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NO.676                Ryo Onishi              4/26/2009  

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雑貨屋のひとり言

天気の悪い週末ですが、もうゴールデンウイークに入った人もいるようですね。16日も長期連休になっているところもあるようですが、会社の都合で休まされているので、連休明けに会社に行ったら倒産していたという笑えないことにならないといいですが。休日の高速料金がETCを使えば1000円になる、これ自体は歓迎ですけど、売り上げの落ちた分は結局、国民の税金で賄うなんてちょっと考えさせられます。定額給付金の通知が来ました。これも個人的にはうれしいですが、すべて自分に跳ね返ってくるのですから喜んでいいのやら・・。≪R.O≫

 F.D.R メモ(8)

――― 前号よりの続き。以下の覚え(メモ)はすべて下記からの引用(または参照)であり、私自身がフランクリン・ルーズベルト(Franklin Delano Roosevelt、以後の記述では「F.D.R.」とします)を知るためのメモであることをお断りしておきます。―――

「ルーズベルト、ニューディールと第二次世界大戦」(新川健三郎著、清水新書)
「パクス・アメリカーナの光と影」(上杉 忍著、講談社現代新書)
「ルート66、アメリカ・マザーロードの歴史と旅」(東 理夫著、丸善ライブラリー)
「フランクリン・ルーズベルト」(T.V.番組、知ってるつもり)、その他、インターネットからの情報

〔〔\〕ニューディール批判と第二のニューディール
(1)左右からの政府批判
  政府の強力な指導の下で景気回復の兆しが見え始めると、実業家たちの中には、平常への復帰を求めるものが増え、政府の統制に抵抗しはじめた。デュポンやG.M.の重役、また保守的民主党員達は、1934年8月、反ニューディール的なアメリカ自由連盟を創設した。また、左からの政府批判も高まった。彼らの批判は次のようなものだった。

(a)ニューディール政策には労働者や消費者の声が反映されていない。
(b)全国産業復興法(NIRA) が設定した消費者価格は高すぎる。また、その協定は大企業に有利で、中小企業を圧迫している。
(c)農業調整法(AAA)によって、貧困国民を無視し、農産物や家畜が処分されるのは国民感情からして許しがたい。
(d)小作農が生産削減の見かえりとして保証金を得ても、地主が借金返済の名目でこれを取り上げてしまう。

(2)中央よりやや左へ
 こうした急進派と保守派の双方から批判と挑戦を受けたF.D.R.大統領は、これまでのニューディールの舵を新たにいずれの方向に取るかを決めなければならなかった。彼の選択肢は次の3つであった。
(a)これまで通りの方向で、対立し合う勢力と妥協しながら進む。
(b)一般大衆の支持を確保するため、急進派の政策案を可能な範囲で取り入れ、左傾化して行く。
(c)守派の要求を受け入れ、右傾化する。
 F.D.R.は、国民の広い層をニューディール支持に繋ぎとめるため、また、最高裁による NIRAおよび AAA違憲判決もあり、上記のうち( c)の道を選び、組織労働者や一般大衆の要求を可能な限り政策の中に取り入れながら、「中央よりやや左」の政策路線を選んだのであった。

(3)第二のニューディール
 1935年春から夏にかけて成立した一連の重要法案は「第二のニューディール」と呼ばれている。この時期、F.D.R.大統領は保守勢力を抑えて、大衆の福祉を確立する方向に積極的に動きはじめた。
 
1935年春から夏にかけて、大統領は5つの重要法案を含む多数の法案を議会に提案し、議会も熱心な法案審議でこたえ、ここに第2のニューディールの重要な改革政策がつぎつぎと生み出されていった。

≪緊急救済予算法≫:失業者のための大規模な公共事業の行政命令権を大統領に付与した。そこには、公共事業局(のちの事業促進局=WPA)が含まれ、WPAは 1943年に廃止されるまでに、850万人以上の失業者を雇った、これによって、高速道路を含む道路 65万マイル、公共建物 12万5千、公園8,000、さらに多数の橋、飛行場、その他の施設が建設された。(注:ルート66も 1938年に全面舗装が完了した)

