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NO.864             Ryo Onishi              12/2/2012  

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雑貨屋のひとり言

衆議院解散後の安倍自民党総裁の発言をきっかけに、円高から一変して円安になってきています。貿易収支赤字が続いることなども要因のようです。市場では円高の終焉ではないかと言われていますが、どうなのでしょうか?円を売っているヘッジファンドが買い戻せば、短期的にはまた円高になるともいわれています。私がアメリカにいた時のことを思えば、今は超円高です。長く続いた円高がこれから円安に向かっていくのでしょうか?≪R.O≫

 

年末商戦スタート

恒例のクリスマス・ツリー用の樅(もみ)の木を積んだ馬車が11月23日にホワイトハウス(大統領官邸)に到着し、いよいよアメリカも年末ムード入りです。新聞報道によると、今年のホワイトハウスの樅の木はノースカロライナ州で伐採されたもので、品評会で選ばれた木なのだそうです。

そのオバマ大統領は11月24日、2人の娘さんを伴い、近くの書店を訪れ、子供向けの本15冊をまとめ買いし、その様子をテレビが放映していました。

アメリカではサンクス・ギビングデイ(感謝祭)の翌日から年末商戦が始まります。今年は11月23日(金曜日)がそのスタートの日でした。初日はブラック・フライデーとよばれ、全米の小売店の売り上げが1年で最も高いといわれる日です。景気低迷の昨今に鑑み、今年は大手の小売店も感謝祭の翌日ではなく、当日から店をオープンしたところも多かったようです。

また、翌週明けの月曜日(今年は11月26日)はサイバー・マンデーとよばれ、オンライン・ショップの売上げが急増する日といわれています。これは連休明けの月曜日に職場の回線を使ってオンラインの店舗にアクセスして買い物をする人々が多いためであるとも、または感謝祭の休暇中には実店舗での買い物に外出した人々が、家庭に戻ってオンラインで買い物をするからであるともいわれています。

ブラック・フライデーの場合、ここでいう「ブラック」とは、「暗黒の」といったネガティブ・イメージではなく、この日は小売店が軒並み「黒字」を計上できる日という意味の「ブラック」でポジティブな表現なのです。

今年のブラック・フライデー(前日を含む)ではアメリカ全般で、各地の小売店に予想以上の買い物客が殺到したようです。経済の低迷が続く中でも、消費者の動向は悪くなかったようです。全米からのテレビ・ニュース報道を見た限り、画面には店舗になだれ込む大勢の買い物客らで活気に満ちた様子が映し出されていました。

ここ数年は開店時間をブラック・フライデーの午前0時(真夜中)にする店が増えてましたが、小売最大手のウォルマート(Walmart)、ターゲット(Target)などはさらにフライングして前日夜から店を開け、家族だんらん日である感謝祭当日にまで切り込んだようです。昨年を上回る客足に、ウォルマートの責任者は「これまでで最高のブラック・フライデーだ」と話していたのが印象的でした。

一般の予想に反して滑り出しは好調だったブラック・フライデーでした。全米小売連盟が11月25日に発表した調査結果によると、先週木曜日の感謝祭からの4日間の売り上げは過去最高のおよそ590億ドルで、去年より70億ドル増えたそうです。今回最も売れた商品は例年の薄型テレビではなく、衣類だったということです。例年よりセールの開始日を早めるなど顧客の取り込みに各小売店が工夫を凝らしたことが、良好な年末商戦のスタートに効果が出たのではないでしょうか。

売上高が好調である理由のひとつがインターネット・ショッピングの増加です。感謝祭明けのブラック・フライデー一日だけのインターネットでの売り上げは去年より21%増え、過去最高の10億ドルとなり、また次の月曜日(サイバー・マンデー)では、多くのオンライン・ショップが活気づき、売り上げはさらに伸びたようです。

