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NO.878             Ryo Onishi              3/10/2013  

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雑貨屋のひとり言

ようやく暖かくなり春らしくなってきたのはとても嬉しいのですが、目が痒くなり、鼻がつまり、くしゃみがでるわ、でうっとうしくなってきました。悪いことにこの週末は中国からPM2.5と黄砂が飛来してきてマスク(それも普通のマスクではなくPM2.5に対応したもの)なしでは外出が心配になるような状況になっています。中国が真面目にすぐに環境問題に取り組むとは思えないので、これから当分の間、春はマスクなしでは出歩けない憂鬱な季節になってしまうのではないかと危惧しています。

あの東日本大震災から2年が経ちました。津波の被害に遭われて未だに悪条件の仮設住宅で生活をされている方、福島原発の放射能漏れ事故で危険地域に指定され自分の住むところを失い、なんの補償もされないまま今日まで不安な生活を余儀なくされている方がまだまだ大勢いらっしゃいます。あれから2年も経っているのにと当事者だけでなく誰もがそうだと思います。復興が進まない理由ばかりが伝わってきて、どうしたら前に進めるのかという話が聞こえてきません。愛を持った国民がたくさんいるこの日本なのに、こんな異常事態がいつまでも続くのは決断、実行する立場にいる人に本当の愛がないからではないかと思ってしまいます。≪R.O≫

 

夏時間スタート

アメリカは、今日(3月10日)からDaylight Saving Time《DST》、いわゆる夏時間がスタートしました。もっとも、この国は各州の判断で夏時間を採用しないことも許されているので、ハワイ州、アリゾナ州の大部分ほかいくつかの地域では夏時間はありません。

DSTは日照時間が長くなる時期に時間を進めることで、太陽の出ている時間帯を有効活用しようというものであり、電力ほかのエネルギーを節約することを目的としています。

現在のDSTは3月の第2日曜日より11月の第1日曜日までとなっています。この期間は時計の針を1時間進めることになります。したがって私の住むカリフォルニア州を含め、DST採用地域は1年のうち4分の3に相当するほゞ9ヶ月間は通常時間ではなく夏時間で過ごすことになるわけです。

日本では原発事故を契機に電力不足対応が大きな問題となっています。火力発電用の石油や液化天然ガス等の輸入が増加し、国家の赤字を増やしています。これら喫緊の問題に対するひとつの手段として、日本でも夏時間の導入を検討したらと提案したいと思います。

昨年、京都新聞のコラム「凡語」(電子版2012年05月27日付)に興味ある記事が載っていました。それによると、日本の全ての時計を夏場に1時間進めると原油に換算し93万キロリットルの節約につながるのだそうです。93万キロリットルとは、日本国内の全鉄道で使う電力の68日分にも相当するといわれ、その省エネ効果のほどがわかります。

また、この記事によると、夏時間の導入効果は省エネだけではなく、交通事故は1万件、買い物途中のひったくり被害は4%減り、余暇の活用は9,700億円の経済効果に波及するとも計算されるということです。

現に、ここカリフォルニアでは、3月初旬はまだ日の出時間も充分早くなっておらず、多少戸惑いますが、時計の針を1時間進めることにより、日没が1時間遅くなるわけで、明るいうちに仕事が終わり得(とく)をした気分になります。夕方から家族で公園にでかけ楽しむ人々の姿が急に増えます。

日本でこのシステムを導入した場合、昼間が1時間長くなったぶん、働き続けて無駄な残業をしたり、その結果、労働強化につながる心配がありました。私にも記憶がありますが、日本も戦後の一時期、占領軍の施政下で1948年から夏時間が実施されたことがありましたが4年間で廃止されました。当時の日本にはまだ馴染まなかったからです。

一般に欧米の人は労働と時間に対する概念がはっきりしているので、昼が長くなったというだけの理由で長時間働く人はまずいません。決められた時間を働けばあとは自分と家族の時間であり、その点は比較的明確です。最近の日本人も若者を中心に意識の変化が著しく、会社と家庭のバランスを考えるようになっていると思います。労働強化への危惧という理由で夏時間の導入を避ける意味はなくなっているのではないでしょうか。

