weekly


1256号

No.1256     Ryo Onishi              6/7/2020

 weekly
LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
 
雑貨屋のひとり言

5月末から30度を超える真夏日が各地で記録されています。毎年、今年の夏も暑くなると言われ続けています。地球は間違いなく暑くなってきていると思います。地球の歴史の中で人間が存在し始めてほんのわずかの時間で地球を温暖化にしてしまいました。
全部とは言いませんが今現在と自分たちさえ良ければいいというエゴな考え方が台頭しています。一部の国を除くと世界各国は環境問題を最優先に取り組もうとしていないのが残念です。とりあえず今は熱中症 とコロナに感染しないようにして冷静に未来について考えていきたいものです。《R.O.》

 

河合将介さんのコーナー 

休止中です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

もう亭主浮気のできぬ歳になり

ガミガミが減った女房が気にかかる

七十点付け合い夫婦つつがない

ばあちゃんのやる気に茶柱が二つ

我が道を頑固な父の七五調


( ニュースひとりよがり )

「五輪簡素化を検討」

来年のことを言うとコロナが笑う −鬼

「国家安全法」

トランプさんよ、デモ退治にいいぞ −習近平

「アラート」

またカタカナ語が増えた −コロナ

 

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(629)「公園で出会った老人」

外出自粛要請が継続されている昨今ではあるが、翁“足腰の衰え”と“自粛肥り”解消のため、ほぼ1日おきに散歩に出かけている。勿論、コロナ感染予防と熱中症予防のため、いつも通り帽子、2重マスク、Tシャツ、半ズボン、ジョギングシューズ、小さ目のショルダーバッグの中には、スマホ・タオル・除菌ウエットティッシュ・塩飴・冷え茶のペットボトルなどを入れて・・・ジョギングシューズを履いてはいるが、翁、10年前のガン手術以来、小走りも出来なくなっているので、翁の散歩は文字通り“ぶらぶら歩き”だ。したがって減量効果は無いだろうが足腰の衰退防止に少しは役立っているように思える。