IBMが11月27日発表した感謝祭連休明け(26日)のオンライン販売調査によると、売上高は前年比30.3%増と大幅増になり、過去最高を記録したとのこと、携帯端末を活用した購入が広がり、米年末商戦でのネット市場の拡大が浮き彫りになりました。IBMが米国の小売り500店舗を対象に行った調査によると、今年のサイバーマンデーでは携帯端末による売り上げが前年の約2倍も増加。タブレット端末やスマートフォン(高機能携帯電話)を駆使して掘り出し物を探す消費者が目立ったということです。

ただし楽観材料ばかりではありません。アメリカは経済の低迷、高い失業率など、来年1月20日からスタートする2期目のオバマ政権は多くの難題を抱えています。年明けに迫った「財政の崖(fiscal cliff)問題」(下記注)などへの不安から明るい前途は考えられず、厳しい新年を迎えることでしょう。

我が家のまわりを見ても、ハロウイーン時の飾りつけは例年にくらべ控え気味の家が多かったように感じました。クリスマスの飾りつけはこれからですが、どうなるか気になるところです。

(注)財政の崖(fiscal cliff)問題とは:来年明けに減税失効と歳出の自動削減が重なる問題のこと。2000年代に始まったブッシュ大統領時代におこなわれた大型減税策(いわゆる「ブッシュ減税」)が2012年末に期限切れを迎え、同時に2011年にアメリカの債務上限が問題になった際に2013年1月からの強制的な予算削減を決めている。そのため、このままでは2013年から、減税が切れ(実質増税)、強制的な歳出削減というダブルパンチでアメリカが崖から落下するような急激な財政の引き締めが起こってしまう可能性があること。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


学歴はないがやる気を買ってやる

毒舌の裏こまやかな気の配り

天分の汗鮮やかな彩を織る

半分は運と謙虚な汗が言う

辛抱の二字に私の今がある


( ニュースやぶにらみ )


「ブラックジョーク」
国民の生活 の次は 日本の未来 −壊し屋

「嘉田党首」
ガールズからおばさんへ −小沢一郎

「立川談志一周忌」
もう1年か −歴代首相


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(257)「“国防軍”を考える」

いよいよ師走――翁、毎年、気になっていることがある。それは日本のカレンダーに12月8日が『大東亜戦争開戦記念日』であることを明記していないからである(靖国神社発行の“靖国暦”には毎年欠かさず『大東亜戦争開戦記念日』が記されているのだが)。戦後67年も経っているのに、いまだ敗戦国としての気兼ね(遠慮)だろうか?それとも自虐的歴史観(卑屈感)による意識的な不記入だろうか?8月15日の『終戦記念日』があるのに『開戦記念日』がないのは理屈に合わないし、重要な歴史の事実を曲げられたり覆い隠されたりすることになるのではないだろうか?米国のカレンダーには12月7日は『リメンバー パールハーバー デー』(真珠湾を回想する日)と明記されているのに・・・

1941年(昭和16年)12月8日(当時イギリス領だった)マレー半島北端に奇襲上陸した日本軍はイギリス軍と交戦(マレー作戦=南方作戦)、画期的な成功を収めた。同日午前3時過ぎ(ハワイ時間は7日午前7時50分頃)に日本軍は(戦闘開始を意味する)「ニイタカヤマノボレ」の電文を合図にハワイ・オアフ島パールハーバー(真珠湾)のアメリカ軍基地を奇襲攻撃、戦艦アリゾナなど11隻の戦艦を撃沈、400機の航空機を破壊、有名な電文「トラトラトラ」(攻撃成功)が告げられた。日本時間12月8日に展開されたこの2つの作戦が、その後3年8ヶ月に及ぶ『大東亜戦争』(太平洋戦争)の始まりとなったのである。この戦争が侵略であったか、日本民族の存亡を賭けた、已む無き戦いであったか、翁は敢えて断定はせず、そのことは(日本の)歴史学者に任せることにするが、田母神 俊雄(たもがみ としお=軍事評論家、元航空幕僚長・元空将)は言う「まずはABCD包囲網(東アジアに権益を持つ国々、特にアメリカ=A、イギリス=B、中華民国=C,オランダ=Dが1941年に日本に対して行なった貿易禁止)、米国の(我が国への)石油全面禁輸、ハル・ノート(当時、日米交渉の米国側の当事者コーデル・ハル国務長官名で、満州国の放棄、大陸に住む日本人の人権無視・財産放棄など日本を戦争へと挑発させた通告文書)などを勉強して貰いたい。また、東京裁判でインドのパール判事は日本の無罪を主張した。日本は否応なく戦争へと追い込まれたのだ」・・・ここでちょっと宣伝させていただく。10数年前、翁が作製(編集)した日清日露の大戦から大東亜戦争に至るまでの近代戦争ドキュメント映画『私たちは忘れない〜感謝と祈りと誇りを〜』(50分)が、今でも靖国神社・遊就館(博物館)の映像ホールで毎日上映されている。その作品には、日本が何故、戦わなければならなかったか、祖国・日本の繁栄と平和を願って散華した英霊たちへの感謝と慰霊、2度と戦争をしてはならない平和への祈り、そして日本民族の誇りなど(翁の主張)が存分に織り込まれている。初詣に是非、靖国神社(遊就館)へ足を運んでいただきたい。

