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NO.584                Ryo Onishi              7/22/2007   

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雑貨屋のひとり言

台風が過ぎたと思ったら、新潟県中越沖地震が発生しました。前回の地震からそんなに日が経っていないので、地元の方はショックだと思います。でも同時に日本は安全なところなどどこにもないのだと思い知らされました。神戸も同じで、気を引き締めておかないといつくるかわかりません。

宮里藍選手がマッチプレーゴルフで3回戦まで勝ち進んでいますね。このままの勢いで優勝してもらいたいものです。

(R.O.)

海 外 か ら の 一 票

  私は月一度、日本の長野県・信越放送(SBC)ラジオ番組「ワールド・トゥデイ」に電話による生出演をしています。7月26日(日本時間)に語る予定草稿案を以下に記します。

日本の参議院議員選挙の投票日が7月29日に決定しましたね。日本の皆さんは私たちのような「日本から海外に出ている日本人(在外邦人)」は日本の国政選挙への投票についてどうなっているかご存知ですか? ――― 今日はこのことについてちょっとご説明させていただこうと思います。

 実は今回実施される参議院議員選挙は私たち在外邦人にとって、たいへん意義のある歴史的選挙になるのです。なぜなら、今月末の参議院議員選挙からようやく私たち在外邦人が過去14年にわたって取り組んできた「海外在住日本人の投票制度」の中で、日本にいる皆さんとほゞ同様に投票出来るようになったからです。

 実は以前、一昨年(2005年)9月のこの「ワールド・トゥデイ」の時間で話をさせていただいたのですが、海外に滞在する私のような日本人は、日本人でありながら、7年前の2000年までは日本の国政選挙にまったく投票できなかったのです。世界の先進諸国の中で、外国に行っているからという理由だけで選挙に参加させない国は日本ぐらいでした。

日本国憲法では、はっきりと「国民固有の権利」として明記されている国政選挙への投票する権利であり、私も昔、学校でそう教わったのでしたが、ところが、実際は選挙について規定している「公職選挙法」という法律が海外に住む日本人の投票のことを規定してくれていなかったので、日本国外の日本人は選挙で投票したくてもさせてもらえなかったのです。

《在外投票実現の歴史》
そこで今から14年前(1993年12月)私たちロサンゼルスに住む有志仲間で「海外在住者の投票制度実現をめざす会」を発足させました。これは決して政治活動ということではなく、あくまで「日本国憲法で認められている国民の参政権」を実際に行使させて欲しいという人権運動としてスタートさせたのです。

私たちはこの運動を通じて、署名運動、政府・国会への請願、日本弁護士連合会へ人権救済申し立て、裁判所への違憲訴訟、などを行い、またその後世界各国の有志との連携でワールドワイドなネットワークもつくり活動しました。その結果、運動開始から5年後の1998年4月に公職選挙法改正案が衆参両院で可決成立しました。そして私たち海外在留日本人も2000年6月の衆議院選挙から投票出来るようになりました。

《違憲訴訟と最高裁判決について》
ところが、この時認められたのは衆参両院選挙ともに比例区のみであり、まだ選挙区選挙への投票は認められませんでした。

これではまだ憲法で認められた国民平等な参政権に違反する状態であり、私たちはこの違憲(憲法違反)状態をただすため原告団を結成し裁判所へ違憲を訴えることにしたのです。
   
そして一昨年9月、最高裁判所大法廷は私たち原告団(13名)の訴えを全面的に認める判決を下し、それにもとづき日本の国会も公職選挙法を改正し、そしてその改正公職選挙法による初めての選挙が今度の参議院議員選挙となるわけなのです。

《海外に住む日本人の現況と米国の在外投票制度》
米国をはじめ、海外各国に在留する日本国籍を有する海外有権者は86万人を超えると言われています。
米国では国外のアメリカ人どころか、スペース・シャトルや宇宙船の乗組員も宇宙から大統領選挙などに一票を投じるシステムが出来ており、実際に実行されています。

《政党討論会の開催》
 今回の参議院議員選挙にあたり、私もメンバーの一員である「海外有権者ネットワークLA」は日本から各政党の代表者を招き、当地ロサンゼルスで「ロサンゼルス政党討論会 '07」を7月7日に開催しました。

