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NO.804               Ryo Onishi              10/9/2011  

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雑貨屋のひとり言

台湾に遊びに行って来ました。
二泊三日の短い滞在でしたが、いろいろなことを見聞しました。
印象に残ったのは、2001年に公開された映画「千と千尋の神隠し」のモデルになった町、「九フン」、懐かしさを感じさせてくれる街並みでした。
世界四大博物館の一つである国立故宮博物館に展示されていた、故宮博物館を代表する翡翠に彫刻された白菜とイナゴとキリギリスの「翠玉白菜」や親子3代、120年もかけて彫られた象牙の彫刻「彫象牙透花人物套球」はどのようにして作ったのか想像もできないくらいすごいものでした。
台湾は自動車や電化製品、衣服など日本製品が多く輸入されていて、みなさん日本製が大好きなようで、うれしくなりました。
食べ物はもちろん美味しいですし、みんな親切でした。台湾は近くてとても面白いところだと思いました。また行きたいと思います。≪R.O≫

 

サムシング・グレート(1)

 以前、この欄で、この世のすべて、森羅万象は必然の結果であり、この世のすべては筋書きが全部決まっているドラマなのではないか、と書きました。この世のすべては録画済みのビデオテープかDVDを再生しているようなもので、その筋書きは初めから決まっており、だから偶然の入る余地は全くない「すべて必然」の世界だろうということです。ただ、私たち人間には知らされていないのです。しかもこのビデオテープかDVDは始まりも終わりもないエンドレス(というより、一巡するとまた、始まりから繰り返し再生される)の仕組みになっているのではないかと想像しています。

時空を超越して移動するタイムマシンに関しては、世界的有名なスティーヴン・ホーキング博士も難しい仮設のもと、タイムマシンについては懐疑的な立場といわれ、さらに彼は、「そもそも未来からの時間旅行者がいないのがタイムマシンが存在できない証拠」として、過去への時間旅行を否定する立場を取っています。ただし、タイムマシンが将来的に完成するかどうかに関しては「私は誰とも賭けをしないだろう」と、その可否に可能性を残す発言をしています。

先日、欧州合同原子核研究所(CERN)が素粒子ニュートリノを光速より速く移動させる実験に成功したと発表し、世界中で大反響を呼びました。これが事実なら、「光より速い 物質は存在しない」としたアインシュタインの特殊相対性理論を覆す物理学上の「大発見」となる可能性があるのだそうです。そうなると、アインシュタインの理論で実現不可能とされていた“タイムマシン”も可能になるかもしれないということです。過去へのタイムトラベルも現実味を帯び、時間の概念すら変更を余儀なくされる可能性もあるようです。今後の検証の結果が楽しみです。とはいうものの、前述のホーキング博士もいっているように、未来から現代にやってきた旅行者など聞いたことがないので、タイムマシンなど存在しないのではないでしょうか。

ところで、これも以前、この欄で書きましたが、世の中は『一寸先は闇』であり、先々のことは誰にもわからない、神のみぞ知るといわれます。ということは『一寸先は闇』は私たち人間にとってであって、『神』は先のことも知っているという意味にもなり、これこそ私がこの文の最初に書いた、「この世のすべて、森羅万象は必然の結果・・・」と同じ意味になります。神のみぞ知るがゆえに偶然の入る余地は全くない「この世はすべて必然」の世界ということになるのです。

私は世間一般でいう『神』の存在は信じない人間ですが、人智の及ばぬ『この世の筋書き』のようなものは確実に存在すると信じています。『運命』、『宿命』または『サムシング・グレート』ともいえるものです。これを『神』というならば、神は確実に存在すると信じます。要するにこの世の存在と過去・現在・未来はすべて神のもとで『必然』であり、『偶然』の出来事などありえないと思っています。森羅万象これ必然なのです。私たちの身のまわりだけでなく、宇宙のすべてがあらかじめ決まっている筋書きがあって、その筋書き通りに経過しているのではないでしょうか。  ――― 以下次号へ ―――
 河合 将介( skawai@earthlink.net )

