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1277号

No.1277     Ryo Onishi              11/1/2020

 weekly
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雑貨屋のひとり言

兵庫県のGO TO イートキャンペーンは10月14日から始まったのですが、あっという間に完売。2回目(発行は80万冊)は29日の正午からだったので申し込んでみようとその時を待ちました。29日の正午きっかりにキャンペーンのサイトにアクセスしましたがなかなかアクセスできず、登録手続きするだけで30分以上かかりました。そのあと、購入のログインを試みましたがアクセスが集中していて購入画面にまでこぎつけるのに2時間かかりようやく予約ができました。たまたま運良くアクセスができたみたいで、その後は全くアクセスできませんでした。私のように時間があって根気よくアクセスができる人以外は難しい事がわかります。でしたがこれもすぐに完売したようです。このような早いもん勝ちのやり方は不公平感が強く感じられ好ましくないと思いました。《R.O.》

 

 

 

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

ジーンズの穴ばあちゃんが縫ってくれ

祖母の目にまだ生きているプレスリー

笑い皴苦しみ幾つ乗り越えて

般若心経毎朝祖母の記憶力

百歳にまだギネスへの夢がある


( ニュースひとりよがり )


「強制わいせつ罪、暴行罪」

議員の質が落ちたなあ −贈収賄議員

「リコール」

社長の椅子も −大塚家具

「コントレイル無敗の三冠」

負けました −藤井二冠

河合成近
nakawai@kf7.so-net.ne.jp

 

龍翁余話

龍翁余話(龍翁余話(650)「文化を考える」」

「光陰流水の如し」「光陰矢の如し」「歳月人を待たず」など、月日の過ぎ去るさま(速さ)を表す言葉はいろいろあるが、まだ年末ではないのに「あ〜あ、もう11月か、歳をとるごとに“月日の流れ”が身に沁みるようになる」のが翁の“霜月”の心境である。

ところで、11月3日は『文化の日』――1946年(昭和21年)11月3日に日本国憲法が公布された。その憲法には平和(戦争放棄))・自由(人権)」が重視されており、1948年(昭和23年)制定の祝日法で11月3日を『文化の日』と名付け、その趣旨を「日本国憲法が尊重する平和への意思を基盤とする文化を発展・拡大させることを目的とする国民の祝日」とした。翁、毎年『文化の日』を迎えるにあたり、思うのは「何とボヤけた抽象的な表現だろう。政府は何でも“自由と平和”の文言を付ければ国家的意義が謳われると思っているのだろうか」――いや、当時、まだGHQ(連合国軍最高司令官総司令部 )の占領下にあった日本だから、(GHQの顔色を窺って)こんな曖昧糢糊の表現にしたのだろう。と、まあ、それはさておき――

『文化』の背景には、人としての在るべき姿(道徳・倫理・教養)、社会として在るべき形態(法規・ルール)などの「社会規範の確立」がある。そう解釈すれば“自由と平和”の文言も、それなりに意味を持つような気がする。そこで『文化の日』に際し「文化とは何ぞや」を改めて考えてみる――『文化』とは、ラテン語のColere(耕す)から派生したもので「耕す」から「培養する」「洗練されたものに発展させる」「教化する」(人々を道徳的で健全な思想へと導く)と言う意味合いを持つようになった、と言われている。

このように『文化』には、さまざまな定義が存在する。日本の歴史的文化区分(文化史)を見ると「旧石器文化」「縄文文化」「弥生文化」「古墳文化」「飛鳥文化」「白鳳文化」「天平文化」「国風文化」「院政期文化」「鎌倉文化」「室町文化」「桃山文化」「寛永文化」「元禄文化(大坂文化)」「化政文化(江戸文化)「宝暦・天明文化」「幕末期文化」「文明開化」「明治文化」「大正ロマン」「昭和モダン」更に戦後の「デモクラシー文化」と繋がる。そして、それぞれの「時代文化」の中には、それぞれの時代に生きた人々の営み(生活)や社会の仕組みにも個々の文化があった。すなわち『文化』とは、人間個々の“教化・教養と生活の在りよう”、人間同士が集う“社会組織(集団・血族・地域・グループ)の在りよう”それぞれに“固有の文化”がある、と定義づけていいだろう。

