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NO.806               Ryo Onishi              10/23/2011  

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雑貨屋のひとり言

中国で2歳の子供がひき逃げされ、その後18人もの人が見て見ぬ振りをして助けず、救急車も呼ばなかったニュースが報道されています。YOU TUBEで実際の映像を観ました。ひき逃げ行為そのものが許されませんが、その後の誰も助けようとしない非人道的な行為には呆れます。急激な経済発展の中国では人の心がおかしくなって来ているのでしょうか?
≪R.O≫

 

病気との戦略的互恵関

 不本意ながら、いろいろな病気が私の健康を脅かしています。人生、古希を過ぎればやむをえないことなのかも知れませんが、最近のニュース報道によれば日本の厚生労働省が発表した「簡易生命表」では、2010年の日本人の平均寿命は女性86.39歳、男性79.64歳であり、もはや70歳は「古来希(ま)れ」ではないのですから、私の年齢で病気がちなのは決してほめられたことではなさそうです。

とはいいながら、世の中には幼少にて命を失う人、若くして難病・奇病ほかの病と闘っている人々も多く、私のような古希を過ぎる年齢までも生命を全うできていることについては感謝こそあれ、不平不満を言えた義理ではなさそうです。

私たちはおのれの健康状態について、心身・五臓六腑すべてが完璧であることを理想とし、そうあることを望みます。しかし、私が思うに、もしも病(やまい)というものが人格的な意思を持つとすれば、彼らも自らを主張し少しでも病気を増やし、寿命を短くすることをよしとすることになるでしょう。要するに、寿命とは、人と病のせめぎ合いということになるのかも知れません。人がどれだけ健康であることを希っても、そのせめぎ合いの中で、勝敗が決まるのではないでしょうか。
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「病(やまい)は気から」とよく言います。私も100%同意しますが、それも上記せめぎ合いの中でこちらを優位にするための戦術といえます。こちらが気力をなくしたら病気側の思うつぼです。かといって気力だけで病は克服できるほど容易ではありません。そこで私は思うのですが、病気とは上手に付き合うのが肝心なのではないでしょうか。病気に負けるわけには絶対にゆきませんが、かといって、がむしゃらに力ずくで立ち向かうのも不条理でしょう。上手に付き合うとは、「お互い仲良くし喧嘩しないで、上手に付き合う」ということだと思います。

国際政治の用語に「戦略的互恵関係(せんりゃくてきごけいかんけい)」という表現があります。これの意味するところは、インターネット(ウイキペディア)に掲載されていた日本の外務省の解説として、「日中両国がアジア及び世界に対して厳粛な責任を負うとの認識の下、アジア及び世界に共に貢献する中で、お互い利益を得て共通利益を拡大し、日中関係を発展させることである」とあります。要するに、本心では好かんヤツと思っているのだが、諸般の事情で喧嘩するとまずいので(戦略的に)一旦お互いに仲良くやって行きましょう、ぐらいの意味のようです。もともとは、安倍首相が小泉政権時に不仲になった中国との関係改善に使われた表現のようです。

いやなやつであっても付き合わなければならないとなれば、まさに「戦略的互恵関係」の出番です。いかなる国ともすべてにわたって良好な関係を築くべく相互の努力が必要であり、国際外交用語としては「無条件互恵関係」であるべきでしょうが、人と病気の関係では「戦略的互恵関係」というのも当面はアリではないでしょうか。
 河合 将介( skawai@earthlink.net )

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さくらの独り 言

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

ITとやらで電波が忙しい

デジタルに替えてもニュース変わらない

やったぜとスパコン京と電波塔

スカイツリー北斎ならばどう描く

エッフェル塔本家の意地が立っている


( ニュースやぶにらみ )