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さくらの独り 言

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

バラ百本見果てぬ夢が束ねられ

百言を弄して嘘を際立たせ

百年の暖簾を外資掛け替える

百薬の長肝臓も元気です
    
目標を百才に置き趣味多忙


( ニュースやぶにらみ )

「ジョブス氏死去」
i悼 −コンピューター社会

「尿道結石」
4億円の石だな −反小沢

「首位陥落」
竜に飲まれた −ヤクルト


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(201)「もったいない」

毎年のことだが、衣替えの時期になると“収納”で悩まされる。「あの背広はまだ着られる、このズボンはまだ新しい、お腹がもう少し凹んだら、また穿けるようになる」そうやって(使えない物を)2年も3年も残して収納場所を狭くしている。「俺って、何で思い切りが悪いのだろう、古い物に愛着を持ち過ぎて、何でももったいながるクセが治らない」と、何だか己れの“現在器量”を見透かされるような、いや〜な気分になる。

ある友人から「執着はゴミの山を築くだけ。片付け上手は捨て上手」と教えられた。なるほど、それは翁が長年仕事をしてきたドキュメンタリー映像製作の最後の演出(仕上げ)の“映像編集”にも共通する。「このシーン(場面)を撮影した時は、エライ苦労した。これは捨て難い、あれも使いたい」などと、撮影時のさまざまな思い出に浸り、そのシーンに執着していたら、ろくな仕上がりは期待できない。映像編集は、視聴者が理解しやすいように丁寧に映像を整え(繋ぎ)、その事実映像に対して感動・共感を覚えてもらうような作品に仕上げることに映像報道(ドキュメンタリー番組)の真価があり、製作者の取材時の苦労などは(視聴者には)関係ないこと・・・結局、客観性のない、使えないシーンは諦めて捨てるしかない、そんな葛藤を繰り返しながら最後の演出(編集)をしたものだ。つまりは“編集上手は捨て上手”ということになる。ちなみに、翁の経験では、収録したフィルム(ビデオテープ)100に対して、実際に採用する映像は平均40%、つまり60%は捨てることになる。もったいない話だが、ドキュメンタリー番組はそうして作られる。

先日の衣替えでは、結局、今年もまた“片付け上手”にはなれなかった。特に衣類は、もう数年もぶら下がっていた(胴回りが合わない)ズボンや窮屈になった背広は、やっと、おさらばしたが、それでもまだ(今はまだ直ぐには使えない代物が)半分以上も生き残った。さほど広くもない収納室や洋服ダンスには納まり切れず、通販で買った収納袋(数袋)に詰めて押入れの中へ。あ〜あ、翁、いつになったら“もったいない”から逃れられるのだろうか――だが、とまれ、この“もったいない(勿体無い)”は、仏教の世界では“物体(もったい)の、本来あるべき姿が無くなる”のを惜しむ気持ちを表す言葉だそうだから、“もったいない”から逃れる必要はさらさらないのだ。それどころか”物“の価値を充分に生かしきれないで無駄になっている状態や、そのような状態にしてしまう人間の行為を戒める意味があるそうだから、この”もったいない精神“は恥ずべきことではない。

翁の年代(戦前・戦中派)なら、ほとんどの人が“もったいない”の精神を共有しているのではないだろうか。それは戦前・戦中・戦後の物不足の時代に育ったからだ。しかし、戦後復興の足固めが出来始め、『所得倍増計画』を打ち出した第58・59・60代内閣総理大臣・池田勇人(総理大臣の任期=1960年7月〜1964年11月)の時、日本は確かに著しい経済成長を見せ、物質的な豊かさが実感できる時代になった。その頃“消費は美徳なり”という流行語が生まれた。その結果、人々は“物”の有り難さ、“物”を大切にする心、“物”を生産・製造する人たちへの感謝の心も失って行った。つまり日本人の日本人たる精神文明が歪み始め、物欲・銭欲人間が肩で風を切る世の中になってしまった。いつの間にか人間の価値評価が、金持ち、物持ち基準で判断されるようになった。なんとも哀しい低俗民族に成り下がったものだ。誇り高き日本固有の精神文化はどこへ行ってしまったのだろう。

