weekly


1245号

No.1245     Ryo Onishi              3/22/2020

 weekly
LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
 
雑貨屋のひとり言

ついに世界は新型コロナウィルス感染でパンデミックの状況に陥りました。イタリアでは死者が中国の3255人を大きく上回る4825人になり、併せて医療崩壊という恐ろしいことになっています。高齢者の疾患を持った人が多数亡くなっているようですが、寝たきり老人が多い日本はオーバーシュートを起こすと他人事ではなくなります。日本の感染者数は少なく見えますが、検査数が少ないので怪しい限りです。それより致死率が3%を超える高いレベルなので、大きな不安があります。《R.O.》

 

河合将介さんのコーナー 

休止中です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

赤を着てじいちゃん元気高齢者

八十路坂なお横道に目が移り

恋だとは言えぬが八十の余熱

傘寿なお伸びた寿命に背を押され

目指すのは健康長寿コンクール


( ニュースひとりよがり )

「安倍首相どの」
一強の時代は終りです −大相撲  

「新型コロナ旋風」
風前の灯 −聖火

「カブ大暴落」
大変だね −ダイコン
 

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(618)「春はニガイ物を食べよ」

翁の普段の散歩コースと言えば、家を出て4分で東急池上線「戸越銀座駅」、そこは戸越銀座商店街(品川区平塚〜豊町の約1.6km)。商店街を豊町方面へ歩いて第2京浜国道を渡り、約300m先の角を右に宮前商店街方面への坂道を上がって、まずは「戸越八幡神社」に参拝する。その後、神社から3分ほど先にある「文庫の森」を抜けて更に3分ほど先の「戸越公園」へ。ここまでで約30分(約2,600歩)。公園の池の端の東屋で缶コーヒーを飲みながら休息した後、園内を一周してから来た道(宮前商店街の道)へ戻り、再び戸越銀座商店街へ。

新旧の建物が立ち並ぶ商店街の中に昔ながらの古びた八百屋がある。翁、時々、この八百屋に立ち寄る。近くにはスーパーもあるのだが、スーパーには“対話”がないし、野菜を買うくらいでレジで順番待ちをするのも億劫だから、散歩帰りは、なるべくこの八百屋で買うようにしている。この八百屋を知ったのは(つまり、散歩をするようになったのは)愛車を手放してからだから、つい2年前のこと。最初にこの店に入った時、初老の女主人が「今朝、入荷したばかりのトマト、美味しいよ」と翁に声をかけてくれた。「じゃあ、一山(小さなザルに3個)を貰おうかな」「あいよ、毎度・・・」「オレ、初めてだよ」「いいんだよ、初めてだろうが百回だろうが、商売人は“毎度”と言うのが口癖なんだよ」おばさん(女主人)のさっぱりした“友だち言葉”が気に入って、それから時々“毎度”の声を聞きに寄る。スーパーでは味わえない人情味のある”対話“が楽しい。

先日も散歩帰りに、久しぶりにこの八百屋に立ち寄った。“戸越銀座商店街”と言えば、今や国内ばかりでなく海外にまでその名は知られている。その証拠に、普段だと(曜日を問わず)中国や韓国からの観光客(買い物客)で賑わう。しかし、さすがは今の時期は、新型コロナウイルスの影響で外国からの観光客はほとんど見かけない。そればかりか、街の住人以外の日本人買い物客も少ない。翁が立ち寄った時(ちょうど昼時)、八百屋も閑散としていた。店の奥で新聞を読んでいたおばさんが翁を見て「おや、久しぶりだね、また、散歩かい?」翁、笑みを返して「トマトとキュウリを」と告げると、おばさん「旬の野菜があるよ」と近くの棚を指さす。見ると独活(うど)、タラの芽・フキノトウ・パクチー・三つ葉・菜の花・春菊などが陳列されている。(正直なところ翁、野菜名を知らない。それぞれの野菜の前に名札が置かれているので、こうして知ったかぶりで書いているだけ)。「ごめん、オレ、ニガイ物、匂いの強い物はダメなんだ」と翁。すると、おばさん「そりあ、ダメだ。健康のために春こそニガイ物を食べなよ」。以下、おばさんの『春はニガイ物を食べよ』談義を紹介する。

