰えがはなはだしく、特に腰の調子が悪く、歩行が苦痛になってきました。当地はロサンゼルスという土地柄、日本から名のある人が来て講演会を開催することが多いのですが、長時間椅子に座っているのがつらく、講演会の途中で席を外すようなことをしては講師や関係者に迷惑をかけるので、せっかくのチャンスを逸しています。(安倍首相も今月末から訪米、ロサンゼルスにも立ち寄られ、日系人との対話ミーティングもあるようですが・・・)

特に腰を曲げると眩暈に襲われ、庭で草の1本も抜けません。週3回の透析は休むわけにゆかず頑張って通っていますが、週3回のリハビリセンター通いは辛くて時々サボる癖がついてしまいました。

 我が家の庭をほったらかし状態にしておいたため、お隣さんの庭のカリフォルニア・ポピーが境界の垣根を越えて侵入、我が家の一部を占拠されてしまったのです。たとえていうならば、もともと存在したどこか中近東の国家に新興部族が勢力を張ってきた感じです。

このカリフォルニア・ポピーという植物は、さすが「野生植物」出身だけあって、根性のある「原理主義」の植物といえそうです。この「原理主義」と今後どうお付き合いをするべきか、思案のしどころです。国際政治の世界では血なまぐさい戦いを繰り返していますが、せめて草花の世界では平和裏に仲良く共存共栄でゆきたいと思っています。

ところで、お隣さんは庭の手入れがよく、特にブーゲンビリアは今最高で見事です。ついでにお隣さんのブーゲンビリアもご紹介しましょう。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


おみくじの小吉この人と決める

人相と手相で違う女運

占いの吉を信じているゴロ寝

世を嘆く葵御紋のホームレス

運ですと謙虚な汗が言っている


( ニュースやぶにらみ )


「丸飲み」

アベノミクスを −2万円の株価

「特許権訴訟で敗訴」

ふくれている −サトウの切り餅

「首相粛々≠封印」

黙々≠烽アわい ー消費税10%


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(370)「イスラム(国)とは?」

去る4月8日(水)、BSフジ・プライムニュース【石原慎太郎が緊急提言・イスラム過激派の元凶 続発テロの構図】を視た。石原氏は「テロを容認するものではないが」と前提を置きながら(イスラム教の歴史を滔々と語り)「現在のテロ行為は歴史がもたらす必然の現象である」と、あたかも過激派のテロ活動に理解を示すかの如き発言を行なった。同席の西部邁氏(評論家)も同様の論調を展開した。それを視て(聴いて)翁、思わずテレビ画面に向かって怒鳴った「イスラム教に、いかなる歴史や(身勝手な)名文があろうとも、武器を持たない一般人の生命を奪う道理も権利もあってはならない。知識人、知識に埋没したか」――翁は(かつて)石原氏の薫陶を受けたことがあるが、今回の“石原発言”には一分(いちぶ)の妥協も共感も見出せない。(実は、腹立ちまぎれに途中でチャンネルを変えたので結末は不明)――

“国”でもないのに“イスラム国”と名乗るテロ軍団が、世界各地で暴れ回っていることはご承知の通りだ。翁が(単純に)“イスラムは怖い”と思うようになったのは『悪魔の詩』(イギリスの作家サルマン・ラシュディ著)の翻訳者・筑波大学の五十嵐助教授が1991年7月に暗殺されてからだった。『悪魔の詩』は預言者・ムハンマドの生涯を題材に描いた小説で、ムハンマドの12人の妻たちが売春婦であった?とする内容がイスラムを冒涜するものであるとして1988年、当時、イランの最高指導者だったホメイニは『悪魔の詩』の発行に関わった全ての者に死刑を宣告した(ホメイニは翌年死去したが)、彼の命令(処刑宣告)は、のちのちまで実行に移された。その犠牲になった1人が五十嵐さんである。翁は思った「ホメイニこそが“悪魔”そのものだ」そして(イスラムのことをよく知らなかった翁は単純に)「イスラム教徒の中に“イスラム狂徒”がいる」と。その“イスラム狂徒“による(と言われている)残虐なテロは後年も続く――

