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1288号

No.1288     Ryo Onishi              1/17/2021

 weekly
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雑貨屋のひとり言
1995年1月17日、サウスベイにいた私は、Wさんからの電話で神戸の震災を知りました。神戸に本社があり、結婚してから1982年まで7年間住んでいた見覚えのある神戸の街が燃えて煙に包まれ、高速道路が崩壊しているテレビの画面を観て愕然としました。震災の二週間前に神戸を訪ねていた私たち家族は生田神社を参拝して帰ってきたばかりにその神社がぺしゃんこになった映像を観て本当に悲しくなりました。
阪神淡路大震災から26年が経ち、神戸は復興したかに見えますが、私たちが住んでいた頃のような活気はないように思います。永く生きて来られた方が大きな震災に遭うと生きる希望を失くしてしまいます。高齢化が進む中では自然災害により遮られた生活、経済のエレルギーは復興という単純な言葉だけで元に戻すことには無理があるように思っています。災害は忘れたころにやって来ます。南海トラフが発生すると私たちの住む地域は浸水します。浸水時に起こる問題に対応できるように計画していこうと思います。《R.O.》
 

 

 

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

センダンの芽がドングリの輪を乱し

若き日のライバルを乗せ馬の脚 

根を張ってあすなろ明日を諦めず

学歴はないがオンリーワンの腕

敵役一途嬉しい助演賞


( ニュースひとりよがり )

「緊急事態宣言2月7日まで」
今年はのんびりできそうだ −節分の鬼

「角番」
両横綱こそ −朝の山、正代

「箱根駅伝慰労会」
キリンで乾杯 −駒大
アサヒで残念会 −創価大  (キリンが11年ぶりにシェア1位奪回)


河合成近
nakawai@kf7.so-net.ne.jp

 

龍翁余話

龍翁余話(661)「1,2,3(ワン・ツー・スリー)の掛け声」

「龍翁を殺すには刃物は要らない、高い所に立たせればよい」と言われるほど翁は高所恐怖症だ。空から俯瞰(ふかん)で街並みなり山岳なり海なり河川なり渓谷なりを撮影するのに現在では“ドローン”と言う便利な無人空中撮影機があるが、翁が現役の頃の空撮はもっぱらヘリコプターを利用していた。空撮ヘリは(撮影しやすいように)両方のドアを取り外している。そうでなくても高所恐怖症の翁は、ヘリコプター嫌いで、ましてやドア外しのヘリなんかに乗れるわけがない。したがって空撮の際は、国内であれ海外であれ、空撮専門のヘリ・パイロットを雇い、離陸前にカメラマンとパイロットに、演出(翁)が求める被写体(映像)のアングル(角度)・サイズ(画面上の大きさ)・秒数などを綿密に指示し、あとはカメラマン任せにしたものだ。(パイロットも演出意図を理解することによって飛行の仕方を考える。)

翁は幼稚園の頃、田舎の親戚の家に遊びに行った際、柿の木から3〜4メートル下の畑に落っこちて以来、高い所がダメになった。小学生になり夏休みには近くの(街の中を流れる)川で水泳ぎをするのが楽しみの1つだった。そんな時は、幾人かの小学生や中学生もいた。そして彼らは橋の欄干から約5メートル下の川面への飛び込みを自慢し合っていた。中学生は両手を伸ばして頭から、小学生は鼻をつまんで足から飛び込み誇らしげにしていた。そんな連中を見て、高所恐怖症で飛び込みが出来ない龍少年は、どんなにか羨ましく悔しく思ったものか。「チキショウ、オレだって飛び込めるさ」とばかり欄干に近づくのだが、下を見ると、もう怖くて尻込みをする始末。見かねた中学生が「大丈夫だよ、下を見ずに目を閉じて“1(イチ)、2(ニ)の3(サン)”と掛け声上げて飛んでみな」と励ましてくれる。その度に欄干に上がろうとするのだが足が震えて(欄干に)立つことも出来ない。子ども心に何とも情けない屈辱感を味わったものだが、ある日、「今日こそは」と決心して欄干に近づいた時、山間(やまあい)から突然、戦闘機が姿を現した。橋の上にいた龍少年たちは(日本の戦闘機だと思って)両手を挙げて「バンザイ」と叫んだ、途端、機首が下がって機関銃が火を噴いた(機銃掃射である)。少年たちは一斉に川に飛び込んだ。勿論、龍少年も(他の子どもたちと一緒に)飛び込んだ。あとで知ったのだが敵の戦闘機(グラマン)は、橋の上の子どもたちを狙ったのではなく約1キロ先の工場を攻撃したとのこと。その際、工場の従業員数人が犠牲になったそうだ――一方、龍少年は(グラマンの機銃掃射のおかげで)初めて欄干から飛び込みを果たすことが出来た、と言いたいのだが、実は飛び込んだ際、顔と腹を強く打ち、しこたま(沢山)水を飲み、アップアップしながら橋の下に隠れて(恐怖に怯えながら)機音や爆音が消えるのを待った。以来、いよいよ飛び込みが出来なくなり、高所恐怖症が決定的となった。

