Zakkaya Weekly No.385
Ryo Onishi                                      9/28/2003

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さわやかな秋の気候になったこの週末、みなさんいかがお過ごしでしょうか?先週のゴルフが今日みたいな天気だったらと思っています。しかし私は残念ながら腰痛で、早朝のゴルフの練習も控えている状態です。とほほ・・(R.O.)

 ト ラ の 穴  

『もはやコンピュータは若者だけの特権ではない!』とばかりに、最近ではシニア世代にもパソコンを利用した各種の活動が広まっています。

私も企業定年を迎えてビジネスの第一線を退いた6年前からほゞ毎日、数時間は自宅でパソコンと向き合って過ごしています。私のパソコン利用目的はいろいろありますが、中でも日本を中心とするシニア・ネットワークとの情報や意見交換・交流などがその大部分です。

私は日本のいくつかの「海外ロングステイ」や「シニア・ネット」などの電子コミュニティ・グループと関わりを持っていますが、最近、藤沢市(神奈川県)の市民電子会議室内に設立されている「トラの穴」というシニア向け書斎・談話室のメンバーにもなりました。

藤沢市のIT(情報技術)への取り組みは早く、この市は地縁や血縁ではない「電縁都市」の推進をかかげ、インターネットの活用による新たな街づくりに取り組んでいるところとしてよく知られています。
 
ここの市民電子会議室も今から7年前に設立され、日本各地で試行錯誤が続く電子コミュニティの試みの中では先進的なものと評価されているものです。既に各種テーマごとに100以上の会議室(分野)があるのだそうで、各会議室ではインターネットを利用して誰でも気軽に参加できるようになっています。

 会議室の管理は市民から選ばれた運営委員会に任され、市民は一定の条件さえ満たせば自分が関心を持つテーマの「電子会議室」を開くことが出来るようになっているとのことです。

その市民電子会議室に今年の6月から新たに開設されたのが「トラの穴」であり、シニアたちがオンライン上での議論や交流を通じて、新たな出会いや情報交換の場を提供しようというもので、藤沢市民だけでなく、広く世界にまで窓を広げているのが特徴です。
 
「トラの穴」を開設したのは藤沢市民のひとり、慶応義塾大学藤沢キャンパスで「シニアとコンピュータの関係」を研究している菅沼久美子さんという学生さんで、「トラの穴」と名付けた理由は、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」から、シニアにも積極的に新しいコミュニケーションの形に挑戦してもらおう、という思いが込められているのだそうです。

 とかく人生の幅が狭くなりがちのシニア世代ですが、若者よりは時間ほかに余裕があるのがシニアであり、シニア世代こそが時空を超越した新たな交流を可能にし、コンピュータによって人生を広げることが出来るという発想はたいへん重要なことだと思います

 ただ、コンピュータの場合、テレビやステレオと違い、購入さえすれば即楽しめるというものでなく、習得のためには最低限の学習が必要であり、更にハードとソフトの複雑性から一度習得さえすればすべてO.K. とはゆかないのが現在のコンピュータの実態です。キーボードの操作ひとつの間違いでも動いてくれず、融通が利かない代物に閉口することがしばしばであり、このへんが我々シニアにとって大きな壁と言えるでしょう。

シニアにとってこれらの問題解決が大前提になりますが、それさえ解決すれば、家にいながらにして、地球規模でのメール交換や情報検索、ネット・ショッピング、データベースの構築、ネットワーキング等が可能になり、なにものにも代えがたい強力なツールとなるわけです。

藤沢市では、パソコン初心者が気軽に立ち寄り、利用できる場として「市民ITふれあいコーナー Let's ふじさわ」という施設もあるのだそうで、実際にインターネット利用ができるパソコンを設置して直接利用、および電話相談に対応できる仕組みも出来ていると聞きました。

「トラの穴」は今年(2003年)6月に開設以来、既に700近い発言件数があり、7、8月度は開設早々にもかかわらず、発言件数ではすべての市民電子会議室(市役所エリア35、市民エリア90)の中でトップであり、シニア・パワーの熱気が溢れています。(アクセス件数は7月は第3位、8月は第5位)。

発言者は藤沢市民だけでなく私のような外部の者もおり、テーマも多岐にわたっています。例えば、「虎子を得るには?」、「シニアとは?」、「シニアとコンピュータ事情」、「市民向けコンピュータ講座について」、「パソコン講座の支援活動」、「各地の初心者向けパソコン講座情報」、「各地の景色、珍しい花の写真紹介」、「富士山情報」、「近所の畑でハプニング」、「書籍紹介」、「月下美人の押し花のしかた」、「将棋文化とチェス文化」、「日米文化比較論」等々、まさになんでもありの自由闊達な意見や議論が繰り広げられています。 

不肖私も、この「トラの穴」へ「ロサンゼルス便り」を随時発信し、米国の話題や日米比較論を繰り広げ、皆さんに話題提供をしながら、楽しい上に有意義な意見交換とネット交流をさせてもらっています。
 
 技術的に高度な知識を身につけた人達だけが、コンピュータを駆使する時代から、今や私たち普通の人が日常生活の一部としてコンピュータを有効利用する時代になっています。私も大いに「虎穴」にもぐり込み、虎子(虎児)ならぬ「前向き人生」を得ようと願っています。

