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NO.845             Ryo Onishi              7/22/2012  

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雑貨屋のひとり言

久々に、昔、同じ職場にいた人たちが集まり、久しぶりの再会を果たしました。最年長者は79歳で平均年齢は65歳以上ではないかと思います。ほぼ全員が年金生活者になっています。でもみなさん元気そうで、少なくとも口はとっても達者でした。みなさん元気なのでれから先も続けていけると思います。≪R.O≫

 

国旗、国歌、愛国心

前々回のこの欄でも書きましたが、7月4日はアメリカ合衆国の独立記念日でした。この日は国家の主要な祝日のひとつとされ、街中に星条旗が掲揚され、全米各地で盛大なパレードや花火、催し物が行われ国民こぞって祝います。普段禁止されている家庭用一般花火もこの日に限って認められます(ただし、町や市によっては条例により花火の販売および使用が一切禁止されているところもあります)。

もっとも、アメリカ国旗(星条旗)が街や家々に飾られるのは、何もこのような祝日に限ったことではなく、普段からどこにでも見慣れた風景です。アメリカ国民は小学校に入学した時から国家、国旗、国歌に忠誠を誓う教育が徹底されているので、国旗に対して違和感なく接することが出来るのでしょう。日本と違い歴史も浅く、多民族の寄せ集めからなるこの国は、国旗・国歌のもとでひとつにならざるをえません。そしてそれが「愛国心」につながっているのです。

私のような日本の戦後教育(正確には小学2年生で敗戦)のもとで育ったものにとって、国旗(日章旗=日の丸)はあまり馴染みのあるものではありませんでした。現に「国旗及び国歌に関する法律」が制定された1999年までは、日章旗が国旗である法的根拠すらなかったわけです。学校の行事に『国旗掲揚』、『国歌斉唱』などありませんでした。

先日読んだ雑学ジョークに『日本の東京で見かける世界の国々の国旗で、いちばん多い国旗は?』というのがあり、その答えはイタリア国旗(因みに2位はフランス国旗)なのだとか。――― 東京にはイタリア料理店が多く、そこには必ずイタリア国旗がデザインされているからなのだそうです。2位のフランス国旗も同様です。ところが日本(和食)料理店に日本国旗が掲げられているお店は殆ど見かけません。

ジョークはさておき、日本のように神話の時代から国家として存在し、いわゆるホモジニアス(均一民族)的な集合体で独自のうるわしい文化を育んできた日本国家にとって、アメリカのような統一接着剤的な国旗や国歌はさほど必要ないのですが、それでも、現下の日本をとりまく複雑で厳しい国際環境のもとでは私たち日本人も「愛国心」という統一旗印を意識する必要がありそうです。

アメリカ国民が国旗・国歌のもとで生みだした愛国心は「自分の国こそ世界No.1」という強烈な自負心にもつながっています。この自負心には、私など、いささか辟易し違和感を禁じえませんが、しかし、これも現実であり、是非はともかく認めなければなりません。一方、私の場合、日本が世界に対し誇るべき多くのものを持っているにもかかわらず、自分の言葉でほとんど説明できていません。

米国をはじめ諸外国が「愛国心」を明確にしている以上、国際社会の中で一国孤立主義が許されない日本にとって「日本とは?本人とは?」、「愛国心とは?」をきちんと認識することは私たち日本人にとって重要なことであると思うし、なによりも国民が「国を愛する(愛国心をもつ)」ことは当然必要なことです。

私は「愛国心」には2つの側面があると思っています。
(1)、他国に対して自国を守ること。だから、他国には負けない。他国から侵略されたら毅然と武力で自国を守る覚悟を持つ。

(2)、他国の伝統、歴史、文化を認め、敬意を表しながら、同時に自国の伝統、歴史、文化などで、よいものは誇りを持って守り、継承する。また、さらに発展させる。

この2つともに重要なことです。ただ、これまでの日本の場合、どうも「愛国心」というと、(1)に重点が置かれ過ぎてはいなかったでしょうか。(1)と同じに(2)の側面の愛国心をもっと考えるべきではないでしょうか。

国家は国を守り、国民の生命・財産を守ることは大前提であり、一定の軍事力の保持は必要です。しかし、軍事力だけを強大にしても国を守ることにはなりません。いわんや世界から愛され、尊敬されるとも限りません。ユニラテラリズム(一国主義)を標榜し、世界の警察官を自認しながらも、必ずしも国際社会から評価されない今のアメリカがよい見本です。

第二次大戦後、米国がパクス・アメリカーナ(米国がその圧倒的な力によって維持する平和、または米国による世界の覇権)といわれたのは、軍事力の優位性だけではなかったはずです。政治体制、文化・生活様式、治安、通商・貿易、高度技術、通貨体制、資源・食料供給、マーケットなどの総合力で優れていたからです。

私たち日本と日本人は、もっと「愛国心」と正面から向き合い、日本(人)のアイデンティティ、進むべき方向、役割について考え、議論すべきではないでしょうか。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

