zakkaya weekly
 

No.445          Ryo Onishi               11/21/2004   

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雑貨屋のひとり言

 先週の金曜日、第五回関西加州会がホテルニューオータニ大阪で開催されました。今回は18名の集いでしたが、関西加州会をもっと盛り立てていこうという議論?がありました。何かの縁でアメリカ、それもカリフォルニアに滞在していた皆さんが大阪で出会う、たいへんすばらしいことだとあらためて思いました。南カリフォルニア、サウスベイを中心としたネットワークを創る目的で生まれた「雑貨屋」ですので、関西加州会の発展に寄与できたらと考えています。幹事の田渕さん、メンバーのみなさんと相談していきたいと思います。すばらしい会場と、サービスをご提供していただいたニューオータニ大阪の川野様にお礼申し上げます。(R.O.)

カリフォルニア州知事の訪日

映画『ターミネーター』シリーズなどで日本でも有名な映画俳優“シュワちゃん(アーノルド・シュワルツェネッガー氏)”が昨年10月に米国カリフォルニア州知事に当選し、一年が過ぎました。そのシュワルツェネッガー氏が知事として、11月10日から4日間日本を訪問しました。
 
日本滞在中はや日本の政財界トップと会談しただけでなく、トヨタ自動車、ソニーを訪問したり、カリフォルニア州の観光地や農産物を紹介するイベントに参加するなど、政治家シュワルツェネッガーとして精力的に日程をこなし、日本とカリフォルニア州との間の親善、貿易促進、観光客誘致などがで大いに成果をあげたようです。

現在、カリフォルニア州は膨大な財政赤字を抱え厳しい状況下にあります。シュワルツェネッガー氏が前知事のリコール成立にともない、昨年知事選に立候補・当選したのも州の財政立て直しを期待されてのことです。

彼は就任後の一年間、知事として積極的に動き、州民からは比較的高い評価を得ています。民主党の強力な地盤であるカリフォルニア州(今回の大統領選挙でも民主党が勝利しました)でありながら共和党に所属するシュワルツェネッガー知事ですが、今のところ州民からの評価は高く、財政再建をはじめとする諸施策が着々と成果を出し始めており、彼の持つ「底力」が、地元で改めて見直されています。

現に、今回の大統領選挙と同時に実施された『カリフォルニア州住民提案に対する賛否投票』でもシュワルツェネッガー知事が賛否の意思表明をした10件について、9件までが知事の意思表明通りになりました。(知事が9勝1敗)

中でも「三振即アウト法に関する住民提案」は、10月の世論調査段階では賛成意見が大勢で成立間違いなしと言われていたのに、投票日の直前シュワルツェネッガー知事が反対を表明、その結果、反対53%、賛成47%で逆転し、否決されたほどです。

【注】「三振即アウト法」とは先週のこの欄(「カリフォルニア住民提案投票」)でご説明した通りで、州内の犯罪抑制のため1994年に施行されたものです。これは犯罪に対し厳罰で臨もうとする法律です。それを今回、もう少し緩やかなものに改めようとする提案が出されたのですが、知事が「犯罪抑制の効果がなくなる」と反対を表明し結果、提案は否決されました。 

今回の大統領選挙でもブッシュ候補(共和党)を積極的に応援・貢献し、再選を果たしたブッシュ大統領に大きな“貸し”を作ったとさえ言われています。

おかげで彼はケネディ家(民主党)出身の奥さんのご機嫌を損じてしまったようで、ある政治討論会の席上、「あなたは共和党のブッシュ候補を応援していたけれど、奥さんはに反対されなかったのですか?」との質問に対し、シュワルツェネッガー氏は、「Well, there was no sex for 14 days.(14日間も妻とのセックスがありませんでした)」と告白し、会場の爆笑を誘った話は有名です。

それだけにブッシュ大統領にも影響力を行使できるシュワルツェネッガー知事としてカリフォルニア州民の期待は大きいものがあるようです。

ハリウッド映画俳優から政治の世界に入った先輩としては、今春亡くなった故ロナルド・レーガン氏(カリフォルニア州知事、合衆国第40代大統領)がいますが、もしかしたら“シュワちゃん”もレーガン氏と同じ道(アメリカ合衆国大統領)を考えているのかもしれません。

尤も現行の合衆国憲法では、大統領は米国生まれの市民に限られているため(合衆国憲法第二条)、オーストリア生まれの彼は大統領にはなれませんが、しかしこの障害を取り除くための憲法改正案も連邦議会で審議がはじまっており、将来、シュワルツェネッガー大統領が誕生する可能性はゼロではありません。

大統領への道はともかくとして、州知事になる前には既に20回以上も訪日して、日本に知人の多い“シュワちゃん”(シュワルツェネッガー知事)が日本とカリフォルニア州とのより緊密な親善・交流促進のため、大いに頑張って欲しいと願っています。
                                                               河合将介( skawai@earthlink.net )

