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NO.632                Ryo Onishi              6/22/2008  

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雑貨屋のひとり言

 外国資本の某大型量販店で購入した商品(カンヅメ)に問題がありました。驚くことに中身が腐っていたのです。レシートがなかったのでどう言うだろうかと考えながら電話してみました。長いこと待たされたあと(呼び出し音があるけど出てこない)、ようやく出てきました。状況を説明したのですが要領の悪い対応で、頭にきてマネージャーを出してくれと言いました。数分後にマネージャーからの電話があり、状況説明の一時間後、自宅まで問題のカンヅメを回収にきましたが、トータルではすっきりした感動できるような対応ではないと感じています。この会社は今、調子がいいみたいですが、社員の危機意識が薄く、対応教育ももうひとつのように思います。大きな問題が起こらないよう願っています。(R.O.)

急 が ば まわ れ

 私はほぼ3週間、日本へ行っており、ようやくロサンゼルスへ戻ってきました。戻って早々のため、留守中の諸整理があり、まだ日本の感想他をまとめていませんが、また、改めて日本旅行のまとめを含めたいと思っていますが、今回も以前、このZakkaya Weekly に私のペンネーム(羅府の庄助)で書いたものゝコピーです。再登場をご容赦ください。

ある場所へ行きたい場合、そこへ向かって最短道路を一直線に進むのが最も早く到達できる筈ですが、時と場合によってはまわり道でも安全・確実な道順で進む方が結果的には早かったと言うことは、世の中にはあるものです。

 「急がばまわれ」という諺(ことわざ)の通りです。これも一種の「逆転の発想」と言えるかも知れません。

 「諺・格言」の類(たぐい)にはこの種のものが結構あることに気が付きます。例えば、「安物買いの銭(ぜに)失ない」、「損して得とれ」、「負けるが勝ち」、「タダほど高いものはない」、などなどです。

 と言うことは、この種の「逆転の発想」は私達の日常生活の中に「当然の発想」として根付いていることになります。

 「人間万事塞翁が馬」(*注)なんて言うのも、見方によってはこれも「逆転の発想」の側面を持っていると言えるかもしれません。

 以前、敬老の日特集の新聞に、「アイドルの歌を覚えて得意がり」という川柳を見つけ、私のことを言われたかと一瞬ドキッとしましたが、オジンが若者の歌を歌ってもこれは「異常」でも「逆転」でもありませんので、念の為。

 (*注):人間万事塞翁が馬:〔塞翁という老人の持ち馬がにげ、それがもとで わざわいと幸福が たがいちがいに続いたという、中国の故事から〕人間世界の幸不幸や運命の定まらないこと【三省堂、国語辞典】
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「」

 

川柳(東京・成近)

全日本川柳大会で3位、川柳大賞を受賞されました。
↓に出ています。
http://www.nissenkyou.or.jp/record/32fukuoka.html


( 川 柳 )

一睡の夢が木の葉の札に舞い

他人事と明日の我が身が言っている

同じ雲眺め楽観 悲観論

余命表にも神様のあみだ籤

生きる死ぬだけに心の百羅漢

( ニュースやぶにらみ )

「閉会」
ねじれた腰を伸ばしてる −国会議事堂

「原油高で一斉休業」
手足を伸ばして泳いでます −イカ

「ガス田開発で合意」
少しガス抜きができた −日中関係

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

 

森田さんから

                                     

龍翁余話

龍翁余話(36)「秩父路」

ある日、さいたま市・浦和在住の親友・Cさんから「奥秩父へドライブに行きませんか」の誘いがあった。「目的地は三峰神社、途中、平林寺や長瀞(ながとろ)の渓流、帰りは小川町の“二葉”で食事しましょう」と言われたが、翁、いずこも知らない所ばかり。いや、長瀞には学生の頃、一度行ったことはある。が、渓流の上の方に赤い鉄橋があった、という微かな記憶だけ。うん、『秩父路』は魅力的だ。ましてや神社仏閣好きの翁、Cさんのお誘いを断る訳はない。たまたまロスアンゼルスから来日中の、Cさんの友人・Kさんも同行するとのこと、勿論、翁もKさんのことはよく知っている。詳しくは後で述べることにして、秩父路のドライブは、さらに楽しくなりそうだ。6月10日午前10時、JR浦和駅東口での待ち合わせとなった。

