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NO.796               Ryo Onishi              8/14/2011  

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雑貨屋のひとり言

立秋を過ぎてから暑さが厳しくなり、記録的な猛暑が続いています。いつまでこの暑さが続くのでしょうか。夜中、暑さで目が覚めると、虫の声が聞こえていました。こんなに暑くても虫はそろそろ秋を 予告しているのでしょう。ほんのちょっぴり秋の気配です。木曜日から夏休みで久しぶりに土・日曜出勤から解放されました。しかしこの暑さですから一日中、家にいるのもつらいです。朝のうちは何とか過ごせるのですが、午後になるとクーラーをつけない家の中は蒸し風呂状態です。朝のうちに用事を済ませ、涼を求めてショッピングセンターに行くかスポーツジムで汗を流すかすることにします。≪R.O≫

 

サウスベイ経営セミナー15年を振りかえる(13)

  ――― 前号からの続き ―――
アメリカでは4年に一度、大統領選挙が行われます。大統領選挙というと、いつもその解説と選挙結果予想を私たちSBMS(サウスベイ経営セミナー)がお願いしているのが加賀崎 雅子氏(ブリッジUSA誌主幹)です。

加賀崎さんの講演の中でも2004年11月の「投票日前日、大統領選挙の行方とその後について」と題したものは私にとって忘れがたい印象に残っています。当時、加賀崎さんはブリッジUSAというコミュニティ誌の編集長、ラジオのニュース・ディレクターであると同時にロサンゼルス日系記者クラブ会長としても活躍されていました。

 講演が開催されたのは大統領選挙の前日(2004年11月1日)と設定されました。通常、SBMSのセミナーは毎月第2水曜日に行うのが慣例になっているのですが、この時は当時の井出会長と推薦人の能智さんが加賀崎さんに無理にお願いして、投票日である11月第2日(第1月曜日の翌日)を明日に控えた11月1日(火曜日)とさせてもらいました。

 この時は現職のジョージ・W・ブッシュ大統領(共和党)が再選を期し、対抗馬のジョン・ケリー(民主党)候補と熾烈な選挙戦をしていました。現職のブッシュ氏は当時、イラクとの戦争他で窮地にあり、一般的にはケリー優勢が伝えられていたのでした。現にその数日前の別の日本人だけの集まり(若尾さん主催のJACALミーティング)では、私たちは12対2でケリー勝利と予想していました。ただ、SBMS セミナー当日に出席者の任意の挙手では両候補ともほぼ互角だったと記憶しています。

 こんな情勢の中で、加賀崎さんはブッシュ候補の勝利といい切ったのでした。さすがプロだと感銘しました。その辺の講演を録音テープから以下に再現してみます。

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 (前略)このセミナーを頼まれたときに、井出さんのほうから、どっちが勝つかをきっちりしゃべってくれ、といわれました。そんな選挙前日にかなり厳しい注文だな、と思いました。こんな大胆なお願いを受ける私も私なんですけど「わかりました」といってしまいました。

アメリカの偉いアナリスト、しかもお金を稼いでいるアナリストは大統領選挙の前の10月には講演を受けないんだそうですね。どちらが勝つかと聞かれて外れるとヤバイからです。でも、私は選挙前日の今日、講演をひきうけるなんて、なかなかのチャレンジャーだと思います(笑)

 どっちに勝って欲しいかというのと、勝っちゃうかな、というのは別の話しだと思います。(中略)いま本当にどっちが勝つかと、聞かれると断言しにくい状況ですよね。でも逆にいえば、今回は仮に外れても誰も突っ込まないでくれるかなと、そういう気もします。まあ、結論からいいますと、私は基本的にはケリー支持ではあるんですが、――― ブッシュ勝つかなと思ってます。――― ただ、もしこれが外れたら今日のこのセミナーのことは忘れてくださいね(笑)(以下略)

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 なんとも度胸のある予想で、私は感動しました。その上、見事に翌日の選挙結果を的中させたのですから、この日のセミナーを忘れることが出来ません。

