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NO.795               Ryo Onishi              8/7/2011  

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雑貨屋のひとり言

暦の上で立秋を過ぎました。まだまだ涼しくなりそうな気配はありませんが、これから少しずつでも秋に向かって行ってほしいものです。
先週は不安定な天気が続きました。局地的に雨が集中して降る現象が続きました。また大型の台風が近づいています。
ヨーロッパの金融不安をきっかけとして世界的な景気減速懸念が広がり、株が暴落し、金が高騰しています。円高問題も為替介入と金融緩和で一時80円まで円安になりましたが、 アメリカの国債格下げでまた円高になっています。一握りのお金の亡者によって、世界中が掻き回されているようにしか見えません。
不安定な気候、不安定な政治、経済に振り回されていますが、自身の健康にだけは気をつけて元気に暮らしていきましょう。≪R.O≫

 

トレーニング再開

【筆者注:今回は連載中の『サウスベイ経営セミナー15年を振りかえる』シリーズを中断させていただき、表題のテーマとさせていただきます】

手術による体力の衰えは如何ともし難く、そのうえ一日中全身が倦怠感にさいなまれ、特に脚を中心に下半身がけだるく、時々、夜も眠れないことがあります。そのぶん昼間は逆に睡眠不足でボーとするありさまで、意識しないと積極的に何かをしようという気にならないというのが、このところ私の正直な心境です。

しかし、いつまでも甘えた考えでは気力の点で病気に負けてしまうので、手術後100日を迎えるにあたり、手術前まで続けていたトレーニングを再開することにしました。以前、この欄にも書きましたが、10数年前から不規則生活の祟りか、血糖値、血圧、コレステロール値が高くなり、生活習慣病にかかってしまった私です。それ以後医師からのすすめで食餌療法に取り組むと同時に運動をすることにし、室内用トレッドミル(ルームランナー)を買い込み、以後十年余にわたって自宅にいるかぎり毎日一時間のトレーニングをすることにしていました。

手術前も、私にとって毎日のトレーニングは肉体的に厳しく、つらい一時間でしたが、でもスタート時の面倒臭さなどを乗り越え、嫌々でも無理して始めると、なぜか疲れと息切れによる苦痛が徐々に快感にかわったものでした。一時間のトレーニング日課が終了すると、シニア年齢の私のからだは汗にまみれ、ほぼ体力の限界を感じますが、精神的には目的を達成した快感に浸ったものです。

しかし、手術後再開した室内用ルームランナーによるトレーニングはさすがに厳しく、以前のようにはゆきません。連続一時間は体力的に無理であり、そこで無理のない範囲内で、10分でも15分でも良いから実行することにしました。そして、できれば途中休憩を入れて、なんとか累計で一時間を目指すことにしました。今後の体調をみながら一回の時間を長くするよう頑張りたいと思っています。今のところ、疲れと息切れによる苦痛ばかりでとても以前のように快感に変わってくれません。

しかし、「病は気から!」を標榜する手前、弱音を吐くわけにもゆかないので、覚悟を決め、わが身を器械に無理に押し上げています。いつの日かこの苦痛のトレーニングが楽しみと快感に変わることを信じて続けることにしたいと思います。
 河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

回転の皿に七つの海が載り

日本語が減ってニッポン語が増える

カタカナ音痴も知ったベクレル シーベルト

平成のバスに昭和が乗り遅れ

原爆碑の誓いに詫びることばかり


( ニュースやぶにらみ )

「賞味期限」
もう切れちゃうの −子供手当て

「辞めない海江田経産相」
一緒に頑張ろう −菅首相

「松田直樹選手死去」
もうひと花咲かせてほしかった −なでしこ


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(192)「三度(みたび)許すまじ原爆」

8月は、旧暦では“葉月(はづき)”と言う。落葉が始まる秋の訪れで、木の葉が落ちる“葉落月(はおちづき)”から“葉月”に変化した、と、ある歳時記に書かれており、何となく涼やかな季節の到来を感じさせる別称だが、現実には蝉時雨が一段と喧しくなり、全国各地の夏祭り、広島・長崎の原爆記念日、お盆(旧暦)、終戦記念日、夏の高校野球(今年は第93回)と、8月の日本列島はまだまだ暑くて熱い。

