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NO.822              Ryo Onishi              2/12/2012  

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雑貨屋のひとり言

私が住んでいる駅前周辺は、ファーストフード店の激戦区です。最近、牛丼の店が新装オープンしました。以前からあった店が独占状態で、とても繁盛していたので、ライバル店が目をつけ進出してきたのだと思います。牛丼店は、激しい値下げ競争を展開しているので店側は大変だと思いますが、牛肉の量が4割増しの中盛りで380円ですから、特に学生やサラリーマンは嬉しいと思います。≪R.O≫

 

銃 所 有 率

最近の新聞報道によると、アメリカでの銃所有率が増加しているのだそうです。アメリカ・ギャラップ社が発表した「銃器」に関する最新調査によると、昨年(2011年)10月に全米各地で無作為に選ばれた1005人を対象に電話で行われた結果、「自宅など住居や敷地内に銃を所有している」と答えた人は男性が52%、女性は43%だったそうです。

男女ともに前年にくらべて増加しており、特に女性は前年から7ポイント増(前年:36%)となっているのだそうです。また男性も同じく7ポイント増(前年:45%)であり、どちらも私たち日本人には考えられない数字です。また、自家用車内などの銃の所持に関しては男性の46%、女性の23%が所持しているのだそうで、男女間で差があったとはいえ、これまた信じがたい数字です。

 統計によると、アメリカ合衆国では一日あたり10数人の子供が銃で殺されており、暴発等の事故によるものも含めると、銃による子供の死亡率はアメリカがダントツの世界一となっているのだそうです。

子供がこれほど多く銃の犠牲になっているということは、一般成人の銃に絡む悲劇は数知れません。昨年1月にはアリゾナ州ツーソンのスーパーマーケット前で男が銃を乱射し、連邦判事と9歳の少女を含む6人が死亡、12人が負傷し、同州選出のガブリエル・ギフォーズ下院議員が頭に銃弾を受け、重体になった事件がありました。(ギフォーズ議員は一命はとりとめましたが、今年1月、治療に専念するため議員を辞職しました)

このときもアメリカ国民の間から銃規制の強化を求める声があがりましたが、実質的には何の進展もありませんでした。今回の調査でも、回答者のおよそ四分の三が銃所持を禁止する法律には反対だと答えています。

 日本のように一般人による護身用の拳銃等の所持を一切認めない国に住む日本の皆さんからすると、まことに理解に苦しむところでしょう。アメリカで銃規制の強化が進まない大きな理由としてよく挙げられるのは、全米最大のロビー団体である N.R.A.(全米ライフル協会)の圧力であり、折角、銃規制強化法案が議会に提案されても、審議はいつも腰砕けで終わってしまうのがこれまでの常となっています。

 では、何故彼らはそんなに力を持ち得るのか。それは当然ながら強固な組織力と豊富な資金力を背景にしているからでしょうが、その前提として存在するアメリカという国家の成立過程と広大な国土を抜きにしては考えられないようです。

 現在のアメリカ合衆国は 235年前にイギリスから独立を勝ち取った際、民衆の一人一人が銃を手に戦った歴史から始まっています。さらにその後の西部開拓ほか広大な土地を守ったのも民衆であり、この辺が日本と大きく違うところです。

 アメリカ国民にとって我が身は自分で守るという伝統は建国以来のものであり、そう簡単には放棄するわけにはいかないものがあるようです。

 合衆国憲法にも次の通り規定されています。

『規律ある民兵は、自由な国家にとって必要であるから、人民が武器を保有しまた携帯する権利は、これを侵してはならない』(修正憲法第二条)

 もっとも、上記憲法の条項は、あくまでも「各州が持つ州兵の武装を認めたもので、一般市民の武器保有を認めているものではない」とする解釈が主流なのですが、それにしてもこの国のあり方をよく示していると思います。 

 このような歴史などを背景にN.R.A.を中心とする銃規制反対派は、「銃は人の命を守るもの」、「銃のある社会こそが最も安全で安心な社会」という主張の展開を可能にしているのでしょう。これらの主張は、私達日本人からすると詭弁以外の何ものでもありませんが、大方のアメリカ人にとっては決して詭弁ではなく、彼らの歴史的・地理的発想からすれば体験的実感であるのかもしれません。