 この時の大統領選挙の特徴は共和党か民主党か、ブッシュかケリーかというよりブッシュか反ブッシュかの戦いというところにあると加賀崎さんは分析し、アメリカの有権者は好感度で投票する傾向がある、との見方でした。本来は貧困層の味方である民主党の候補者がインテリで、共和党候補が庶民的というイメージをつくっているところがこの時の共和党の強みなのだそうす。例えばカンサス州は平均的な普通のアメリカ人が住む所といわれており、ビジネス界でもマーケティングに利用されるところであるが、そこでも貧困層が民主党支持ではない、という事実があるのだそうです。尤も共和党の中の共和党と呼ばれている人達の反ブッシュ発言という反乱もあり、混迷の度が増していたようです。

また、加賀崎さんは、海外では、イギリス、フランスで反ブッシュの風潮が強い。ロシアはプーチンがブッシュと気が合うということで、ブッシュ支持。イスラエルもブッシュ支持である。サウジ、パレスチナは一応ケリー支持であるが、どっちもどっちと思ってる、などの興味ある話しが続きました。

講演翌日の選挙結果はブッシュ氏が再選されました。加賀崎さんには大統領選挙ののち、アメリカはどうなるのか?日米関係はどうなるのか?等についても熱く語っていただきました。                  ――― 以下、次号へ続く ―――
 河合将介(skawai@earthlink.net)

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さくらの独り 言

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

金メッキ剥がれ無残なマニフェスト

3・11からの日本の不整脈

現実と理想に九条が痩せる

不戦の碑昭和の遺物にはさせぬ

武士道が消えニッポンに成り下がる


( ニュースやぶにらみ )

「見通しがつく」
再生民主の方は −再生エネルギー法案

「3K、空振りで決着」
残ったKもこれまでか −菅首相

「ポスト菅」
帯に短し 襷にも短し −民主党語録


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(193)「等々力渓谷」

このところクーラー無しでは眠れない。翁は普段、外出日は、だいたい10時ごろ出かけ、夕方5時頃には帰宅する。直ぐにクーラーをつけ、以後、朝方3時頃までかけっ放し。朝は6時頃起床、その日の気象(気温、風、雨)にもよるが8時頃には再びクーラーを回す。お盆前の某日、この日の朝も“熱帯夜”に続く“熱帯朝”だった。8時頃には我が家の室内温度計は、すでに30度に達しようとしていた。当然、クーラーを動かした。テレビニュースが“熱中症で救急搬送された人は過去最多”を報じている。『消防庁の発表によると、今年5月30日から7月31日までの2ヶ月間に熱中症で救急搬送された人は全国で2万4790人(前年同期を約3600人上回っています)、このうち死者は43人。7月に限ると救急搬送された人は全国で1万7788人、これは集計を開始した2008年以降、最も多い数字です。年齢別にみますと』・・・

翁、どういう心理が働いたのか、そのニュースを聴いて急に“チクショウ、猛暑に負けてたまるか”という若気がムラムラと持ち上がった。幸い、今日はヒマだ、一日中、家の中でブラブラしているのは勿体ない。翁、今年の正月からメタボ予防のために『龍翁のご近所散歩』をこころみており、『余話』でこれまでに数回書いた。ならば、今日はどこへ行こうかと“ご近所マップ”を開いた。真っ先に目に止まったのが“等々力(とどろき)渓谷”(世田谷区)、アクセスは池上線戸越銀座から旗の台で東急大井町線に乗り換え、等々力駅下車、我が家から30分くらいだろうか?こんな近場なのに、まだ一度も行ったことがない。よし決めた、肝試し(体力試し)を兼ね、涼と静を求めて、いざ、等々力渓谷へ――

翁の(夏の)散歩時は、ジーパン、Tシャツ、帽子、スニーカーがお決まりの格好。そしてショルダー・バッグにはカメラ、メモ用紙、ペン、タオル、飴玉、水筒などを詰め込む。正直、準備している間“おいおい、この猛暑の中、本当に出かけるのか?救急車のお世話になったらどうする?止めたほうが賢明だよ”と、もう一人の自分がさかんにブレーキをかける。だが、頑固者の翁、思い立ったら止まらない。気力充実、体調良好、用意(準備)周到、“これだけの好条件が揃ってなおアクシデントが起きたら、俺の命運もそこまで”と(かなりオーバーな)覚悟を決めて10時に家を出た。いやいや、外は暑い、と言うより熱くて痛い。戸越銀座駅までの4分の間に、もう汗びっしょり。“引き返すか?”ともう一人の自分が再び囁く。“バカ言うんじゃない、初志貫徹だ”と、ここでも青臭い“決意表明”、そんなにキバルほどのことでもないのに、自分でも可笑しくなって吹き出す。

大井町線旗の台駅から7つ目、等々力駅(無人駅)で下車、改札口の傍にある案内板に従って『等々力渓谷』へ。赤い欄干の『ゴルフ橋』の脇を下る。この近く(今の玉川野毛町公園)に昭和14年まで9ホールのゴルフ場があったそうだ。鬱蒼とした樹木と川のせせらぎ。一瞬“え?ここは東京都か? 

