Zakkaya Weekly No.425
Ryo Onishi                                      6/27/2004

雑貨屋のひとり言 さくらの独り言 川 柳 & コント バックナンバー
成岡流お酒の楽しみ方  河合さんの・・・ 森田さんの・・・ 健康のお話 雑貨屋ホーム

 週末は時間がたっぷりありますが、何もできないまま時間だけが過ぎることが多いですね。今週末から「やりたいことリスト」を創り、計画的に実行していこうと思い、さっそく試みました。今週末の一番大きなプロジェクトはロスから持ち帰った本箱の改造でした。高さが2メートル以上ある本箱を短くし、有効利用するという計画です。頭の中では簡単だったのですが、いざ実行に移ると道具がないなど、いろんな問題がありましたが、なんとかできました。(R.O.) but_up.gif (232 バイト)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(174)

San Diego Aircraft Carrier Museum(航空母艦ミッドウエイ)
このほどサンディエゴの海軍桟橋で、ほんものの航空母艦に乗船出来ることになりました。これまでには考えられなかったすごいことです。

その航空母艦とは、第二次大戦後の朝鮮、ベトナムでの動乱(戦争)、また13年前の湾岸戦争などで実際に戦闘に参加し、活躍した米国の航空母艦ミッドウエイ(USS Midway, CVB-41)です。その空母ミッドウエイが退役後、航空母艦ミュージアムとして一般に公開されることになったのです。

空母ミッドウエイは1945年9月に、当時としては世界最大の艦船として誕生・進水し、以来50年にわたって現役の航空母艦としての役割を果たしました。

この空母は私たち日本と日本人にとっても関係深い船です。1973年、日本は田中角栄内閣の時代、米海軍がこの空母ミッドウエイを、日本の様々な団体・政党が反対する中、横須賀米軍基地に強行入港させ、以来27年間にわたって、横須賀を母港としたからです。

 そしてこの空母が横須賀に帰港するたびに、核兵器を搭載しているかどうか、その都度、日本では政治問題として大きく取り上げられ注目されました。
また、1975年のサイゴン(ベトナム)陥落の際は、7,000人以上の避難民を輸送するために使われたことでも有名です。
航空母艦ミュージアムとして再出発したこの船は、ハンガー・デッキ、メス・デッキ、フライト・デッキの三層と司令塔の全部または一部が公開され見学できます。入場者にはイヤホーンつきの音声(英語のみ)機器が貸与され、ポイント毎に説明の声が流れるようになっています。

ハンガー・デッキとは甲板下の格納庫のことで、巨大なスペースに各種展示物があります。また、ここには4-ACスカイホーク、F-14トムキャットなどの艦載戦闘機も展示されています。

メス・デッキでは乗組員のための食堂や休憩室、郵便局などの施設に加え、機械・工具修理室などを見学できます。

フライト・デッキは飛行機の離発艦甲板です。あまりの大きさに目を見張るばかりであり、ここが海に浮かぶ艦船の上であることをつい忘れるほどです。

まるで超巨大な運動場に入り込んだような錯覚さえします。しかし、そこはまさに飛行甲板であり、着艦時の飛行機が使用する“ひっかけワイヤー”とか、発艦時のカタパルト(飛行機を発進させる装置。射出機)を確認できます。

さらに、フライト・デッキ横に高く聳える司令塔部分を登り、艦の操舵室、通信施設などに立入ることも出来ます。

航空母艦は大きいものだということは、誰でもわかっているでしょうが、実際に乗船し、格納庫や飛行甲板に立ってみれば、その実感は想像を超えるものです。一度は訪れてみる価値があるところと言えましょう。

【注意】飛行甲板は当然、直射日光下です。そして、時として強い風が吹きます。帽子、    ジャケットなどの持参をお奨めします。また、司令塔部分は急で狭い階段(とい    うより、梯子段)です。スニーカー、ズボン(スカートはダメ)など、服装、足    回りの準備をしてお出かけ下さい。

●住   所 :910 North Harbor Drive, San Diego, CA 92101
●オープン日 :毎 日(ただし、主要祝日は休み)
●時   間 :10:00AM −5:00PM(入場券発売4:00pmまで)
●入 場 料 :$13(大人)、$10(62才以上及び学生)$7(6−17才)、
       無料(5才以下)
●駐 車 料 :$7(午前中より駐車)、$5(午後より駐車)
●電   話 : (619) 544 -9600.
●Web Site :http://www.midway.org

行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY#405(南)→ Orange County, Irvineで FWY#405 は FWY# 5と合流、FWY# 5 となる。
(2)FWY# 5 になってからさらに南下、San Diego市へ入り、San Diego空港を通過してすぐ、Front St. / Civic Center 出口でFWY を出る。
(3)Front St. または First Ave.をそのまま進み、すぐの Wash St. を右折、海岸方面へ。
(4)Wash St. を直進、海に突き当たったところがNorth Harbor Driveで、これを左折(南へ)、海岸沿いに0.3マイル進むと巨大な航空母艦が(Midway)が見え、接岸している桟橋全体が駐車場となっている。 
(5)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約120マイル、ドライブ約2時間。                      河合将介(skawai@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