さくらの独り言「だろ・かも」

最近、とみに地震が脳裡をかすめるようになって来た。40人の死者、3兆円に及ぶ被害(いずれも11月17日現在)をこうむった新潟県中越地震の余震(連続報道)が、私の“地震意識”の高まりを助長しているのかもしれない。通勤時の地下鉄、オフィス、スーパー、そして自宅でと、「今、もし地震が来たら」を考える。とりわけ40階建高層マンションの我が家(我が家は21階)は、震度1〜2度でもけっこうな揺れを体感するため、いやでも“地震意識“が増幅する。様々な警告(報道)を目にするごとに高まる私の”地震意識“(警戒心)は、いざという時の咄嗟の避難行動を導き出してくれるだろうと、自己評価している。それは、避難を要する災害からの避難行動のみならず、生活、健康、仕事、経営などの多面に渡る人生の、トータル・リスク・マネジメントにつながるものかもしれない。

増幅させられているとはいえ私の”地震意識“(警戒心)は、今のところ恐怖心ではなく、注意・警戒心の範疇だ。しかし、このほど海上保安庁が発表した防災情報図によると、東海地方から九州沖にかけて海底で発生が予想されている「東海地震」「東南海・南海地震」が現実のものとなった場合、10都府県の28港を8メートル級の大津波が襲い、当該地方に阪神大震災を大幅に上回る被害をもたらすだろうという。人間、勝手な解釈で「自分の周辺には非常事態は起きないだろう。よしんば起きたとしても自分だけは難をのがれるだろう」と思いがち。これをプラス志向と呼ぶならそれでもいいが、私たちの生活をぐるりと見渡すと、大きな岐路のしかし一瞬の「だろ・かも」がその明暗を分けるKEYワードになっている場合が多い。

「だろ・かも」KEYワードの具体例をあげてみよう。まず、車の運転。運転心理には“だろう運転”と“かもしれない運転”の2つのパターンがあるそうだ。「あそこの十字路は、左右の道幅が狭いし、周囲に住宅も少ないので人や車の飛び出しはないだろう」と自分に都合のいいシナリオを創り上げ、スピードを落とさずに通過しようとした途端、バイクが飛び出してきたら?・・・「あそこの十字路は道も狭く住宅も少ないが、もしかしたら、自転車やバイク、あるいは遊んでいる子どもの飛び出しがあるかもしれない」という警戒心が起き、予備制動して(スピードを落として)注意を払いながら通過する。どちらが安全運転かは言うに及ぶまい。『運転には性格が出る』とはよく聞く言葉だが、当たらずとも遠からず、かもしれない。また、このパターンは、仕事にも共通するかもしれない。仕事への取り組み姿勢として「あのクライアント・ニーズは多分こうだろうから、この程度のプレゼン資料(企画書)で間に合うだろう」という“だろう発想”と、「あのクライアントの今回のプロジェクト要望は、従来とは異なるニーズを提示するかもしれないので、いくつかの企画案を用意しておこう」という“かもしれない発想”だ。「だろ・かも」は、使い所と時により変化する魔法のKEYワードかもしれない。

さて、地震の話に戻ろう。防災意識から具体的な避難行動として私は、まず、救難袋を用意した。飲料水(これは時々取り替える)、携帯ラジオ、懐中電灯、ライターとろうそく、地図と磁石、新聞紙、チョコレート、梅干と缶詰などの保存食、胃腸薬と風邪薬、消毒液と包帯、軍手、紐、タオル数枚、スリッパ、下着、簡単な衣服と帽子、パスポートや身元保証書及びカード関係のコピー、あと貴重品袋や携帯電話は、就寝時身近な場所に置いている。マンションの避難通路や近くの避難場所もすでに確認ずみ。「来るなら、いつでも来い」の心境、いわば準備100点満天だ。だがしかし、もし、外出時に大地震に出くわしたら、せっかく用意してある救難袋も貴重品袋も役立たずになりかねない。いやいや、仮に準備万端の家に居たとしても、準備万端のモノを置き去りに飛び出しかねない、ドジのさくらだから。そうなると、つまり具体的な避難行動とは、モノの完備にまして「だろ・かも意識」の日常訓練かもしれない・・・と呟くさくらの独り言。
kukimi@ff.iij4u.or.jp

川柳 & コント(東京・成近)


( 川 柳 )

建前と本音グラスに注いで さて

解釈が両者で違う妥協案

勝者にもボデーブローの後遺症

頂点でかけがえのないブルータス

口先の敬語に無視をされている

( ニュースやぶにらみ )

「紀宮様ご婚約」
よかったぁ、明るいニュースが入って −今年の十大ニュース

「三位一体改革」
三本の矢がバラバラだな −毛利元就

「魁皇 綱取り成るか」
頼みの綱なんだから −相撲協会

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp
http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

森田さんから

姑を看とる( 最終回 )

