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1286号

No.1286     Ryo Onishi              1/3/2021

 weekly
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雑貨屋のひとり言

あけましておめでとうございます。
2020年はコロナ禍で世界が変わってしまった一年になりました。大晦日の無観客のNHK紅白歌合戦はその典型となりましたね。2021年になってもまだ収束どころか昨年末から感染拡大が続き、緊急事態宣言が出されるかもしれないような事態になってきました。
初詣に行かれた人もいると思いますが、新年の願い事はおそらくみなさん同じで、一日も早いコロナの収束だと思います。
ワクチンはまだ先になりそうなので、コロナに感染しないように注意するしかありません。そして病気をしないよう日頃から健康管理をしっかりして生活しようと思います。

今年最初の雑貨屋ウィークリーの発行です。何年か前に長期間にわたって西暦年を変えないまま発行していたことがあり、それ以来注意をしています。2021に変えたとき、今年は雑貨屋が25周年になるのだと認識しました。《R.O.》

 

 

 

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

元旦が回転皿でやってやってくる

令和の世イロハカルタが住みにくい

仲人の嘘も時効にして夫婦

元気一番現金二番それでいい

いつか虹掴めと父の肩車


( ニュースひとりよがり )

大納会31年ぶりの高値」

甘く見やがって ーコロナ


「内閣支持率」

コロナを見習え −急落のグラフ


「コロナワクチン待ち」

より早く、より安く、より強く −東京五輪



河合成近
nakawai@kf7.so-net.ne.jp

 

龍翁余話

龍翁余話(659)「丑年」

新年早々の『龍翁余話』、いきなり(おめでたくない話で始まるのは恐縮)だが翁、夜中にトイレに行くことを「丑の刻(うしのこく)参り」と言っている。「丑の刻」は、今の時間帯で言うと午前1時から3時。昔は1日を2時間ずつ12の干支で呼称していた。「子の刻」「丑の刻」「寅の刻」・・・それぞれが2時間ずつ、しかもその2時間を更に「初刻」「正刻」「終刻」の3つに刻んでいた。つまり「丑の刻」の「初刻」は午前1時、「正刻」は午前2時、「終刻」は午前3時である。もう1つ、30分刻みの“4つ時”説もある。「1つ時」「2つ時」「3つ時」「4つ時」――「丑の刻」の場合の「丑1つ時」は午前1時〜1時半、「丑2つ時」は午前1時半〜2時、「丑3つ時」は午前2時〜2時半、「丑4つ時」は午前2時半〜3時(言うまでもなく、当時は“おおよそ”の時間帯である。)時代劇の中で「草木も眠る丑3つ時」(気味が悪いほど寝静まりかえった真夜中)憎い相手に見立てた藁人形を神社の御神木に釘で打ち込み呪う、という不気味なシーンを見かけることがある。これを「丑の刻参り」と言ったそうだが翁の「丑の刻参り」はあくまでも(後期高齢者になってからの)“トイレ行きタイム”である。

さて、今年(令和3年)は『丑年(牛年)』。牛は見た目、スロー、緩慢のイメージがあるが、なかなかどうして『丑年生まれ』の人は「マイペースの努力家で面倒見がよくリーダーとしても頼れる人が多い」と聞く。資料によると「1つのことをコツコツと、その道を究める忍耐強い努力家」「物事をじっくり考え、慎重に行動するのでスロースターターと思われるが、あくまでもマイペース型」「穏やかでおっとりしているように見える反面、かなり頑固で、いったん怒るとなかなか怖い(闘牛のイメージからだろうか)」「プライドが高く、ズルをしたり他人を欺いたりすることはプライドが許さない(だから信頼度が高い、と言われるゆえん、だろうか)」――翁の親友に丑年生まれがいる(40歳代の有能な歯科医師)。多少“おっくうがり屋”の面もあるが、確かに「マイペースの仕事熱心な努力家で、腕も確か、情に厚く(熱く)周辺から、かなり信頼されているリーダー」である。