さて本論に入る――人は何か行動を起こそうとする時、あるいは数人で1つのことをする時(行動を起こす寸前)、弾みを付けるために「せーの」とか「よいしょ」、「よっこらしょ」、「1(イチ)、2(ニ)の3(サン)」、「ワン、ツー、スリー」の『掛け声』を発することがよくある。新潟リハビリテーション大学医療学部の「発声・運動能力・力の関係性研究」によると「掛け声はスポーツや作業など身体活動を行なう上で有利に働くことが証明されている」そうだ。『掛け声』は「武芸で気勢を上げる時」、「音曲などで拍子をとる時」、「重い物を持ち上げたり荷車のようなものを押したりする時」、「座っている状態から立ち上がろうとする時」など様々な場面で発せられる。特に、翁のような老体が体を動かそうとする時、必ずと言っていいほど声を発する。そのことは身体運動(動作)を行なうための“弾み付け”と解釈してもよかろう。いずれにしても「『掛け声』は自然的に発する能動的なものでスポーツや作業の向上のために最大筋力増大の効果が期待出来る」と、高齢者ケアリング学研究会(筑波大学)でも証言している。

ところで1月23日は「1(ワン)・2(ツー)・3(スリー)の日」と言うらしい。日本人が好きな語呂合わせ。誰が(どの団体が)決めたか知らないが「人生に対して常にジャンプの気持ちを持とう」との呼びかけだそうだ。ジャンプの動作でも『ワン・ツー・スリー』が重要なキーワードとなる。水前寺清子の歌に『三百六十五歩のマーチ』(星野哲郎作詩:米山正夫作曲)と言うのがあった(1968年)。♪(ワン・ツー、ワン・ツーの掛け声のあと)幸せは歩いて来ない だから歩いてゆくんだね 一日一歩 三日で三歩 三歩進んで二歩さがる・・・翁、この歌を聞いて、一日一歩ずつ着実に歩いて、せっかく三日で三歩進んだのに、何故二歩さがるのだ?(多分、三歩進んで二歩さがるゆとりが必要だ、ということだろうが)「人生無駄な時間を作るだけだ」と反発したものだ。こんな歌もある。塚田めぐみの『ワン・ツー・スリー』(塚田めぐみ作詩・作曲・歌=NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」2019)。♪(2番)ワン・ツー・スリーで行こうよ お星さまからのメッセージ 一歩一歩進めば 夢は叶うものさ ワン・ツー・スリーで行こうよ お星さまからのアドバイス 自分を信じて夢を叶えるのさ・・・

コロナ禍によって長引く“外出自粛”は、「家族・地域・友人関係の意識」、「仕事の在り方」、「消費の仕方(お金の使い方)」、「将来設計の見直し」など生活行動や精神構造(心理状態)にも大きな変化が見られるようになり「生活満足度」は急速に低下して来ている。つまり“先が見えない不安”が人々の”夢“を奪おうとしているのだ。そんな時、この『ワン・ツー・スリー』の歌は(子ども向けの歌ではあるが)「気持ちを折らないで、前を向いて、先を信じて、自分を信じて、夢を叶えよう」と(くたびれかけている)我々への応援歌のような気がする。超高齢の翁、今更、分不相応の高所は(足が震えて)望めないが、生きている限りは(内面的に)もう少しステップアップしたい。そのために、そしてコロナ禍を乗り切るために(改めて)『ワン・ツー・スリーの掛け声』を張り上げたいと思う・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

