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1281号

No.1281     Ryo Onishi              11/29/2020

 weekly
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雑貨屋のひとり言

インフルエンザは感染すると発熱の症状があるので本人も周りの人もそれを認識したうえで注意ができます。新型コロナの厄介なところは感染していても無症状の場合があるので本人も周りの人も気づかず、無症状感染者がそこら中を動き回るわけですから、個人が注意をしていても運悪くそんな人の近くにいたりすると感染することになってしまいます。
変なたとえかもしれませんが、無症状感染者は透明人間みたいで隣にいても気配がなく気付かないので自分がどんなに注意をしていても感染のリスクがつきまといます。
ワクチンがまだない状況では人の動きが自由であれば感染者が増えるのは当たり前で私たちが感染していないのは単にラッキーなだけなような気がします。《R.O.》

 

 

 

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

禁酒禁煙しろとコーヒー小うるさい

嫌煙権なんてなかったなあ昭和

一病で禁煙二病目で禁酒

禁煙の手がポケットをつい探り

酒たばこやらぬあいつが先に逝き


( ニュースひとりよがり )

「狂い咲き」

エッ今頃桜が −モリ・カケ

「再メニュー」

苦汁 −時短の飲食店

「土曜配達来秋から廃止」

クロネコに齧られそう −郵便ポスト


河合成近
nakawai@kf7.so-net.ne.jp

 

龍翁余話

龍翁余話(654)「命を大切にしよう!」

「あ〜あ、もう12月か」――翁だけでなく多くの老人が歳月の流れの速さを実感するのが12月。寒さもだんだん厳しくなり日脚も短く、“師走”(僧侶がお経をあげるため諸処の家々を走り回る=通説)の名の通り人々の往来が慌ただしくなる。例年だと、仕事の急ぎ仕上げ(書き入れ時)、スポーツ・芸能・音楽などの各種イベント、忘年会、クリスマス、仕事納め、正月の準備などで何となく気ぜわしくなる年末だが、今年は“コロナ禍”で中止や自粛などで目立ち、例年とは少し様子が異なる師走になりそうだ。

翁は現役引退後「孤雲野鶴」(こうん やかく=世間から遠ざかった隠者)風の老人生活を送っているが、生きている間は何とか「侘寂」(わびさび=貧相にして満ち足りない暮らしの中に、せめて心の充足を見出そうとする思想)は失うまいと“自分流のライフスタイル”を貫いていた。ところが今年は“コロナ禍”によって「マイ・ウエイ」が大幅に乱された。
目に見える“敵”ならいち早くやっつけてしまいたいが世界中の学者が束になってかかっても(今のところ)太刀打ち出来ない“魔物”である。

そんな中、ちょっと(いや、大いに)気になる資料を見た。それは厚生労働省が発表した『令和2年版自殺対策白書』だ。近年、自殺者数は(昭和・平成時代に比べ多少は)減少傾向にあるとのことだが、同白書によると「全国の自殺者数は今年(令和2年)7月以降、連続で増加しはじめ10月までの自殺者総数は17,219人(男性11,541人、女性5,678人=11月10日集計)。特に女性の自殺者は10月に急増、前年同期比82%増となっていることが注目されている。そして今年の(増加原因の)特徴は“コロナ禍”による生活環境の変化の影響があるのでは、と厚労省は分析している。

厚労省の資料によると、一般的な“自殺の原因”については@<健康問題>――これは“身体の病気”の悩みと“心の病気(うつ病)”だ。更に“うつ病”から生じる“引きこもり”も自殺を誘発する原因ともなっているそうだ(“引きこもり”については後述)。A<経済・生活問題>――これを自殺原因とするのは圧倒的に男性が多く、つまり収入の減少による生活の困窮・将来不安・家庭内不和B<勤務問題>――これは“度重なる超過時間勤務”、“職場の人間関係(パワハラ、イジメを含む)”が主な内容。C<「学校問題」>――これは“学業不振”、“教師との不仲”、“イジメ”、“友情の亀裂”、“進路の悩み”が挙げられる。
そして『自殺対策白書』は「例年、秋から冬にかけて自殺者が増えるので要注意」と警鐘を鳴らしている。加えて“コロナ禍”の大きな波が予想されているから、なお要注意だ。

