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NO.986         Ryo Onishi              4/5/2015

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雑貨屋のひとり言

短い期間でしたが桜の花が街のあちこちで咲いて楽しませてくれました。やっぱり桜は心を和ませてくれます。春はいいなあと心から思います。残念ながら、雨と風で散ってしまいましたが、これからは身体が楽なのがうれしいです。

三ノ宮から電車で帰る途中、停車したJR六甲道駅のホームには保護柵が設置されていました。発車寸前の飛び乗り乗車は危険で迷惑になるので大きな駅でも設置してもらいたいと思います。≪R.O≫

 

幸 福 度 、不 幸 度

 以前、sahi.com(朝日新聞インターネット・ニュース版)の中に、思わず目を引きつけられた記事がありました。ニュースのタイトルは『幸せに値札を。英米の経済学者が“幸福度”調査』というものでした。
 その内容はおおよそ次のようなものでした。

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 人にとって“幸福”とはそれぞれ違うものだが、それをどこまで客観的にとらえられものかを研究するため、英米の経済学者2人が5年がかりで、両国の計10万人について幸福の度合いを尋ねた調査結果を分析し、できる限り数値化する共同研究をした。

 卒業、就労、失業、結婚、別居、離婚、自宅購入など一生の間に経験する主なできごとが、それぞれ幸福感をどの程度増減させるかを統計的に調べ、コンピューターを使って数量化した。その結果、円満な結婚がもたらす幸福感をあえて金額に換算すると、少なくとも年間10万ドル(約1,050万円)と算出された。失業に伴う不安感や自信喪失によって減る幸福度は年6万ドル(約630万円)相当と出た。

 数値化とは別に、相対比較もした。男性より女性、独身者より既婚者の方が、より幸せと答えやすいことが判明。再婚で得られる幸福感は1度目の結婚生活より低く、中途半端な別居は正式の離婚よりもはるかに人を不幸にしがちということもわかった。

 また、18歳のころ最も高かった幸福実感度が、年とともに低下。最もつらい思いを抱えて生きる時期が、統計上は、男性で43歳、女性では40歳であることが確認された。その後、幸せ度は男女ともに上昇していくという。

 そして、結婚は年収に換算して1,000万円相当の幸せをもたらし、失業すれば年間600万円分不幸になる――。

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人の幸福感、不幸感といった心の領域の問題を数量化(即ち客観化)すること、更に金額に換算することにどれほどの意義があるのか、このニュースを一見した時、私には何とも理解できず、こんな研究こそまさに現代の“モノ”と“カネ”偏重時代の象徴ともいえそうで嫌悪感さえ感じましたが、しかし、もっと素直にこのニュースを吟味してみると、この研究は決して“幸せ”は“お金”で買うことが出来るといっている訳ではなく、むしろ幸福感という心の領域をもっと重視し、研究しようという意図があることに気がつきました。

「結婚は年収に換算して1,000万円、失業はマイナス600万円・・」という発想も“幸福度”、“不幸度”を客観的に計る「モノサシ」として「オカネの単位」を借用しているに過ぎず、欧米人によくある発想だと理解すれば納得出来、私もこの種の研究に一定の評価は与えても良いと気がつきました。

 しかし、やはり私は本質的に人の“幸福度”や“不幸度”を単純に数量化するには抵抗を感じます。一切れのパンを入手する“喜び”も自分で汗を流して必死に稼いだお金で買う場合と安易に入手したお金で買うのでは天と地ほどの差があるでしょう。一家を支える立場での失業と大資産家のお坊ちゃまの失業では“不幸度”は違う筈です。

 また、私達は「成し遂げた成果はその道のりが苦しい程、感じる喜びは大きい」ということも体験から知っています。ある成果の価値は決して常に同じではありません。 

 同じ人間でも心の持ち方次第で“幸福度”“不幸度”は大きくゆれます。常に己れを知り、前向き発想の出来る人と、そうでない人では同じ環境下でも当然差がでるでしょう。人の心は数字で表現するには無理があり、馴染む筈はありません。