私の体験から、夏時間で面倒なのは家にあるすべての時計(もちろん腕時計から車のダッシュボードの時計、その他各種機器についているものも含め)を1時間修正しなければならないことです。尤もパソコンなどはあらかじめプログラムが内蔵され、自動的に修正してくれますが、我が家の場合、ビデオ・デッキは手動式のため、時間の修正だけでなく、録画予約の変更までしなければならず一苦労です。

ますます複雑化する今の日本社会では、夏時間の導入にはマイナス要因も決して無視できず、例えば切り替え・移行コスト、生活リズムの乱れ、日本独特の生活や労働習慣の壁などなど、必ずしも利点ばかりではありません。無条件で実行することが良いかどうか議論の余地がありそうです。また日本には伝統的に夏の強烈な日差しは避けることが良しとされ、花火、夕涼み、夜店、蛍狩りなどは夏の風物詩として尊重され、夜を大切にする風習もあります。

でも逼迫する省エネ対策の一環として、はたしてこの夏時間制度が日本の今と将来にとって有効であるかどうか議論・検討される時期にあることは確かでしょう。  

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


どの子にも付けて育てた等記号

糠床を守る私の代までは

ばあちゃんの知恵が昭和を呼び戻し

いい人と言われ貧乏してます

お隣とお互いさまという笑顔


( ニュースやぶにらみ )


「祝再会」

福沢諭吉と紫式部 −兜町

「関心事」

一票の格差より一票差 −ねじれ国会

「あれから2年」

太くなった分脆くなった −絆


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(269)「あれから2年・・・」

2011年3月11日から2年間、『龍翁余話』では“東日本大震災関連エッセイ”を15回も書いた。「足が竦んだ震度5強」(11年3月13日)、「泣いてばかりはいられない」(11年3月20日)、「大震災雑感」(11年3月27日)、「「許すな 火事場泥棒」(11年4月17日)、「大震災・私の意見〜日中米同時中継」(11年5月10日)、「その時、あなたはどうする?」
(11年5月30日)、「届け歌声 相馬の空へ」(11年6月5日)、「劇団四季が被災地特別招待公演」(11年8月1日)、「震災日誌」(11年8月28日)、「3・11 あの日を忘れない」
(12年1月9日)、「3・11 世界へ“ありがとう”をもう一度」(12年3月11日)、「あれから16ヶ月、相馬市は今」(12年7月8日)、「ナンデモデキル」(ハワイ版 12年8月2日)、「実りの秋、再び上野公園で」(12年11月7日)、「忘れまい3・11の恐怖」(12年11月29日)・・・そして16回目は本日の「あれから2年・・・」

昨年11月配信の「忘れまい 3・11の恐怖」の冒頭部分を引用する。【“喉元過ぎれば熱さを忘れる”という故事がある。どんなに苦しかったことや辛かったことも(時が経てば)忘れる。いいではないか、忘れたいことは忘れてしまう(全く忘れてしまうことは出来なくても気持ちが軽くなる)、ということは、今がそれだけ幸せになっている、ということだろう。だが、時が経っても絶対に忘れてならないのが他人から受けた“恩”と“自然災害”だ。“恩”を忘れるか否かは個人の人格の問題だが“天災”は個人の力ではどうにもならない。3.11(東日本大震災)の被災者たちは、あの時の、日本中をはじめ世界の国や地域、団体、個人から受けた“恩”をけっして忘れていないし、あの時の、未曾有の天災(悲劇)を永久に忘れることはない。忘れているのは(政局に明け暮れた)馬鹿な政治屋(与野党)どもの“被災者に寄り添う気持ちと、進まぬ復旧復興への政治責任”だ】そして、エンディングは【“忘年の月”忘れてならないのが“恩”と“天災“。この1年の締めくくりに、もう一度、3.11の被災者に心を寄せようではないか】と結んだ。

