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NO.807               Ryo Onishi              10/30/2011  

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雑貨屋のひとり言

10月も明日で終わり、11月に突入します。秋らしくなってきて、今度は冬が近づいてきます。暑いのも困りものですが、寒いのもいやですね。今年の冬も節電ムードで、寒さ対策の衣料品が売れているようです。
タイの洪水はついにバンコック市内に到達しました。年末にかけて日本の産業界に計り知れない被害が出てくると懸念されます。
東南海地震で津波が発生したら、私たちが住んでいる阪神地域は大きな被害を受けると思います。特に大阪の地下街はとんでもないことになると思います。これから想定外とはいえないことが日本を襲うかもしれません。どうしたらいいのでしょう?
≪R.O≫

 

手術後200日を迎えます

 4月18日にロサンゼルス・ダウンタウンのGood Samaritan Hospital で膨大部癌の摘出手術を受けてから、ここで(11月4日)200日が過ぎます。

手術の後は3週間、3ヶ月、6ヶ月、1年、3年が再発などの節目の時だといわれますが、私の場合、3週間、3ヶ月、6ヶ月が過ぎたことになります。今のところ経過はほぼ順調で、体重も手術前にくらべ殆ど減っていません。ただ、病気が病気だけに再発の危険があるわけで、癌検査の専門医のお世話になっています。

アメリカでは、医療は完全に専門別分業システムになっており、各専門医は自分の診療所(オフィス)を構えています。私の場合、定期的に通うドクター・オフィスは、手術担当医、心臓検査医、癌検査医、糖尿病専門医、腎臓・血圧専門医、眼科医、歯科医、それにホーム・ドクターと多彩で、その上、週3回の透析(病院ではなく、地域の透析センターへ)が加わり、忙しく休む暇もないほどです。ドクター・オフィスが別々なので、初診時の複雑な書類、保健の手続きも重複し、たいへん面倒です。

このような医療の分業システムは、それぞれが専門分野について集中して責任を担ってくれ、たいへん合理的だとは思うのですが、なんだか自分の身体を細分化された部品の集合体のように扱われている感じが若干します。いかにもアメリカ的なシステムだと思います。私のような日本人的メンタリティからいえば、まず一人の人間がいて、その人間の身体全体のバランスを重んじるやり方が欠けているように思います。

もっともアメリカの医療システムの問題点を考察できるということは、私の心に余裕がある証拠であり、今の私は不平不満どころか、こちらの医療体制、担当ドクターに感謝以外のなにもありません。明日をも知れぬ危機的状況だったら、こんな呑気なことなどいえないのですから。

食事も胃の辺りに若干の違和感があるものの、ドクターの指示に従い、内容に気をつければ、ほぼ正常に食べられます。一度にたくさん食べないようにし、少量を何回にも分けて食べるように気をつけています。

3ヶ月前から趣味の詩吟も再開し、8月末には南カリフォルニア詩吟連盟、9月末には私たちの流派(国峯流)の吟詠大会に吟士として参加し、朗々と美声(?!?)張り上げてきました。

毎日のトレッドミル(室内ルームランナー)によるトレーニングもほぼ毎日30分(手術前は1時間でしたが、さすがにきつく30分にしています)頑張っています。

最近は気晴らしに日帰りですが、ロサンゼルス郊外へのドライブも楽しめるようになりました。最も私自身がハンドルを握ること は医者からの忠告で出来ないので、運転は妻に任せ、私はもっぱら助手席ですが・・・。

当地の周辺は雨がほとんどが降らないため乾燥した荒野がほとんどですの で、紅葉を楽しむことは出来ません。街中の街路樹も枯葉に色づく程度です。

 私は手術後のケアのほか、腎臓障害による透析(週3回)、インシュリン注射による糖尿病治療、高血圧症対策など、これまで行ってきた諸治療を継続していますが、まだまだ気力だけは充分です。天から与えられた宿命として享受し、充実した日々を前向きに過ごしています。
 河合 将介( skawai@earthlink.net )

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さくらの独り 言

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

G7首が回らぬ顔ばかり

もういいかい出番待ってる消費税

顔ぶれに答えが出てる審議会

原発を続けるといういい度胸

踏まれてるアザミの棘の自衛論


( ニュースやぶにらみ )

「役立ててと4,000千万円」
トイレの神様だな −伊達直人

「国の借金1,000兆円」
100億円ぐらいでガタガタ言うな −大王製紙前会長

「大潮」
浸度7 −バンコク


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

句会場(千駄木)周辺散歩(53)