 心の“幸福度”や“不幸度”を数量化する研究には評価を与えつつも、結局、自分の“幸福度”は自分が決めるもので、学者先生のデータからはじき出されるものではない、という結論のほうがもっと自然でより正解ではないだろうかと私は思っています。

 そして私達は自らの心は自らで養い、来るべき“豊かな心の時代”を期待し、迎える準備をしたいものです。

 それにしても前記学者先生の研究によると、独身男性が相対的に最も“幸せ度”が低いという結果なのだそうで、・・・ ホントカナー、ソウカナー、ソウカモネ・・・・。 

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


犬連れて朝の桜を一人占め

サクラsakuraでお花見も多国籍

樹木葬今年も桜咲きました

来年もまた会おうねと花筏

花もよし葉桜もよし万歩計


( ニュースやぶにらみ )


「賃金アップに」

倍返し −物価

「すき家も値上げ」

苦汁つきです −牛丼

「佳子さま入学」

第一志望 ICU。第二志望 東大 −受験生


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(369)「値上げラッシュと負担増」

百花繚乱に心を浮き立たせ、新しい年度の始まりに胸を膨らませるはずの4月なのに、あちこちから「え?」「なんで?」「こんなに?」「これじゃ、やっていけないよ」などの悲鳴が聞こえる。庶民の財布を直撃する『値上げラッシュ』や『負担増』が始まったのだ。消費税率が8%に引き上げられてから1年。給料の伸びは物価上昇に追いついていないばかりか、あれも値上げ、これも値上げ、おまけに、あれも負担増、これも負担増――4月からの値上げや負担増となる一例を挙げてみよう

まず<生活面>では、乳製品は明治、森永乳業、雪印のバター、チーズ、ヨーグルト、クリームなどが2.5%から8.2%値上げ。食用油は日清オイリオ、J−オイルミルズなどが1キロ30円の値上げ。ケチャップのカゴメ、キッコーマンが4%から13%の値上げ、輸入小麦は政府が売り渡し価格を3%値上げすることで日清製粉は6月から業務用のパンに使う強力粉を25キロ当たり平均45円、菓子などに使う中力粉・薄力粉も25キロ当たり125円も値上げする予定だとか。毎朝、パン食の翁、パン、バター、チーズの値上げは甚だ痛い。値上げラッシュは他にもアイス業界、自動車保険、外食業界、牛丼業界、電気料金など枚挙にいとまがない。はてはディズニーランドまでも・・・(値上げは業者の経営問題だが「原材料の高騰さえなければ、出来れば値上げしたくない」が業者の本音だと聞く)。

<社会保障面>では、65歳以上の介護保険料が、現在の月平均4,972円から5,000円台半ばに(月500円前後の負担増)。国民年金保険料が月340円引き上げられて15,590円に。一方、介護サービス提供事業者に支払われる介護報酬が全体で2.27%引き下げられ、介護サービスの低下が心配される。子育て給付金も、現行の子ども1人当たり年10,000円が3,000円に大幅削減、生活保護(生活扶助費)も削減されるもよう。このような現象だけを見ると(翁が好きな時代劇の)悪徳大名や悪代官が領民を痛めつける構図によく似ている。政府はいったい国民にどれだけの犠牲を強いるつもりなのか?政府(厚生労働省)は「消費税率引き上げによる増収分は、全て社会保障の充実・安定化に向けられる」と謳っていた。国民は“社会保障の充実・安定”の言葉に乗せられて消費税率8%を(しぶしぶ)容認した。そこで――平成26年度の3%増税に伴う増収額5兆円の使い道を調べてみた。まず<基礎年金国庫負担割合2分の1>2.95兆円(これは多分、平成24年度・25年度の基礎年金負担分を補うためのものだろう)。<社会保障の充実>0.5兆円(子ども・子育て支援、医療介護の充実、年金制度の改善に使う)。<消費税率引き上げに伴う社会保障経費の増>0.2兆円――