おばさん、「独活」を指さして「これ、多摩地区の特産品で“東京うど”と言うんだよ。
少しアクが強いが、茹でて酢味噌で食べたり、天ぷらにすると美味いよ」――翁は、子どもの頃、酢味噌で和えた独活を一切れ口に入れた途端、直ぐに吐き出した。以後(怖くて)一度も食べたことがない。「タラの芽は、やはり天ぷらが一番。単に茹でて、オヒタシやゴマ和えにしたり、油で炒めてもいい。糖尿病にも効くそうだよ」――翁、これも食べられない。「フキノトウもニガイが春一番の山菜、この時期、相撲のちゃんこ鍋には必ずフキノトウを入れるそうだよ」――そう言えば、冬眠から覚めた熊は、最初にフキノトウを探して食べる、と言う話を聞いたことがある。力士たち、フキノトウを食って熊力を発揮して三月場所(春場所)を闘ったのだろうか。翁、フキノトウも食べた記憶がない――

と、そこえ近所のお馴染みさんだろうか、エプロンかけの中年婦人が入って来た。「春野菜が届いているよ。今、この人(翁)に説明しているところだよ」「〇〇さん(女主人の名前)は“野菜学者”だからねえ」「長年、八百屋をやっていると“野菜バカ”になる」(笑い)「じゃ、独活とパクチーを貰おうか」代金を受け取ったおばさん「毎度・・・」買い物婦人、翁に軽く会釈して出て行く。再び“野菜学者”の講義が始まる――

「あんた(翁)も知っているだろうが、パクチーはタイ料理やベトナム料理、中華料理には必ず使われる。味や香りにちょっとクセがあるので、好き嫌いが激しい。あたし(私)は嫌いだ」(笑い)――「オレも食べたことがない。そんな葉っぱが乗っかっていると、直ぐに退けてしまう」「消化促進や殺菌作用があって食事時に摂ると、おなかの調子が良くなるそうだよ。美容にもいいらしい。あたしには関係ないがね」(笑い)「そんなことないよ、まだまだ・・・」と言いかけたが、次の言葉が出なかった。

「オレは三つ葉や春菊もダメだが、以前、山形・米沢で菜の花の漬物を食べたことがある。美味しかったよ」「漬物もいいが、あたしはオヒタシや辛子和えが好きだ。ご飯が進むよ」――菜の花は、春野菜の中でも群を抜いて栄養価が高い野菜だそうだ。ともあれ、寒さが厳しい時季に地中から芽を出し、成長に必要な栄養素を蓄え、害虫から身を守るための成分をじっくり貯め込んでいるので、春野菜は多少、苦かったり香りが強かったりするが、それこそが解毒作用や抗酸化作用の働きをする。すなわち心身に刺激を与え、身体機能を活発化させるので(八百屋のおばさんのご高説のように)『春はニガイ物を食べよ』と言うことになる。

“春野菜の効能”については理解出来た。調理が出来ない翁、独活やタラの芽は無理だが、菜の花くらいは電子レンジで何とかトライしてみようという気になって来た。そこで菜の花を1束、それにトマト(3個)キュウリ(3本)を買った。「安い授業料で申し訳ない」と言ったら「どういたしまして。毎度・・・あ、菜の花、茹で過ぎないようにね」結果は失敗だった。近い内にまた挑戦しなければ・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