特例

昨年、武漢から始まった肺炎は今だに衰えを見せずに世界中で蔓延している。
日本政府は昨年も赤い国の春節が終わる頃までダラダラ発生国から観光客を入れ続け春節か終わってからようやく入国制限をした。ところが特段の事情と称して入国制限した後も赤い国から、こっそり人を入れ続けて、あっという間に感染者は増えてしまった。
その為4月にLAから日本に行く事になっていたフライトもキャンセルになってしまい帰れなかった。
夏が過ぎて秋になって多少は感染者が減っても、無くなる事はなく、もうこれ以上待ってもそう変わりはないと思って12月に日本に帰ってきた。
その時の入国書類や行動制限、唾液検査などの要請に関して肝心の流行り病の発生国が対象に入っていない事にとても驚いた。
この事は以前にも雑貨屋で、お知らせしたのだが、この隣国に配慮した規定が書類で作成されたのが2020年11月1日からになっていた。それから予想どうり日本は徐々にまた感染者が増えていった。
確か昨年、赤い国では流行り病は克服したと派手に花火をあげ、どんちゃん騒ぎをしていたのを覚えている。我が国は完全に流行り病を封じ込めたと自慢していた。
誰も赤い国の言う事は信じてはいないと思うけれど、、、それから赤い国では大洪水や天災、人災、大爆発、火事と災難が続き、またあちこちの大都市、小都市で病気が蔓延して封鎖が始まった。
米国では、赤い国からの人の入国を厳しくしている。流行り病だけの理由では無い。
そんな状態だから、なおさら日本へ向かう赤い国の人が多いのだろう。
最近、感染者の増加が止まらない事に日本政府は緊急事態制限を発動した。
気の毒な事にレストランなども大打撃だ。
今日、ある酒屋さんからメールが入っていた。“レストランなどのお店からの注文が無くなりました。
家飲み、神頼み”と。
日本政府は国民からの非難をかわすかのように今は全世界からの入国を全面的に止めると言っていた。
それでも、また懲りずに今度は特例と言う枠を設けたようだ。この特例がまた怪しい。
そして恐ろしい事に、この入国制限は赤い国の春節ニューイヤーが始まる前には終了なのだそうだ。
今日も動画を見ていたら水間氏が昨年からどのくらい隣国から日本へ入国しているか、わかりやすいデーターを出していた。菅政権が発足してから感染者は記録的な数字になっている。

今知りたいのは日本の病院でこの流行り病の治療を受けている人の国籍の内訳だ。
そして、それは私たちの税金から支払われているわけだから国民は知る権利がある。


茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

Paul DesmondのSaxを聴くとなぜか落ち着くというか安心感があります。彼のジャズを何度も聴いているからなのか、彼が醸し出す独特な音なのかわかりません。うまく言えないですが、フィーリングというやつです。もちろんギターもブラシもいいバランスです。
テレビ番組でやっている飲み屋の紹介のバックグラウンドとして使われていますが、とても良い選曲だと思います。Take Tenを聴くとその番組を思い出します。
お酒を飲むときにPaul Desmondのジャズが良く合うのかもしれません。

"Sailing” Paul Desmond

01-Smaba De Orfeu
02-The One I Love (Belongs To Something Else)
03-Take Ten
04-Embarcadero
05-El Prince
06-Nancy (With The Laughing Face)
07-Alone Together


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

私はいつも残念に思っています。それは今の政府も、これまでの政府もそうですが、何をするにしても国民に対してきちっと納得の行く説明をしていない、説明できていないことです。美辞麗句を並べて"国民の命と財産を守る"などと口先で言っているだけではもう誰も信用しません。言っていることと、やっていることに矛盾が多すぎるからです。もうみんな気がついています。言葉にも行動にも覚悟が感じられないことが国民の不信感を増大させていることに気づいていないのであれば速やかに退陣してもらいたいと思います。
 

雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1288

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/indexY.htm

              tenshu@zakkayanews.com