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NO.980         Ryo Onishi              2/22/2015

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雑貨屋のひとり言

中国人の爆買いが今話題になっています。尖閣問題のときは日本製品不買運動などがあったのが嘘のようです。円安もあってしばらくはこの爆買いが続くのでしょうか?爆買いの裏にはいろいろな問題があると思いますが、この爆買いで日本製品、日本の評判が中国国内、いや世界中でもっと良くなり日本の経済が良くなるきっかけになればと思います。

省エネに大変有効なLEDの信号機が大雪の降る地域では、この省エネがアダとなって雪がくっつき見えなくなってしまうようです。信号機のように外気にさらされて、厳しい環境で使うのですから、採用する前に環境適合テストをやるのがふつうだと思うのですが、やらなかったのでしょうか。節電はとても大事なことなので、LEDに替えるという決断は良いのですが、耐環境の確認が甘かったですね。≪R.O≫

 

抗生物質で風邪は治るの?

 今年はインフルエンザだけでなく、各種の風邪が流行るそうで、“時の流れに遅れまじ”とばかり、私も先陣をきって風邪をひいてしまいました。始めのうちの数週間は、鼻みずが止まらず、一日に百枚近くのティッシュ・ペーパーを使いまくる状態でしたが、頭痛・発熱、咳、喉の痛みなどは一切なく、それほど問題は感じなかったのです。ところが先週からは鼻水に加え、咳と痰がひどくなり、また、何をするにもけだるい重みを感じ始めました。

 インフルエンザの予防接種は定期的に透析センターでしてくれるので安心していたのですが、別の種類の風邪に罹ったようでした。

 さすがに他人様にうつして迷惑をかけたら大変なので、医者に相談することにしました。こちらには、そのような時のために「ホームドクター」という制度があるので便利です。「ホームドクター」とは、いわゆる「かかりつけ医」に相当するもので、そこで私の病歴、投薬歴など、私の健康に関する記録がわかります。

 「ホームドクター」の診断の結果、処方箋を出してくれました。医薬分業のアメリカですので、医者が直接、薬をくれることはありません。処方箋にわけのわからない文字が書かれ、何の薬かわからなかったので、看護婦さんに聞いたところ、「抗生物質ですよ」とのことでした。この処方箋を持って薬局へ出向き、薬を入手しました。

 薬は容器に6粒入っており、6日分だとのことでした。一日1粒、多めの水とともに服用、昨日飲み終わりました。まだ、若干の症状が残っているようですが、風はほぼ完治したようです。さすが抗生物質です。来週には私たちの詩吟同好会の新年会が予定されていますが、出席しても他人様の迷惑をかけなくて済みそうです。

第2次世界大戦時にイギリスの首相を務め、勝利に導いたウィンストン・チャーチル(1874〜1965)は、重い肺炎にかかり命を落としかけました。折しも、1929年に発見された世界初の抗生物質ペニシリンが実用化されはじめた頃でしたので、肺炎から奇跡的に回復したチャーチルに「ペニシリンの効果か」という噂が広がりました。しかし、このときの肺炎の治療に使われたのはサルファ剤という抗菌薬だと、主治医の手記からわかったそうです。

但し、ペニシリンをはじめとする抗生物質の実用化・発達に、チャーチルのような政治家が果たした役割は大きく、現在の私たちが、細菌性の病気で的確な治療を受けられ命を長らえる礎となったようです。

 ――― と、ここまで書いてから改めて「抗生物質とは」について、パソコン上で調べてみたら、なんと「風邪には抗生物質は効果なし」という説明が圧倒的に多く、拍子抜けです。

アレクサンダー・フレミングが1928年にアオカビから見付けたペニシリンが世界初の抗生物質であり、この抗生物質とは、かびや放線菌・細菌によって作られ、他の微生物を抑制し、または制癌作用を持つ物質なのであり、抗生物質が効くのは細菌に対してのみでウィルスには効かないと書いてありました。

