weekly


1261号

No.1261     Ryo Onishi              7/12/2020

 weekly
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雑貨屋のひとり言

九州や中部地方で豪雨によって河川が氾濫し甚大な被害を受けている映像を観て、他人事ではないと思いました。災害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げます。まだ本格的な台風シーズンに入っていないのにこの有様ですからこの先どんなことが起こるのか不安になってしまいます。地球温暖化が影響していることはわかっているのに対応がものすごくトロいのでいつまでもこの災害が続くのではないでしょうか?
河川の治水工事はもちろん大事ですが、地球温暖化防止を世界が協力してやらないと20年、30年後の地球はとんでもないことになるのではないかと心配しています。《R.O.》

 

河合将介さんのコーナー 

休止中です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

ヘップバーンカット私の青春譜

女子会も今日はボージョレヌーボとか

十万人ライブに主婦を脱ぎ捨てる

キッチンのペンがまさかの直木賞

ばあちゃんも若い日ジュリアナに痺れ  


( ニュースひとりよがり )

「当選に万歳なし」
自粛しました −小池劇場

「やけくそ」
満員御礼の垂れ幕を下げた −大相撲

「冬のボーナスゼロ」
旅行にも行けない −JTB社員

 

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(634)「レジ袋の有料化に思う」

7月1日から「レジ袋の有料化」が始まった。翁のような独居老人は、実に困る。何故か?レジ袋は“買い物袋”の役割だけでなく、野菜や果物を保存する時にも使うし、生活ごみ入れや、ちょっとした旅の時の汚れ物やごみ入れにも役立つ。「たかが1袋3円、4円」と言うだろうがスーパーやコンビニのほかドラッグストア、家電量販店、ホームセンター、衣料品店、書店、お土産店などでレジ袋代を支払い、ごみ用袋は別途買わなければならないから年単位で考えると、かなりの経済負担になる。

翁は長い間、レジ袋を提げること自体、抵抗があった(恥ずかしかったのだ)。愛車に乗っていた時代はレジ袋をぶら下げて歩くことはなかったし1週間分くらいまとめ買いが出来ていたが、愛車を手放して以後の買い物は当然、レジ袋に頼らなければならない。だから翁の、スーパーやコンビニで買い物をする時間帯は夕方から夜間が多かった。それも両手に持てる程度の分量だから、せいぜい3日分、しかも翁は料理が出来ないので玉子や牛乳、チーズ、バター、ハム類、パン類以外は冷凍食品やインスタント食品が多い。歩きで買い物をするようになって1年くらい経ってから、やっと慣れて来た。そして何より、普段は“ごみ袋”として活用している。多くの人がそうだろう。それなのに「小売店でレジ袋代を払え、ごみ袋は100円ショップで買え」とは随分横暴な政策ではないか、と腹立たしい。
(これは、あくまでも消費者ファーストの思いであることは承知しているが・・・)。

『レジ袋有料化』の大義名分は「プラスチックごみ削減による地球温暖化防止」である。この美辞麗句には誰も異議を唱えることは出来ない。だが経産省のホームページを見ると「プラスチックは非常に便利な素材。製品の軽量化や食品ロスの削減など、あらゆる分野で私たちの生活に貢献している。一方で、廃棄物・資源節約・海洋プラスチックごみ問題、ひいては地球温暖化の課題もある。私たちはプラスチックの過剰な使用を抑制する必要がある」――“だから有料化にした”?翁にはその理屈が分からない。第一、経産省は「過剰な使用の抑制」を唱っているだけで「レジ袋を有料化にすればプラスチックごみは減る」とは言っていないし、思ってもいないだろう。プラスチックごみを減らすなら“有料化“などと言わず(極論だが)「プラスチック製レジ袋の提供を禁止」すればよいと思う。つまり『レジ袋有料化』と”プラスチックごみ削減“は全く別問題であるような気がしてならない。なのに「地球温暖化防止」の大義名分をぶら下げ『レジ袋の有料化』に踏み切った。そこで一番トクをするのは誰か――普通に考えれば、ごみ袋製造者やスーパー、コンビニ、その他の小売店であろうが、国民生活(特にお金)に関わる政策転換の裏には、(古今東西)
”陰謀“と“利権”が飛び交うものだ。“陰謀”と“利権”――『レジ袋有料化』でも商人と政治家の癒着が見え隠れするのは翁の邪推だろうか?