 

さくらの独り言先輩のご馳走

久しくご無沙汰していたS先輩夫妻から夕食のお誘いを受け、2年ぶりの再会をした。持病の糖尿病を理由に、今年53歳にして退職を決意したと話してくれた。共働きだった奥さんも、これを機に退職するという。退職後は、ガムシャラに働きづめだった今までとは一転し、夫婦一緒に、楽しく遊んで暮らすという。「遠慮なんかしたら、次からご馳走してやらないぞ」が口癖の太っ腹S先輩夫妻の言葉に甘えて、久しぶりに、たっぷりたらふくご馳走になった。S先輩のご馳走は1つの口から身体に入れる物だけでなく、2つの耳から頭や心に入れるものもあった。S先輩のご馳走に対していつも私は、「ご馳走様」と心から言う。

S先輩がご馳走してくれた物は、六本木にある超高級肉料理レストランの鉄板焼きフルコースだった。私にとってその場所もそのメニューも初体験、舌鼓が止まらなかった。仲間やクライアントの間では天才と異名を持つにもかかわらず、その気取らず飾らず謙虚でなおかつヒューモラスなこのS先輩の語りには、いつも含蓄があった。私の鼓動も止まらなかった。退職後の先輩は図書館に通い、ナントカという有名な数学学者の本を熟読し、『学問』ではなく『勉強』をするのだと言う。S先輩にその『学問』と『勉強』の違いを訊ねると、前者は人のやったことを理解することで、後者は何かを新しく作り出すことだと説明してくれた。そんなS先輩は、「俺は、学問はできないから勉強を楽しむんだ」と無邪気に話す。お酒が進み、普段無口なS先輩の口調もリズミカルになったところで、自論「ゼロの概念」が飛び出す。本当に足し算が上手な人は、このゼロの概念を知っているのだという。そして、数学や物理の公式を上手く覚え当てはめるかよりも、0(ゼロ)と=(イコール)をいかに使いこなせるかが重要だとも続けた。これは鳥や犬には絶対理解できない、人間だけに可能として与えられた天物だという。マイナスは美しいものだが、ゼロがわからないとマイナスの良さは分らない、これはS先輩が自論とするところの死の美学という。S先輩の話に耳を傾けながら、「ゼロの概念」はその人の生き様、依存性や自律性、欲望や希望、幸不幸感、健康や不健康などを左右するのかもしれないな、と思った。S先輩夫妻と共に食事をする時はいつも、季節や私の体調などを考えてお店やメニューを選んでくれる。そして、私たちそれぞれの明日を考えて、話題やテーマを選んでくれる。

S先輩夫妻と別れ際に、「お肉もお話もご馳走様でした!」と元気よくお礼を述べた。その後、帰宅して「ご馳走様って、どんな意味なのだろう」とふと考えた。「馳走」を調べてみると、次の二通りの意味を見つけた。美味しい物自身を指す意味と、美味しい物や喜ばせる事柄を探して走り回る意味である。前者は、馬が畑を耕していたその昔、農家の労力が費やされてできた物が「馳走」である。その行為に対して感謝の意味である「様」を付け加え「ご馳走様」というお礼の挨拶言葉にして使用したのが江戸時代からだという。後者は、山や川や海に狩や漁に出かけて入手した物自身や喜ばしき報せ、もしくは、その走り回る行動を指す。前者後者に共通することは、「ご馳走」という言葉に「豪華な」という意味は含まれておらず、いずれも、相手をもてなすための心と労力があるということだ。もてなしは高価・豪華である必要はなく、想いそのものなのだと知る。「ご馳走」とは、喜ばしきことや報せ、もしくはそれを共有し響き合うことなのだと、私は思った。

タクシーに乗り込む寸前の私に、S先輩が言った。「大きな組織に居ると依存心が強くなる。誰かに守ってもらおうと思って資格取得に拘るのと同じだ。どんな時もゼロの概念で、君らしく、活き活きと生きろよ!」と。S先輩夫妻からご馳走になった料理は、実に豪華だった。スタミナたっぷり、その食事でたらふく食べたニンニクの匂いは、3日経っても消えなかった。しかし何年たっても多分消えないもの、それはS先輩の後輩私への、何気なく語られたメッセージだろう。そしてこれこそが、おもてなしの心・想いのいっぱい詰まった「馳走」だった・・・と呟くさくらの独り言。
kukimi@ff.iij4u.or.jpbut_up.gif (232 バイト)

 

川 柳 & コント(東京・成近)

( 川 柳 )

放課後になると元気な4番打者

学校に丸投げをする子の躾

面接のその未知数に点を入れ

買い被りだった天狗の鼻の伸び

一本足打法も父の草野球 


( ニュースやぶにらみ )