今年の自殺原因の特徴は(前述のように)「“コロナ禍”による生活環境への変化の影響」が見逃せない。特に女性(主婦)の自殺の急増原因の1つには、7月以降、長引く“コロナ禍“が深刻化し、生活苦や育児、ドメスティックバイオレンス(DV=家庭内暴力)、介護の疲れなどを抱える女性への影響が大きかった、と専門家は分析している。更に、専門家は言う「今年は著名人の自殺やコロナ死が相次いだ。例えば三宅雪子(54:衆議院議員)、志村けん(70:コメディアン、コロナ死)、岡江久美子(63:女優、コロナ死)、木村 花(22:女子プロレスラー)、三浦春馬(30:俳優)、芦名 星(36:女優)、藤木 孝(80:俳優・歌手)、竹内結子(40:女優)、高田賢三(81:ファッションデザイナー、コロナ死)
この人たちの死亡報道が自殺誘発を生む”ウエルテル現象“を起こした可能性もある」と指摘している。”ウエルテル現象“とは、ゲーテの小説『若きウエルテルの悩み』の主人公の名『ウエルテル』に由来する。

先ほど「“引きこもり”については後述」と書いた。実は翁、先週の日曜日の夜、NHKの『こもりびと』と言うスペシャルドラマを視た。このドラマは、10年以上に亘って“引きこもり生活“を送っている息子の存在を世間に隠し、立ち直らせることも諦めかけていた父親(元教師)が余命宣告を受けたのを機会に、最後にもう一度、息子と向き合う。父親の必死の説得に息子も心を動かされ、何とか”引きこもり“から抜け出し生きる道を探ろうとする父子の愛と葛藤を描いたドラマ。少し重いストーリーだが”引きこもり“による自殺者が増えている昨今、命を大切にしない(考えない)自殺願望者への警鐘ドラマでもあることは確かだ。

“引きこもり”とは、社会との繋がりを絶ち、家族とのコミュニケーションも避け、独りよがりの世界に身を置く状態を言う。“引きこもり”が長期化すると本人は被害妄想・強迫観念・醜形恐怖(自分の顔や体形が醜くなっていると思い込み人との接触を怖れる)などのストレスが生じ、うつ症・不眠・摂食障害などから精神異常症状が現われて自暴自棄・反社会的行動・自殺念慮に発展するケースが多いそうだ。この“引きこもり”は現在、全国で推計100万人いると言われる。

ところで、12月1日から7日までは『自殺予防・いのちの電話週間』である。一般社団法人『日本いのちの電話連盟』が主催する厚労省の補助事業で、24時間365日、プロのカウンセラーと直ぐに話せるオンライン相談システム。「いじめ、借金、家庭内暴力、人間関係、パワハラ、セクハラなどによって自殺観念に陥ろうとする人を救うため、1971年(昭和46年)に始まった運動である。同相談室は言う「誰にも言えない辛い悩み、眠れない、死にたい・・・もう、1人で悩まないで下さい。うまく話せなくても大丈夫、親身になって応対します。いつでもあなたのお電話をお待ちしています」と――実は翁は5年前、学生時代からの親友を失った。翁に遺書を残しての自殺であった。悲しかった。辛かった。以後、翁、この『いのちの電話運動』に大いに関心を寄せ、機会あるごとに叫んでいる「命を大切にしよう!身近な人を悲しませるな!」・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

腐った果実

今年は熟した柿の実を収穫している時間が無かった。ここの家のオーナーも今は殆ど庭に出る気力も体力も無くなってきている。ふと見ると柿の葉がだいぶ色付き始めていて青空に映え渡っていた。熟した柿の実は濃いオレンジ色に変わり柔らかくなった皮は鳥が啄みやすくなる。鳥が柿を突いて、その柿が落ちる度に柿の木に隠れていたたくさんの鳥達は驚いてパタパタと音を立てて飛んでいく。ああ、こんなにいろいろな種類の鳥達が食べに来ているのだな〜と。地面を見るとあちこちに熟れすぎて耐えきれなくなった柿が自らポチャっと地面に落ちてそのまま土地の肥料になっていた。それを見て以前の会社の同僚が吐き捨てた言葉を思い出した。