どっこいしょ歳また一つ積み上げる

このガンをやっつけるまで死ねません

一病を多生の縁と飼い馴らす

金婚にしみじみ人の字の形

顧みて同行二人そして妻


( ニュースやぶにらみ )

「外国によるj実効支配地」
大相撲の土俵もかよ −北方4島、竹島

「支持率」
うなぎ内閣にすればよかった −どじょう内閣

「冥土めぐり」
やっと芥川龍之介に会えました −鹿島田真希


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

句会場(千駄木)周辺散歩 (62)
*加藤謙一(1896〜1975)
今回は(11)で書きました「講談社発祥の地」の続編です。
弘前での教員の職を辞し、22歳の時に、雑誌の編集者を目指して上京、三年後、創業12年目の講談社(大日本雄弁会講談社)に入社しました。そして雑用係の仕事の合間に書いた企画書が社長の野間清治の目にとまり、その才能を見抜いた野間が『少年倶楽部』の編集長に大抜擢したのです。加藤が入社した10年後、5年後でなくて1ヶ月半後というから凄いです。
加藤は編集長になると、吉川英治・大佛次郎・佐藤紅緑ら大衆作家の少年向け長編小説を連載。当時美術学校卒で新作落語作家だった田川水泡に漫画を書かせ『のらくろ』を大ヒットさせるなど漫画誌面の拡充。工作付録のアイデア等の矢継ぎ早の企画で『少年倶楽部』を日本一の少年雑誌に育て上げました。私が子どもの頃読んでいた『少年倶楽部』が千駄木育ちとはなんとも嬉しいです。
戦後、加藤は「学童社」を起こし『漫画少年』を発行します。昭和25年その学童社に大阪大学医学部学生が他用で突然訪れました。その時、その青年が手にしていた漫画原稿に目を留めた加藤が一読後「これをウチに連載しませんか」即連載の決定でした。この医学生が手塚治虫で、手にしていたのが『ジャングル大帝』でした。
昭和50年加藤謙一の訃報を聞いたとき手塚は号泣し、葬儀の時「少しでも先生のお役に立ちたいので受付をやらせて下さい」と申し出て、直立不動で受付に立ち尽くしていたそうです。
以上、『文京ふるさと歴史館だより16号』『原田高夕己(漫画家)のブログ』を参照しました           

龍翁余話

今週はお休みです。

 

茶子のスパイス研究

ナンバー17

半年ぶりだろうか…久しぶりにベトナムレストランに入ってテーブルに座った途端、店のウェイトレスが来て私の顔を見るなり ″いつもの17番でしょう?″と言った。
ベトナム人の知り合いから、ここのフォーヌードル(米の粉から作ったヌードル)は美味しいと薦められて会社の人を誘って来て以来、皆一遍でその味の虜になってしまった。

以前は一週間に一度必ず会社のミーティングの後にチームメンバーの仲間とここにランチを食べに来ていた。時々行くというより、もう行くのが当たり前のようになっていたのでランチはここと決めてせっせと私たちは、このベトナムレストランに通った。

私が働いていたオフィスはハンティングトンビーチにある唯一ある高層ビルで私のデスクの窓からは海が一望出来マネージャーの窓からは遠くの山々が見えた。この場所からリトルサイゴン(ベトナム人街)は比較的近かったので私たちはそこの店の常連客になった。

そんなわけで、この店のオーナーから従業員全員が私たちの事を良く覚えていた。そしていつもオーダーしたのがこの店のメニューにある17番のシーフードフォーヌードルなのだ。
他のものも美味しいのだが飽きもせずに私たちは毎回この17番をオーダーした。

″今でも彼らは来ているの?″と訪ねると ″オフコース(もちろん!)平日はもちろん週末にも時々来ているよ ″と他の男の従業員が答えた。

初めてここのシーフードヌードルを食べた時はそのボリュームに驚いた。サイズは大、中、小とあるのだが小でも溢れんばかりの量なのだ。まず、お皿にてんこ盛りで香草と生のモヤシとライムがどっさりと運ばれてくる。その洗い立ての香草たちが元気で生き生きと新鮮なのだ。

それから熱々のシーフードヌードルが来るまでの間、ハシを紙ナプキンでゴシゴシ拭いて綺麗にする。もちろん、ちゃんと洗ってあるのだが何故かそこのお客さんたちが皆そうしているので私たちもそうする事が習慣になった。
そして小さい器にホットソースの赤いタレとオイスターソース、グリーンチリの酢漬け、胡椒とラー油のような辛い油をミックスして付けダレを作る。そうこうしているうちに熱々のシーフードヌードルが出てくる。待つ事3分から5分。本当にファーストフード並みのスピードだ。お客の回転も速く従業員もテキパキしている。