国家予算の配分とか、増税による増収分の使い道などは、翁は専門家ではないので詳細はよくわからないのだが、増収分の配分決定を見ると実に不可思議な印象を覚える。つまり「3%の増税は社会保障の充実・安定のため」と謳っておきながら、65歳以上の介護保険料の値上げ、国民年金保険料の値上げ、子育て給付金や介護報酬の大幅削減(いずれも国民の負担増)は大いに矛盾しているし、これは、表現こそ違うが(明らかに)税率3%アップとは異なる“もう1つの増税”である、と思うのだが、どうだろうか?「増税しない代わりに、介護保険料や国民年金保険料の値上げ、子育て給付金や介護報酬の値下げを認めてくれ」ということなら、何とか理解出来るのだが・・・もう1つ<後世への負担のつけ回しの軽減>1.3兆円。これは高齢化等に伴う税収の自然増が見込めず安定財源が確保出来ない現状を勘案して、後世へのツケを減らすための貯金であるならば、まあまあ頷ける。

平成26年度の税率3%アップ(計8%)と諸物価上昇で国民の消費生活がますます冷え込もうとしている矢先、去る3月31日の参議院本会議で2017年4月の消費税増税(8%から更に2%アップの10%)が確定した。政府よ、自民党よ、公明党よ、そして小銭(1円)の有難味を知らない(自分の財布が1万円札で満杯なのに)頭の中が空っぽの国会議員たちよ、お前たちの不徳(悪徳)のせいで領民(国民)はアップアップしている。聞くところによると、経済同友会のメンバーの中に消費税10%どころか17%まで求めているバカがいるそうだ。いずれ翁、そんなバカ連中の実名を挙げて“現代風晒し首”にしたいくらい腹を立てているのだが、翁如き野人では、どうにも歯が立たない。マスコミ(新聞・テレビ)とて大企業相手に論戦を挑むようなことはしない(広告収入に影響するからだ)。誰か、ムシロ旗を立てて政府や大企業を攻撃する一大デモを敢行して貰いたいが、近年の日本人は極めて大人しく紳士的で(実は腑抜けになってしまって)争い事を好まない。「庶民の暮らしを知らずして国政が出来るものではない」と庶民の中に入り込み、悪人たちを懲らしめた“暴れん坊将軍”(徳川吉宗)や越後のチリメン問屋の隠居に扮した水戸黄門が出て来て欲しいものだ。(いずれも“作り話”だが・・・)
前述のように、翁は国家予算や税金配分などについては全くの素人なので解釈違いがあるかも知れなし、政府は“国を滅ぼさないように”国家経済基盤確立のための百年の計“を立てていると思うが、一般庶民は百年先より“今の暮らし”を優先したいと思っている。それを“国民エゴ”と言う勿れ。せめて食料品等に対する軽減税率の導入は考えてもいいのではないか。国民は「社会保障と税の一体改革」で消費税増税が社会保障の充実に繋がると思っていたのに、現実に起きたのは(もろもろの)負担増と給付・サービスの抑制だ。現役世代に負担が集中する現状のままでは社会保障が立ちゆかなくなるのは明白だが、制度が存続しても、セーフティーネットの名に値しなければ元も子もない。高齢者でも支払い能力に応じた負担を求める場合もあるだろう。だが、給付と負担のあり方について国民が納得できる全体像も無く、ただ、やたらに痛みを強いることは絶対に許せない。ところで安倍首相の外遊時のばら撒きの多さが気になる。“国際貢献”も結構だが最優先すべきは“国内貢献”ではないか・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