10日の朝、浦和へ向かう途中(9時頃)、秋葉原で途中下車し“無差別殺傷事件”の現場に行き臨時に設けられた献花台の前で犠牲者たちの冥福を祈った。(そのことは前号の龍翁余話(35)「秋葉原無差別殺傷事件」で書いたので、ここでは割愛する。)埼玉など近県は、車で出かけることが多い翁、JR浦和駅は初めてだ。秋葉原駅から浦和駅まで3〜40分とみて再び京浜東北線に乗り込んだ。しばらくは献花台周辺の悲しい場景が頭から離れなかった。赤羽(この辺から先は初めて)を過ぎる頃から電車のドアの上に掲示されている駅名とニラメッコ。読み、が当たって10時少し前に到着。東口には、ロスのKさんが先着。Kさんは毎年この時期に来日(帰国)、その度にCさんと一緒にお会いする。今年で5回目。翁とほぼ同年輩だが、すこぶるお元気。1年ぶりの挨拶を交わしている間に、Cさんの車がやって来た。さあ、いよいよ「秩父路」へ。

最初の目的地『平林寺』に着くまで、お二人をご紹介しよう。Cさんこと中條さんは、以前、某医薬・医療関連のアメリカ法人社長を務めた人、Kさんこと河合さんは、元・某情報関連機器・精密機器関連のアメリカ法人副社長を務めた人。お二人はアメリカ時代に知り合った友人同士。中條さんは数年前に帰国して本社勤務の後、昨年定年を迎えた。河合さんは10年前、アメリカで定年退職し、そのままロスを永住の地とした。中條さんと翁との関係は、彼が帰国後間もない頃、ある友人の紹介でゴルフをしたのが始まり。以来、一本気で律儀な彼の性格が好きで親交が続いている。彼もまた「龍翁さんのような我が侭な人は見たことがない」と言いながら、何かと世話をやいてくれる。出会って間もない頃、某大学病院のドクターを紹介してくれた。それまで気付かなかった胆嚢炎の発見(胆石と胆嚢全摘)をはじめ総合(定期)検診のお蔭で元気で“我が侭人生”が送れている。感謝である。(龍翁余話にも数回書いたが)釣りの醍醐味も教えてくれた。人脈の広いのも彼の律儀、面倒見の良さが所以(ゆえん)だろう。昨年暮れ、自転車で東海道五十三次を走破した。大学時代、レスリングで鍛えた強靭な体力の持ち主だ。
一方、河合さんは現在、海の外(米国)から日本を眺め、ロスの日本人社会で講演や執筆、
ボランティア活動をしておられる。翁、1年前からエッセー集団“Zakkaya Weekly”に加えてもらっているが、そのメンバーの大先輩が河合さんだ。楽しいロス情報は勿論のこと、日本の政治・経済・文化(風潮)に対するユニークな論評にも定評がある。翁が以前(テレビ番組取材で)度々渡米していた頃、ロスではホテルニューオータニ(今は経営が替わり、ホテル名も変わったそうだ)を定宿にしていた。当時、同ホテルの渉外アドバイザーをしていた元女優の杉 葉子さんをインタビューした(1986年)話に至った時、河合さんが言った「ああ、杉さんなら、私は長年お付き合いをしています。私は彼女のパソコンの師匠ですから」に驚いた。河合さんと杉さんとの数々のエピソードが面白かったが、それはオフレコ。やがて車は『平林寺』に到着。