 と錯覚を覚えるほどの別天地。静寂と涼感が心地いい。東京23区唯一の正真正銘の渓谷だ。幅1mほどの歩道と川幅(平均)4mの『谷沢川(やざわがわ)』。資料によると世田谷区桜丘5丁目付近の湧水に源を発し、上用賀地内の複数の湧水と合わさって等々力渓谷を経由し多摩川に合流する、とある。谷沢川に沿ってしばらく下ると、左の土手に『等々力渓谷横穴古墳』がある。解説板には古墳時代後期から奈良時代(7世紀後半〜8世紀)のこの地の豪族の墓で金属製の耳輪やガラス玉などと一緒
等々力渓谷不動の滝2

に男女と子どもの3体の人骨が発見されたと記されている。突き当たりのガラス窓(写真左)から中を覗いてみたが真っ暗だった。そこから500m下ると右側の奥に幼児期の弘法大師を祀る『稚児大師堂』、更に100m先に『稲荷堂』。何でこんな所にお稲荷さんが祀られているのか立て札が見当たらなかったので分からないが、その右側の岩崖に『不動の滝』がある。(左右2頭の)龍の口から2条の霊水が数千年もの間、一時の休みもなく勢いよく流れ落ち、下の石板に当たって重厚な音を轟かせている。故に“とどろき”と命名されたそうだ。“等々力”は多分、当て字だろう。片道約1キロの終点地に“冠木(かぶき)門”(左右に横木を渡しただけの屋根のない門)があり、中は、なだらかな丘陵の日本庭園、その頂上に『書院』があって、お茶や冷水が自由に飲める。管理者の年配の男性が翁の(空の)水筒を見て「よろしかったら、どうぞ、いっぱい入れて行って下さい」と親切に言ってくれた。感謝してお言葉に甘えた。

渓谷内のゆっくり散策は往復2キロ、延べ約2時間。たいして疲労感はない。猛暑に勝った、とは、少々大げさだが、痛快(爽快)な気分を味わったことは言うまでもない。それにしても、今日は大量の汗をかいたので、かなり減量できたはずだと期待してシャワーのあと体重計に乗ったが、ああ無情!――思えば、(夏場は隔週)土曜日のゴルフで18ホールを4時間かけて回るのだが、いくら汗をかいても水をガブガブ飲み、ランチもたらふく食べるので体重はいっこうに減らない。翁の場合、ゴルフも散歩も減量対策にはならないが基礎体力強化には少しは役立っていると信じて、これからもゴルフも“ご近所散歩”も続けることにする・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

しばらく女性ボーカルのアルバムが続きましたので、今回はピアノジャズをご紹介します。
Wynton KellyTrioのFull Viewです。歯切れのいいピアノが楽しめる、素晴らしいアルバムです。

"Full View" Wynton Kelly Trio
1 I Want A Little Girl (04:42)
2 I Thought (04:51)
3 What A Difference A Day Made (04:47)
4 Autumn Leaves (03:51)
5 Dontcha Hear Me Callin' To Ya (04:27)
6 On A Clear Day (You Can See Forever) (03:14)
7 Scufflin' (03:02)
8 Born To Be Blue (04:07)
9 Walk On By (03:15)


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

 

編集後記

秋に発売が予定されているアップルのiPhone5のニセモノが中国で売られているとニュースで報じられていました。著作権の観点から呆れる行為ですが、この起用さとスピードには感心させられます。

≪iPad≫
Prezi Viewer
新発想のプレゼンテーション作成サービスです。PowerPointに代表されるような紙芝居的なスライド切り替えではなく、プレゼン全体を一枚の絵として捉え、その中をカメラが移動していくことでプレゼンを行います。Preziのホームページで登録すれば、そこでプレゼン資料が作成でき、保存ができます。iPadではPreziのViewerとして使います。面白そうなプレゼン資料が創れそうなので、 ただいま試作中です。


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.796

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com