weekly


1253号

No.1253     Ryo Onishi              5/17/2020

 weekly
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雑貨屋のひとり言

非常事態宣言が一部解除され、近所のショッピングモールで一部の店がオープンしました。嬉しいけど心配もある複雑な気持ちです。
人と人とのつながりで成り立っている人間社会がウィルスにとって格好の媒介役になっていることがわかります。社会をロックオンするとウィルスの感染は減らせますが、やり過ぎると人間社会がおかしくなってきます。人間よりはるか以前に地球上に存在しているウィルスにとって人間や動物がいる限り、容易に生き延びれるわけです。実に賢いやつらです。ですから私たち人間はウィルスとうまく共存していくしかありません。まだ相当長い期間、気が抜けないでしょうね。
自粛が続き社会的弱者の生活に大きな影響を与えています。残念ながら、その方たちへの支援のスピードは信じられないくらいスローで貧弱な気がします。
もう先進国とは言えなくなりつつある日本ですが一からやり直すためにも早く弱者を救わないと本当にダメな国になってしまうと危惧しています。《R.O.》

 

河合将介さんのコーナー 

休止中です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

一本の葦も必死の水面下

歯ぎしりで見てる脱税億の記事

ローン完済今日の夕餉は豪華版

まだ先が長いぞ膝が笑ってる

百歳も生きちゃだめだと預金残


( ニュースひとりよがり )

「人間、辛抱だ」

流行語大賞候補だな −新型コロナ

「自動ブレーキ」

コロナを見たとたんに −自動車販売台数

「コロナ詐欺対策」

マスクのほかに耳栓もして −警視庁

 

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(626)「誹謗中傷の愚かさを知ろう」

人は何故、他人を誹謗中傷したがるのだろう。誹謗中傷とは他人を激しく罵しることだが、それは単に他人の悪口を言うだけでなく、根拠の無い悪評を流すことによって、その人の人格・名誉を傷つけたり、商売の邪魔をする(不利益を与える)ことも含まれる。他人を誹謗中傷することで自らの優越感を満たそうとするのか、独りよがりの正義感を振りかざして悦に浸ろうとするのか、はたまた何の信念も無く単なる愉快犯(面白がり屋)的心理によるものなのか、いずれにしても翁に言わせれば「愚の骨頂」(バカの極み)そのものだ。

誹謗中傷は、利益や思想の相反する者や団体間で発し合うことが多いが、自然災害や事故・事件などに乗じて広がる場合もある。卑近な例では、東日本大震災・福島原発事故の時、それに熊本地震の時もそうだった。被害者や被災地がいわれもない誹謗中傷で泣かされたケースがいかに多かったか。そしてまた“コロナ禍”の今も、誹謗中傷が蔓延している。現代において誹謗中傷、デマ情報を流す媒体の多くはインターネットのSNS(ソーシアル・ネットワーキング・サービス)だ。その種類には「Facebook」(交流系日記型)、「Twitter.」(交流系拡散型)、「Instagram」(写真投稿型)、「YouTube.」(動画投稿型)がある。SNSは誰でも不特定多数へ向けて自分の思いが発信出来る(自己表現が満たされる)快感、その発信に対して何らかの反応があれば自分が誰かに認められたと思える自己顕示欲の満足感にしびれる。ネットは相手の顔が見えないので無責任に自分勝手なことを書きまくる。特に匿名が保たれる場合は、なお書き放題。それが社会的・人間的・倫理的に評価される内容であればSNSも有益媒体と言えるが、誹謗中傷であれば、これはもう、ウイルス以上の害毒である。「Facebook」や「Twitter.」を利用したことのない翁は、時々『龍翁余話』で特定の政党、団体、人物を“批判”することがあるが、それは“無責任な誹謗中傷”ではない。“批判”は物事や人の言動に客観的考察を加え誤りを指摘し”正すべき“を論じる。しがって翁は、批判対象の相手と、いつでも対峙する”覚悟“を持って書いている。