さて、翁の散歩コースは(これまで本欄で数回紹介したように)戸越銀座商店街を抜けて「戸越八幡神社」に参拝、直ぐ近くの「文庫の森」(旧三井文庫=国文学研究資料館跡地)公園内で少し休憩したあと、更に直ぐ先の「戸越公園」へ行くのがいつもの散歩コース。緊急事態宣言解除の数日後の朝(10時ごろ)家を出て、同じように「戸越八幡神社」に参拝後、「文庫の森」の3人掛けベンチの端に座って小休止(ベンチの真ん中は“使用禁止”の黄色テープが張られている)。冷え茶で喉を潤し、幼児たちの元気にはしゃぎ回る姿を微笑ましく眺めていると、翁と同年配くらいの、夏ジャンパー姿で杖をついた1人の老人がゆっくり翁に近づき語り掛けて来た「やあKさん、おはようございます。今日はいい天気ですね」翁の名はKではない。2人ともマスクを着けているのでお互いに顔がよく分からない。だから“この老人、オレのこと、人違いをしているな”と思ったが、あまりに親しげな様子だったので、翁もつい「ああ、おはようございます。爽やかな初夏ですね」そう言って翁、自分と同じベンチの端を手で指して老人に「お座りになりますか」と勧めた。その老人、ベンチに腰を下ろしてから「いつぞやは、せっかく拙宅においでいただいたのに、何のお構いも出来ず大変失礼しました」“ちょっと待て。オレはKでもないし、この老人とも初対面だ。この人、いよいよ人違いしている”。翁、返事に困って「はア、どうも」と言ったきりで、次の言葉が出ない。すると老人「あの日、女房が不在しておりまして・・・あのう、よろしかったら、今から拙宅に行きませんか?今日は女房もおりますんで・・・」翁、また困った。どう返事すればいいのだ?(翁の困った表情を見て老人は)「いやいや、Kさんもご都合があるでしょうから、今日は止しましょうか」翁、ホッとして「済みません」と謝るのが精いっぱい。それから10分ほど、その老人の独り言が続いた――奥さんのこと、娘夫婦や孫たちのこと、沖縄や九州へ旅をした時の話など――(勿論、翁とは何の関係もない話)まるで翁の存在を無視しているかのように、しゃべりまくった。翁、仕方なく時折(気のない)相槌を打った。しばらくして、その老人が言った「ああそうだ、私はまだ朝メシを食っていないので早く帰らなければ・・・済みませんが女房に電話してくれませんか?」。「ああ、いいですよ」翁、バッグからスマホを取り出し「よかったら私の携帯をお使い下さい」。すると突然、老人の目が天を向いたり首をひねったり、杖をベンチに立て掛けて、ジャンパーに両手を突っ込んで何かを探す仕草をしたり・・・“そうか、電話番号のメモでも探しているのだろう”と思って見守った。すると老人は弱弱しく言った「番号を忘れた。Kさん、済みませんが私を家まで連れて行ってくれませんか?」「え?」翁は驚いた。そしてやっと気付いた。“この老人、翁のこと、人違いではなく(もしかして)認知症ではないだろうか?”・・・でも、念のため、翁は訊ねた「あなたのお名前と住所を教えて下さい」すると老人、哀しそうな目で翁を見つめるだけで無回答。翁、ここで彼が認知症であることを確信。ならば、老人の心象を傷つけないように、穏やかに、そして、ゆっくりベンチから立ち上がり、その老人に「直ぐそこに、あなたのお宅を知っている人がいますから、その人の所までご一緒しましょう」と言って老人に杖を持たせ、公園脇にある交番へ連れて行った。老人は大人しく従った。2人のお巡りさんがいた。翁「この方、ちょっと気分が悪くなってお宅に帰りたがっています。お願い出来ますか?」「ああ、いいですよ」(あとはお巡りさんが認知症であることに気付いてくれるだろう)翁は(規定通り)自分の名前と電話番号を所定用紙に書いて交番を去った。戸越公園行きは止めた。何とも気が重い、哀しい気持ちになった(いずれは、我が身か)・・・夕方、同交番から「無事に送り届けました。お住まいは戸越公園の近くでした」との連絡あり、ホッとした。

翁、近年“うっかり”による失敗や“物忘れ”が多い。『龍翁余話』を書いている時、固有名詞がなかなか思い出せなくて執筆を一時中断することがある。会話でも「あれ、これ、あの人、あそこ(場所)」の連続でイラつくこともある。厚労省の資料によると「加齢による物忘れ」だと、例えば食事の場合「昨夜食べたメニューは忘れても、食べたことは覚えている」が、「認知症」は「食べたこと自体を忘れる」(記憶障害)。また、探し物の場合、「加齢による」は「忘れたことに気付いて自分で探す努力をする」が「認知症」は「誰かが盗んだ」などと人のせいにする。第一「加齢」は「忘れ物をしたことに気付く(自覚する)」が「認知症」は「忘れ物をしたこと自体の自覚がない」(意識障害)。更に「認知症」は「時間・場所・季節の感覚が無くなるので、時間帯や場違い、季節外れの服を着たり、徘徊することもある」(見当識障害)。もう1つ「認知症」の大きな特徴は「対面者が誰だか分からなくなる」(理解判断力障害)などの症状が目立つようになる(など)・・・

認知症は誰にでも起こり得る身近な病気であると言われている。厚労省では「2025年には5人に1人が認知症にかかる」と言っている。翁の“記憶力低下”や“うっかり”は、今のところ“加齢”が原因だと思うが“認知症予備軍”であることには違いない。では、どうすれば認知症を防げるか(遅らせることが出来るか)――それは「適度な運動」(体を動かしながら考える)、「知的活動」(趣味・社会活動・人的交流)「十分な食事と睡眠」などがあるとのこと。翁の“記憶力低下”や“うっかり”が“加齢のせい”のままであればいいのだが――翁の散歩は、これからも続く。先日『公園で出会った老人』に、また会えるだろうか?お元気でいてくれればいいが・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