世論操作

数日前にYoutubeの動画を見た。内容は河野太郎防衛大臣が中国から “習近平が国賓待遇で日本を訪問するにあたって歓迎されるような環境を日本は整えなければいけない。だから日本での世論操作をしっかりすべきだ”と言われた事を話されていた。もちろん中国に忖度するTVでは絶対、放送されない事だからYoutubeの動画でしか見る事が出来ない。その中国の上から目線の発言に対して河野太郎防衛大臣が丁寧に返答したそうだ。“ 我が国、日本は行動や言論、SNSの自由が認められている民主主義国家なので世論をコントロールする事は出来ない。だから中国側が日本の国民に対して受け入れられる努力をしていかなければならない”と説明したそうだ。今も毎日、尖閣に領海侵犯を続け威嚇している問題、理由も明らかにされないまま拘束されている日本の商社マンの問題、今も反日プロパガンダの歴史教育を続けている事など様々な問題を解決せずに日本の国民は国賓待遇で習近平を歓迎する事は出来ないだろうというような事を言ったそうだ。当たり前の事を言っただけなのだが、この当たり前の事を言えない国を代表する政治家や財界がうじゃうじゃいて今だに力を振るっている事に腹が立つ。
信用出来ないTVやメディアから人は去り新聞もTVもあまり見なくなっているという人が多い。そんな中で小さく報道されていた記事が目に付いた。Youtubeの広告がついにTVの広告量を上回ったと、、、、電波を独占しているTV業界のチャンネルにYoutubeのチャンネルがお年寄りでもわかりやすくボタン一つで見られるようになるといいのにと思う。そう言えば、少し古いニュースだけれど、これもYoutubeで知ったニュースで世界中から賞賛されている日本の自衛隊の事が出ていた。日本の自衛隊が122名もの感染者を自衛隊病院で受け入れ医療従事者2次感染者0,122名中、114名退院と。初めはいろいろ非難囂々だったけれど日本の国民は民度が高いし衛生観念も他の国と比べて高い。医療技術だって世界から比べたら優れていると思う。日本からのワクチンを米国と共同で開発中という事も聞いた。
ところでLAは昨日、金曜日から不必要な外出が禁止になった。と言っても私の場合は車で個人宅のキッチンでの仕事なので通常通り。オフィスなどは自宅で仕事という人も多い。一般の人も食料品を買いにスーパーマーケットやドラッグストアーに行く事は自由だ。ただ、人数制限をしながら込み合わない程度に入れている店もある。ここLAはニューヨークやワシントンなどのような厳しい制限や罰則は今の所無い。
レストランも持ち帰りはO.K. 10人以上のパーティーは基本的に自粛するように言われている。また、また話は変わるけれど昨日Youtubeの新唐人テレビ日本語版で
北京、天津、湖北省で3月18日に起きた強風、火事が30か所以上で起きている動画を見た。この動画をあげた一人のYoutuberの動画が早速削除されていた。
尋常で無い災いがあの国で起きているようだ。

こんな大きな事件なのに日本のTVやメディアでは報道されたのだろうか、、、、
昨日金曜日、こちらの有料放送NHKの国際報道は何故か、また突然放送内容が変わってリオで行われた難民の人のパラリンピックの過去の放送が流されていた。
私達が知らなければならない最新のニュースがTVやメディアでは、なかなか放送されない。あの国にとって都合の悪い事は削除あるいは切り取り、そんな世論工作が今の時代はやりにくくなっている。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

「あっという間・・・あれから40年」

「人生、あっという間だったわねぇ」、主人の母(義母)がポツリと、でも、しみじみと口にした。義母が90歳の誕生日を迎え、義父は88歳、二人ともに元気で暮らしていた今から10年前のこと。90年という時の長さを“あっという間”と表現した義母を面白いと笑った、当時私は50歳。そして還暦を目前にして今、“あっという間”の言葉にニンマリとする。点という時があっという間に繋がって一本の線になると、実感している。

