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NO.808               Ryo Onishi              11/5/2011  

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雑貨屋のひとり言

世界の人口が70億人を超えました。ついこの間(1998年)に60億人になったと思ったらあっと言う間に70億人ですからかなり人口増加が加速していることになります。今でも食糧不足の国があり、加えて相次ぐ異常気象などで世界的に食糧不足が深刻化しそうです。そんなことはお構いなしに地球人は自分たちの利益のことばかり考えています。地球の未来はいったいどうなるのでしょうか?
≪R.O≫

 

11−11−11

アメリカでは10月末のハウイーンが過ぎ、11月を迎えました。これまでハロウイーン用のかぼちゃ(パンプキン)売り場だった街角の広場は、今度はクリスマス・ツリー売り場に変わり、ジングルベルのメロディとともに、クリスマスの準備にとりかかります。

ハロウイーンといえば、各家庭でもお化けや魔女を飾ったり、子供たちが仮装をして隣近所をまわり、お菓子をもらって歩くのですが、私が定期的に通う病院までも入口や受付、診察室などに蜘蛛の巣(実際は真綿風の合成樹脂)や魔女の形を切り抜き飾っていました。日本だったら病院でこんなことをしたら『不謹慎』といわれそうですが、いかにもジョークの好きのアメリカらしい風習です。

また、今年は11月5日で夏時間(daylight saving time)が終わり、時計の針を1時間遅らせて標準時(standard time)に戻ります。標準時になったとたん日没が早まり、時間的にもいよいよ冬支度という感覚になります。

以前、この欄で書いたことがありましたが、私は11月を「いい(良い)月」と読みかえることにしています。そうすれば、11月1日は「いい一日」と読め、きっと良い一日になることでしょう。さらに11月には次のように読める日々があります。

11月5日(いいぞGO!)、11月11日(いちいちいい日)、11月13日(いい父さんの日)、11月22日(いい夫婦の日)、11月23日(いい兄さんの日)などなど。

特に今年は西暦2011年ですので、11月11日をアメリカ流に書くと、『11−11−11』(月―日―年)となり、「いい(良い)」が3つも重なります。次にこの日付けを書けるのは100年後の2111年であり、したがってこの日は百年に一度の吉日といえましょう。私はこの吉日をどう過ごそうか思案しているところです。どうか読者の皆さんも、この日を有意義な一日とするよう計画してみてはいかがでしょうか。

こんなこじつけでも前向き発想のきっかけになるはずで、自分を励まし家庭や友人関係がさらに向上するのであれば、こじつけであっても、あながち悪いものではなく、人生の潤滑油になるのではないでしょうか。

無為に過ぎ去る時を嘆くだけでなく、前向き発想で日々を過ごしたいものです。また、11月は自分の想いを積極的に語り、他人により良く理解してもらう月にもなるはずです。なぜなら、11月はおおいに意見をノーベンバ(述べねば)なんて、 ―― こんな発想もいかがでしょうか。
 河合 将介( skawai@earthlink.net )

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さくらの独り 言

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

天高く食欲の秋俺の秋

松茸はともかく秋刀魚旬の味

山村の絵に渋柿の晴れ姿

季が巡り知恵の輪解けぬままに秋

野菊にも陽は燦々と文化の日


( ニュースやぶにらみ )

「年賀はがき発売」
昨年同様…≠ヘ禁句です −平成24年

「超円高、超赤字国債」
いびつになった  −円

「キャッチフレーズ」
ケータイ上からグランド上まで -DeNA


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(205)「忍野八海」

富士五湖周辺に行くのは何年ぶりだろう。しかも、これまでに何回も、いや、何十回もドライブしたことがあるのに『忍野八海(おしのはっかい)』は初めてだ。4日、九州からの客人と一緒に出かけた。東名高速の御殿場ICをおりてR138を約15分走り須走ICから東富士五湖道路に乗る。そこから約10分で山中湖・忍野ICに着く。秋の行楽シーズン真っ只中、道路も山中湖もガラガラ。翁たちにとっては幸いだったが、こんなことで日本の経済は回復するのだろうか、と、ふと、余計な心配が頭をよぎる。人出も少なく湖面もガスっていて撮影意欲も湧かなかったので素通りし、目的地の忍野村へと急ぐ。山中湖(中心部)から約15分で『忍野八海資料館』に着く。ここはさすがに観光客で賑わっている。事務所の管理人に八海巡り(コース)順などを訊いたが、あまり親切な返事は返って来ない。ガイド図(チラシ)もない。直ぐ近くの土産店の駐車場に車を停めた。店の老主人に「駐車料は?」と訊いたら「無料ですが、お帰りの際、500円程度のお土産でも買っていただければありがたいです」観光地にしては何と良心的で鷹揚な構えだろう。観光客の多くはおおむね気分屋になる。翁もその典型だ。この店主の物腰が気に入ったので、よし、1000円以上の買い物をしよう、という気分になった(単純?)。で、店主手作りのガイド・チラシを借りて“八海巡り“を開始するのだが、その前に『忍野八海』とは何かを記しておこう。