戦後「文化住宅」「文化包丁」「文化食品」などと言う言葉が流行った。これらの文化名は本来的意味ではなく“新しい物”という程度の意味で使ったものだろう。そして昨今はやたら「○○文化」と言う言葉が氾濫している。何でもかでも『文化』と名付ければ世間に通用する(社会認知が得られる)と言うことだろうか?風土・慣習・伝統工芸・新美術手工芸・芸能・映像・食べ物・建築物・特徴的な態度や行動・信仰・特殊な集団の価値観・独特の技術や方法などに『文化』を付けることは、人間形成や集団(社会)形成の発展に繋がることもある。ところが『文化』を悪用した暗い歴史もある。「文化闘争」と言う名の階級・思想の弾圧(人間のロボット化)だ。これは“本来的文化”を冒涜するものであって絶対に許し難い。過去の出来事の中で翁が特に嫌悪するのは、1871年から90年にかけてドイツ帝国の宰相ビスマルクが行なったカトリック教徒への弾圧(宗教弾圧はその昔、日本でも諸外国でも行なわれたが、その時代、それぞれの国の国家体制が確立されておらず、現代の「文化闘争」と安易に比較することは難しい)。ドイツの「文化闘争」はまだある。1933年に首相(独裁者)になったヒトラーの思想洗脳とユダヤ民族に対する組織的大虐殺、そして中国では1965年から約10年間、毛沢東政権下で行なった“文化大革命”と称する「文化闘争」(権力・階級・思想闘争)。全国からエリート学生を選抜して少年組織(紅衛兵)を結成、反毛沢東派の一掃、旧思想・旧文化(貴重な歴史的文化財)・旧風俗・旧習慣などをことごとく破壊した。(実際に主導したのは毛沢東の妻の江青と張春橋・姚文元、王洪文の“文革四人組”だったとか)。こんな『文化』は“耕し”になるどころか”偏狭で独りよがりの精神構造人間“を生むことにしかならない。

一般的に『文化』は3つのジャンルに分けられる。学問・文学・美術・芸術・音楽・工芸・建築・衣装など高い達成度を示す「ハイカルチャー(アカデミック・カルチャー)」。娯楽映画・歌謡曲・ポピュラー音楽・大衆小説・漫画・ゲーム・ファッションなどの「ポップカルチャー(大衆文化)」、そして昔から地域社会に根を張って受け継がれて来た生活様式・習慣・催事・芸能・価値観などの「伝統文化」――このように『文化』の定義は多様性を含んでいるが「生活文化こそが人間文化の基礎である」と言うのが翁の持論である。「生活文化」の中には、我々の日常生活のほとんどの思考様式・行動様式が含まれている。衣・食・住のような最も基本的な物質生活は勿論のこと、学問・言語・信仰・交友・恋愛・多種多様な趣味など人間の内面的(精神的)生活を支えるものや冠婚葬祭・経済活動・ボランティア活動・政治活動など全てが「生活文化」の構成要素であると思っている。

「生活文化」(思考様式や行動様式)は人によって、また国や地域によって多少は異なる。翁がかつて(テレビ番組取材で)海外を廻っていた頃、この“異文化”に直面し大いに戸惑った経験がある。そこで学んだことは「1人が他の人に、また、1つの国が他の国に“自分(及び自国)の文化”を強制してはならない」と言うことだった。自分(及び自国)の文化を大切にしながら相手(人や国・地域)の文化を理解し受け容れる寛容性が必要である――なるほど、これなら『文化の日』の趣旨“自由と平和”の精神に通じることになる。と言いつつ、実は翁、加齢とともに自我が強くなり他人の文化を容易に受け容れない心の狭さが目立って来た。『文化の日』の反省点かも・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