1991年に起きたバブル経済の崩壊で日本経済の停滞が長期化することになり、2008年9月に起きたリーマン・ブラザース(米国の投資銀行)の破綻が世界的な金融危機の引き金となった。そして今年3月11日の(千年に一度と言われる)東日本大震災と福島原発事故で人々はやっと目覚め、本来的(日本人的)人間性を回復させる兆しを見せ始めた。日本人の多くは“感謝の心”を取り戻した。“物”の大切さを痛感し、節約の重要性に気付き“消費は美徳なり”を捨てた。つまり我々は、大震災や放射能問題で痛い目に遭って、ようやく“もったいない”を再認識するようになったのだ。

『もったいない(MOTTAINAI)』を“世界共通語”にしてくれたワンガリ・マータイさんが9月25日に亡くなった(享年71)。マータイ女史は、アフリカ・ケニア出身の環境保護活動家で2004年、環境分野で初めてノーベル賞を受賞した人物。2005年の京都議定書関連行事のために毎日新聞社の招聘で来日した際“もったいない”という言葉に出会い、同女史は「環境問題を考える上でMOTTAINAIはWASTEFUL(浪費的、不経済、無駄)を戒める重要な概念である」としてこの語を世界に広める運動を展開した。その理由を女史は「MOTTAINAIは、自然や物に対する敬意、愛などの思想が込められている。消費削減、再使用、再生利用、感謝の概念を1語で全て言い表している」と語っていたと言う。

マータイ女史は、イギリス・スコットランドで開かれた主要国首脳会議で、エディンバラ(スコットランド)のサッカー場で開かれた6万人のライブ・コンサートで、ヨハネスブルク(南アフリカ共和国)で催されたマンデラ前大統領の87歳の誕生日に集まったアメリカのクリントン元大統領ら1000人の前で、アメリカの各地(ハーバード大学、エール大学など)で、そして日本国内でも政治家や財界人、大学生、一般市民との交流の場で「「MOTTAINAI精神は、日本人の奥ゆかしい象徴であり、知恵である」と紹介したそうだ。翁、思うに、マータイさんは日本の伝統的精神文化をよく理解し“MOTTAINAI”を、人や物、自然、平和を敬う“最適語”に位置づけていたのではあるまいか。冒頭に、友人から「片付け上手は捨て上手と教えられたが、“もったいない”から逃れられず、いや〜な気分になった」と書いた。しかし、マータイ理念によると“もったいない”は美徳だ。“ゴミの山”を築かない程度に、むしろこれからは積極的に“もったいない精神”を大切にしようと思う・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

たまにはフュージョンも良いですよね。
ロスにいた時に聴いたラジオのニューウェーブジャズを想い出させてくれます。
さわやかで軽やかで、とても聴きやすい音だと思います。
"Journey"   Fourplay

01-Fields Of Gold
02-Play Around It
03-From Day One
04-Journey
05-Rozil
06-Cool Train
07-Avalabop
08-The Firehouse Chill
09-Departure
10-147 4th St_

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

 

編集後記

台湾で足ツボマッサージをやってもらいました。タイでやってもらったときに比べて、かなり痛かったので、だいぶ身体が疲れているようです。
さわやかでゆったりとした三日連休でゆっくりしています。

iPadアプリ
Free Candle
スティーブジョブズ氏の死を悼んでろうそくを燈している人がいました。
iPad版、iPhone版のキャンドルがありました。いつ使おうかと考えています。


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Zakkaya Weekly No.804

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com