weekly


1258号

No.1258     Ryo Onishi              6/21/2020

 weekly
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雑貨屋のひとり言

私たちは自分を変えようとチャレンジします。ところがやり方を間違えるとそこに落とし穴が待っています。それは結果を早く出そうとして急激なことをやってしまうことです。ダイエットや断捨離などがいい例で頑張ってやってもいつのまにか元に戻っているってことがあります。人間は急激な環境変化を与えられると脳の中の爬虫類脳と言われる反射脳が、変化を嫌うので元に戻そうとする行動をとらせ、チャレンジに失敗してしまいます。ではどうすればいいのでしょう?それは急激なやり方をやめ頑張りすぎないようにすることです。脳が変化に気づかないくらいの小さな変化を続けることです。小さな変化を続けることで脳がその変化に気づかないようにするのです。言い方は悪いですが脳を騙すのです。小さな目標から始めてコツコツと続けれるようにすることが成功の近道だということでしょうね。私もいくつかチャレンジしていますが頑張らないでゆっくりとやっていこうと思います。《R.O.》

 

河合将介さんのコーナー 

休止中です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

小銭入れカードの束に見降ろされ

見栄張ったカードを叱る預金残

仮想通貨理解しかねている諭吉

軸足がカネの匂いに少しぶれ

カネあればあったで奴の悩み事


( ニュースひとりよがり )

「公選法違反」
そんな法律知らなかった −前法相

「油断大敵」
コロナも選挙も −小池都知事

「陸上イージス、延期 中止」
当方関係ありません −コロナ

 

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(631)「“コロナ禍中”の浅草散策」

先週の日曜日(6月14日)の昼、スペシャルドラマ『渥美清のああ青春日記』(BSフジ)を視た。翁は知らなかったが、このドラマ、渥美清が亡くなった1996年(平成8年)の翌年(1997年)の“渥美清・追悼作品”だったそうだ。渥美清がまだ世に出る前『浅草フランス座』(当時はストリップ劇場。渥美清、萩本欣一、ビートたけしら多くの芸人を輩出した。現在はお笑い演芸ホール『東洋館』)で渥美清がコントの舞台に立っていた頃の、哀しく切ない青春のひとコマ。ドラマを視終わって、フト“コロナ渦中の浅草の様子を見よう”と思い立ち、曇り模様の数日前『浅草散策』に出かけた。

ウイークデーの昼前だというのに雷門周辺や仲見世のこの閑散さは「国内外の観光客の姿を見なくなってもう3か月以上にもなる」(仲見世・某店主の話)。雷門から宝蔵門までの約250mの間にある仲見世の各店(東側54店、西側35店)は、(翁が行った時は)全店がオープンしていたが何せ観光客がいないので店員の“呼び込み”(声)も聞こえて来ない静けさ(寂しさ)だ。宝蔵門をくぐって本堂へ。周辺に数人の参拝者を見かけた程度。本堂参拝のあと(江戸時代の情緒を残す)伝法院通りを抜け左折すると『浅草公会堂』。その玄関前に「スターの手形コーナー」がある。歌舞伎・映画・テレビ・舞台などで活躍した俳優・女優・歌手・落語家・漫才師・講談師・浪曲家・漫談家らのほかに相撲・野球などで活躍した人、また作詩家・作曲家・作家など332人の手形やサインが設置されている(故人ばかりでなく現役スターの手形もある)。いずれも“懐かしの人”ばかり。中でも翁が好きな作家・池波正太郎や現在放映中のNHK朝ドラ『エール』の主人公のモデル
と言われている作曲家・古閑裕而の手形をカメラに収めた。

美空ひばり(左)  池波正太郎(右) 小沢昭一(左)   古関裕而(右)

『浅草公会堂』の前(オレンジ通り)を進んで直ぐ右折すると『浅草六区通り』に入る。

全長100mの通りの両側の街路灯には渥美清、エノケン(榎本健一)、コロンビア・トップ、伴淳三郎、萩本欣一、東八郎、内海好江・惠子、由利徹、三波伸介ら六区ゆかりの芸人・俳優ら33人の写真が飾られている。そして浅草六区中心街(六区ブロードウエイ)出ると、いよいよスペシャルドラマ『渥美清のああ青春日記』の舞台となる『浅草フランス座』(現在の浅草演芸ホール・東洋館)がある(下の写真)。

新型コロナウイルス感染症拡大防止を目的とした東京都の“休業要請”が6月12日に解除され、当演芸ホールも翌13日から再開業したばかり。入口には感染症予防のため(来客への)注意事項が掲示されている。玄関先のスタッフに聞いたら客席数(1〜2階合わせて)340席のところ(客席の間隔を開けて)当分は170席で営業するそうだ。落語・講談・漫才・手品など一流芸人の“生の技”を目の前で観て(通常料金)3000円は安い。まさに“大衆芸能のメッカ”の名に相応しい「お笑いの殿堂」である。

雷門前の道路の向かい側にある『浅草文化観光センター』に立ち寄り「コロナ禍中の浅草のイベント」について訊いた。例年行なわれている催事の多くが中止または延期になっている。例えば3月18日の「金龍の舞」、4月12日の「白鷺の舞」、4月18日の「浅草流鏑馬」などが中止。5月15日〜17日の「三社祭」は10月中旬に延期、以下7月の「七夕祭り」、「朝顔祭り」、「ほおずき市」、「隅田川花火大会」、9月の「台東薪能」、「浅草サンバカーニバル」などが軒並み中止。翁に説明してくれたスタッフが呟いた「雷門に人だかりが無い、人力車の兄さんたちの呼び込み声も聞かれない、こんな寂しい浅草が続くのは悲しい」――そのスタッフから20日の夕方、翁に連絡があった「東京都が19日に“自粛解除”したので今日(20日)の浅草は50%の賑やかさを取り戻しました」その弾んだ声に何だか翁もホッとした。“寅さんもきっと安心しているだろう”。「浅草の灯」は、やはり明るくなければ・・・と、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