“ まったく、ふざけんなよ。あいつら腐りきっていやがる。能力も仕事も出来ないくせに、いつまで役職にしがみついているんだ。果物だって腐ったら落ちて土の肥やしにでもなるのに、腐ったまんま、あいつら枝にしがみついていやがる!全く何の役にも立たない奴らだ!” そう言って彼は間もなく会社を辞めて自分でビジネスを立ち上げた。その後、私も家の事情で会社を辞め、私達のチームの上司も会社の組織に反発して会社を辞めた。さて、今週も日本の友人達から問い合わせのメールを頂いた。頼もしいと思っていたシドニーパウエル弁護士がトランプ陣営から離れた事に関しての疑問だった。このニュースに糠喜びしたメディアは、あれこれ書き立てたようだけれど真実は違っていた。最近、懲りずにまたしてもツイッター社はシドニーパウエル弁護士のツイッターアカウントを削除した。どうなったのだろうと不安を感じる人も多かったと思う。Youtubeで私が信頼出来ると思う人達の情報を検索してみると今回、彼女は軍事弁護士として登録されたのだそうだ。その意味は国家反逆罪の罪で党を越えて不正を働いた人達を捕まえる事、今回、米国の選挙に介入した4つの反米国との関わりを持った人や組織、会社の正体を暴く事などがあると言うのが共通した見解だった。現在、あちこちの州で不正選挙に関しての公聴会や裁判が行われている。これだけ民間からのリポートがあっても州の裁判官は証拠不十分として否却しているらしい。そうするとその問題は最高裁に行くのだそうだ。実は、その事は初めから計画通りなのだと言う人もいる。その時まで、やすやす確定的な証拠は出さないらしい。メディアは証拠など無いと騒いでいるけれど証拠は最高裁判所に出すものでメディアなどに出すものでは無いし判断など出来るはずもない。感情に訴えて民意をコントロールしてきたメディアも裁かれる時が近いかもしれない。 

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

さくらの独り言「開けぇ〜ゴマッ!」

今年の夏は、例年より多い暑中お見舞いはがきを頂いた。嬉しいような寂しいような。よくお世話になった方々、私の心身の糧となり癒しとなって支えてくれた書店や美容室、ラーメン屋、エスニックや中華料理店の職人さん達のそれには、“閉店のお知ら”が書き添えられていた。いうまでもなく、コロナの影響が直撃。私の住む佃周辺から、灯りがひとつ、またひとつ消えていく。今まで当たり前のように過ごしてきた日常の、衣・食・住・情報・その他が、閉ざされていく。瞬きをする瞬間、心も閉ざされていくようにさえ感じるこの現実。アラビアンナイトのアラジンではないけれど、「開けぇ〜ゴマッ!」と叫んでいる私が、今ここにいる。

今年2020年が明けてからこの一年を振り返ると、“開けるより閉める”ことばが多い。“開ける”出来事や報せを探したが、これといって浮かばない。地球上の多くの国々は海も山も陸も出入国を閉ざし、日本国内でさえ交流門を制限させられた。冠婚葬祭で親戚友人の集いや往来は勿論、入学卒業をはじめとする多くの行事や活動の門は閉ざされ縮小された。敢えて“開ける”言葉を挙げるなら、コロナ感染拡大防止で換気のために窓を“開け”、接触を防ぐため人と人との間隔を“開ける”ことぐらいかな。ふと、そんなことを考えながら、今の自分の心が、例年より閉ざされてきているなと、気が付いた。自分や周りの、日々の生活の変化をコロナのせいだといいながら、実はコロナより厄介な何かに自分の心が侵されそうになっているみたい、「こりゃあ、いかん!」