 朝一番、夫は隣のおばさんに連れられて町内会の世話人宅へ義母が亡くなったことを報らせにいった。慣例として一人で行くものではないそうだ。
「どの程度の葬儀にされますか」
 世話人に聞かれたので、できるだけ安い方法でお願いしますと、夫はいってきたという。義母の手帳には『わたしが八十を過ぎて死んだら、紅白のお餅をくばり、葬式は質素に執り行うこと』と、書かれてあった。質素な葬儀は義母の遺言なのである。
 お坊さんがきて枕経をあげた後、葬儀の打ち合わせになった。
「お坊さんは何人にしましょうか」
「ひとりでいいです」
「でも――」と、お坊さんは口ごもりながら「困りましたな、お経の合間にハチといってシンバルのような楽器を鳴らさんとなりませんから」という。
「その役、私がやります」
 お坊さんは目を丸くした。
「そういう訳にもいきませんし、――ま、いいでしょう。そこは省きます」
 当節、僧侶のお礼だって安くはない。一人につき、二、三十万円はかかるそうだ。義兄がこの場にいれば、会社のエライ人たちがくるからみすぼらしい葬儀はではないというに違いない。だが、義兄が来たときは夫の采配で何もかも決めた後だった。
 葬儀屋が祭壇をしつらえた。遺体に着せる白装束を夫が着せた。頭に白い三角巾をつけ、首から小さな袋をぶら下げる。まるで納涼のお化け屋敷で墓石の後から出てくるお化けの格好だ。私の母だったら、絶対にそんな妙な格好はさせない。一番いい服を着せ、美しい姿で見送ってあげたいと思った。
 親戚や知人がつぎからつぎとやってくる。男性は制服のように黒のダブルのスーツ。まるでヤクザの集まりのような感じである。女性は黒服に真珠のアクセサリー。そんな中で私ひとりが普段着である。隣のおばさんが「なんか、着る服はないんかいな」という。黒いズボンとブラウスがありますというと「ズボンはあかんで、お義母さんの喪服でも借りんかいな」という。義母の葬式用のワンピースを着用したところへ、夫が顔を出した。
「なんちゅう格好をしとんねん」
 そういう夫を見ると、濃紺のズボンに黒のシャツ、濃紺のネクタイの裾に一センチ幅の赤い線が入っている。靴は白いスニーカーである。
「トシユキ、お父さんの喪服があるさかい。頼むから着替えてくれ」
 拝み倒すであろう母はお棺の中。面と向って苦情をいう身内は誰もいない。
 通夜が終わった翌日は、葬儀である。
 「焼香の順番を間違えないでくださいよ。これが元で親戚同志、口をきかなくなった話があるのでねぇ」と、世話人はいう。世間に名が知れた親族がいるのではなし、年長順なら文句はなかろうと、これも夫が決めた。紫衣の僧侶の読経につづいて弔電の披露がはじまった。最初に、関係のない代議士の名前が読み上げられた。
「あれって、選挙運動じゃあないの?」
 義兄に耳打ちをすると、親戚やさかいなと、ちょっと誇らしそうにいった。 
 野辺の送りに行く時になって、目眩がする夫がという。疲れだろう。裏のおばあさんの葬儀につづいて母親の葬儀である。二晩ほど寝ず仕舞いだ。
「おかあ、オレを連れていかんでくれよ。まだ死ぬのは早いさかいな」
 夫の呟きに、真剣さがにじみでていた。
 町内会の人たちによる精進明けの宴になった。下座から義兄が礼をいった。親戚の若妻たちといっしょに町内会の人たちにお酌をしてまわった。バカバカしいような日本のお葬式の諸行事だったが、日本の近代化から失われようととしているムラ共同体の相互扶助があったからこそ、八十六歳になるまで義母は一人暮しができたのである。
 私はふと、一休禅師の言葉を思い出した。

     じじ死に、ばば死に、父死に、母死に、これほどめでたいことはない。
     じゃが世の中はこのようにはならんのじゃぁ。
     大事な息子が、かわいい赤ちゃんが。親より早く死ぬ。

金木犀の香りが漂うころ、歳に不足はない義母との別れであった。                                         おわり  
  森田のりえ  noriem@JoiMail.com

編集後記

雑貨屋をあたらしいサーバーに移し変え、前のサーバーに掲載していた雑貨屋のファイルを削除しました。しばらく新URLへの移動のお知らせを載せ、完全クローズすることにします。
雑貨屋ウィークリーはPDFファイルでもご提供していますが、ファイルが開くときにたくさんのファイルを読み取るのでずいぶん時間がかかります。
それを速くするソフトを前田さんに教えてもらいましたのでご紹介します。
 http://www.tnk-bootblock.co.uk/prods/misc/index.php

上記URLからAdobe Reader Speedup(一番上にあるソフトです)をダウンロードします。ar-speedup.zipというファイルを解凍ソフトで解凍します。5つのファイルがあります。それらのファイルをAdobe Acrobat readerのAcrobat.exeのファイルがあるファルダに移動させます。その中のReader SpeedUp.exeをクリックしてインストールします。
これで、PDFファイルがずいぶん速く立ち上がります。ご興味のある方は試されてはいかがですか。

雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.445

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              tenshu@zakkayanews.com