*平沢貞通 (1982〜1987)
若い人はこの名前を聞いてだれ?というかもしれませんね。
 昭和23年、豊島区の帝国銀行椎名町支店で厚生省技官を名乗り、赤痢の予防薬と偽って青酸化合物を飲ませ、行員12人を殺害し18万円奪った、当時世間を震撼させた事件の犯人?です。
以下「」内は『谷根千』30号の記事を引用しました。 
「平沢は22歳で二科展、光風会展に相次いで入選し、彗星のごとく世に出た。若い才能を後押ししたのは、既に高名な画家であった石井柏亭。柏亭等が結成した〈日本水彩画研究所〉の創立メンバーに21歳の平沢が名を連ねている」
 平沢は昭和55年死刑が確定しましたが、平沢が逮捕される前、警察が容疑の本命として旧陸軍細菌部隊(七三一部隊)の関与を追っていたのを、突然GHQ(アメリカ占領軍)から捜査中止が命じられたこともあり、巷間、平沢は冤罪ではないかとの疑問が付きまとうようになりました。以後32年間刑は執行されず、昭和62年95歳で獄死しました。松本清張もその作品『帝銀事件・死刑囚』で冤罪ではないかと言っています。
 平沢は画家としての生涯の恩師であるの石井柏亭の千駄木やその後の日暮里の家によく来てたと、『谷根千』の同じ記事から、柏亭の4女の田坂ゆたかさんの話です。「家にもよくいらしてた。ハンサムでね、姉なんか平沢さんが来るというと玄関まで出てきたもの。なぜ逮捕されたのか、父はきっとわからないまま死んでいったと思います(略)私、同じ画家としてがいちばん同情するのは、風景画家が写生もできず牢の中で描かねばならなかったこと〜」

龍翁余話

龍翁余話(204)「品川花海道から鈴が森刑場跡へ」

小春日和の某日、品川駅から京浜急行で5つ目の立会川駅に、1年8ヶ月ぶりに降りた。前回は『若き日の龍馬を偲ぶ〜品川・立会川』の散策であった。その探訪記『龍翁余話』(116)の中に≪幕末、立会川沖に黒船が停泊、幕府に開国を迫る。この地にあった土佐藩下屋敷では藩を挙げて立会川河口堰に砲台(浜川砲台)を建設、剣術修行のため江戸に来ていた龍馬は、一時期この下屋敷内の宿舎に住み、北辰一刀流の千葉定吉道場(現在の東京駅南口・八重洲ブックセンター付近?)に通うかたわら、藩命で浜川砲台の警備に当たっていたと伝えられる。龍馬が、海外に思いを馳せる雄大な思想を創り出す原点となったのが、ここ立会川浜川砲台と言われている≫の一文がある。2度目の今回も駅の直ぐ傍(立会川商店街の入口、北浜川児童公園入口)に建つ台座込み3mの威風堂々たる龍馬像が翁を迎えてくれた。熱烈な龍馬ファンの翁、懐かしさがこみ上げ(龍馬像に)目礼。

『若き日の龍馬を偲ぶ・・・』では“これからも立会川を再三訪ね、龍馬の息遣いを感じながら彼の人間性・志向性・行動性を再学習してみたい”と結んだが、今回の立会川再訪は“龍馬”ではない。ガラにもなく”運河のコスモス畑“を見に来たのだ。立会川商店街を抜け(前記)立会川河口堰に保存されている浜川砲台跡の場所から運河(勝島運河)になる。延長約1km、沿岸には屋形船や釣り船の船溜が数箇所、そして土手一面にコスモスが咲き誇っている。地元の人はこの場所を『品川花海道』と呼

ぶ。10年前「勝島運河の土手に花畑を作ろうとの気運が高まり、地元の住民や商店街が始めたもので、今では地元・鮫浜小学校の生徒も参加、春は菜の花、秋はコスモスの種まきをして“花海道”作りに協力している」と立て札(説明板)に書かれている。出かける前に『品川花海道プロジェクト』の事務局に電話して咲き具合を問い合わせたら「今が一番の見頃、ご満足いただけますよ」。その返事に誇張はなく、黄・ピンク・白・赤など、いずれも満開のコスモスが翁の目を楽しませてくれた。運河からの涼風も心地よかった。