日本から自民党、公明党、民主党、共産党の4つの政党が代表者をこちらへ派遣してくれ、200名を超える聴衆の前で各党の政見の発表と活発な意見交換をすることが出来ました。またこの催しは SKYPEを経由して東京、ニューヨーク、シドニーにも同時中継されました。

この討論会へ出席してくれた各政党代表者は皆さん政治家としては若手の人たちであり、明日の日本を背負う気概が私たちによく伝わってきました。主義・主張や党派を超えて彼らにエールを送りたく感じました。

 今回の催しは日本以外の海外ではじめての政党討論会であり、参議院選公示直前の超多忙な政治期間にもかかわらず、日本から主要政党の多くがこの催しのために代表者を送り込んでくるということは、各政党が我々海外在住日本人の存在を重視している証といえましょう。

我々としてもこれら政党の代表が当地ロサンゼルスまで足を運んでくれることに心から敬意を表したいと思っています。

討論会の時、私はタイマー担当で、聴衆席の最前列・中央に座り、ストップウオッチとチャイム、さらに「30秒前」というプラカード(といっても、実は団扇を利用した私の自作のもの)を用意して論者の持ち時間を管理する役をしました。

でも、さすが政治家の皆さんは持ち時間内に話をまとめる術にたけ、そんなところでも感心しました。

 海外に滞在する私たち日本人が「草の根運動」で日本の法律まで変え投票しようとしています。日本の皆さんも必ず投票には行きましょう。
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り言「 人のふりみて・・・」

自分が幼い頃、今は亡き父は「自分がして欲しいことを、人にもしてあげなさい」、今も健在の母は「自分がされていやなことは、人にもしないように」と言っていた。学友や町の人たちに、親切にされて嬉しかったことや、逆に意地悪なことやルール違反、危ないことをされて不愉快だったことを帰宅して話した時に言われたことだ。言葉は違うが、両親ともに「人のふり観て、我がふり直せ」と教えたのだと思う。通勤時、この言葉を自分に言い聞かせならが、地下鉄の階段を登ることが多い今日この頃だ。

雨の雫が垂れる傘を前後に振りながら地下鉄の階段を下る人がいる。後ろに人がいますってばぁっと言いたくなる。危うく目を突き刺されそうになる。危ない、危ない。傘は自分の身と並べて縦に持とう。自動改札機のすぐ前に来て、ごそごそとチケットやパスカードを探したり取り出したりする人がいる。そんな人は決まって、自動改札機を通過したその出口で、チケットやパスカードをしまおうとする。おいおい、後ろには人がいて、将棋倒しになっちゃうってばぁ。改札口前後では立ち止まらず、改札口前で準備、出たら後方者の妨げにならないように一歩横にずれて立つ。街道や横断歩道で、携帯メールを見ながら、あるいは、打ちながら歩く人がいる。そんな人は、前後左右の歩行者のペースを無視し、ゆっくり、ヨタヨタと歩くばかりではなく突然止まったりもする。さっさと歩けないばかりか、前からメール使用人がぶつかってくる始末、ここは公道だってぇの。これも一歩横にずれて立って処理をしてくれれば、周りの迷惑にもならないのにね。公共の乗り物で移動中、ガンガン聞こえる音楽、向かいの席に座わった人のイヤホンから漏れる音楽、うるさい、ここは貴方の部屋じゃないってぇの。もう少しボリュームを下げてくださると、貴方の耳にも私の耳にも優しいのだけど。公園デビューの母子軍団、電車で移動もいいけれど、シルバーシートは幼児が占領、大きな声で歌ったりハシャいだり、ママさん連中はこどもが呼んでも暴れても気付かないほど、おしゃべりに夢中。ここは保育・幼稚園じゃないってば。公共の乗り物での過ごし方、こんな時こそ教えるチャンスでは。火のついたタバコを吸いながら大手を振って歩いているおじさんもお姉さんも、後ろを歩いているこどもの顔にあたっちゃうってば、歩きタバコは危険がいっぱい。