ところで先日、アメリカの友人から「日本で本当にこんなことが起きているのか?」と言う件名のメールを貰った。“何事か?”と思って開封したら、AP通信(世界的な通信網を持つアメリカの大手通信社)の記事「日本ではSNSでコロナウイルス感染者を誹謗中傷し仲間外れ、イジメが起きている。感染者だけでなく医療スタッフなどに対しても同じような誹謗中傷が行なわれている」の内容だった。更に、記事中には“被害者”数人の(実名・居住地名入りの)具体的な声も掲載されていた。翁、直ぐに返事を書いた。「AP通信ともあろう大通信社が、こんなガサネタを掲載するとはレベルが低すぎる。確かに“コロナ禍”発生時(2月、3月)には似たような話を聞いたことがあるが、AP通信の記事は誇大表現で“日本叩き”の悪意に満ちている」と反論の返事を出した。しかし、気になって(地方紙などを)調べてみた。残念ながらAP通信の記事は歪曲でも誇張でもない、全くの事実だった。そこで翁、友人にお詫びのメールを送った「AP通信の記事は間違いではなかった。愛国心が強い私の偏った感情でAP通信を批判したことをお詫びし、併せて日本人がSNSを媒体として誹謗中傷している現実を恥ずかしく思う。目に見えない敵“コロナウイルス”への恐怖感やイライラが、感染者や医療従事者、政府や行政に攻撃の矛先を向ける。そのような全く見当違いも甚だしい国民がいることを遺憾に思う」――そして友人からの返信「クライシス(予期しない危険な事態)が発生すれば、恐怖や戸惑いに襲われ、それらの苛立ちをどこかにぶっつけたくなるのは人間の弱さ。どこの国民も同じだろう」――

今の時代、自分の意見を自由に表明するのは構わないが、面と向かって言えないような、無責任な言葉を書き込むのはネット利用のモラルを欠いているばかりでなく、SNSを悪用する連中の人間性の欠落を意味する。その点について諏訪赤十字病院の臨床心理士・森光怜雄氏は「ネット上で感染者やその家族、医療従事者らを誹謗中傷したり、あるいは感染者が立ち寄った店、などのデマ情報を流したり、その情報に乗っかって(ウワサを)拡散したりするような言動は“人間性”(県民性・国民性)が疑われる」と警告している。

ところで、先ごろ日本赤十字社が「人と人が傷つけ合うのはウイルスより怖い」と言うアニメ動画を公開したそうだ。翁はまだ見ていないが「恐怖心に基づく過剰な防衛本能から“感染は、あいつのせいだ”と架空(妄想)のストーリーを創り上げ“あいつ”に対して攻撃を加える。人と人とが傷つけ合う行為は厳に戒めなければならない」と説いた内容だそうだ。治療法が確立していない“コロナ禍”であるが故に、政府も自治体も医療機関も手探りで対応するしかない。国民もまた長期間の“自粛”(ホームステイ)を余儀なくされているので“イライラ感”が募るのは分かる。しかし、その“苛立ち”の矛先を誰かに(どこかに)ぶっつけてどうなるものでもあるまい。共通の敵はあくまでも“コロナ”であることを認識して『誹謗中傷の愚かさ』を知ろう。いや、むしろ“自粛疲れ”に喘いでいる不特定大多数の人たちへの激励文や、日夜懸命に感染者の治療・介護に当たっている医療スタッフへの感謝・応援メッセージを(SNSに)投稿しようではないか。

さて政府は14日、39県に対して“緊急事態宣言”の解除を決定した。何となく“出口”に向けて1歩前進したような印象だが、解除によってコロナ以前の生活に直ぐに戻れる訳ではない。翁には全く”出口“が見えない。それどころか”解除“と聞いただけで、たまったストレスを一気に発散させようと密閉、密集、密接の”3密“状態をつくり出せば、これまでの努力が水泡に帰すことを怖れる。1918年(大正7年)に発生した史上最悪のハンデミック(世界的大流行)の”スペイン風邪“で世界の死者は数千万人、日本も約40万人の死者を出した。その中に劇作家・島村抱月もいる、抱月の死を悼んで歌人・与謝野晶子は言った「生命を脅かす流行病の時は人事を尽くして天命を待つしかない」――全く同感だ。我々は更にやるべきことをやり続けなければ・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