「カダフィー死去」
あんたも来たか −フセイン

「夫婦の子供の数2人割れ」
無理ないよなあ −国の借金千兆円

「タバコ増税案出たり消えたり」
吸ったり止めたり −三日坊主


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(203)「“神戸時代“を懐かしむ」

卒業年度は異なっても同じ学校を卒業した人たちが集まる会を同窓会、同じクラスの卒業生たちが集まる会を同級会、クラスは異なるが、同年度卒業生の集まりを同期会と言う。全国どこの学校も同じだろうが、毎年、隔年、または数年毎にいずれかの会が催される。翁が卒業した神戸のY高校(県立)は1925年(大正14年)創立の(今年で)86年の歴史を有する学校だけに卒業生の数も多く、毎年のように同窓会や同期会の開催案内が届くのだが、翁、(申し訳ないことに)まだ1度も(いずれの会にも)出席したことがない。翁が純粋な神戸っ子でないこと、東京在住の翁にとって開催地が神戸であることが出席を億劫にさせる大きな理由だ。

翁が神戸に在住したのは中学3年の後半から高校卒業までの僅か3年6ヶ月。青雲の志を抱いて大分県の某田舎町から神戸へ単身遊学、叔父の家で3年半お世話になった。当時、神戸市は六大都市の6番目の都市だった。六大都市とは、人口上位6都市を言い、当時の各都市の人口資料によると東京(23区)約890万人、大阪市約316万人、名古屋市約194万人、横浜市約179万人、京都市約137万人、神戸市約122万人だった。現在は“六大都市”と言う呼び方はしなくなった。ちなみに1950年代〜60年代から最近(2000年〜2005年)の各都市の人口推移を見ると、東京(23区)と大阪市がやや減少して名古屋市、札幌市が増加、現在の順位は東京(23区)約848万人、大阪市約263万人、名古屋市約222万人、札幌市約188万人、神戸市約153万人、京都市約148万人、福岡市約140万人、神奈川県川崎市約133万人となっている。

四方を山に囲まれた盆地育ちの少年が、いきなり大都会へ出てきた。1時間に2〜3本しか往復しなかった田舎の汽車とは違って街の海側をひっきりなしに走りまくる省線(国電、いまのJR)、主要道路を網羅する市電(路面電車)、バス、トラック、乗用車(タクシーや自家用車)、オートバイ、スクーターが車道を埋める。夜の街を妖しく照らすネオンの波、おまけに進駐軍(アメリカ兵)が数人単位でパンパン(アメリカ兵を相手にする街娼)を連れて三宮、元町、新開地などの繁華街を我が物顔に闊歩する。普通の田舎少年なら度肝を抜かして(カルチャーショックで)萎縮してしまう(のでは、と、叔父夫婦は心配してくれたようだ)が、実は翁、幼少より大分県内を初め九州各県の地方都市を独り歩きすることが好きな“放浪僻児童”だった。あまり自慢にはならないが、無賃乗車で何回か車掌(駅員)に保護されたり、汽車の中では他の乗客にオニギリや飴玉を貰ったりの、怖いもの知らずの“腕白小僧”だったので、それなりに“都会慣れ”はしており、神戸に来ても都会の雰囲気に呑み込まれるようなこともなく叔父夫婦を安心させた。

『三つ子の魂、百まで』という諺があるが、物怖じしないで自分がやりたいことをやりたいように行動する“腕白小僧”時代の性格(自由奔放、我が侭)は老域に至った今日なお(ますます)健在だ。その性癖を自覚しだしたのが神戸時代の青少年期だった。叔父夫婦の庇護があったにせよ、日常生活・学校・交友・進路(進学)などで発生する諸問題(悩み)は全て独りで解決しなければならなかった。それ故に肝も据わった。独立心も旺盛になった。ケンカ(腕力・口論)も強くなった。(自分なりの)善悪の判断力と素早い行動力も養われた。“独り”であるが故の自己防衛術が自然と身についた。“田舎者”と思われたくないコンプレックスを払拭することも出来た・・・などなど、僅か3年半の神戸時代ではあったが、翁のその後の人生を大きく左右する(影響を与える)重要な青少年期、人間形成を養成・確立させる絶好の時期と環境を与えられたことは確かであり、翁をして「神戸は我が心の故郷(ふるさと)なり」と言わしむる理由はそこにある。