東北4大(夏)祭り――青森ねぶたまつり、秋田竿燈まつり、山形花笠まつり、仙台七夕まつりは、いずれも東日本大震災・福島原発事故を受けて一時、開催の是非が問われたらしいが『頑張れ東北、頑張れ日本』を合言葉に、どの祭りも復興への熱い思い(願い)を込めて開催を決定したという。賢明な判断だ。そもそも『祭り』というのは(一般的には)命の尊さ、生きる喜びを知り、先祖への崇拝、故人への鎮魂・慰霊、豊穣への祈りと感謝の心を神仏に捧げる行事であるから、未曾有の大災害によって命を落とされた多くの犠牲者の鎮魂と復旧・復興への熱き願いを今、この『祭り』に託す意欲とエネルギーは尊い。

さて、8月は日本人にとっては格別の感慨を持つ月、昔からの伝統的な夏季行事もさることながら、絶対に忘れてはいけないこと、そして永久に語り継がねばならないこと、それは『ヒロシマ』と『ナガサキ』だ。昨年の今頃、『余話』(141)で「被爆ピアノコンサート」(ヒロシマ)と『余話』(142)「ああ、長崎の鐘〜永井博士を想う」を続けて書いた。それぞれの一部(概要)を抜粋する。

「被爆ピアノ」―――
   【4歳からピアノ練習に励んだミサコは、女学校で担任から音楽学校進学を薦められていた。しかし、この時代はもうピアノどころではなかった。男たちは戦場へ、女たちも銃後の護り。17歳になったミサコは、女子挺身隊員として広島市内の兵器工場に勤務。昭和20年8月6日午前8時15分、突然、あの忌まわしい“ピカドン”(原子爆弾)。世界で初めての核兵器使用、史上最大の悲劇。大地がうねり、凄まじい爆音、激しい爆風。街中真っ赤な火だるま、ガラスの破片や瓦などが空を舞う。
一瞬にして14万人の命を奪い、街を焼け野原にした。ミサコの自宅は爆心から2キロ。ミサコは工場の瓦礫の山を必死で脱出、我が家へ走る。あちこちに黒焦げの死体、水を求める被爆者の断末魔の叫び、それはまさに地獄絵図。モルタル造りのミサコの家は残っていたが、ドアは吹っ飛び、天井は剥がれ惨憺たる有様、その中に、何とミサコのピアノは立っていた、無数のガラスの破片が突き刺さった姿で。これは奇跡というほかはない。広島市の調律師・矢川光則さんがこの奇跡の“被爆ピアノ”を修復し、全国コンサートを思い立ったのが2005年。そして昨年(2010年)6月、長野県信濃町・黒姫童話館で市川美穂さんの“被爆ピアノ”演奏、オペラ歌手・熊坂牧子さんの『アヴェマリア』が哀しく美しく黒姫山にこだました・・・】

「ああ、長崎の鐘〜永井博士を想う」―――
【8月9日午前11時02分(広島に次ぐ2番目の)原爆投下、爆心地からわずか700
   メートルの距離にあった長崎医大の診察室で永井 隆博士は被爆、右側頭動脈切断
   という重傷を負いながら、自分は頭に布を巻いただけで被爆者の救済にあたる。翌日(10日)やっと我が家に戻る。台所跡から骨片だけの状態になっていた妻(緑さん=洗礼名マリア)の遺骸を発見、その骨片を拾って屋敷内に埋葬。永井 隆博士の随筆『長崎の鐘』をモチーフにした歌謡曲『長崎の鐘』(サトーハチロー作詩、小関裕而作曲)の2番、 
♪召されて妻は天国へ 別れてひとり旅立ちぬ かたみに残るロザリオの 
鎖に白き 我が涙・・・
   が、悲しい。
丸坊主の中学1年生の少年が、大人のバンド(楽団)に混じって、顔が隠れるほど  
   の大きなアコーディオンを抱えて『長崎の鐘』を演奏している。昭和24年(1949年)   
   8月9日、『原爆を許すまじ 被爆者大会』の会場(長崎市公会堂)(実は、催しの  
   タイトルも会場もうろ覚えで定かではない)。ステージ下手(しもて)から晴れ着 
   姿の娘さんたちが1人ずつステージに上がる。8人程だったろうか、娘さんたちの顔  
   の全部、または半分が火傷(やけど)によるケロイド状、彼女たちはその顔を隠す
   ことなく、むしろ凛としてステージに立つ。会場のあちこちから啜り泣きが・・・ 
   ピアノ(バンドリーダー)もバイオリンもトランペットもクラリネットもギターも
  ドラムスも皆、泣いている。アコーディオンの少年も涙で楽譜がぼやけたが懸命に
弾いた。この時季、必ず蘇る翁の少年時代の、胸が痛む回想である。】