 また、現実問題として、私などがアメリカ大陸をドライブしたとき、果てしないデザート(荒野)が続き、家も人も車もほとんど見かけないことがしばしばです。こんな荒野で万一にもギャング団に遭遇したら我が身を守るのは自分だけということを実感させられます。

 銃規制強化を叫んでいる銃規制派の人々ですら、一般市民の銃所持を認めないと主張している人はあまりいないそうです。アメリカ人の大多数は、自衛のため銃所持は必要なことと考えているようです。だから彼らの主張は「銃の撤廃」ではなく、あくまでも「規制による犯罪と事故の防止」であることです。「自動車は事故を起し、人を殺すからといって、自動車を禁止するのは正しくないのと同じである」という発想です。

 殺傷が目的である“銃”を“自動車”を同列に論ずること自体、私達日本人の発想からすると、これまた詭弁に聞こえますが、これも背景の相違とでもいうのでしょうか。

 アメリカには銃規制に関する連邦法として「ブレディ法」という法律があり、また州ごとに異なった法律があります。カリフォルニア州は銃規制の厳しい州といわれます。

アメリカでは過去10年間、毎年3万人から4万人の命が銃による犯罪・事故により失われているといっても、数年前まではこれら事件は一部のギャングがはびこる特定地域内の問題といわれてきました。しかし、近年は普通の高校や一般市民が住んでいるところでも銃犯罪が発生するようになっています。最近のように経済・景気が悪く、失業率が高いとなおさらです。銃社会アメリカの行方は注目に値するでしょう。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

さくらの独り 言 「」

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

時の波喫水線を越えてくる

処世術受け身ばかりが上手くなり

情に棹差して本流から外れ

流されてなるか愚直な葦でいる

しみじみと時の流れを鬼瓦


( ニュースやぶにらみ )

「復興庁」
聞くだけじゃだめなんです −御用聞き

「自動車7社減収」 ブレーキが効き過ぎた −11年型車

「象のはな子、国内で最高齢」
♪ ぞうさん ぞうさん お〜はながたかいわね −お祝いの会


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(217)「双葉山生誕100年祭」

“双葉の前に双葉無し、双葉の後に双葉無し”と謳われた“昭和の名横綱”“昭和の角聖”“不世出の大横綱”双葉山定次(本名:穐吉定次=あきよし さだじ)、1912年(明治45年)2月9日、大分県宇佐郡天津村(現・宇佐市)に生まれる。子どもの時からすば抜けて大きな体で力持ちの少年だったそうだ。6歳の時、吹き矢(1〜3m程度の竹の筒に針を仕込み、口で吹き針を飛ばして獲物を射る狩猟の道具)が右目に当たって失明(実は川で泳いでいる時、流木が当たって失明したという異説もある)、力士になってから右目は義眼で通した。また、同じく子どもの頃、事故で右手の小指を不自由にした。しかし、生まれつき寡黙だった彼は、そのことを誰にもしゃべらず、当時の力士仲間でも知る人は少なかったという。10歳で母を失い、父親の家業(回漕業=海上での貨物の運送、取り扱い業)が失敗したので家計を助けるため立浪部屋に入門、1927年(昭和2年)3月場所、15歳で初土俵。苦節11年、1938年(昭和13年)に第35代横綱になるや不滅の偉業・69連勝を成し遂げた。1945年(昭和20年)11月場所で引退、その後『時津風部屋』を興して弟子の養成に励み、のちの横綱鏡里、大関大内山、北葉山、豊山らを育てた。晩年は第3代理事長として日本相撲協会の礎を築いた。1968年(昭和43年)12月16日逝去(享年57)。なお、時津風部屋には今でも『双葉山相撲道場』の看板が掲げられている。