父の日

LAのJapan TVで“サラメシ”という日本の番組が放映されている。その中でも“あの人が愛した昼飯“シリーズ”というのが好きだ。今はもう亡くなってしまった著名人の方々がよく通ったレストランや店の昼飯を紹介しているシリーズだ。その時バックに流れるThe Pied PipersのDreamというノスタルジックな音楽もいい。料理とその人の思い出を上手に紹介していてなかなかいい雰囲気を醸し出している。何だか時間がタイムスリップして、いつの間にか自分もその店を訪れているような気分になってくる。いつか私もその店に行ってみたいと思い、ついメモをとったりしてしまう。いつだったか池波正太郎が愛した昼飯をやっていた。タイトルは覚えていないけれど父の書斎に池波正太郎の本が置いてあった事を思い出した。確か食べものに関した本だったと思う。父は仕事で人と外で食事をする事が多かった。接待されたり接待したりで様々なレストランや店で食事をする機会も多かったのだろう。だからわりと味にはうるさかった。
子供の頃、ある日、父が珍しく早く帰ってきて“今日はうまい焼き鳥やがあるから行こう”といって家族全員で出かけた事がある。父の車に乗り込んで出かけたものの、なかなかたどり着かない。車は林を抜け山間部を走り抜け夕日は西に傾き外の景色は真っ暗で何も見えなくなった。どのくらい走っていたのか覚えていない。そのうち眠くなって車の後部座席で私と弟は寝てしまった。ようやく店の前に到着して起こされた時には空腹を通り過ぎて、もう焼き鳥は、どうでもよくそのまま車の中で寝たい気持ちだった。父親に起こされ仕方なく車から出た。周りには何も店がなく真っ暗な暗闇の中でそこだけポッと灯りが燈されている唯一の店だった。格子戸をガラガラと開けて暖簾をくぐると白いモクモクとした煙の向こうから“いらっしゃ〜い”と元気なおかみさんの声が聞こえた。父は常連だったようで、おかみさんの真ん前のカウンターに座ると、サッと冷えた恵比寿ビールとおつまみが出された。ぐるりと見回すと長いカウンターだけの店には人が満杯で賑わっていた。“お嬢ちゃん、甘いたれと辛い味噌味とどっちがいい?”とおかみさんに聞かれた。おかみさんの後ろには大きなカメツボが2つあって甘い醤油味と辛い味噌のタレが入っていて何年も熟成させ使っているのだと言った。私は父の勧めで同じ辛い味噌味を注文した。ちょっと辛いけれど、これがすごく美味しくて子供ながら強烈な印象として残っている。炭火で焼き鳥を焼いた後に大きなカメツボのタレに漬けて、またこんがり2度焼きするといい匂いが立ち込めた。あっという間に串を入れるツボが一杯になっていったのを覚えている。食道楽だった父は晩年、時々台所に立つようになっていた。男厨(ダンチュウ)という男の料理本なども読んでいた。全国から梅干しやら醤油やら母に言わずに勝手に注文したりして“ここのが上手いんだ”と自慢したりしていた。そんな父は62歳という若さであの世に旅立った。祖母にとっては一人息子を先に失った悲しみはどんなに深かっただろうか、、、考えてみると子供の頃、母の日はカーネーションの花やハンカチなどをあげた記憶はあれど父には何かプレゼントをした記憶が無い。覚えていないという事は、おそらく何もしていなかった可能性の方が多い。今週の日曜日は父の日。亡くなった人には白い花を捧げると聞いた事がある。
今朝、庭を見たら白いハワイの花が咲いていた。
“親孝行したい時に親は無し” “後悔先に立たず” この言葉が今になってしみじみわかる、、、、

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。
 

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

ベースはちょっと地味な印象ですが、ジャズにはなくてはならないとても大事な存在です。ベーシストDave Youngがピアニストとのデュエットジャズをアルバムにしました。Two by Two Vol.1というアルバムを紹介します。曹操たるピアニストとのデュエットですから、聴いていて落ち着く、素晴らしいアルバムです。

"Two by Two Vol.1"    Dave Young Piano Bass Duets

01-Op & D - Dave Young/Oscar Peterson
02-Younger Than Springtime - Dave Young/Oscar Peterson
03-NPS - Dave Young/Cedar Walton
04-Smoke Gets In Your Eyes - Dave Young/Cedar Walton
05-Milestones - Dave Young/Tommy Flanagan
06-In A Sentimental Mood - Dave Young/Tommy Flanagan
07-Stablemates - Dave Young/John Hicks
08-Passion Flower - Dave Young/John Hicks
09-One By One - Dave Young/Mulgrew Miller
10-Hot House - Dave Young/Mulgrew Miller



ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

6月1日に申請した給付金が18日に振り込まれました。ありがたく受け取りたいと思います。私たちは特に困っていないですが、本当に困っている人にこの給付金が届いていることを祈りたいと思います。視覚障害者の方には不便な申請方法なのでどなたかが手伝ってあげてほしいと思います。普通に申請できていれば、私が住む地域の皆さんはもう受け取っておられると思います。昨日あたりから近所のショッピングモールに行くと自粛前の活気が戻ってきた感じがします。給付金を受け取った人たちが気を良くして買い物に来たのではないかと勝手に想像しています。

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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1258

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com