庭のある風景2

昨年、たくさんの実を付けてくれた柿の木。欲張って採りすぎたので今年は実が少ないかもしれない、、、、でも、ちゃんとお礼と感謝の念を込めて柿の木にお願いしておいた。“貴方から収穫された柿の実はたくさんの人を喜ばせてくれました。また、来年もお願いしますね“と心の中で呟きながら柿の幹に手をあてた。柿の実を採り終えて少し経つと葉はオレンジ色に染まり枯れてハラハラと地面に落ちていった。だんだん枯れ枝だけになって見通しが良くなった柿の下で空を見上げたら夕焼け空が綺麗だった。ある日枯れ枝に新芽が出始めたのに気が付いた。時は春、あっという間に新緑の緑は柿の枝を覆い始め空が見えないくらい柿の葉で覆われた。先日、花を摘みに庭に出て柿の木を見たら、いつの間にか小さい緑の柿の実が実っていた。目を凝らして見るとすでにたくさんの実が生っている。今年も夏を越して秋になったらいよいよ、その実は大きく赤く成長する気配だ。春のフリージアから始まってカメリア、マグノリア、リンゴの花、レモンの花、ネギ坊主の花、名前はわからないけれど様々な花が庭に咲き始めた。そんな、ある日、庭の隅に死んだようなサボテンの葉から艶やかな真っ赤な大輪の花が咲いた。

庭の主は、こんな花が咲いたのは見た事が無いと言った。その華やかさは3日ほどしか持たない。全身全霊をかけて力いっぱい咲いた後はしおれてうなだれている。ただ、次から次に花が咲くのでしばらくは、楽しめる。今年は外出制限もあるので庭に食べられるものを植えてみようと私もチャレンジしてみた。だいぶ種を蒔いたけれど残っていた種が古かったのか芽が出てきたのは、ほんの少しだけ。それでもズッキーニとグリーンビーンズの芽はグングン成長している。先週は残っている箱庭の方にも頂いたラッキョウを植えてみた。見るだけでなく食べる楽しみもあると励みになる。
毎日目まぐるしく世の中が変化している中で、毎日変化している庭の景色を見る事は楽しく心が癒される。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。
 

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

これまでに紹介したアーティストの曲を聴いてみたくなり、そのアーティスト名でアルバムを検索するとたくさんのアルバムが出てきます。この探し方も良いと思いました。今回は世界で活躍するコンテンポラリージャズピアニスト松居慶子のアルバム"Journey to The Heart"を選びました。
彼女の独特で軽快なサウンドから元気をもらえます。

"Journey to The Heart"    松居慶子

01-Moving On 4:45
02-Carnival 4:35
03-The Edge of Twilight 3:22
04-Butterfly 4:44
05-Casablanca 5:02
06-Journey To The Heart 5:14
07-Havana Nights 4:00
08-New Beginning 4:54
09-Two Harbors 5:17
10-Blue Rose 4:56
11-Wings to Tokyo 5:18


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

コロナ対応で日常行動が変化してきました。当たり前だったことがもう当たり前ではなくなっています。これまでだったら時間が経てば元に戻ることがそうならないかもしれません。でも戻って欲しくないことがあります。その一つは通勤のラッシュアワーです。朝晩これで活力が奪われています。これを機会にこれまで当たり前だったことをやめるチャレンジも必要なのではと思います。

雑貨屋ウィークリーをスマホでお読みになる方は右のQRコードをコードリーダーで読み取ってください。
ホームページが出てきますので最新版をクリックしてください。
QRコードリーダーはアプリにありますのでダウンロードしてください。

雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1256

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com