「アラレ先生、今日はどぎゃんしとっですか?」、「アラレ先生、コロナに気を付けんば!」と熊本弁のラインが届く。可愛い。私が20歳、新任教諭として担任したこども(たち)からだ。綾小路きみまろの文句ではないけれど、“あれから40年”、当時10歳だった教え子(たち)も、中年に差し掛かろうとしている。家族・家庭や仕事の形態に変化を迎える年齢。「あっという間だね」と、40年の時を振り返り大笑いする。教え子(たち)は、いい時もそうでない時も、今のことをラインで話しかけてくれる。ある時は単独で、ある時はグループラインで。夫々が体験したであろう辛苦は、きっとあっという間では癒されないこともあろうけど、40年前の出会いを育んでいるのはとても嬉しい。あの時いったい誰がこんな素晴らしい出会いの広がりや深まりを想像しただろうか。見えないものだからこそ素晴らしい。私の財産。

ところで、アラレ先生のアラレとは、1980年初期テレビアニメで人気のあった『Dr.スランプアラレちゃん』からとられたもの。前述した小学校新任教諭時代、こどもと保護者からつけられた私の“あだ名”(ニックネーム)だった。1999年初期に発行された雑貨屋142号、143号、そして144号でもその波乱ぶりを紹介したが、走ったら止まらない、チャッチャクチャラ(ハチャメチャ)だがユニーク、ドジだが怪人的なパワーでタフ、でも可愛いかった新任教諭だった。右も左もわからなかった青く一風変わった新任と、ハラハラドキドキしながらも共に過ごした子どもたちは、今もラインで繋がっている。あれから40年経って、アラレ先生はスピードダウンしたかもしれないが、彼らとの関係は深まりを増している。

さて、“あっという間”の出来事や変化は、ある時「映画を観ているみたいだ」と思う程私たちの身近で起きている。悪い事で例えれば、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故、新安全閉じ込め設備(NSC)等の建設は今なお終わりをみせず、その検証で東京電力が採用していた格納容器の欠点を指摘された事も周知されないまま地震による原発事故が起き、事実も真実もわからないまま未来が見えない。そして今、コロナウイルスも同様に、明日が見えにくい。これは目に見えないからこその弊害、感染が広がり、被害を深めたといえる。“あっという間”は、目に見えないからこそ素晴らしいものもあるけれど、本当に怖いものもあるのだよ、まずは現実からの出発だ・・・っと呟く、さくらの独り言。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

今週も素晴らしいアルバムを見つけました。フランスで人気のピアノトリオ"Trio Frances Faure"のアルバム"That's All"を紹介します。スーッと耳に馴染むいい感じのジャズです。新鮮な感じがします。品がありずっと聴いていられます。とにかくバランスの取れた素晴らしいアルバムであることは保証します。ほかにもいいアルバムがあるのでしばらくは彼らのアルバムを聴くだろうと思います。
しばらく聴いた後でこのトリオのことをネットで調べたのですがこのCD"That All"は中古でも数万円もするレア盤だそうです。とにかく人気がありものすごく売れているそうです。

"That's All"    Trio Francois Faure

Francois Faure(p)
Philippe Laccarriere(b)
Denis Fournier(ds)

01-But Beautiful
02-Sacre Thomas
03-Mae
04-That's All
05-Mathilde
06-Hampton
07-Round Midnight
08-Nine
09-Aina

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

コロナウィルス感染予防で外出の回数が減っています。近所のスポーツジムが短期間休館になったこともあって、私たちはもう1ヶ月くらいジムに行っていません。このままでは、運動不足 でストレスが溜まるので、家でヨガをはじめました。CATVでYouTubeが観れるようになったので、ヨガの動画を活用することにしました。長年、ヨガをやって いたお陰でどんなポーズでもできるのでヨガの動画レッスンは使えます。午前、午後、寝る前のヨガで体をスッキリさせています。 いつでも好きな時間にできるのがうれしいです。初心者向けのものもありますので、皆さんもパソコンやタブレットでYouTubeが観れる環境が有れば試してみてはいかがでしょうか?


雑貨屋ウィークリーをスマホでお読みになる方は右のQRコードをコードリーダーで読み取ってください。
ホームページが出てきますので最新版をクリックしてください。
QRコードリーダーはアプリにありますのでダウンロードしてください。

雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1245

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com