復旧復興への動きが見えなかった民主党政権から、昨年12月に自民・公明両党が再び政権の座に就いた。しかも安倍晋三の返り咲き(首相へ再登板)というおまけまでついてだ。有権者の多くは“今度こそは”の期待をこめて自民党に1票を投じ安倍内閣を歓迎した。内閣支持率約70%(2月末現在)がそのことを物語っているのだが、果たして・・・

安倍首相が発表した“総額20兆円超の緊急経済対策”が国民や市場に好感を持たれた。財源や税負担の不安、不満はあるけれど、とりあえずの景気回復への期待が膨らんだ。更に震災復興、原発事故対応へ取り組む姿勢も評価された。安倍首相は早々に3つの被災地に足を運んだ。昨年12月29日にまず福島県を、今年1月12日には宮城県を、2月9日には岩手県を。そして首相は、各被災地で「安倍政権は被災地の復興が最重要課題、皆さんが1日も早く元の生活に戻れるよう全力を挙げる」と断言した。民主党政権下でも菅、野田両首相は同じことを言ったが「何も出来なかった」「何もしなかった」という印象しか残っていない。それに比べ安倍発言は被災地の人々に何かしらの安心感と期待感を抱かせた。

実は、民主党政権が何もしていなかったわけではない。最近の政府発表によると野田政権下で手がけた被災地3県の国道の復旧率は90%に達し、堤防や港湾などのインフラ整備もだいぶ進んでいるとのこと。遅れているのは、震災がれきの処理や災害公営住宅の着工、高台などへの集団移転、そして極めつけは放射能物質の除染作業だ。安倍首相は(上記)被災地訪問で「政府の緊急経済対策には、原子力災害からの迅速な再生推進」を述べた。具体的には放射能対策や除染技術の研究開発拠点“環境創造センター”(仮称)、“除染ドームセンター”、“被爆管理センター”などなど、目に見える事業が検討されている。更に、復旧復興事業の司令塔となるべき復興庁の組織を改変し、現地出先機関の福島復興局を“福島再生総局”(仮称)に格上げして、権限強化を図ろうとしている。また縦割り行政の弊害が指摘されている除染作業について根本復興相を総合調整役とする“除染・復興加速のためのタスクフォース(特別機動部隊)”が発足している。

安倍政権の被災地復旧復興の取り組みを(上記のように)ずらずらと並べたのは、けっして政府与党の宣伝をするつもりではない。むしろ(これから先の)それぞれの事業テーマについて安倍首相及び自公政権の実行度(本気度)をチェックしたいのだ。“口約束”、“空手形“で終わるようなら”安心安全の日本を取り戻す”どころか、安倍晋三以下、政権与党の全ての国会議員は万死に値するほど重い責任を負わねばならない。そのことは安倍自身も政権与党議員も皆自覚しているはず。政局的動き(発言)だけで“党と自己の存在性”をアピールしたがる野党が不毛な動きで与党の“被災地復旧復興計画”の足を引っ張るなら、それはただ、国民の怒りを買う以外に、彼らにとって何一つプラスになる効果は生まれないことを自覚すべきだ。言うなれば、全ての国会議員、全ての行政、全てのマスコミ、そして全ての国民が一体となって(即ち)“オール・ジャパン”で被災地復旧復興事業を加速させなければならないことを「あれから2年・・・」の今日、改めて肝に銘じなければならない。

被災地・被災者との直接的接点がなく、具体的な支援活動もしていない翁の、これから出来ることは何か――亡くなった人15,880人のご冥福を、行方不明者2,694人の早期発見を、避難・転居者31万5,196人のご無事を祈ること(数字は警察庁発表の2月末現在)、そして『余話』を通して被災地の情報や被災者の声を代弁すること、更に政府の復旧復興事業の正当な進捗状況を監視し(復旧復興予算の他事業への流用を絶対に許してはならない)
あくまでも被災者の視点で吼え続けることで“3・11”を忘れないでいたい。それが翁の出来る“支援活動”なのだ・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

雛祭り(ガールズパーティー)