「トラの穴」に興味をお持ちの方は下記のサイトをご覧いただくか、私までE-メール( skawai@earthlink.net )いただけば、私の知りうる範囲での情報提供をいたします。
http://net.community.city.fujisawa.kanagawa.jp/MailBBS/ComED/tora/

河合将介(skawai@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

 

ガオッーと、地球が身震いしたよな音で、目が覚めた。「地震が来る」っと口に出し、ベッドから飛び起きた。その瞬間、天井が「ギューギュー」と鳴いた。耐震ビルのきしむ音だ。カーテンは揺れていない。夢なのだと思い再びベッドに横たわったが、天井の音と体感の揺れは止まらない。カーテンの隙間から、世界を覗いた。するとそこは、まるで天国にでも居る様な、真っ白い真っ白い世界だけだった。すっぽりと霧に包まれた世界に「東京」が存在することさえ見えないほど、真っ白だった。それは奇妙に異様な静けさだった。ちょうどその時、北海道ではマグネチュード8を記録する地震が発生していた。何も知らない私は、続く余震に静かに揺れていた。そして霧の中で激しく砕ける自分が独り、窓辺に佇んでいた。

「9月16日から19日の間に、南関東で大地震発生の可能性が高いという情報を入手した。その期間、中部地方へ来ないか」という警告と誘いの電話を、旧友から貰った。その予報は、多少の時期と地域のずれこそあれ、情報としては信憑性の高いものだったのだと認めたのは、東京は霧、北海道は地震という、この朝のことだった。愚かなものである。さて「霧」は、地面の温度が下がると地面付近の空気が冷やされ、その気温が露点(水蒸気を含んだ空気を、気圧を変えずにその温度を下げ、飽和に達して凝結し始める温度)より低くなると発生する。特に晴れた夜に地熱が下がり、深夜から早朝にかけて発生する霧が多い。北海道の地震と東京の霧の直接的関連はないかもしれない。しかし私は、なんとも奇妙なこの自然現象と自分の思いが重なって、これから何かが起こりそうな不安を覚えた。暁の刻なのに何も見えないという「霧」の世界が、私をそうさせたのかもしれない。「霧」の中で揺れる窓辺に佇んだ私は、次の詩を呟いた。

「み神のうちに生かされているのに
自分ひとりで生きていると
思いつづける心を
 砕いて砕いて砕きたまえ

 み神に深く愛されているのに
 ともに生きる人を真実に
 愛し得ない心を
 砕いて砕いて砕きたまえ
 
 み神に罪を赦されているのに
 他人の小さなあやまちさえも
 赦しえない心を
 砕いて砕いて砕きたまえ」(水野源三の世界「砕いて砕いて砕きたまえ」より)

地球の叫びで目覚めた朝の私は、揺れながら霧の中に居る自分を知った。そして、地震によって砕かれる岩石の如く、自分自身が砕かれる怖れや不安に襲われた。信じるべきを疑い、愛すべきを憎み、望むべきを嘆き、喜ぶべきを悲しみむような、小さな小さな自分が揺れていた。「霧」に包まれていた東京に陽が登ったら、真っ白な闇の世界が嘘の様に、清々しい秋晴れにかわった。「霧」の世界は長くは続かない・・・と呟く、さくらの独り言。
sakuratsubomi@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

 

川 柳 & コント(東京・成近)

( 川 柳 )

二人目の孫 じいちゃんも板につき

胃袋が二つあるのか子の元気

満月を二つ見ている千鳥足

二世ブーム 雑種の意地の見せどころ

幸運の二字に努力の透かし文字

( ニュースやぶにらみ )

「農産物ドロ相次ぐ」

人間を見張ってる  −かかし

「民主党、自由党合併」

選挙のためには仕方ない −青木自民参議院幹事長

「小泉改造内閣」

留任  −不況、デフレ

(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jpbut_up.gif (232 バイト)
http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

教育の方程式  西尾 誠一郎

― 真理(本当の学力と真の健康)は具体的な事実の只中にあり −
教育と健康についての講演会は9/28より10/12に変更

30年前の1冊の本(公文式算数の秘密)が私の人生を大きく変えました。 20年の公文式の指導を通して「誰でも高校数学は解ける」ことを確信しています。 どうすれば最も効率よく数学アタマになれるか、具体的にお話します。
また生活習慣病を最も効率的に予防するにはどうしたらよいか。 どうすれば癌の再発を防げるのか。 6年の白血病との闘病体験から分かりやすく具体的にお話します。

当日は採血することなく、あなたの体の抗酸化能力を測定します。 今回使用する米国有数の大学研究機関の医師と物理研究者によって開発されたバイオ・フォドニック・スキャナーは、手のひらを低エネルギーの青色発光レ―ザーにかざすだけで体の抗酸化能力を即座に測定できる世界初の装置です。

講演
10/12(日)  午後2時 〜 3時半 公文ウェスト・トーレンス教室

11/23(日)  午後2時 〜 4時  ダウンタウンLA 日米文化会館
お問い合わせ先 (310)370−3535  西尾まで

パシフィックリーグはダイエーが優勝しそうです。日本シリーズまでちょっと間が開きますね。
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Zakkaya Weekly No.386

雑貨屋 店主 大西良衛  gp-bmail.gif (1852 バイト) zakkaya@news.email.ne.jp

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