今号は、昨年の『余話』の引用で同じような内容になり、レギュラーの読者各位には申し訳ないが、この時季は、やはり『ヒロシマ』『ナガサキ』を語り継がねばならない。そして歌い続けなければならない『原爆許すまじ』(浅田石二作詞、木下航二作曲)。日本人なればこそ(世界に向けて)歌わなければならない歌。
♪ふるさとの街焼かれ 身よりの骨埋めし焼け土に 今は白き花咲く 
ああ許すまじ原爆を 三度(みたび)許すまじ原爆を 我らの街(地球上)に

更にまた8月は、国家のために散華した戦没者の霊を慰め感謝の誠を捧げる月、そして戦争の悲惨さ、空しさ、平和のありがたさ、命の尊さを考える月。特に今年の8月は東日本大震災で亡くなられた人たちの鎮魂の月。健全国家の再建、被災地の復旧・復興こそが戦没者や大震災犠牲者への最大の供養となろう・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

重慶出身のジャズシンガー、ベイ・シューのアルバム"Moonlight"を紹介します。
20歳で渡米した彼女はインディアナ大学でビジネス/会計学を学び、卒業後ニューヨークに移り、ジャズと出会い、有名なピアニスト、ボーカルのトレーナーから指導を受け、2006年にメジャーデビューしています。このアルバム"Moonlight"は彼女のサードアルバムで2007年にリリースされたものです。
ベイはアメリカの音楽文化を中国に伝え、若いアーティストたちに刺激を与えたいと考えているそうです。
彼女の語りかけるような特徴のある歌い方、ちょと低めのボイスが魅力的です。
アルバムの13曲目にはテレサテンの「月亮代表誰的心」のカバーが収録されています。

 "Moonlight" Bei Xu

01) Stardust (Standard)  
02) Blue Moon (Chinese Song / David Tao)  
03) Feel like Makin' Love (Roberta Flack)  
04) On a Slow boat to China (Standard)  
05) Don't Go to Strangers (Standard)  
06) Clair de Luna (Debussy)  
07) Strawberry Fields Forever (the Beatles)  
08) Crazy He Calls Me (Standard)  
09) All Alone (Original / Song: Nori Shiota, Lyric: Bei Xu)  
10) Girl Talk (Standard)  
11) Don't Let Me be Lonely Tonight (James Taylor)  
12) Bye Bye Blackbird (Standard)  
13) Moon Represments My Heart / 月亮代表我的心 (Chinese Song / テレサ・テン)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

 

編集後記

大阪のステーションシティに行きました。5月のオープンのときに行って以来、3カ月ぶりでした。木曜日にもかかわらず、ファッション・コスメ・フードが集まった"LUCUA"は若い人たちでいっぱいでした。サマーセールをやっているのと、夏休みが重なったからかもしれません。でも三越伊勢丹はオープンの時のにぎやかさはなく、ゆったりとしていました。大阪ステーションシティの出現で、これまで若い人に人気があった阪急梅田のショッピングセンターが苦戦しているようです。

≪iPad≫
iPadを購入して一年が経ちました。昨年の長い夏休みのはじめの日に大阪のヨドバシカメラで買ったのを覚えています。あの日からこのiPadを飽きることなく毎日使用しています。毎週このコーナーで紹介している豊富なアプリのお陰で次から次と面白いことが体験できるからかもしれません。一年経って、若干バッテリーの減りが早くなったかなと感じはありますが、特に支障なく使えています。
保証期間を延長できるアップルケアプランに加入しようと近所のソフトバンクのショップに行きました。確認してもらったら購入時に加入していることがわかり、ちょっと得した気分になりました。



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Zakkaya Weekly No.795

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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