3月3日の日曜日、ちょうどこの日、夕方から久しぶりに個性的なガールズ6人が集まってお雛祭りをする事になった。
毎回ガールズのやるポットラックはいつもその辺のレストランには負けないくらい華やかでヘルシーでそして美味しい手料理が次々と並ぶ。今回、私は去年新潟の小国で購入して美味しかった塩麹のおみやげと先日知り合いの方の庭でとれた檸檬を持参していった。ポットラックはその塩麹を使って大根
梅マカロニ 塩麹チキン サラダ

と人参とセロリとナスを漬けてみた。そして今回初めてファーマーズマーケットで買ったビーツの葉をその塩麹に漬けてみた。いつもはビーツの赤い実の部分しか食べないで後の葉の部分は捨ててしまっていたのだけれど何となくあの強力な赤い色の色素は体に良さそうだし造血作用さえありそうに思えて捨てるのはもったいないな〜と日頃から思っていた。生産者の人に聞いて葉っぱも食べられると知ったのは最近の事。早速オリーブオイルで炒めて軽く塩を振って食べてみたら甘くて葉も柔らかく美味しかったので今度は塩麹に漬けてみたのだ。それが案外ヒットだった。その他にぺルジャン胡瓜は粗塩と紫蘇で味付け、白菜はゆずと唐辛子と私のお気に入りで昆布、シイタケそしてホタテの旨味が入っている塩で味付けしてみた。
ピリ辛チキンウィング 煮魚 煮もの

全員ガールズが集まって次々と料理が並び始めると其々に携帯電話やカメラを出して料理の撮影が始まる。日頃、自分の料理だけを食べているとレパートリーが広がらないし発想も決まってきてしまう。そんな時はポットラックをすると自分が普段食べていない料理や新しい発見があったりして楽しい。いろんな料理を見て刺激されるし啓発もされる。あれとこれを合わせたらもっと美味しいとかこれとあれを混ぜたらなかなかいけるとか話題は料理の話から社会、政治の話までと多義にわたりピーチク、パーチクしゃべりながら食べ飲みながら話しは続く。そしてくったくなく笑い、いつもあっという間に時間がたつ。デザートにたどり着くころには、もう誰も写真を撮る人はいなかった。ガールズの1人が日本から持って帰ってきた銘菓のチーズケーキとカステラがあっという間にお皿から消え果物の苺とオレンジも皆で綺麗にたいらげた。食欲と元気はやっぱり一緒だな〜とガールズを見ていて思う。雑貨屋の皆さんには、写真だけのおもてなしになりますが今回はたくさん美味しそうな御馳走の写真を撮りました。見るだけですが楽しんでください。
クリームチーズディップ、クラッカー オードブル シーフード稲荷
お漬物 雛祭り2 雛祭り1

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

ずいぶん前に息子から借りてそのままになっているSONY製のハードディスクタイプの携帯オーディオプレーヤーがあります。20GBのハードディスクメモリにジャズのアルバムが400くらい入っています。このプレーヤーとヤマハ製のアンプ付き小型スピーカーをつないでジャズをBGMとして聴いています。この組合せでも結構いい音で聴けます。いい感じのジャズが次から次に流れて来ます。ピアノジャズが 圧倒的に多いです。そこへ澄み切ったアルトサックスの音が流れてきました。誰でも知っているKenny Gです。それはサウスベイにいるときによく聴いた"Breathless"というアルバムです。このアルバムはいつ聴いてもうっとりします。

"Breathless"  Kenny G
01-The Joy Of Life
02-Forever In Love
03-In The Rain
04-Sentimental
05-By The Time This Night Is Over
06-End Of The Night
07-Alone
08-Morning
09-Even If My Heart
10-G-Bop
11-Sister Rose
12-A Year Ago
13-Homeland
14-The Wedding Song

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

iPadで使っているWISDOM英和辞書(2500円くらいで購入したもの)で単語を調べていたら偶然スペルミスを見つけました。電子辞書なの に大変珍しいことだと思うのですが、なんだかつまらないことを見つけてしまったという感じです。《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.878

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com