一昨年(2010年)の話――連戦連勝で双葉山の69連勝に迫っていた横綱白鵬に対して、翁、狭い料簡ながら「我が郷土(大分県)の英雄・双葉山の69連勝の偉業を超えられては悔しい、誰か白鵬の連勝をストップさせてくれないか、白鵬を破った力士は、翁、永久に応援する」と(あちこちに)言いふらして同年11月場所の2日目の午後、成田国際空港に向かった。ハワイへ発つためである。チェックインを済ませ、テレビを置いてあるフロアへ急いだ。テレビの前辺りには多数の他の旅行客がいた。いよいよ「この一番にて本日の打ち止め」の行司の“触れ”で東から白鵬、西から稀勢の里が互いに塩をまき向かい合って蹲踞(そんきょ)の姿勢をとる。数人の旅行客からヤジが飛ぶ「勝て!稀勢の里!」「イチかバチか当たって砕けろ!」「横綱を倒せ!」翁も同じ思いでテレビ画面を凝視した。他の観客もたぶん同じだったろう。そして何と、その“思い”が叶ったのだ!テレビの中の音声と旅行客の歓声が一緒になってどよめき、ロビー中が興奮の坩堝と化した。翁も思わず「おう!」と声を発し、隣にいた老紳士と笑顔を交わしながら手が痛くなるほど拍手した。「白鵬63連勝でストップ、これで気分よくハワイに行けるでしょう」と、数人の友人から嬉しいメールが飛び込んだ。(以後、当然ながら稀勢の里のファンとなる)

さて、先日の2月9日は双葉山生誕100年の節目。地元の大分県宇佐市では、昨年から『双葉山生誕100年記念祭』のプレ・イベント(事前行事)を行なってきた。昨年12月3日、宇佐市『双葉の里』(双葉山記念館の広場)で『超60連勝碑』の除幕式が行なわれ、横綱白鵬らも参列した。高さ3mの八角柱の石碑には、前人未到の69連勝を誇る双葉山、63連勝の記録を持つ江戸時代の名横綱谷風(2代目)、そして同じく63連勝を果たした平成の大横綱白鵬の手形や直筆サインなどが刻まれている。更に翌日の12月4日には、全国4万社ある八幡様の総本宮・宇佐神宮で白鵬の奉納土俵入りが行なわれた。同宮での横綱の土俵入りは、1938年(昭和13年)の双葉山以来、実に73年ぶり。太刀持ちは大分県佐伯市出身の嘉風(現在・前頭6枚目)、露払いは大分県立宇佐産業科学高校出身の松鳳山(現在・前頭8枚目)。当日の白鵬は、自分の不知火型ではなく双葉山の雲竜型を披露し、双葉山に敬意を払ったという。なお、地元宇佐市で開催された2月9日の『双葉山生誕100年記念祭』本番では、昨年から双葉山をテーマに市内の小学生から募集していた作文コンクールの表彰と最優秀作品の朗読、早稲田大学名誉教授・田中弥寿雄氏の記念講演などが行なわれたそうだ。

嬉しいではないか、モンゴル出身の横綱白鵬の“双葉山への傾倒”は本物のようだ。2月9日の双葉山生誕の日に、双葉山の墓がある東京・日暮里の善性寺にお参りした(各メディア報道)。一昨年の10月にも極秘墓参したらしい。実は翁も2009年7月に善性寺の双葉山の墓に詣でた。そのことは『龍翁余話』(89)「根岸界隈ぶらり旅<その1>」に書いた。翁がいかに熱烈な双葉山ファンであるかを強調するために、その一部を抜粋しよう「・・・翁が双葉山と相撲をとった、と言っても誰も信じないだろう。戦後間もなく、既に引退して時津風親方になっていた双葉山が鏡里(のちの横綱)、大内山(のちの大関)ら時津風部屋の力士を大勢率いて大分へ地方巡業にやって来た時のこと、双葉山は翁たち“腕白相撲”の数人に胸を貸してくれた。翁は2度ぶつかって行った。1度目は軽く抱え揚げられて土俵の外へ。2度目は双葉山が“もっと押せ、よし、よし”と言いながら土俵を割ってくれた。あの弾けるような、眩しいばかりの美しい太鼓腹が今でも忘れられない。そんな遠い思い出に浸りながら墓前に合掌した。なお、平成11年に彼の生誕地・大分県宇佐市に『双葉の里・双葉山記念館』が建設され、翁、帰省のたびに訪れている・・・」

大横綱双葉山.jpg
双葉山記念館 (宇佐市) 館内展示(第35代横綱双葉山) 双葉山生家(記念館の隣)