その他の WPAの企画として、失業中の知識人、芸術家を動員した絵画、演劇、音楽、芸能、文芸、歴史などのプロジェクトも大々的に取り組まれた。
その中には、1920年代にアメリカの画家として認められていた、日本人画家、石垣栄太郎が、メキシコ人画家のオロスコ・シケイロスらの影響を受けて、壁画の製作に精力を傾けることが出来たのも WPAのおかげだった。残念なことに、彼の壁画は、対日戦の際に破壊され、今日では見ることは出来ない。

≪全国労働関係法(ワグナー法)≫:NIRAの違憲判決により、そこに盛りこまれていた労働者の権利を認める条項も無効になったが、ルーズベルトは労働条項だけをとりあげて立法化し、さらに資本側の不当労働行為を禁止する規定を付け加えて、組織労働者の支援に本格的に取り組む姿勢を示した。これはルーズベルト政府が、労使関係において、組織労働側についたことを示す画期的な出来事であった。そして、アメリカの労働運動は、このワグナー法のもとで、めざましい発展を遂げることになった。

≪社会保障法≫:不充分とは言え、老齢年金や失業保険制度が設けられ、アメリカで初めて社会保障 度が成立した。

≪銀行法、富裕税法≫

(4)1936年選挙とルーズベルト連合
 1936年大統領選挙でF.D.R.(民主党)は前回よりさらに 500万票多い 2,700万票(61%)を獲得し、文字通り圧勝した。
 この時を以って、これまで参政権を持っていた都市の黒人層が、それまで支持していたリンカーンの共和党と決別し、民主党支持へと転じた。また、組織された労働者階級も、民主党の有力な支持者として登場してきた。こうして、改革を求める諸階級、諸階層のゆるやかな連合である「ルーズベルト連合が形成された。
――― 以下次号に続く ――― 
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「」

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

偏差値の外で見上げる樹に育ち

マスコミに泡一つ浮き一つ消え

固い椅子ばかりだったと尾?骨

百薬の長も血圧には内緒

カテーテル今日も感謝の脈を打ち

( ニュースやぶにらみ )

「ゴールデンウイーク」
そのつまだな −憲法、みどり、こども

「世襲制限」
といわれてもねえ −歌舞伎役者

「過去最大の赤字」
株は恐い −野村證券

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

句会場(千駄木)周辺ぶらり散歩(23)
*夏目漱石旧居跡 ‐吾輩は猫〜の猫
 藪下の道をそのまま道なりに行くと根津神社の裏門に突き当たります。その手前日本医科大学の裏を右折すると、解剖坂と言われている石段の坂があり、その坂を上りつめて右折、すぐ左に夏目漱石の旧居跡があります。漱石が住まいする13年ほど前に、森鴎外も「千朶山房」と称して1年半ほど住んだ家でもあります。今は日本医科大学同窓会館が建っていて、川端康成の筆になる記念碑と、その隣の塀の上に「猫」の像があります。「吾輩は猫である」より『吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。−略− 吾輩は藁の上から急に笹原の中へ棄てられたのである。ようやくの思いで笹原を這い出すと向うに大きな池がある。吾輩は池の前に坐ってどうしたらよかろうと考えて見た。別にこれという分別も出ない。−略− そのうち池の上をさらさらと風が渡って日が暮れかかる。腹が非常に減って来た。泣きたくても声が出ない。仕方がない、何でもよいから食物のある所まであるこうと決心をしてそろりそろりと〜』この池は前々回の「藪下の道 B」で述べた「太田ヶ池」であろうと言われています。ここから苦沙彌先生(漱石)の家まで300メートルを、この捨て猫が必死に歩いたのでしょう。『 ようやくの事で何となく人間臭い所へ出た。ここへ這入ったら、どうにかなると思って竹垣の崩れた穴から、とある邸内にもぐり込んだ。縁は不思議なもので、もしこの竹垣が破れていなかったなら、吾輩はついに路傍に餓死したかも知れんのである』。
もしこの竹垣が破れていなくて、吾輩が邸内に入れなかったら、文豪夏目漱石は誕生しなかったかも知れんのである。
 