『牛は神の使者』とも言われている――翁、母や兄が生存していた頃は年に2回(5月のGWとお盆に)帰省していた。そして必ず兄が車で福岡空港へ迎えに来てくれていた。菅原道真公ファンの翁の希望で度々「大宰府天満宮」へ連れて行って貰った。名物の梅ケ枝餅の店が軒を並べる表参道から「石鳥居」の奥の「御神牛(ごしんぎゅう)」(神様のお使い牛)の銅像を拝んでから心字池に架かる朱塗りの太鼓橋を渡り、2階建ての楼門(ろうもん)をくぐり、本殿前の「飛梅」(参詣時はいつも季節外れなので梅の開花を見たことはない)に拝礼、そして本殿参拝。ここで特記したいのは「御神牛」についてである。「御神牛」とは道真公の“お使いの牛”のこと。道真公と牛の関係については諸説ある。道真公が生前から牛を愛育していたこと、学問に優れ、宇多天皇(第59代天皇)に重用されていた道真公が周辺の貴族に妬まれ彼らの陰謀によって都を追われて大宰府へ下る時に牛車をお使いになったこと、道真公の生誕年と薨去(こうきょ)年が“丑年”であったこと、などの説が有力だ。では「御神牛」の使者としての役目は何か――学問を目指す若者の受験合格、善男善女に生きる智惠・病や傷の治癒・家内安全を授ける“お使い”だそうだ。昨年(令和2年)の春先から続く新型コロナウイルス禍で苦しんでいる日本人(いや世界中の人々)の願いは“早期終息”にほかならない。翁、(久しぶりの)大宰府八幡宮参詣を望んでいるのだが“旅行・外出自粛”で今は動けないので、大宰府天満宮の神職及び関係者、氏子、大宰府近郊の皆さんに、是非とも「御神牛」に“コロナ終息の願掛け”をお願いしたい。たとえ迷信と言われようが“苦しい時の神頼み”だ。

ところで「牛」に関わる諺や4字熟語を探してみた。悪口、賞賛いろいろあるが、お正月でもあるし(前述のように)牛は“神の使い”だから良い諺を拾うことにした。有名なのが「牛に引かれて善光寺参り」。昔、善光寺近くに住む不信心で欲深い老婆が庭先で布を干していたら隣の家の牛がその布を角に引っ掛けて走り出した。それを追いかけて行った先が善光寺。それがきっかけで老婆は善光寺の信者になったという話。その牛こそが“御神仏牛”で、不信心で強欲だった老婆を信仰の道に導いたと解釈すると面白い。もう1つ、翁が好きな諺に「牛も千里、馬も千里」と言うのがある。遅いか早いかの違いはあっても行き着く先は同じ場所。「自分の感情にとらわれず、焦らず自分のペースで為すべきことを為せ」と解釈する。これは若い頃、過信のあまり急ぎ過ぎて(焦り過ぎて)ニガイ思いをしたことがある翁の“自戒の言葉”でもある。更に超高齢の翁、“彼(か)の岸”が近づいているが、牛に倣って「急がず、ゆっくり参ろうか」の心境でいたい。

『丑年』はどんな年になるだろうか?十二支の動物の中で最も動きが緩慢で歩みの遅い牛の年だから、先を急がず、基礎を積み上げ、1歩1歩着実に物事を進めることが大切な年、と言われている。しかし、他の事ならそれでもいいが、コロナに対しては“ゆっくり”では困る。“予防薬・治療薬の早期開発・市場化”が望まれる。

また『丑の方位』は北北東である。東京からの北北東と言えば福島・宮城・岩手の方角になる。今年は「東日本大震災」から10年目。約17兆円とも言われる物的被害に対し政府は復興に向け約34兆円を投入した。「東京オリンピック・パラリンピック」開催予定の今年、政府の復興構想会議が提言した“震災からの復興と日本再生の同時進行”は出来ているのだろうか?我々は“コロナ禍の終息へ官民挙げての努力”と、今一度“北北東に心を寄せる2021年”にしたいと思う・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