このシーフードヌードルにまずはバジルと長細い葉(いつも、それが何なのか聞くのを忘れている)の香草と生もやしを入れその上からライムをギューッと絞る。そしてフーフーいって食べているうちに生もやしは熱でクックされてちょうどいいクリスピー(パリパリ感)な食感を残したもやしが出来上がる。ガーリックと香辛料で炒められたビーフとイカとエビもどっさりゴロゴロ入っていて味がしっかりついていてそのまま食べても香ばしく美味しいのだがそれを辛い付けダレにつけながら食べるとまた格段に美味しくなる。

家族で経営しているこのオーナーにサウスベイにもお店を出してほしいと言ったら″もう、それは勘弁だ。あと5年たったらもう、のんびり暮らしたい。他の店を出しても苦労が増えるだけだからこれで充分だよ。 今までだってたくさん働いてきたのだから、もう真っ平ごめんだ ″と苦笑いして言っていた。その言葉どおり最近はあまりオーナーの姿を見かけない。

それにしても、このLAのリトルサイゴンの街は活気があってどんどん街が大きくなっている。来る度に街が東西南北に伸びている。そのリトルサイゴンの中にレストランだけでなくマーケットや洋品店やら不動産、車のディーラーとあらゆる店やビジネスが存在していて彼らの銀行の数も多い。この街の中で全て用事が足せる。ベトナム人はこの街でお金を作ってお金をそこで使っている。
そして一家一族固まって大きくなっていくのだ。そのパワーは今の日本街には見られない。
それにベトナム人は良く働くし努力もするし比較的まじめな頭のいい民族だと思う。
私のバックパックの先生(勝手にそう決めている)もベトナム人だったが彼も優秀な人だった。

時々ここの#17のシーフードヌードルをテイクアウト(持ち帰り)するのだが麺は麺、スープはスープ、具と香草はまた別の容器に入れてくれる。そういう所も気配りがあっていい。
家に帰ってパッケージを開けるとギューギュー押し込んだ香草や具が一挙に飛び出そうになるのでそろりそろりとあけないとならない。この気前がいいというか大胆な大盛りがこの店の常連客を放さないのだな〜と思う。それにいつ来ても味が変わらなく美味しいというのも花丸だ。

私がテイクアウトしてこの17番を食べる時はこの店で出されていないコリアンダー(香菜)こちらではセラントと呼んでいるがそれらをたっぷり刻んで入れる。まるでスパイシースパイスベジタブルだ。
このクセのある香草は大好きな人と大嫌いな人にわかれるようだ。私も最初はそのクセに驚いたが2度目に食べた時はすぐに仲良くなれた。それにこのコリアンダーは野菜のデトックス効果ナンバー1とも言われていて体の中の重金属を除くとも言われているようだ。
そして仕上げにまた青ネギを刻んだものを追加して加えると2人ぶんのシーフードヌードルが出来あがる。ヘルシーだしさっぱりした美味しいベトナムラーメンになる。
このベトナムラーメンを知ってから日本のラーメンを本当に食べなくなってしまった。ボリュームや値段その栄養価から考えたらやっぱり私はベトナムラーメンに軍配をあげてしまう。

来月、こちらに住んでいて山仲間だった友人がLAに仕事で来ると言う。また、皆を誘ってこの17番を食べに行こうと思っている。

P.S.今回はうっかりデジカメを忘れてしまったので#17の写真を取ることが出来なかったのでお店の写真を使わせてもらいました。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

先週に引き続きBegie Adairのピアノジャズを紹介します。
アルバムはみなさんもよくご存じの曲があります。

"My piano romance" Beegie Adair

01-Love Me Tender
02-L-O-V-E
03-Smile
04-In My Life
05-Night And Day
06-Fly Me To The Moon
07-I've Got A Crush On You
08-You Don't Have To Say You Love Me
09-I've Got You Under My Skin
10-Smoke Gets In Your Eyes
11-Unforgettable
12-Take The A Train
13-Yesterday
14-I Can't Help Falling In Love
15-いい日旅立ち

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

先週は暑かったですね。日本の夏がついにやってきました。そして夏休みの季節に突入しました。ショッピングセンターは夏のバーゲンで大賑わいです。いや暑いから涼みに来ている人も多いと思います。OB会でも熱中症で来れなかった人がいましたから、結構たくさんの人が熱中症になっていると思います。雑貨屋の読者は年配の方が多いと思いますのでくれぐれも無理をしないでくださいね。

iPad
もうすぐiPadで使っているソフトバンクのデータ通信契約が切れます。このままではiPadを外で使えなくなります。一方で携帯はドコモを使っていますが、わずかなメールと非常用の電話だけなのでちょっと無駄かなと思っています。コストを抑えて面白い使い方ができないものか・・・と考えています。
今の携帯を新しいスマートホンに換えればWiFiテザリング機能(ルータ)ががついているので、iPadもウルトラブックも外で使えます。それとAndroidも体験できます。また好奇心が湧きあがってきています。あたらしくAndroidのことも紹介できるかもしれません。
 


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.845

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com