『平林寺』は、由緒によると今から約600年前、岩槻(埼玉県)城主・太田道真(道灌の父)が創建。江戸前期、初代川越城主・松平伊豆守信綱(徳川3代将軍・家光時代の老中)によって現在の埼玉県新座市野火止(のびどめ)の地に移された。野火止(用水)とは、生活用水を確保するため、玉川上水から分水して現在の平林寺を経て志木市の新河岸川に至る全長25キロの用水路のこと。寺域一帯は野火止塚や松平一族の墓所などの文化財、
天然記念物の雑木林など、武蔵野の面影を色濃く残している。境内散策の途中“島原の乱・
供養塔“があったが、この寺との関わり、いずれ調べてみなければ・・・

長瀞を通過、正丸トンネルを抜けると道は横瀬川(渓谷)と併走する。毎年12月の始めに行なわれる”秩父の夜祭“でお馴染みの秩父神社から先はかなりの登りになる。標高1100メートルの『三峰神社』に到着したのは夕方の4時を回っていた。日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が父君である第12代・景行(けいこう)天皇の命を受けて東国に赴いた時、秩父の山川の美しさに魅かれ、国づくりの二神・イザナギノミコト、イザナミノミコトを祀るため、この地にお宮を造営、その後、景行天皇が東国を巡幸された時、お宮の東方にそびえる雲取山、白岩山、妙法嶽の三つの峰が連なることから”三峰山“と名付けられ、お宮には『三峰宮』の称号を賜った、と由緒にある。夕刻の霊山には神気が漂い、礼拝には一段と神妙さが加わった。正門横にある茶店の”カボチャ饅頭“のうまかったこと。

題名の「秩父路」から、紀行文を期待された読者もおられたと思うが、紙面の都合上、概要説明だけで終わったことをお詫びする。しかし友人二人との秩父路は、翁にとって秩父連山以上の繋がりと深まりを感じさせてくれるドライブであった。締めくくりは創業260年、山岡鉄舟ゆかりの割烹『二葉』(小川町)の“忠七めし”。これには鉄舟が極めた三道(剣・禅・書)の奥義が込められているという。ご飯の中央に薬味のさらし葱、わさび、柚子をのせ、上から熱湯をかけて食べるお茶漬けだが、これがまた格別の味。運転とガイドでご苦労をおかけした中條さんに感謝しつつ、っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズの魅力−今週のお奨めジャズ

一週間があっという間にくるので、次はどんなジャズを紹介しようかと思いながら、毎日ジャズを聴いています。紹介する基準は、自分で聴いてみて好きになった、気に入った曲が中心になりますが、これはちょっと珍しいと思うものも対象になります。ただPCのしょぼい音で聴く場合と、雰囲気のある部屋でいいオーディオで聞く場合ではまったく違った曲に聴こえるのも事実ですし、生で聴いたらぜんぜん違った印象になる可能性もあります。まっ、これも楽しみかた次第ですね。いやージャズって楽しいですね!
今回はクラリネットのジャズで谷口英治のBrand-new Swingです。
クラリネット奏者としては珍しいJポップのアーティストとの共演も多く、これまでにポルノグラフィティ,山崎まさよし,aiko,ゆず,モーニング娘。,安倍なつみ等のレコーディングやTV収録に参加しているようです。

Eiji Taniguchi

1.Seven Come Eleven
2.The Grabtown Grapple
3.Lyric
4.Slipped Disc
5.Undecided
6.Blue And Sentimental
7.Robbin's Nest
8.Pick Yourself Up
9.Frenesi
10.Midnight Sun
11.A Smooth One(全11曲)
谷口英治(clarinet)
藤井 寛(vibraphone),西村俊哉(guitar)小野照彦(bass),山下暢彦(drums)

<R.O.>

編集後記

久しぶりにガソリンスタンドで満タンにしました。すごく高くなったと実感しました。
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Zakkaya Weekly No.631

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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