“プラスチックごみ問題”と言えば「海洋汚染問題」がついて回る。“コロナ禍”で鳴りを潜めていた環境大臣・小泉進次郎が『レジ袋有料化』実施(7月1日)直前に(久々に)テレビに顔を出した。彼は「レジ袋の有料化が海洋プラスチックごみの削減に寄与する」と言っているようだ。しかし、本当にそう思っているとしたら、それはとんでもない錯覚だ。平成28年度に環境省が行なった「我が国の海洋における漂着ごみ(全国10地点)調査結果」によると、プラスチックごみの内訳では「飲料用ボトル、及び他のプラボトル」(47%)が最も多く、次いで「漁網・ロープ・その他の漁具」(23%)、ブイ(係船や航路標識の浮標)(12%)、そして意外なことに「ポリ袋」はわずか0.6%――これで「レジ袋(ポリ袋」を海洋汚染の元凶と決めつけるのはいささか乱暴過ぎないか?政府や役人、マスコミまでが言う「レジ袋は海を汚す」は、『レジ袋有料化』のための無理矢理の理屈付け(屁理屈)、故に翁、“陰謀”と“利権”の影がうごめく、と思うのだ。

とは言え、翁のような素人でも「プラスチック製品が海をはじめ環境汚染の原因の1つである」ことは理解している。しかし、もうこの時代、プラスチック製品(特に翁の場合は、レジ袋・ごみ袋)が無くては生活の在りようが狂ってしまう。そこで、素人の翁が愚考するに、問題解決の1つには“プラごみの適切な処理の方法”(消費者の意識改革)がある。
しかし、これは現実的ではない。不適切な処理に対する罰則(法律)を作ってもその取り締まりには限界があるし、「プラごみ廃棄はルールとマナー^に従え」と国民に訴えても、人間のエゴは精神論だけでは片づけられない。そこでもう1つの解決策は“バイオ製品の開発”だろう。(素人の翁には専門的なことは分からないが)ごみになった時、安全な素材として自然に分解される“バイオプラスチック製品”、あるいは環境にやさしい植物を原料とする“バイオマスプラスチック製品”の開発(いずれも、レジ袋並みの安価な市場導入)ではないだろうか。聞くところによると、これらの製品は(技術的には)すでに開発されているようだが、何しろ単価が高過ぎるので普及されないとのこと。

『レジ袋有料化』に伴い「マイバッグの使用」が叫ばれている。日本LCA学会(ライフサイクル的思考に基づく環境問題研究の学者集団)では「買い物回数50回以上だとレジ袋よりマイバッグのほうがCO2排出量は少ない」と発表しているが、衛生面・メンテ面の問題点には触れず、単に科学的数値のみを基調として“消費行動と消費者心理”を無視した(偏った)学者論理。一方、PWMI(プラスチック循環利用協会)は「レジ袋は資源を無駄遣いしている、とか、マイバッグは環境に良い、とは単純には言えない。要は両者とも使い方次第である」としている。翁、PWMI論に賛成する。ただ消費者に”適切な使い方“を認知・習慣づけることが、いかに大変であるかは前述の通りである――とまあ、あれこれ翁の都合のいい理屈を並べたが、所詮、決まったことは仕方ない。(マイバッグは拒否)レジ袋代を払って、翁の常識の範囲で”適切な使い方“を考えながら(ささやかでも)環境汚染防止に協力しようと思っている・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

猫と格闘した

クライアントさんの中で2匹の猫がいる家がある。一匹は、薄汚れたグレーの猫でかわいそうだけれど猫相が意地悪そうな顔をしている。だけれど寂しがり屋なのか傍に来ては良く喋る。アテンションが欲しいのか、いくら追い払っても傍に来ようとする。もう一匹は美人顔の三毛猫。おっとりした性格で自分が可愛いのだという事を良く自覚している。気分屋でマイペース。自分が来たい時だけ寄って来るけど大抵はゴロゴロ寝ていて呼んでも眠たい時は愛想無く尻尾を振るだけで知らん顔。気の毒だけれど見かけは、この三毛猫の方が格段にかわいい。時々、グレーの猫は嫉妬心で三毛猫をフ〜と威嚇するけど、おとなしい三毛猫は目も合わせず、戦わずして、すぐに逃げていってしまう。その2匹の猫が家の中とパティオを交互に出たり入ったりウロウロしている。そして、お互いに嫌っているのが見ているとわかる。
数週間前の事だが、ふと気が付くとこの家のパディオの軒下に鳥の巣がある事に気が付いた。つがいで鳥が交互に巣から出たり入ったりしていたのでヒナの成長が見られるかもしれないと毎週その様子を見るのが楽しみだった。下から巣を見上げるので中の様子は見えなかったけれど、ある日気が付くと巣の中に頭が3つ見えた。そこに、親鳥の2羽がやってきては巣に餌を運び忙しそうに出入りしていた。
数日後のある朝、その日は朝から親鳥が、いつもより、せわしなく巣から出たり入ったりしていた。親鳥の鳴き方もいつもと違った。巣を見上げたら一羽が狭くなった巣から出てその横で羽を伸ばしている。パタパタと何度か羽を動かして飛ぶ予行練習をしているようだった。今朝の尋常でない親鳥の鳴き声は、今日がヒナ達にとって巣からの旅立ちの日なのだとわかった。親鳥は巣の近い軒下や、ヒナの見える正面の木に活発に移動しながら”早く飛びなさい“と催促するように鳴いていた。父親は頭から胸にかけてオレンジ色、母親はグレーの一回り小さい鳥だった。あれがお父さん、これがお母さんとすぐにわかった。”ヒナ達が、うまく飛べますように!“と祈るように見守っていた瞬間、先に巣の横に出たヒナが飛んだ!軒下から頑張って飛び降りたものの、ひゅるひゅると力なく下降してきた。“頑張れ、もっと高く!”と思うや否やグレーの猫が家からパティオに飛び出てジャンプしてそのヒナをくわえたのだ。ほぼ瞬間私も家から飛び出てそのグレーの猫の首を捕まえ“こらっ!離せ!離しなさい!”と左右に激しく猫の首を振った。猫は不満足気に“にゃ〜”と鳴いて口を開いた途端、ヒナがポロリと地面に落ちた。慌てて猫の首を掴んだまま家の中に放り投げてドアを閉めた。“すみませんがタオルを持って来てもらえませんか”と言ったらすぐにミセスは人の手がふれないように、そっとタオルでヒナを包んでくれた。力なくヒナは、すぐに目を閉じた。ちょうど、その時、ミセスの旦那様はそのパティオで日向ぼっこして静かにソファに座っていた。ミセスは旦那様を睨みつけて“目の前にいるのに、全く役にたたないんだから”とぼやいた。でも旦那様は耳も遠いし片目の視力が弱っている上、歩行も杖が無いと歩けないのだから何が起きたか把握は出来ていなかったに違いない。それにしても何とも短い人生だったな〜と,このヒナを気の毒に思った。きっとこの様子を一部始終、親鳥達は見ていたと思う。まだ、生きているかもしれないと私の勝手な思いで巣の傍にこのヒナを戻す事にした。もしかした最後にヒナの顔を親鳥は見に来るかもしれないと軒下に椅子を持って来て背伸びをしてやっとタオルにくるまれたヒナを巣の近くに戻した。