風邪のほとんどはウイルスによるものであり、細菌によるものは少なので、抗生物質を投与してもあまり意味のないことになります。

それでは私の罹った風邪に対し私のホームドクターが処方してくれた「抗生物質」はなんだったのだろう? ――― 症状を切々と訴える私は、まんまと「プラセボ(偽薬)効果」で誤魔化されたのかもしれません。風邪に対する最良の治療法は栄養を充分とって静かに休息をとり、治るのを待つことなのだそうで、私もこの一週間安静にしていたのが効果があった最大の理由だったのかもしれません。

ということで、私自身は風邪から回復しましたが、今度は私の妻が几帳面に私の後を追い、目下、先週の私と同じ症状の風邪をひき、ゴホン、ゴオンと咳き込みながら、マスクで厳重装備しています。あまり嬉しくない夫唱婦随です。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


網にま た善人の欲引っかかり

身の丈をやつと悟った七転び

両の手のタコに親父の半世紀

一匹狼振ることのない尾と老いる

智恵の輪が解け来し方に苦笑する


( ニュースやぶにらみ )


「春一 番」

金沢へ は3月14日に  −新幹線

「酒類 販売1位から陥落」

首を垂 れてます −キリン

「埋蔵 の宝飾品3兆円」

子宝は 減ってます −少子化日本


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(363)「横浜・中華街の春節」

中国の春節(旧正月)が2月19日から3月5日までの15日間、全国のチャイナタウンで始まった。元旦に当たる19日に横浜中華街へ出掛けた。これまで横浜中華街には何回も行っているのだが春節に行ったのは初めて。肩がぶつかり合うほどの人・人・人・・・あちらこちらでボリューム全開の中国語が飛び交う。今年に入って新宿・銀座・秋葉原・池袋・渋谷などのショッピング街が連日、大勢の中国観光客(いや、爆買客)に占領されている。日本政府観光局の発表によると、今年1月の訪日外国人客は前年比29.1%増の121万8000人、そのうち中国人観光客は前年比45%増の約23万人、2月に入ってその勢いはますます強まっているそうだ。おまけにこの春節は中国人にとって最も重要な慶祝シーズン。横浜中華街が普段以上に“中国”に変貌しているのも無理はない。天津栗売りのアンちゃんや姐さんが(妙なアクセントの日本語で)「美味しいよ」と言って素手で剝いた栗を通行人の顔先に突き出す。翁も数人の売り子に声を掛けられた。殻がついた栗ならまだしも“薄汚れた指で剝いた栗なんか食えるか!”と無視。点心(シュウマイ・餃子・春巻き・肉マンなどの軽い食べ物)の匂いが街路に充満する。中国料理の好きな人は鼻をクンクンさせるだろうが、匂い(臭い)に弱い翁、それらの臭いと人の波に酔って急いでスターバックスに逃げ込む。きょう中華街に来た目的は(雑技団アクロバット風の)獅子舞を観るためだ。それが始まるのは午後4時頃、それまでコーヒー2杯とケーキで2時間もねばった。

ず〜と昔の話だが――翁が初めて“チャイナタウン”を知ったのは、小学校6年生の夏、“長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典”に行った時のことだった(この“式典”については2010年8月8日配信の『龍翁余話』(142)「ああ、長崎の鐘〜永井博士を想う」に詳しく記載)。
長崎市新地町に形成された南北250mの『長崎新地中華街』を歩いて(田舎で生まれ育った)12歳の少年の驚きはいかばかりだったか。この少年の“海外を駈け巡りたい夢”は、この時に芽生えたと言ってもいいだろう。その第1歩が中学3年の時の“神戸遊学”だった。田舎育ちの少年が親元を離れ(当時)6大都市・神戸に単独遊学するということは、現在の海外留学にも等しい“冒険”であった(と述懐する)。高校1年の時、たまたま同級生に中国系のSさんという同級生(女生徒)がいた。Sさんのお宅は南京町の一角で中華料理店を営んでいた。神戸の南京町というのは長崎新地中華街、横浜中華街と並ぶ“日本三大チャイナタウン“の1つ。神戸市中央区の元町通りと栄町通りにまたがる東西約200m、南北約100mのエリアに100あまりの店舗が軒を連ね、地元の買い物客は勿論のこと、現在でも大勢の観光客で連日賑わっている。中央の広場に建つ“あづまや”(写真右)が“This is China”を演出している。この“あづまや”は横浜中華街の一角に位置する山下町公園内にもあるし、世界中どこのチャイナタウンでも見かける建物である。高校1年生の翁は数人の級友と連れ立って月に1、2度Sさんのお店で(タダ同然で)分けて貰った豚マン(肉マン)やシュウマイを、この“あずまや”でほおばりながら、地元の老人たちが語る(戦前・戦中・戦後の)南京町の歴史を聴くのが楽しみだった。ここ横浜中華街も1955年(昭和30年)以前は、唐人町とか南京町と呼ばれていたそうだ。200平方メートルのエリア内に500以上の店舗がひしめく日本最大・ア   ジア最大のチャイナタウン、横浜中華街の中国人の人口は6000人を超えるという。