資料によると――『忍野八海』は八つの湧水池から成っている。その昔、忍野村は『宇津湖』という湖だったが延暦19年(800年=平安時代)に富士山が大噴火した時の溶岩流によって『宇津湖』は山中湖と忍野湖に分かれた。つまり忍野湖は富士五湖と関連する湖だったが、川の浸食や掘削排水などのため枯れてしまい、その時、残った富士山の伏流水の湧出口の池が、今日『忍野八海』と呼ばれる“池”である。富士山に降り積もる雪解け水が、地下の不透水槽という溶岩の間で長い歳月をかけて濾過された澄みきった水。水質・水量・保全状況・景観の良さから、1985年(昭和60年)に、全国名水百選に選定され、また国の天然記念物にも指定された――とある。      

“親切あるじの店”の前にある『湧池(わくいけ)』(写真)から歩き始める。説明板には“溶岩の間から湧き出た聖水。人々はこれを飲料水や水田に用いている”と書かれている。清水が湧き出ている池底の溶岩に手が届くほどの透明度。手を入れたり物(お金)を投げ入れたり、ペットを1m以内に近づけないように、との注意書き貼られている。第一、そんなことが出来ないほどの神秘な池だ。さて、次は、と、手作りガイド・チラシを眺めるのだが、初めての訪問者には、とんと方角が分からない。それに翁、時折、ドライブ散策に出かけるのだが、ほとんどの場所で不愉快になるのが“案内板(道標)”の不備。地元の人間が地元感覚でしか作らないので訪問客への配慮が足りない。同行の客人が「予算が無いのでしょう」と言ったので翁「知恵と親切心が無いのだ」と吐き捨てた。結局、地元の人に尋ねながら他の海(池)を回った。外国からの観光客(中国人、韓国人)もかなりいたが、彼らも片言の日本語で尋ね歩いていた。 

『八海』とは『湧池』のほか『菖蒲池』(写真左)、『鏡池』、『お釜池』(写真中)、『銚子池』『濁池』、『底抜池』そして『出口池』(写真右)の8つの池。それぞれに伝説がある。いずれも神話の神様と村人たちとの関わり、富士山の霊力現象、池自体に起きた不思議現象などの言い伝えだ。資料を読んだだけでは“バカバカしい”と思うが、実際にこれらの神秘的な聖水池に立つと、それらの伝説が生々しく感じられるから不思議だ。ここ『八海』の湧水は、忍野地区を流れる桂川の最上流の水源地として遠くは相模湖まで通じ、京浜地方の大切な給水源として大きな役割を果たしているそうだ。翁たち東京人が毎日飲む水の源(の1つ)がこの地にあるとしたら『八海』を守り続ける忍野の人々には大いなる感謝。 

 翁たちは、更なる秋(紅葉)を求めて青木ケ原(樹海)を目指す。途中、真っ赤に色づいたドウダンツツジ(写真左)の美しさに魅かれ河口湖畔で休憩。河口湖は富士五湖の1つで山中湖に次ぐ2番目の大きさ。湖岸線は五湖の中で最も長いそうだ。河口湖に隣接する西湖(富士五湖の1つ)の南側を走ると『青木ケ原樹海入口』の看板、キャンプ場や遊歩道の案内板が目に付く。自殺の名所とか方位磁針が使えなくて迷子になってしまう、などの俗説もあるが、本来は、富士箱根伊豆国立公園に属し、国の天然記念物・特別保護区に指定されている観光地だ。翁たちは入林のつもりはなく、単に紅葉探しのドライブであったが、残念ながら時期尚早で道路端の樹木に微かな紅葉を見るにとどまった(写真中・右)が、それなりの“秋”を感じた。11月の季語は晩秋・向寒・初霜・初雪・落葉などだが、感覚的にはどれも当てはまらない。冠雪のない富士山なんてとんだ間抜け顔。晩秋はまだ先だろうと思える暖かさだが、農家の軒下の吊るし柿や干しトウモロコシは確実に冬への備えであった・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

ギリシャに続いて債務問題が懸念されているイタリアではありますが、すばらしい芸術家を生みだしています。イタリアのジャズピアノとしてトップレベルのDanila Reaのアルバムをご紹介します。力強いピアノが印象的です。誰でもが聴いたことがあるSanta Luciaはナポリのサンタ・ルチア海岸の有名な舟歌です。
"Romantica"  Danilo Rea Trio
01-Reginella
02-Munasutero 'e Santa Chiara
03-Tu Si' Na Cosa Grande
04-Core 'Nhrato
05-Santa Lucia

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

 

編集後記

今年のヒット商品が発表されました。一位はやはりスマートフォンですね。韓国や台湾に市場を奪われ縮小している日本メーカのテレビは選ばれなくなってしまいました ね。ガンバレ日本!
金曜日、土曜日、日曜日の3日間連続でパワーヨガをやりました。ちょっと筋肉痛がありますが、心地がいいです。

iPadアプリ
iPhoneを使っている私の息子がついにiPad2を購入したのでまた身近にiPad仲間が増えて喜んでいます。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.808

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com