ところで、根っからの歴史好きな翁、立会川商店街を横断する旧東海道が立会川を渡る所に“涙橋”(泪橋)と言う名の短い橋が架かっているが、それが気になって仕方ない。それで約1kmの“花海道”をUターンして“涙橋”(現在名は浜川橋)まで戻った。橋の袂の立て札(説明板)によると「罪人達が(立会川の近くにある)鈴が森の刑場に行くにはこの橋を通らなければならず、罪人にとって現世との最後の別れの場、家族との今生の別れの場。お互いにこの橋の上で涙を流したことから“涙橋”と名付けられた」とある。『鈴が森刑場跡』は、立会川の次の駅・大森海岸駅の近くにある。ここから歩いても15分くらい。“涙橋”の由来を知り、橋の上でしばし罪人の“今生の分かれの気分”を推し量りながら、ここまで来たらいっそのこと刑場まで行こう、と、旧東海道から途中で第一京浜(国道)に出て『鈴が森刑場跡』を目指す。さっき、美しいコスモスによって心を癒されたばかりだというのに、何を好んで冥府(めいふ=死後の世界・地獄・閻魔)の入り口を見に行こうとするのか、一貫性のないチグハグ散策に可笑しさを覚えながら、歩いた。 

慶安4年(1651年)に東海道沿いの江戸の入口に設けられた『鈴が森刑場』は、開設当時は間口74m、奥行き16mあったそうだが今は縮小され狭いスペースの中に磔(はりつけ)の木柱や火炙り(ひあぶり)の鉄柱を立てた礎石(台)(写真:中の2枚)、首洗い井戸(写真:右)などが残されている。明治4年(1871年)の閉鎖までの220年間に20万人もの罪人が処刑されたそうだが、はっきりした記録はなく、相当数の冤罪があったと言われている。なお、この場所で処刑された有名人(?)は、丸橋忠弥(『鈴が森刑場』が開設された年に起きた慶安の変=由比正雪の乱の首謀者の一人、同刑場の最初の処刑者)。平井権八(鳥取藩士、父親を殺害、江戸に逐電して吉原の遊女・小柴と馴染となり、金銭に困って浅草日本堤で辻斬り、磔の刑)。天一坊(山伏、「自分は8代将軍吉宗公のご落胤だ」という触れ込みで天下を騒がせ、磔の刑)。八百屋お七(江戸本郷・八百屋の娘、激しい恋慕の末、放火の罪で火炙りの刑)。鼠小僧次郎吉(講談でお馴染みの怪盗?打ち首)ら。

『品川花海道』では、心地いい運河の風に吹かれ、コスモスに和まされ天にも昇る“羽化登仙”(うかとうせん)の心境であったのに、『鈴が森刑場跡』では見渡す限り何とも物哀しく重苦しい“満目蕭条”(まんもくしょうじょう)の気分に陥った。読者各位も読後に暗い気持ちになられたのではあるまいか?だとしたら、翁の独りよがりの歴史好きが招いた拙文(愚構成)、心からお詫びする。ともあれ翁、受刑者之碑と無縁仏供養塔に水を供え合掌しながら呟いた“世に天国と地獄あり、いずれの道を往かんか、人それぞれの生き様次第、我、余命の日々を如何に正(ただ)さん”・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

今週はイタリアのジャズです。イタリアのジャズキーボードプレーヤーAMADEO TOMMASIが奏でる打楽器Celesteの独特な音色です。SERGIO COPPOTELLIのギターで始まるBrasilianはトロンボーン、フルートそしてパーカッションも加わりイタリアらしい哀愁漂うサウンドです。
全曲ブラジリアンなテンポのいい楽曲のアルバムです。

"The Sound" Cenacolo
01-Brasilian
02-Fuoribord
03-Montevideo
04-Riviera Del Fiori
05-Marina
06-Alexandra
07-Passegglata
08-Exploration
09-Gita Ai Mara
10-Distesa

AMADEO TOMMASI (piano, organ, celeste)
QUARTO MALTONI (flute)
MARIO MIDANA (trombone)
SERGIO COPPOTELLI (guitar)
GIOVANNI TOMMASO (bass)
ENZO RESTUCCIA (drums, percussion)
 

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

 

編集後記

せっかく涼しくなってきたのですが体調がすっきりしません。ヨガで体調を整えたいと思います。

iPadアプリ
iOS5
先日発売されたiPhone4SのOS"iOS5"を私のiPadにインストールしました。インストール時のトラブルがブログやツイッターにたくさん書き込まれていましたが、だいぶ落ち着いて来たようなのでトライしてみました。インストールよりもアプリやファイルのバックアップと自動復元にかなりの時間がかかりました。特に大きなトラブルも無くインストール出来ました。
iOS5の最大の特徴はPCがなくてもiPad単独ですべてができるようになったことでしょう。iCloudを使えばPCの代わりにバックアップもできます。
他に変わったところではキーボードを左右に分割して使うことができることや、携帯電話のような打ち方ができることです。難点はキーが小さくてちょっと打ちづらいことです。新しいiPadを手にしたようなワクワク感があり、楽しませてくれます。
雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.807

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com