さて、今まさに衆院選挙戦真っ只中、烏合の衆を含め大小15の政党が火花を散らしている。
消費税、原発、TPP(太平洋周辺の国々の間で、ヒト、モノ、サービス、カネの移動をほぼ完全に自由にしようという国際協定)が争点になっているようだが、翁は自民党が政権公約に掲げた『憲法改正による国防軍保持』に注目したい。「もはや自衛隊は国際法上、軍隊とみなされているのに、国内の憲法解釈では軍隊ではない。軍隊でなければ万一の時、自衛隊員は捕虜として扱われない、そこが問題だ」と安倍総裁は言う。確かに自衛隊のPKO(国連平和維持活動)で当該国や関係諸国は自衛隊を“ジャパニーズ・アーミイ”と呼んでいる。活動地域(派遣先)で万一、アクシデントで捕虜となった場合、戦時国際法により捕虜待遇を与えられるための資格要件は“軍隊の構成員(軍人)及び民兵・義勇軍”と定められているから国内法の“自衛隊”では対象にならない。野田首相もかつて野党時代に「憲法の中で自衛隊を“日本軍”と位置づけなければならない」と言っていたのに、安倍総裁が“国防軍”を提唱した途端「自衛隊を、あえて“国防軍”と名前を変え、憲法に位置づける意味が分からない」と言った。この野田の、自らの持論を否定し、自民党を必要以上にタカ派イメージに作り上げようとする発言は頷けない。

憲法第9条は、第1項で『戦争の放棄』を、第2項で『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない』と戦力不保持を定めている。翁の解釈では――第1項の『戦争の放棄』は、日本が“国益”を理由に諸外国に対して戦争を仕掛けること(侵略戦争)は禁止。しかし諸外国が“国益”を理由に日本に対し侵略・脅迫行動を仕掛けてくる場合は、当然、応戦しなければ日本の領土・国民の生命、財産は守れない。したがって無条件の『戦争の放棄』ではない、と理解している。第2項の『陸海空軍その他の戦力を保持しない』は全くの現実離れの空論、近年の中国の軍事力拡大強化に伴う剥き出しの覇権主義に日本は脅かされ続けている。ロシアの北方領土不法占拠、韓国の竹島不法占拠、北朝鮮の核・ミサイル発射なども然り。もはや我が国はアメリカの保護下だけでは近隣諸国のジワジワ侵攻に対応することが出来ない時代になっている。ならばどうすればよいか。翁、自民党の憲法改正による『国防軍』(軍隊)案に大賛成である。

翁が『国防軍』案に賛成する理由は――端的な例として尖閣諸島沖で連日繰り返されている中国公船の“ドブネズミ行動”(領海侵犯)に対し、国連海洋法条約は必要な措置をとることを認めているが、いかんせん日本の現行法では海上保安庁は、ただ“退去”を呼びかけるしか出来ないのが現状だ。自衛艦が自衛権を行使できることを法的に担保することが抑止となって中国の無謀な行動から日本を守ることが出来る、というのも(賛成の)理由の1つ。まだ他にも具体的な賛成理由はあるがスペースの関係で今号では割愛するも、とにかく独立国として領土・国民の生命財産を守るために必要な強い軍隊を持つことに何の疑問があろうか。その問題をおろそかにしてきたことこそ政治家の怠慢であろう。なお、言わずもがなだが『国防軍』が戦争への導火線(誘発)になる、という短略的発想は慎むべきであり、翁自身も憲法第9条第1項の『(国家国民防衛のため以外の)戦争の放棄』の精神堅持者であることを申し添えておく・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