森田さんから

今週はお休みです。              

龍翁余話

龍翁余話(78)「漢字」

あちこちの博物館や記念館などを廻って、翁がもっとも関心を持ち注目するのは“書”である。筆字、ペン字などをじっと眺めているだけで筆者の“人となり”が見えてくる(気がする)。升目の原稿用紙に、それぞれクセのある筆運びで書きなぐった小説家の遺稿には、その人の、その時の息遣いすら感じられる。それだけでも、ある種の感動を覚える。
翁も、原稿や企画書などを書くのに、長い間、かなり頑固に升目の原稿用紙に執着した。手書きが好きだったし、一文字一文字に“思い”をかけることが出来た。その時の文字の乱れや整いに、己れの“鈍と鋭”を感じたものだ。ところが、ワープロやパソコン(の、容易な漢字変換機能)に頼るようになってからというもの、漢字や平仮名の美や情感を味わうことが少なくなって来た。それだけではなく、困ったことに、だんだんと漢字が書けなくなって来た。年齢のせい、と思いたくないから、パソコンに毒されている、と言い訳しているのだが、現在の翁の漢字レベルを確認するために一度“漢字能力検定”でも受けてみようかと思う・・・冗談です。

ひどい財団法人もあったものだ。公益法人として必要以上の利益を出してはならない財団法人が、こともあろうに数十億円とも数百億円とも言われる利益を上げたばかりか、関連(同族)企業に莫大な金を流したり、使途不明の不動産を購入したり、法人の金を私的に流用したり、の、やりたい放題・・・財団法人日本漢字能力検定協会・大久保理事長親子の“財団私物化”問題は世間を呆れさせ、怒らせた。同じ文部科学省の認可団体で、翁が創立時から関わりを持ち、今日もなお役員を務めている(生涯学習推進の)財団法人日本余暇文化振興会は、創立以来35年間、財政難もいとわず清く、正しく、地道に国民の生活文化向上に貢献しているが、当財団・佐野元生理事長の「教育とは人徳公徳の錬磨なり。錬金は卑賤の業なり」の精神の一片なりとも大久保親子に煎じて飲ませたいものだ。

「大久保(前)理事長は、伝統的日本文化を愛し、漢字の普及に貢献した」という声もあるが、今となってはその賛辞も空しい。「漢字普及という大義名分に隠れて金儲けをし、私利私欲に走って伝統的日本文化の精神を汚した」と翁は言いたいが、一つだけ(個人的に)評価したい実績がある。それは『今年の漢字』の定着である。『今年の漢字』とは、すでにご承知の通り、その年の、日本や世界の世相を反映させた漢字一字を公募の中から選定し、12月12日の“漢字の日”に発表する漢字のひと文字である。1995年に始まって以来、発表時には京都・清水寺の奥の院にて森 清範貫主により巨大な和紙に漢字一字が揮毫(きごう)される。第一生命のサラリーマン川柳、住友生命の創作4字熟語、自由国民社の新語・流行語大賞、東洋大学の現代学生百人一首と並んで、今では年末の恒例行事になっている。暇つぶしに歴代の『今年の漢字』を調べてみた。

1995年「震」――阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、金融機関の倒産など社会不安の拡大。1996年「食」――O157による集団食中毒、税金や福祉を“食い物”にした汚職事件、狂牛病の発生。1997年「倒」――山一證券など大型企業の相次ぐ倒産や銀行の破綻。
1998年「毒」――和歌山毒物カレー事件(犯人は先日、死刑が確定)、ダイオキシン、環境ホルモンなどの社会不安。1999年「末」――世紀末、東海村JCO臨海事故、翌年への“末広がり”の願い。2000年「金」――シドニーオリンピックで女子柔道・田村亮子、女子マラソン・高橋尚子らが金メダル獲得、金大中、金正日の南北朝鮮首脳の初会談、長寿姉妹の姉・成田きんさん死去。2001年「戦」――アメリカ同時多発テロ事件による対テロ戦争開始、アメリカのアフガン侵攻。2002年「帰」――北朝鮮に拉致されていた被害者の3家族が帰国、バブル崩壊後の日本経済が回復、歌のリバイバル盛ん。2003年「虎」――
イラク戦争勃発、“虎の尾を踏む”ような自衛隊イラク派遣、阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝。2004年「災」――新潟中越地震、台風23号で多大な被害、美浜発電所事故、三菱自動車リコール隠し。2005年「愛」――愛・地球博、紀宮清子内親王、黒田慶樹さんご結婚、卓球の福原愛が“愛ちゃん”の愛称で活躍、親が子を、子が親を殺す“愛の無い事件”が多発。2006年「命」――悠仁親王ご誕生、小中学生の自殺多発、北朝鮮の
核実験、臓器移植事件、医師不足問題など命の不安。2007年「偽」――食品表示偽装問題、年金問題、防衛省の汚職問題、テレビ番組の捏造問題。2008年「変」――首相交代劇、オバマ(次期)米大統領の“チェンジ”、株価暴落や円高・ドル安の経済の変、食の安全性に対する意識の変化など・・・