2020ハロウィン

今年、早々から始まった武漢発の新型肺炎が、まさかこの時期まで長引くとは誰も想像していなかっただろう。公式なSierra Clubのハイキングも未だに再開されていない。そんな中でサンペドロの有志メンバーが個人的な集まりとしてこの春頃だろうかSierra Clubと同じ時間帯に行っていたハイキングを続行する事になった。

毎週火曜日の夕方から定期的に2時間サンペドロを中心にパロスバーデスの山の方を歩いている。念の為マスクをして其々6フィートを保ちながらのハイキングだ。やはり家に籠ってばかりいると足腰も弱るし頭の回転も鈍くなってくる。この一週間に1度でも汗をかくほど歩くという運動が体にも頭にもリフレッシュ出来ていいのだ。だから皆このハイキングを楽しみにしているのだ。このボランティアリーダーを務めてくれているのが90歳になるLさん、度々私のエッセイにも登場している陽気なイタリア人のLさんだ。先週はハロウィンハイキングとして自宅のパディオに私達全員と犬一匹(14人ぐらいだったか)を招待してピザとワインと彼の手作りチョコレートで、もてなしてくれた。帰りのハイキングは家々の前に飾られたハロウィンのデコレーションを見ながらのハイキングだった。その中でも圧巻だったのが庭一面にしかけられたハロウィンデコレーション。骸骨や犬や巨大蜘蛛が動き屋根の上の馬の口からは煙が出て目が赤く光る。よくこれだけ集めたものだと感心するし、この小道具などを収納するスペースがあるのも土地や家が広いから出来る事なのだな〜と感心する。ローカル新聞にも取り上げられ取材されていた。その中で私達のハイキンググループがこの庭に立ち寄りエンジョイしてくれた事も記事に書いてあった。今年はハロウィンキャンディーの中にドラッグが入っていたという残念なニュースもあったけれどアメリカ人の遊び心はどんな状況になってもあるのだな〜と思う。こんな時期だからこそ気分転嫁してもらおうというサービス精神がある人達もたくさん、いるのだな〜と、、、、

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

これまで紹介したアーティストをAmazon Musicで検索して新たなアルバムを見つけることもやっています。Marc Van Roonというアーティストで検索するといいアルバムがたくさん見つかりました。その中でAngelo VerloegenがFlugelhorn で演奏しているアルバムがありとても気に入りました。
トランペットとは一味違うFlugelhornの音は魅力的でシブい大人のジャズが楽しめます。


"The Ballad Album" Angelo Verploegen   

01-I Fall In Love Too Easily 5:13
02-What Is This Thing Called Love? 4:58
03-For The Time Being 5:06
04-Besame Mucho 5:23
05-Jessica 6:43
06-You Don’t Know What Love Is 6:29
07-Lover Man (Oh, Where Can You Be?) 5:13
08-Retrato Em Branco Y Preto 5:38
09-Somewhere Over The Rainbow 4:10
10-Django 5:06


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

ロサンジェルスドジャースが32年ぶりのワールドチャンピオンになりました。前回の優勝の時(1988年)は私たちがロスからトロントに異動して一年後のことでした。トロントブルージェイズが優勝することはあるのかなと思っていたら4年後の1992年、ワールドシリーズに進出し、アトランタブレーブスを破ってワールドチャンピオンになりました。カナダのチーム史上初のことでした。普段は静かなトロントの街は騒然としました。トロントで一番大きなトロント通りに行くとクラクションを鳴らして走り回る車がいっぱいいて大騒ぎだったことを今でも鮮明に覚えています。参考までに1993年(私がロスに異動した年)もトロントブルージェイズがワールドチャンピオンになっています。
 

雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1277

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/indexY.htm

              tenshu@zakkayanews.com