日本人が被害者となったテロ事件を拾ってみた。1997年11月のエジプト(ルクソール)の外国人観光客無差別テロ(日本人10人が死亡)、1998年7月に国連タジキスタン(中央アジア)監視団の政務官・秋野豊氏が他の3人の監視団関係者と共に射殺された。そして世界に最も大きな衝撃を与えたのが2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ。ハイジャックされた4機の搭乗者246人、ペンタゴン(米国防総省)本庁舎で125人、ニューヨークの世界貿易センター(WTC)で2602人、合計2973人、その他の被災者を含めて9.11の犠牲者は3000人(うち日本人24人)。2002年10月、バリ島爆弾テロ事件(日本人夫婦ほかオーストラリア、英国などの外国人観光客計202人が死亡)。2003年11月、イラク日本人外交官射殺事件(奥克彦駐英参事官、井ノ上正盛駐イラク書記官、イラク人運転手の3人が犠牲)。2004年5月、イラクで日本人フリージャーナリスト橋田信介さん(と甥)が殺害された。2004年10月、日本人青年・香田証生さんがイラク・バクダッド付近で殺害される(翁は、この青年の職業やイラク侵入目的などは知らない)。同年11月、反イスラムで有名だったオランダ出身の映画監督(兼俳優)テオ・ファン・ゴッホさんが、五十嵐助教授と同じ理由で(モロッコ系の“イスラム狂徒“の青年によって)暗殺された。
2005年5月、イラクで斉藤昭彦さん(元自衛官、民間警備会社=傭兵)が殺害される。同年10月(2002年10月に次いで)再びバリ島で爆弾テロ。日本人1名を含む20数人が死亡。2008年8月、アフガニスタンで(『ペシャワールの会』所属の)伊藤和也さんが射殺された。『ペシャワールの会』とは、アフガニスタンやパキスタンで医療・水源確保・農業支援などの活動を行なっている実行支援団体である。同年11月、インド・ムンバイでイスラム過激派による同時多発テロ。死者約263人(うち、三井丸紅液化ガス社員・津田尚志さんも含まれる)。2013年1月、アルジェリアで“イスラム聖戦士血盟団”による襲撃で
日揮(日本の建設・エンジニアリング会社)の日本人社員10名が殺害される。そして今年に入って、民間警備会社経営者・湯川遥菜さん、フリージャーナリストの後藤健二さんが“イスラム国”と名乗るテロ軍団によって殺害された(ほかに日本人誘拐事件も多発)。

さて、イスラム教とは、どんな宗教だろうか?あまり興味は湧かないのだが、このエッセイを書くに当たって、付け焼刃でも学習をしておかなければ、ということで早速(三省堂の)『大辞林』を開いてみた。それによると「イスラムとは、正式には“イスラーム”と言い神に身をゆだねるの意」とある。更に調べてみると「唯一絶対の神・アッラーフ(アラーの神)を信仰し、神が最後の預言者たるムハンマドを通じて人々に下した“コーラン”(イスラム教の根本聖典)の教えを信じ従う一神教で、神への奉仕を重んじ、信徒同士の相互扶助関係や一体感を重んじる」とある。それだけなら別段、怖れる宗教ではないのだが、イスラム教の中に比較的温厚なシーア派と“イスラム”の名を使用して犯罪・テロなどを行なう戦闘的組織スンニ派(スンナ派)の二大宗派がある。翁が言う“イスラム狂徒”とはイスラム過激派武装集団スンニ派のことであり、そこから別のテロ集団も派生している。