ところで、ここ10年近く私達夫婦は、11月末から12月の1週間ほど、GUAM島に滞在することを“恒例”とした。この時期は、雨季が明けた直後のGUAMの天候、ホノルルマラソン開催前後はハワイ旅行が人気となりGUAMが穴場となる市場、卒業や修学の旅行は期末試験等で、また師走に向かって社員旅行も少ない団体旅行数、だから一年を通して比較的静かな滞在を楽しめた。何より、11月3日が結婚記念日の私たち夫婦にとって、この旅は一年の集約でありスタートでもあり、大変意味深いものとして大切にしてきた。ところが今年、飛行機が飛ばない、定宿も閉鎖、行政命令発出し緊急事態宣言、事実上のロックダウンで日本からの出入国は無理、恒例は恒例でなくなり、旅は白紙、心は真っ暗に閉ざされた。この時知らされたことは、行けるのが“当たり前”のようになっていたことに甘んじていた自分、反省しきり。そして同時に、このGUAM滞在が、単なる南の島への旅や滞在ではなく、私達夫婦にとってかけがえのない、大変重要な意味を持つ開かれた時だったということ。限りなく続く水平線をただただ二人で見つめた開かれた空間、何をいつどのように何のためにするとか、衣食住の準備に追われて狭まった日常の時がスピードダウンして開かれた点と線(時間軸)、自分の経験や知識や過去、それに連なる人や物事、それらのしがらみから解き放たれて心が開かれた私達ふたり。二個の人格の心が自然と開かされる不思議な空間、時間、心、自分(たち)。目にははるか遠くに広がる水平線のみ、遠く未来を観る思い。耳には寄せては返す波の音のみ、世の中に迫るできごとを聴く思い。満天の星も潮風も、自然界の洗礼を受けるように、私達の心は開かれた。互いの命の存在を貴んだ。一つの同じ方向を向いてまた一歩、共に歩き出す未来への、期待と感謝があふれ出た。そんな時人は、全てから解き放たれ、人にも自分にも、過去にも未来にも、悲しみにも喜びにも、不安にも希望にも、心を開く自分に出会える。心を開く、開かせられるその瞬間の幸福感は、命があることを実感するからだと、私は思う。

さて、佃の町を今日も歩きながら、固く閉ざされたドアの前にたたずむ。かつて開かれていたそのドアが昔の様に開かれることはないかもしれない。でもそこに居た人たちも私も、新たな空間、新たな時、そして新たな音とかほりを解き放ち、明日を開いてくれるに違いない。私はそう信じる。閉ざされたドアに向かって叫んでいる「開けぇ〜ゴマッ!」、まずは自分の心から・・・っと呟く、さくらの独り言。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

ジャズの魅力を一言で言うと"何度聴いても飽きない"ということだと思います。一人で聴くので静かにリラックスして聴けるジャズを選びます。たまに眠れないことがあると、そう言う曲を聴いて横になっているだけでも心が休まります。
ピアノジャズは好んで聴いています。
今週はMario Ruscaのピアノソロです。


"Andante” MARIO RUSCA   

01-Ravel Forever
02-Chopin's Heart
03-Like Mozart
04-Dreaming Chopin
05-2010 Variation
06-Recalling Beethoven
07-Pavane Idea
08-Sweet Dream
09-Doctor Studio
10-Unforgettable Ravel
11-Armonia e disarmonia


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

情報として知っていても実際に見て体験すると全く違った驚きや感動があります。
MOVというタクシー配車アプリを初めて使う機会があり便利さに感動したのもその一つでした。最近、体験して感心したことがあるので紹介します。
スーパーマーケットでのセルフレジは商品についているバーコードを機械で一品ずつ読み取らせますが、GUのセルフレジは商品に付いているICタグを無線で読み取ります。
数点の商品を所定の台に乗せるだけで一瞬で請求額が画面に表示されます。
このICタグがどこにどんな形で印刷されているのか興味があったので商品についているラベルをチェックしてみました。ラベルをライトで透かしてみると下記の写真のような特殊な形をした図柄が印刷されています。

これがレジの機械からの信号を受けると回路が動作し商品情報が発信されそれを機械が読み取っているわけです。
10年以上前に私がCEATECでこのシステムを初めて観た時、このシステムが普及すればレジの無人化が進むだろうと思っていました。残念ながらまだコストの問題があるので一部のお店でしか採用されていません。
このタグはユニクロの商品にもついています。近所のユニクロショップではレジの無人化をしていませんが、いつでもやれるようになっているようです。

 

雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1281

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/indexY.htm

              tenshu@zakkayanews.com