ところで、こんな不満不服を書くと、自分が人の欠点ばかりを見ているようで空しくなる。じゃあ、自分はどうなのか。傘は自分の足に並べて縦に持つようにしているのだけど、地下鉄のホームで電車を待っていると、ついゴルフの構えをしたり、ちょっとだけならいいかなと振ってみたりする。ふと隣をみると、隣のおっちゃんも(お兄ちゃん)も同じスタイル、まるで鏡みたいだと噴出してしまう。バッグからチケットやパスカードは左手に持って電車を降りるから自動改札口で鞄をごそごそはしない。でも余り慌てて通過するので、時々ストッパーでお腹を叩かれたりする。もっと悪いのは、慌てて出した切符が弾かれて、窓口の係員に聞くと、「お客さん、これはテレフォンカードです」と、何年も使ったことのないカードが意地悪をしでかして、私は赤面。公道での携帯電話使用、これはしない。でも、会社の近く、道から外れた路地でメールを見ていたら、それを会社の同僚に目撃され、それがたまたま変なお店の前だったらしく、チョットチョットと声をかけられ、話題になった。こんなことを書くと、人のふり観て我がふり直すことは、なんでも振り出しに戻される双六(すごろく)みたいな気分になる。

さて、私の大好きな役者に、大滝秀治がいる。今から30年ほど前に彼が言った言葉を読んだことがあるが、今も私は忘れない。「人のアラが見える時、人の失敗が気になる時、ああ自分は疲れているなと思うことにしている。そして、休暇を取ることにしている」と。私たちの社会には、色々な人がいる。一般人の常識やエチケットやルールが通用しないことも多い。また、会社では同じ価値観やビジネスプロセス理解だと信じていても、人間だからミスもすれば勘違いも多い。そんな中で、最近自分が教えられた言葉がある。「物事はなるようにしかならない」だ。いつも東洋哲学を軸に脳をポジティブ思考に働かしている方、大切なクライアントのプロジェクトチームの一人、半年後には定年を迎える先輩だ。いつも人のふり観て我がふり直す毎日、できればマイナスを照らし合わせるのではなく、こんな人たちを見てわが身を諭す自分の余裕が欲しいと思う今日この頃だ。人のことは見える、でも自分のことは自分ではよく見えないものだから・・・っと、呟く、さくらの独り言。

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

 酒飲んでする上げ底の自己主張

振る尻尾幾つも持って尖る鼻

ブラックジョークを六法が持て余す

末席の動議まさかが孤立する

訥弁の語尾が秘めてる不退転


( ニュースやぶにらみ )

「ヨシッ!」
ジャイアンツ首位陥落 −民主党
終って見れば朝青龍  −自民党

(もし琴光喜が優勝したら作り変えます)

「7月29日」
震度がいくつになるか −永田町

「原発、ずさん対応続々」
あんたもやるねえ −社会保険庁

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

 

森田さんから

           

龍翁余話

 

ジャズの魅力−今週のお奨めジャズ

先日、名前だけご紹介した大阪通天閣のすぐ近くにある澤野工房に先週行ってきました。そこは地下鉄堺筋線の恵美須町駅の3番出口を出たすぐのところにありました。(写真)下駄屋さんなのですが一角にジャズCDが置かれ、やさしいご主人が迎えてくれました。そこには私が今、はまっているヨーロピアンのピアノジャズCDがいっぱい揃っています。ワクワクしながら数曲聴かせていただきました。モニターのスピーカーは我が富士通テン”ECLIPSE”のタイムドメインスピーカーでした。すばらしい曲ばかりで、全部購入したかったのですが、二枚だけ購入しました。
今週はそのうちの一枚をご紹介します。
フランスのアーティスト"Serge Delaite Trio"の"Lookin' Up"です。
とても素敵な音を紡ぎだすピアニストです。暖かい音を聴かせてくれます。
文句なく聴ける曲だと思います。澤野工房のレーベルはいろんなところでも販売されていますが、通信販売でも買えます。
http://www.jazz-sawano.com/index.html

1.Lookin' Up
2.Tin Tin Deo
3.Interface
4.Eclypso
5.Ballade Irlandaise
6.Lady Be Good
7.Sea Changes
8.Cubano Chant
9.Central Park West
10.MacCoy
11.Come Sunday
12.Sea Changes(Another Version)

<R.O.>

編集後記

子供たちは夏休みに入り、にぎやかな蝉の声が聞こえ始めました。ところで梅雨は明けたのでしょうか?
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Zakkaya Weekly No.584

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com