武道精神

先日、知り合いの方のご主人が近くで空手と柔道を合わせた武道を子供や大人たちに教えていると言うので稽古場を見学させてもらった。
最初にY氏は“ここはジムでは無く道場です”と言った。後から道場という言葉を調べたら“武道の稽古を行う施設である”とあった。もっと詳しく調べると道場は梵語から来ていて仏道修行を行う場所とも書いてあった。いずれにしても単に体を鍛えるだけのものでもスポーツとも違った形で精神を鍛練する場でもあるようだ。
またY氏は“空手に先手無し”という言葉の意味も語った。空手を習うのは、まず耐える事を学ばせるらしい。空手は受け身の形から始まるようだ。護身が先で、けして先に攻撃をしかけるなどという事は武道の精神とはかけ離れるのだ。
強くなってその技を人を傷つける為に習うのではなく修行に耐え精神を鍛え出来るのなら戦わずして勝つ事これが理想なのだろう。
以前、剣道を長くやっている友人が言っていた。そこそこ長く剣道をやっていると相手と向き合った瞬間、自分が負けるか勝つかわかる時があると言う。弱い臆病な犬ほどキャンキャン吠える。強い犬はあまり吠えないがいざとなると睨みをきかせガブリとやる。

この数年、隣国の2つの国のやかましい事といったら、うんざりだ。表ざたにはしていないが、こちらLAでも日系の子供たちに対するK国やC国の子供たちの嫌がらせや虐めを無視する事が出来なくなっているほどだ。相手が自分より弱いとちょっかいを出してくるどこかの国の大人と同じ構造だ。喧嘩をさせない為にもこちらが強くならなければいけないと思う。負ける喧嘩をするほど相手も馬鹿では無いと思いたいが、きちがいに刃物”という言葉もあるので身を守るためにも抑止力として相手に喧嘩を起こさせないようにこちらが先手先手を打って準備しなければいけないと思う。日本の防衛に対すr考え方と同じだ。反省という文化を持っていない国もあるので同じ間違いを何回も平気でする。間違いを指摘すると逆切れする事もあるし、本当にやっかいな国だ。
いい加減に、誰か知恵のある人が効果的なお灸をどうやってすればいいか考えて実行してほしいと切に願ってしまう。今回の道場の先生Y氏は礼節という事も教えていますとおっしゃっていた言葉を思い出した。衣食足りて礼節を知ると言う言葉があるがどこかの国の農村地帯では衣食が足りていない貧困層もそして富裕層も礼節というのは程遠い世界の人なのだな〜と最近の日本の花見事情の記事を読んでいて、なるほどと思ってしまった。
サウスベイのご近所の方で、もしご興味がある方はY氏の道場に立ち寄って心身共に鍛え日頃のストレスを発散しリフレッシュするのもいいかもしれない。
http://yoshidadojo.vpweb.com/

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズライフ−今週のお奨 めアルバム

1963年デンマークのコペンハーゲン生まれのジャズピアニスト、Niels Lan Dokyのピアノは私の好きなアーティストの一人で独特なピアノの音色を奏でます。アメリカのアーティストのピアノとはちょっと違うような気がします。
6年前に音楽データベースに登録したNiels Lan Dokyのアルバム(雑貨屋ウィークリー860号で紹介したThe Look Of Loveのアルバム)は、これまで一枚しかありませんでした。私にとってちょっと珍しいアーティストです。先日、三宮で偶然にNiels Lan Dokyのアルバムを4枚も見つけました。あるところにはあるんですね。聴いてみたいと思うジャズアルバムを探しても、見つからないのが常ですが、その代わり思いもよらないアルバムに出会うことがあります。こんな出会いが楽しめるのも嬉しいです。

 
"The Target" Niels Lan Doky  

01-What For
02-The Target
03-Home
04-Lord Of The Rings
05-Autumn In New York
06-Love And Passion
07-Parallel Reality
Niels Lan Doky piano
Niels Pedersen bass
Jack DeJonette drums

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

1歳8か月の孫の行動範囲が広がり、今まで考えもしなかったところにも手が届くようになってきてヒヤヒヤさせられています。おまけにアンパンマンのビデオを毎日観せられてうんざりしています。《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.986

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com