4時を過ぎた頃、街のあちこちから威勢のいい爆竹やドラの音が鳴り響き、春節(新年)ムードを盛り上げる。さあ、いよいよ獅子舞の出番だ。獅子舞と言っても日本の(いかつい顔の)獅子面とは異なり、大きな目や鼻がユーモラスで白色や黄色などに彩色された獅子(写真中)5頭が5コースに分かれ“採青(サイチン)”と言って店の軒先に吊り下げた青菜や祝儀袋を獅子がくわえ、その店の商売繁盛を祈って舞うのだが、そればかりではなく『關帝廟』(160年前後の後漢、三国時代にかけて人民の飢餓を救うために活躍した実在の武将・關羽を祀る寺院)や『媽祖廟』(航海や漁業の守護神・媽祖(まそ=女神)を祀る寺院)に詣で、五穀豊穣や海の安全を祈願して舞う中国伝統行事である。1頭を2人で操るこの獅子舞は銅鑼(ドラ)や太鼓に合わせて激しく踊り、最後に獅子頭(ししがしら)役の男が胴体役の男の肩に乗っかって伸び上がると(約3.5m=写真右)一斉に爆竹が鳴り響き、観客から大きな拍手と歓声が沸き起こる。(爆竹は、火災・火傷・空気汚染などを考慮してか、リヤカーに乗せられた2m四方の“爆竹箱”の中だけで点火される。)この春節イベントは(3月5日までの間に)中華街の1角にある山下町公園で中国舞踊・獅子舞、中国雑技・中国武術が披露されるほか、2月28日午後4時からは、獅子舞、龍舞とともに皇帝衣装に身を包んだ人たちによるパレードも行なわれる予定だとか。

横浜中華街に行くと翁は決まってK楼の豚マン(肉マン)3個とJ飯店の番餅(バンピン)1本を買うことにしている。K楼の豚マンは普通のそれの2倍の大きさ、中の豚肉もぎっしり詰まっている。J飯店の番餅というのは、小豆餡の表面を、ローストした胡桃(くるみ)で覆った羊羹の形をしたもの。程よい香りと甘さが翁の好みに合う。最近、食が細くなった翁、あの大きな豚マン1個を食べたあと番餅を2cmほどに切ってデザートにすれば、
それで充分。きょうの昼も“豚マン・ランチ”・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

発酵と腐敗

最近、日本では熟成肉が流行っているという記事を読んだ。昔から肉は少し冷蔵庫で寝かせて黒ずんだ頃に食べると美味しいと聞いた事がある。肉が黒ずんでくる頃、微生物がカビを作りたんぱく質の中の旨み成分であるアミノ酸に代えるのだそうだ。
ただ、上手に熟成させないとアンモニア臭が出て、ただの腐敗肉に変わってしまう。
だから熟成と腐る事は全く違う次元のものなのだ。