穏やかな天気の元旦

“この国を取り戻す” このキャチフレーズを前総理大臣が掲げた時、今まで霧に覆われていたモヤモヤした気分がスッと晴れた。

10年ぐらい前から頻繁に日本に帰国するようになってずっと日本に違和感を感じていた。
自分は、この国で生まれ、この国で育ち自分が知っていたはずの日本が帰国する度にどんどん遠い異国の国になっていった。

それから数年後、米国に新しいタイプの大統領が誕生した。その大統領が”この国を再び素晴らしい国にする”と宣言した時、米国民は歓喜してドナルド トランプを米国の大統領に選んだ。この力強い宣言を聞いた時、私は前総理大臣の掲げた言葉を思い出した。

今、米国で起きている問題、日本で起きている問題が、あまりにも似ている。
決して対岸の火事では無いのだ。

今回の米国大統領の不正選挙で軍事弁護士のシドニーパウエルさんは、沼の中の泥水を抜くと言った。
沼地に潜んでいたワニが今、ゾロゾロ芋づる式に出てきている事は、間もなく開示されるようだ。

それにしても沼は思ったより深く広くワシントンだけでなく、党も国も超えメディアまで侵食されていったようで、まだホワイトハウスの中に潜んでいるワニも数匹いるようだ。

今年のお正月は武漢発の肺病のお陰で静かな、お正月だった。政府は我慢の3週間などと言って日本人には外出もパーティーも控えるように言っておきながら隣国からは、バンバン人を入れあっという間に感染者数は増えた。
せっかくのお正月を日本で過ごすと言うのにどこにも行けず残念。せめて厄払いでもしておこうと庭の赤い実をつけた南天の枝を切って玄関と食卓テーブルに飾った。南天の語呂は難を転ずると言う事で厄除けにお正月飾りとして使われているのだそうだ。今まであまり気にしたことはなかったけれど今年は有り難く飾らせてもらった。

今年は初日の出も関東では見事な太陽が見れたようで一日中穏やかな天気だった。
その天気とは裏腹で世間では、これから沼の中のワニ退治で荒れるかもしれない。

闇を照らす光がその正体をさらしたら案外その存在は大したことがないかもしれない。見えないから不安や恐れを抱くのかもしれない。
今年はその沼地から浮上してくるワニの姿をしっかりこの目で見届けたい。もう、間も無くその時はやってくる。


茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

ジャズは楽曲もそうですが音を楽しんでいると思っています。耳に馴染む、体に染み込むようなジャズが好きです。
たくさんあるジャズから自分の好みの音に出会えるという楽しみがジャズの醍醐味なのだと思います。
ピアノが圧倒的に多いですが、トランペット(フリューゲルホーン)も好きです。
今週はTill Bronnerのトランペットで、"The Gooe Life"です。彼の甘い声も、魅力的です。

"The Good Life” Till Bronner   

1 The Good Life 4:57
2 Sweet Lorraine 4:01
3 For All We Know 5:19
4 Come Dance With Me 4:39
5 Change Partners 4:57
6 Love Is Here To Stay 5:48
7 I Loves You Porgy 4:57
8 I May Be Wrong 3:47
9 O Que Resta 4:44
10 I'm Confessin' That I Love You 3:55
11 I'll Be Seeing You 5:07
12 Her Smile 4:09
13 In The Wee Small Hours Of The Morning 3:20

Bass – John Clayton
Drums – Jeff Hamilton
Guitar – Anthony Wilson
Piano – Larry Goldings
Trumpet, Flugelhorn, Vocals – Till Bronner


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

先日、孫のKちゃんの七五三のお祝いで宝塚市にある中山寺でお祝いをしました。そのあと、すぐ近くの三田屋というお店で食事をしました。落ち着いた店内に写真のような立派な書があります。あまりに達筆で私には読めなかったので、お店の人に何と書いてあるのか聞いてみました。『行雲流水』と書かれていました。人生の歩みかたについて教えられているように思いました。この店に来たのは三度目でしたがこれまでそれに気がつきませんでした。今回、それが目に飛びこんで来たのは少しは自然体で生きられるようになってきたかなと勝手に思っています。
 

雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1286

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/indexY.htm

              tenshu@zakkayanews.com