9月の中旬に、Y高校のOB会から『同期会』開催の案内状が届いたが、いつものように“欠席”の返事を出しておいた。ところが先日、その会の模様(次第)、出席者・欠席者名簿と、それぞれのコメントなどが詳細に記された“報告書”を(神戸市在住で会の世話役をしている)Tさんから頂戴した。同年度卒業のクラスは7クラス。翁は5組だったが1組から7組までの名前を見ていたら(女性は旧姓も書かれていたので)不思議なことに在校時代、親しかった学友、それほど親しくはなかったが印象に残っている学友の顔が浮かんだ。そして高校生活の沢山の思い出が走馬灯の如く鮮明に脳裏を駆け巡り、懐かしかった。

出席者・欠席者のコメントの中に「年齢を意識せず、スポーツや趣味を楽しんでいる」という元気なメッセージがあったのは嬉しかったが、「病気」、「夫(妻)との死別」、「90歳台の、認知症の親の介護」、「親友との別れ」などのコメントが多かったのは(年齢的に避けられない現実ではあるが)、やはり寂しい。「案内状を送付したが返信がなかった」いわゆる音信不通の人の名簿の中に、翁の記憶に残る人の名前がいくつかあった。お元気でいてくれればいいが・・・そして過去3年の間の物故者の中に(高校2年の時、生徒会長選挙で翁と競った)S君の名前を見つけ、愕然とした。親友ではなかったが、選挙戦で激しい舌戦を展開した後、翁が会長就任後、わだかまりを捨て生徒会運営に協力してくれた“同志”であった。(他の物故者と併せて)ご冥福を祈る。

さだ まさしの歌『戦友会』の歌詞に♪櫛の歯がかけるように 仲間が減ってゆく(中略)年に一度の 思えば なんて儚い祭りだろう・・・がある。翁はまだ“欠ける櫛の歯”にはなりたくないし、幸いなことに今のところそんな気配もないが、いずれは“此岸”を去らねばならない時が来る。だから、たとえ“儚い祭り”であっても(縁のあった人たちと)会える時に会っておきたい、という思いが強まる。ともあれ、Tさんからの『同期会報告』で翁の青少年期を過ごした神戸時代を久しぶりに懐かしむことが出来た。感謝である。Tさんのご健勝を祈りつつ・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

秋らしい表紙のアルバムEuropean Jazz Trioの"Europa"をご紹介します。
このトリオはオランダのピアノトリオですが、このアルバムではオランダ出身のギタリストのJesse Van Rullerを加えてカルテットで演奏されています。"Europa"は秋にピッタリな曲だと思います。エレキギターも良い音を出していてとてもいいアルバムだと思います。アルバムの中にはEric Claptonの"Tears In Heaven"、ルイアームストロングの"What A Wonderful World"などみなさんよく知っている曲も出てきます。

"Europa"   European Jazz Trio
01 Europa
02 Zingaro
03 Maria(West Side Story)
04 Thank You For The Music
05 Concierto De Aranjuez
06 Both Sides Now
07 Phase Dance
08 Tell Him
09 Blackbird
10 Tears In Heaven
11 Say A Little Prayer
12 What A Wonderful World
 

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

 

編集後記

グローバル化に対応してコスト競争力をつけるためにタイに進出していた多くの日本企業は皮肉なことに今度は洪水によって甚大な被害を被ることになってしまいました。円高に加えて、次々と襲いかかる困難は、日本が試されているのでしょうか?

iPadアプリ
iOS5
iPhone4Sが発売され、それと同時にアップルの新しいOS、iOS5が配布されました。私もiPadにインストールしようと思っているのですが、色々と問題があるようなので、今は様子を見ています。
これまで購入したアプリがiOS5対応のアップデートになっているので更新できなくなっています。iOS5はこれまでのものと何が違うのか早くためしてみたいと思っています。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.806

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com