数年前に三軒茶屋にあるイベントホールで “時間を食べる”という映画の写真展を見に行った。そのタイトルに惹かれて行ってみたら岩手のタイマグラという田舎で味噌作りをしていた婆ちゃんのドキュメンタリー“タイマグラ婆ちゃん”という映画の写真展だった。そこで出会った写真と言葉に痛く感動をした。小さなイベントホールの真ん中には顕微鏡がポツネンと置かれていて覗いてみると味噌を発酵させるための麹菌がいた。何年か前にブームになった“ もやしもん ” 其々の菌をキャラクター化させた漫画が流行ったらしく、私も何冊か買って読んでみた。この頃は日本古来からの味噌、醤油、お酒や漬物と昔の伝統料理も見直されるようになってきた。以前、日本の伝統的な国が定めた国菌の写真を見て何とも芸術的で綺麗な形をしているな〜と感動した事がある。
ちょうどその頃に、日本から米国に戻ってくる時に美味しい甘酒を作ってみようと麹を持ってきた事がある。飛行機の気圧のせいか麹の袋はパンパンに膨れていた。それでもしばらく料理もせずに、そのまま忘れて部屋に置いておいた。ある晩の夜中、何かの気配で目が覚めた。ふと見ると作り忘れていた麹の袋が一層、膨れあがっていて爆発寸前のようだった。部屋の中は麹のかすかな甘い匂いが香っていた。じっとその袋の中を見たら麹菌たちのおしゃべりが聞こえるような気がした。何だか麹菌たちが外に出たがってむずむずしているようにも見えた。その存在感を今でも覚えている。そろそろ限界間近だったのだろうと思う。 “あと、もう少し、辛抱してね。” と麹菌たちをなだめて翌日まで爆発しないようにお願いした。

翌日、急いで友人の家に麹の入った袋を持って行った。ちょっとドキドキしながら針でプツンと袋に穴を開けた途端、ふわーッと甘い匂いが部屋中に立ち込めた。その途端、目には見えないけれど一気に麹菌たちが天井高く舞い上がり八方に散っていったのが見えたような気がした。今も彼女の家の隅っこに付着して生きているかもしれない。何だか菌の世界は神秘的な世界だ。菌の力で発酵した食品の代表と言えばチーズもヨーグルトもサワークラフトも糠漬けもその部類だ。腐敗したものを食べれば体に良くないけれど発酵したものは体にいいのだ。今週は免疫力アップに自家製の発酵食品でも作ってみよう…

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズライフ−今週のお奨 めアルバム

今週はクラリネットが主役のちょっと珍しいアルバムを紹介します。ジャズのクラリネット奏者といえばベニーグッドマンがあまりにも有名ですが、それ以外の奏者はあまり聞いたことがないというか目立たない感じです。ジャズの世界ではクラリネット奏者はサックス奏者に比べて圧倒的に少ないようです。クラリネットを演奏できる人はサックスフォーンを簡単に扱えるそうですが、その反対は難しいようです。今週、ご紹介するのはThe Buddy DeFranco Quintetの"Cooking The Blues"というアルバムです。これも紙ジャケットのアルバムです。Buddy DeFrancoは大変貴重なクラリネット奏者であると言えます。サックスもトランペットもいいですが、クラリネットの音はちょっと懐かしく、そして新鮮な感じがします。毎週いろんなジャズに出会えます。ホント!ジャズって楽しいです!
 
"Cooking The Blues" The Buddy DeFranco Quintet  

01-I Can't Get Started
02-Cooking the Blues
03-Stardust
04-How About You
05-Little Girl Blue
06-Indian Summer

Buddy De Franco(cl)
Tal Farlow(g)
Sonny Clark(p, org)
Gene Wright(b)
Bobby White(ds)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

土曜日は良い天気で午後から気温が上がり春のような陽気になりました。先週は寒い日が続いたので、ちょっとほっとしました。しかし外に出て帰ってきたら目がごろごろしているので、さっそく花粉の影響を受けたようです。今年の花粉予想は、東日本では昨年より多くなるようですが、幸い西日本は少なくなるところが多いようで、ちょっぴりうれしく思っています。しかしマスク、薬など花粉対策をして出かけるようにしようと思います。《R.O.》


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Zakkaya Weekly No.980

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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