それでは、2009年の『今年の漢字』は何になるだろうか?まだ気が早いが『今年の漢字』発起人である“漢検協”への戒め、国家・国民を置き去りにする政治家への戒め、自社利・自社欲に走る財界人への戒め、人徳・公徳教育を忘れている教育者への戒め、ミス・リードするマスコミ界への戒め、誤魔化し、騙す悪徳商法(商人)への戒め、人命尊重・国際規範を知らない北朝鮮への戒め、“力“でゴリ押しする傲慢な米国への戒め、人類の平和と繁栄を脅かすテロリストたちへの戒め・・・数え上げればキリがないが、今、翁の頭に咄嗟に浮かぶ漢字は『戒』の一字。『戒』(いましめ)は『改』(新しく改善する)を呼び、『快』(心地よさ、さわやかさ)を生む。また自戒、警戒は私的・公的危機管理の源でもある。

漢字の持つ意味が、これほどまでに深く哲学(世の中や人間の知恵・原理を探求する学問)的であるか『今年の漢字』はそのことを我々に思い知らせていると思うのだが、肝心の発起人である“漢検協”があのザマでは、その高邁なコンセプトも遠のいてしまう気がして残念だ。さて、翁は『今年の漢字』は『戒』を提言した。だが世間や他人に『戒』を求める前に「先ず隗(かい)より始めよ」と自戒する・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

友人が貸してくれたCDアルバムが100枚近くになりました。ほとんど洋楽ポップです。その友人は私が好みそうなアルバムを選んでくれているのです。うれしいことです。時々、これがあの歌手の歌なのと思うようなギャップを感じるアルバムもあります。そのひとつがこれです。
先日ご紹介したNatasha ThomasでアルバムはPlaying With Fineです。
路線を変更したのでしょうか?
イメージがずいぶん違うので驚きました。

“Playing With Fine” Natasha Thomas

1.OVER[4:05]
2.REAL feat.Mr.Freeman(Album Version)[3:45]
3.PLAYIN' WITH FIRE feat.Andy Love[3:17]
4.STATE OF MIND[4:06]
5.CURIOUS feat.Tripple C[3:21]
6.SECRET[3:43]
7.SKIN DEEP(Radio Version)[3:31]
8.IRRESISTIBLE[3:37]
9.I DON'T NEED YOU TO[3:46]
10.WHAT UP feat.Maximum[3:23]
11.TOUCHED ANOTHER GIRL[3:57]
12.SHOULDA NEVA[3:31]
13.CHASING LOVE[4:23]
14.STOP[4:07]
15.SHOW ME WHAT YOU GOT feat.Garoo[3:46]
16.YOUR LOVE CARRIES ME[3:33]
17.SKIN DEEP(R&B Version)<bonus track>[3:42]
18.IRRESISTIBLE(DJ KAORI DIRTY SOUTH REMIX)<bonus track>[4:16]
《R.O.》

編集後記

先日携帯が壊れて本体のメモリーがなくなってしまいました。日頃からバックアップしておくことが大切ですね。
携帯に入れているアドレスやその他、メモリー情報をPCにバックアップできるので、フリーソフトをダウンロードして早速やっています。
雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.676

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com