夕方、息子さんが立ち寄るとの事だったので、もしヒナが死んでいたら庭の隅にでも埋めてあげてほしいと頼んだ。後の2羽はどうなったのだろうかと見たら2羽とも巣の中で羽を広げている。ああ、こっちも今日飛ぶのだと思った。しばらくすると親鳥が戻ってきて近くの木枝にとまって、やっぱり“早く飛びなさい!”と催促している。パティオに三毛猫が居眠りしていたのを知っていたので気が付かれないうちに早く飛んで欲しいと思った。三毛猫が居眠りをしているうちに2羽が一緒に飛んだ。やっぱりひゅるひゅると凧が風の力を失ったように家の敷地の草むらに落ちて見えなくなった。家の中から、この様子を見ていて心配だった。気にして三毛猫の行動にも注意していたら居眠りから目覚め三毛猫の目がその繁みの一点を凝視していた。そして抜き足、差し足、忍び足でその繁みに接近していった。その時、繁みから先ほど飛び立った2羽か3羽目かの鳥がパタパタと飛び上がろうと繁みから姿を見せたのだ。危ないと思い、また私はパティオに飛び出た。そして、この三毛猫の名前を呼んだ。“ヤミー!”三毛猫は立ち止まって振り返って私を見た。その瞬間、その三毛猫の首を掴んで、また家の中に放り込んでドアを閉めた。今度はセーフだった。
猫の習性だから仕方が無いのだけれど、久しぶりに私としてはショックな出来事だった。
それから翌週、ミセスに聞くとやはりヒナは死んでいたそうで庭の隅に埋めてくれたそうだ。あの繁みに隠れていた2羽は、どうなったのだろうか?と気になった。
その翌週、パティオに出て空を眺めていたら、あのオレンジ色の父親の方の鳥を見かけた。まだ、この近くにいるという事は、きっとあの2羽は無事にサバイバルしたのかもしれないと思った。巣から飛び立った鳥はしばらく巣から近い木に滞在するようだ。
自分が一人で餌を採れるようになるまで親鳥が見守っているのかもしれない。何となく気分が晴れたような気持ちになった。家の中に放り込まれた猫は恨んでいるかもと思いきやもう忘れてしまったのか相変わらずグレーの猫はうるさく寄って来るし三毛猫も態度は変わらない。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

2008年3月30日の雑貨屋ウィークリー620号で紹介したギタリストのJim HallはBill Evans、Era Fitzgerald、Sonny Rollins、Ron Carterなど多くの大物ミュージシャンと共演してきましたが、Jim Hallが69歳の時(1999年)に同じギタリストのPat Methenyと共演した珍しいアルバムです。12年ぶりに紹介するのですが残念ながらJim Hallは2013年12月に83歳で死去しています。

"Jim Hall & Pat Metheny"   Jim Hall

01-Lookin' Up
02-All The Things You Are
03-The Birds And The Bees
04-Improvisation No.1
05-Falling Grace
06-Ballad Z
07-Summertime
08-Farmer's Trust
09-Cold Spring
10-Improvisation No.2
11-Into The Dream
12-Don't Forget
13-Improvisation No.3
14-Waiting To Dance
15-Improvisation No.4
16-Improvisation No.5
17-All Across The City



ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

コロナ陽性者が増えてきているのがとても気になります。経済回復の重要性はわかりますが、なんの策もなく緩みっぱなしでじわじわと拡散されないことを祈るばかりです。

我が家の洗濯機の乾燥ダクトを清掃してから乾燥時間も短くなり、大変調子良くなりました。梅雨の時期に乾燥機が使えるのはありがたいと思っています。

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Zakkaya Weekly No.1261

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com