 『双葉山生誕100年』のこの機に、彼が生涯目指した『木鶏』(もっけい=鍛えられた闘鶏が木彫りの鶏のように静かで不動の様)を翁も学習しようと思っている。そして願わくば日本人力士の“第2の双葉山”の出現を・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

ハートのメッセージ 

時々、自然からこんなメッセージが届く事があります。ハート型の花は自然にあんなふうな形になったのでしょうか…それとも、その家の方があえてハート型にしたのでしょうか…
少し遠かったのではっきり確かめる事が出来ませんでしたが、いつも行く図書館を出た時ふと空の方に視線を向けたら向かい側の丘の上にある家の赤い花が目に付きました。

もう一つはハート型の雪、頂上まで、あともう少し10000フィート近くまで登った時に残雪が太陽の光に照らされてキラキラ輝いてダイヤモンドみたいに見えました。近くに行くと何とハート形の雪!それを見て何だか嬉しくなり、急に足取りが軽くなったのを覚えています。

来週はバレンタインデー、たまには手作りのチョコレートなどもいいかも…と思い立って先週友人達が遊びに来た時にイチジクをラム酒につけたものとクルミを刻んでチョコレートを作ってみました。
それが案外、好評で写真を撮る前に友人達の胃袋に消えてしまいました。
以前、義理チョコや本命チョコ、自分の為のマイチョコなど流行しましたが今頃日本でもチョコレート商戦たけなわでしょうか…

そのうち抹茶のチョコレート+スパイスを使ったチョコレートに挑戦してみようと思います。
今度こそ食べる前に写真を撮ります。

それでは皆様ハッピーバレンタイン!

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

先日処分した自動車のオーディオでいつも聴いていた、アルバムをあらためて聴いてみました。
"クレオパトラの夢"から始まる、素晴らしいピアノジャズばかり揃えたアルバムです。
これまでかなり聴いていますが、まったく飽きません。名曲ばかりです。
ジャズを初めて聴く方にも最適なアルバムだと思います。これ一枚あればピアノジャズを十分楽しめます。

The Standard on Jazz Piano Trio

1. Cleopatra's Dream / Super Trio ( 3 : 56 )
2. Autumn Leaves / David Hazeltine Trio ( 5: 44 )
3. My Heart Belongs To Daddy / New York Trio ( 6 : 13 )
4. It's All Right With Me / Eddie Higgins Trio ( 6 : 14 )
5. Django / Sir Roland Hanna Trio Jazz ( 6 : 09 )
6. Charade / Steve Kuhn Trio ( 5 : 46 )
7. Soflly As In A Morning Sunrise / Romantic Jazz Trio ( 6 : 07 )
8. No Problem / DAN Nimmer Trio ( 7 : 55 )
9. Alone Together / Rob Agerbeek Trio ( 3 : 08 )
10. Killing Me Softly With His Song / Rachel Z Trio ( 6 : 31 )
11. I'll Be Seeing You / Andrea Pozza Trio ( 5 : 28 )
12. Oh, What A Beautiful Morning / Richie Beirach Trio (5 : :25)
13 Love For Sale  / Jacky Terrasson Jazz Trio  ( 6 : 24)
 
ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

 

編集後記

貯金箱に貯まったたくさんの500円硬貨を郵便局に持って行きました。12万円もありました。係りの人から定期預金にしたら0.1%利率が良くなりますよと言われました。1年定期でたった120円のプラスかと思うとため息が出ました。超低金利時代だと実感しました。定期にはせず、旅行に使おうと思っています。
≪iPadアプリ≫
Photo sort for iPad
iPadには写真アプリがインストールされています。スライドショーなどは便利でそれなりに使えるのですが、たくさんの写真を整理するには不便だと思っていました。GoodReaderといういろんなファイルを扱えるアプリを使って写真整理をしていましたが、サムネイルがなくフォルダの中のファイルを一枚ずつしか見ることができないなどこれも不便でした。
Photo sort for iPad(有料)は、ファイルを大量にFTPで移動でき、またサムネイルで表示できます。旅行などで撮影した写真を整理するのにとても重宝します。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.822

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com