“イスラム国”は世界一裕福なテロリスト集団である、と言われている。その資金源は@イラクやシリアの支配地域で生産する原油の密売、A銀行、軍事施設から何百万ドルもの現金略奪、B現地住民に古代遺跡を盗掘させ密売、C金持ちと見做される国の旅行者や駐在員を拉致し身代金奪取、D世界中から少女を誘拐し人身売買、Eアラブ諸国の裕福な個人・企業からの寄付(今では“臨時収入”程度)――聞くところによると、1日に3億円も稼いでいるとか。それにしても、翁のような宗教を知らない者が宗教を語ることは極めて危険であり誤解を生むこともあり得ることを承知の上で今号は『イスラム(国)とは?』を取り上げたのだが、翁が思うに“イスラム国”は(イスラムの名を借りた)“マフィア軍団”であるから宗教とは無関係。このエッセイは、まともな“イスラム教徒”を擁護する意味もある。さて、頻発するテロにどう立ち向かうか、欧米だけでなく日本も重い課題を背負わされていることを認識しなければなるまい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

花冷え

桜の花が散る前に何とか間に合って4月2日の夜にLAから日本に戻ってきた。今年も駅前の桜の木は可憐な淡いピンクの花を満開に咲かせていた。これで風が吹いたらあっという間に全部散ってしまいそうな、そんな、はかなさがあった。これでようやく春が来たと思いきや、急に寒の戻りがあって数日前は東京でも、何とみぞれ雨が降った。
松陰神社

一揆に冬物の季節家電や衣類をしまい春や夏物に入れ替えようと思ったらとんでもなく寒くなった。 行きかう人を見ていたら冬物をクリーニングに出してしまったのか薄手の上着を寒そうに来ている若い人の姿もチラホラ見かけた。せっかく今年も風邪をひかなかったのに、ここで風邪をひくわけにはいかないと暖房も着るものも、しばらく真冬対策で過ごす事にした。
マーケットに買い物に行くと白菜の売れ行きが良く今夜は鍋にでもするのかな〜とつい自分も白菜や大根を買ったりしていた。冬の寒さと春の暖かさが行きつ戻りつしながら日本の季節は変わっていくのだな〜と日本の季節感を思い出した。そう言えば、こういう季節を花冷えとも言うのだな〜と…
花冷えとは桜が咲く頃、陽気が定まらず、一時的に寒くなる事をいうらしい。日本では統計開始以来、最も遅い4月の雪だったそうで何と90年ぶりに記録を更新したらしい。ちょうどそのころ、LAからユタの別宅に戻った友人からも翌日起きたら外は雪景色だったとメールが来た。来週からはだんだん本格的に暖かくなるようだ。これから6月まで滞在する日本では最もいい季節になる。食いしん坊の私にはファーマーズマーケットや東京のデパ地下探索も楽しみだ。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズライフ−今週のお奨 めアルバム

「一番の幸せ」というタイトルのアルバムが目に留まりました。
トランペット、フリューゲルホルン奏者の市原ひかりのデビューアルバムをご紹介します。弱冠22歳の時の彼女の演奏は他のトッププレイヤーと比較してもレベルが高いと思います。安心して聴いていられます。こんなすごい人が日本にいるなんて嬉しいです。
「一番の幸せ」ってなんでしょう。
孫の楽しそうな笑い声を聞いているときかもしれません。
ヨガで心身がすっきりした時かもしれません。
好きなジャズを聴いているときかもしれません。
日常のなんでもない小さなことで喜べるのが一番の幸せのように思います。
 
"一番の幸せ" 市原ひかり  

01 Facts
02 急な雨,急な晴れ
03 一番の幸せ
04 憂鬱と恵みの雨
05 星空の旅
06 全ての愛する人へ
07 運命に背く者
08 宇宙を歩く人へ
09 The Ghetto
10 She's Out Of My Life

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

18年前、ワイフの母が父の後を追うように亡くなったときもお通夜の日に雑貨屋の編集をしていたことを思い出しています。当時、電話回線につないで雑貨屋を配信したことを覚えています。《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.987

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com