食生活が人生を変える

そぼ降る雨の寒い中、先週は″ 食生活が人生を変える ″という講演があったので出かけてみた。講演は東城百合子先生。昔父の書棚にあったのを記憶している。玄米菜食の布教活動をしておられる方ということは遠くから知っていても詳しい事は全く知らなかった。講演会場は初めて行く場所だったので曲がり角に注意しながら歩いていると曲がり角ごとに傘をさし立っているスタッフの人がいた。講演会場まで駅から徒歩12分の道を一人も迷うことがないようにとの心使いだった。講演のチラシを持って″御苦労さまです。会場はあちらです″とスタッフの人達は明るく元気に会場に向かう人を誘導していた。会場に到着すると入口でスタッフの方が来場者に2冊の小雑誌を配っていた。その講演を支えるどのスタッフの方々も皆イキイキと輝いていたのが印象的だった。
今回頂いた小雑誌には食の事だけでなく食を通したライフスタイル、生き方、また歴史の中で埋もれてしまった良き時代の日本人の心と伝統文化が過去の歴史をたどりながらわかりやすく学べるようになっている中身の濃い小雑誌だった。
その中でびわの葉療法とこんにゃくや生姜の湿布で体を治す方法が具体的に書かれてあって講演中に実演して見せてくれた。体験に勝るものなしと言うが実際にそれで体を回復させた人からの確信に満ちた言葉は素直にリスナーの心に響いた。
東城百合子さんは岩手で育ち、その岩手で育った玄米、野菜、野草で命を助けられたという。その感謝の気持ちとその事を伝えたいという使命感が今でも力強い原動力になっている。
周りを見渡すとほぼ会場は満席になっていて健康に感心を寄せるたくさんの老若男女の方々が熱心にメモをとったりして講演を聞いていた。この講演も東城百合子さんのもとで勉強してきた人たちが自発的にグループを作り草の根運動を始めたことから始まったそうだ。
帰る道すがらアメリカで購入した本Traditional Home &Folk Remedies (古来から伝わる民間薬)の本を思い出した。どこの国でもその地域で育った野草や樹木の中の秘められた力をうまく利用してきた歴史がある。12月は″縄文人の植物利用 ″という面白そうなフォーラムを見つけた。今後、植物と人間の関係はまだまだ驚くべき発見があるに違いない。


茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

往年の天才的なジャズプレーヤーの中にはドラッグをやっていた人が結構いたようです。
Dexter Gordonも1952年から1960年初頭までドラッグと刑務所を過ごしたとジャズの本やWiki Pediaに記されています。このアルバムは1962年にリリースされたのですが、元の録音が良いので良い音で聴けます。50年経った今でもジャズファンに聴かれているなんてすごいことだと思います。テナーサックスは良いなあと思わせるメリハリのある素晴らしい音で引き込まれます。

"Go" Dexter Gordon

01-Cheese Cake
02-I Guess I'll Hang My Tears Out To Dry
03-Second Balcony Jump
04-Love For Sale
05-Where Are You_
06-Three O'Clock In The Morning

Dexter Gordon ts
Sonny Clark p
Butch Warren b
Billy Higgins ds
Recorded in Aug 1962

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

先週、お腹が痛むので医者に診てもらったら、ウィルス性胃腸炎でした。
どこで感染したのかわかりませんが、身体が弱っていたのだと思います。
処方された薬を飲んだら治りました。処方薬は中途半端に飲むのをやめると、体内のウィルスや菌を強くしてしまうらしいので最後まで飲んだ方が良いようです。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.864

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com