家庭菜園

美容院を経営している友人の女性に電話をしたら今、家庭菜園をしていると言っていた。
今年は夏野菜をエンジョイするのだそうだ。少し前はマーケットの棚からベーキングアイテム(お菓子作りやパンを焼く材料)が一挙に売れてガラガラになっていたけれど最近は、ちゃんと補充してある。一時、缶詰めやトイレットペイパーも棚から消えていたけれど今はそんなに問題無い。LAも少しずつ条件付きで仕事をオープンする準備を整えているようだ。近くの公園も今は黄色いテープが外され散歩が出来るようになった。ただしマスクを付ける事は義務付けられている。先週ぐらいから散歩をしている人も車の往来も増えてきている。
この外出禁止令中もマーケットやドラッグストアー、ホームデポ、オフィスデポに加えて園芸店などもずっと開いている。最近は家庭菜園に勤しむ人も増えているようだ。私もせっかくだから家庭菜園でも始めようと、ど素人ながら庭に種を植えてみた。

硬く乾いていた土を掘り返し肥やしや栄養が入った土と混ぜ合わせ空気を入れてフワフワにする。そして土を掘って種を植えた。ところが土を掘るのが深すぎたのか残っていた種が古すぎたのか1か月ぐらい経過しても何も出てこない。やっぱり駄目だったのかな〜と諦めていたらようやくポツポツと芽が出てきた。蒔いたのはズッキーニとバジルとグリーンビーンズ。ただ、ど素人の私には雑草と野菜の芽の区別がつかないので、しばらく成長を見守ってから雑草を除去する事にした。
それにしても今回のような災難に遭遇して思う事は食料の確保。昔から日本人は土との相性がいいのか世界に出て行った日本人は農業や園芸で成功している人が多い。
ここ米国でも戦時中、収容所に3年入れられていた時にその敷地に日本庭園や野菜まで作ったというから感心してしまう。だから今生き残っている日系2世の人は私や3世の人と違って良く畑の事は知っている。あるジャーナリストの人が言っていた。
今回の武漢肺炎で仕事を失った若者には地方の空き家を利用してもらい一時的でも農業が出来るように政府が援助してくれたらいいと。案外、農業に魅力を感じてそのまま移住する人も多くなるかもしれない。少し前まで赤い国による世界のマスクの買い占めが横行し今は赤い国の命令で食料の買い占めが世界で起きているらしい。今後あの赤い国で起きてくる事は食料難と水不足。1番、狙われているのは北海道らしい。そうならない為に少しでも残っている日本の耕作地に食べ物を植えて備えるべきだと、そのジャーナリストの人は警鐘を鳴らしている。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はおやすみです。
 

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

今日ご紹介するアーティストは80歳を過ぎても活躍されているイタリアのピアニストRenato Sellaniです。3年前にアルバム"O Sole Mio"を紹介していますがそれ以来です。とても美しいピアノジャズです。


"Grand Piano"    Renato Sellani Trio

Renato Sellani(p)
Massimo Moriconi(b)
Massimo Manzi(ds)

01-His Eyes, Her Eyes
02-How Do You Keep The Music Going
03-I Will Wait For You
04-Once Upon A Summertime
05-Summer Of ’42
06-Watch What Happens
07-Grand Piano
08-What Are You Doing The Rest Of Your Life
09-I Will Say Goodbye
10-You Are Gone
11-Windmills Of Your Mind
12-After The Rain
13-You Must Believe In Spring
14-I Will Wait For You (Alternate)
Recorded at Mu Rec Studio, Milano on December 20, 2008

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

自粛でストレスが溜まっているかもしれません。小さなことでも何か良いことを見つけてハッピーに暮らしたいですね。
先週は私にもいくつか良いことがありました。
半年前から手続きしていたことがようやく完了したこと。
ヨガが血圧を下げるのに有効だとわかってきたこと。これは確認中ですのでまた報告します。

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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1253

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com