「営業不振」

バッハローまで −牛丼チェーン

「花言葉」

成せばなる −青いバラ

「マーロンブランドさん逝く」

わが青春も連れて −オールドフアン、熟年フアン

(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jpbut_up.gif (232 バイト)
http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

連載短編小説  花惑い(6)                          
  道代は、由香が夫の子供を身ごもっていると聞いて、身体中の血が逆流しはじめたのではないかと思った。浩二とはこれまでの縁だったのか。諦めようとする反面、歯ぎしりするほどの悔しさ、虚しさにいたたまれなかった。まだ間に合う。だが、悠長にかまえてはおれない。お腹の子は日毎大きくなっていく。早く決着をつけなければ、だからといって、どうしてよいのか名案はない。浩二の出方しだいだ。道代は週三日だけ会社へ出ていたが、毎日顔を出すようになった。仕事に打ち込むふりをして、腹立たしい思いで浩二を観察していた。ジャカランダの花が盛りを越えたある夜、早目に帰宅した浩二が玄関を入るなり、
「おい、よかったよ。由香は妊娠なんかじゃなかったんだってよ。生理が遅れたからひょっとしても思ったんだとさ。よかったよかった、助かったよ」
 明るい表情で道代に告げた。
 助かった! 
 もし神様がどこかにいるのなら、道代は手を合わせたい気分だった。
 ところがである。浩二との関係を社長の高木に知られたから、高木の事務所では働きづらくなったと由香がいったというのだ。
「あいつも頼る人がなくてかわいそうだ。なんとか身が立つようにしてと泣かれてさ。おまえが思うほど由香は悪い人間じゃあないよ」
 この期に及んで、まだ由香のかたをもっている。妊娠騒ぎに懲りたはずなのに。 
 まさかとやっぱり。
 道代は絶句し、浩二を横目でちらりと睨んだ。
 たまに会社からまっすぐ家に戻ると浩二は落ち着かなかった。夕食が終わると、ベッドルームに入って電話をかける。笑い声が聞こえる。道代は部屋のそとで聞き耳を立てた。相手は由香のようだ。1時間がたち2時間がすぎる。やっと電話を終えた浩二がベッドルームから出てきた。テレビを観ていると貧乏ゆすりをはじめた。いらついている。道代がなにを話しかけても上の空だ。道代は耐えられなくて、つい説教がましい口調になる。
「ジュンのことも考えてよ。取り返しのつかないことになるから、思春期の娘のだいじな時になんてことを……」
「おまえは、いつもオレをコントロールしようとする。だから、家には居れんのだ」
 些細なことにも浩二はいいがりをつけた。
「でも、一番大事な時期だから」
「うるさい! オレだって考えているよ。いちいち口出しするなっ!」
 浩二は眼をつりあげ声を荒げて怒鳴った。道代は怒りで顔が上気した。
「なにを考えてるっていうのよ!」
「出る! こんなうちにはおれん」 
 行かせまいと道代は玄関に立ちふさがった。浩二は、そばにあった植木鉢をひっくり返し、道代の胸倉をつかんだ。浩二は力いっぱい道代の服を引き裂いた。道代がひるんだすきに、車のキーを引っつかむと出ていった。
 騒ぎにジュンが部屋から飛び出してきた。
「マミー、そんなに喧嘩するくらいならディボースしなさいよ」
 ぎゅっと道代を睨む。例えようのない悲しみが胸のうちで渦巻く。道代の頬に大粒の涙がこぼれた。食堂から見えるサンタ・カタリーナ島が夜の闇に沈んでいく。道代は、食堂の椅子にかけたまま呆然とそれを見ていた。ふと思いなおし、ジュンの寝入ったのを確かめて由香のアパートがあるトーレンスまで車を走らせた。駐車場に停めてある浩二のワインカラーのマルセデス・ベンツを見届けると、路をへだてた街路樹の傍に立って由香の部屋の窓を見上げた。影絵のように映るふたりの姿、道代は惨めだった。
 寝つかれなかった。このままでは、仕事も家庭もダメになってしまう。ジュンのためにもよくない。なんとかしなければ……。
 そうだ! 腐りかけたリンゴだ。腐った部分は切り捨てる。
 道代は荒治療による短期決戦を決意したのである。
 つづく

森田のりえ (noriem@JoiMail.com)
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パリーグは近鉄・オリックスの合併や"ライブドア"の近鉄買収ニュースで揺れ動いていますが、時代おくれで自分勝手なオーナーたちが、プロ野球をだめにしているような気がするのは私だけでしょうか?ペナントレースはダイエーと西武が他球団を圧倒し、実力の差が出てきているように見えます。セリーグはまたまた混戦模様になってきて、あれだけうろうろしていた阪神が巨人戦から蘇ってきて面白くなってきました。史上最強チームの巨人ファンはちょっと面白くないかもしれませんね。
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Zakkaya Weekly No.425

雑貨屋 店主 大西良衛  but_up.gif (232 バイト) zakkaya@news.email.ne.jp