weekly


1241号

No.1241     Ryo Onishi              2/23/2020

 weekly
LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
 
雑貨屋のひとり言

陽も長くなり、春に近づいているのを感じていますが、今年は花粉症だけでなく新コロナウィルスのことでとても憂鬱な気分です。人が集まるところは敬遠したいところですが、スポーツジムだけは毎日盛況です。スポーツジムには元気な人が集まってきています。しかしみんなが不安に思っているのは新コロナウィルスの感染者が出ないかということです。スポーツジムは日本中にたくさんあるので、一人でも感染者が出れば、閉鎖になってしまいます。スポーツジムに行くのもやめるべきか迷っている人もいると思います。《R.O.》

 

河合将介さんのコーナー 

休止中です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

過去形になってしまった青写真

昔話聞いてくれてる膝の猫

忘れ物ボケと笑えるうちはいい

歳老いてなお語り部の使命感

窓際で見る人生の裏表


( ニュースひとりよがり )

「マイナス金利満4年」
まだネを上げません −物価

「論戦」
意味のない質問に意味のない答弁 −国会

「東京五輪中止ならロンドンで」
ええっ −札幌
 

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(614)「新型ウイルス騒動雑感」

市民生活や国家経済までも脅かしかねない、まことに迷惑なウイルスが入り込んだものだ。その名を「新型コロナウイルス感染症」と言い、いまだに正体不明だそうだ。その感染拡大の勢いは日本ばかりでなく世界中に波及している。翁、今日の“ウイルス騒動”を見て、幕末が近づいた安政年間の『安政コロリ』の話と重なって来る。国立公文書館が所蔵している『天下大変――江戸時代の災害』と言うタイトルの歴史資料の中にある(今から162年前の1858年(安政5年)に日本中を脅かした)『安政コロリ流行記』には、まるで現在の世相と“合わせ鏡“をしているような記述(記録)が沢山ある。

安政年間(1855年〜1860年、第121代天皇・孝明天皇の御代、将軍は第13代徳川家定〜第14代徳川家茂の時代)は、まさに『天下大変』の時代だった。安政元年から2年にかけて多発した“大地震”、安政3年の“大風水害”に続いて安政5年、九州・関西・東海・関東地方の人々はコレラの猛威にさらされた。この年の春に長崎で始まった(発症した)コレラは関西〜東海を経て7月に江戸に入り込み8月に大流行。江戸の町だけでも約3万人が死亡した(全国の死亡者数は不明)。江戸の町では火葬しきれない棺が山積みにされ、その光景を見た江戸の人々は「コレラは妖怪の仕業(しわざ)であり、それに罹ったら最期、コロリと死ぬので“狐狼狸”(コロリ)だ」と呼んで恐れた。

記録によると、日本で最初にコレラが流行したのは文政5年(1822年)で、当時は、この病気の手掛かり(知識・治療法)はなく、36年後の安政5年にコレラが再流行、前述のように多くの日本人の命が奪われた。この時もまだ予防措置を取る方策は見つからなかった。しかし感染(侵入)ルートは明らかだった。アメリカ戦艦「ミシシッピー号」の乗組員が支那(今の中国)から日本(長崎)に持ち込んだものである、と(同資料に)明記されている。中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスは武漢市の市民、駐在外国人・武漢及び周辺に観光した旅行者、武漢その他の感染地域に業務出張した(日本人を含む)外国人、武漢市や他の都市から日本などに旅行した中国人・・・彼らが飛行機や船で日本を含む海外諸国にウイルス(肺炎菌)を持ち込んだ。(飛行機を除く)これらのシチュエーションは『安政コロリ』の状況と酷似しているように思える。ただ違うのは、安政時代と現代では都市環境や生活環境、交通網が大きく異なり、情報網や医療技術の発達によってキメ細かな防止策が取られる点だろう。それでも“恐怖度”は162年前と変わらない。

さて、『新型ウイルス』の日本国内の感染拡大を防ぐため日本政府は空や海からの入国者チェックの強化、及び入国制限などを行なっているが、その1つが(連日報道されている)『横浜港での大型クルーズ船ダイヤモンドプリンセス』(以下、クルーズ船と呼ぶ)の話題だ。クルーズ船は今年1月20日に横浜港を出港、鹿児島〜香港〜ベトナム〜台湾〜沖縄に立ち寄り、2月3日に横浜港に帰港した。しかし1月25日に香港で下船した乗客が発熱、それが(中国・湖北省武漢市を発症源とする)『新型コロナウイルス』であることが判明、日本政府は3日に入港のクルーズ船に対し、乗員(1045人)、乗客(2666人=日本1285人、外国籍の人は香港、米国、カナダが数百人、英国、ロシア、台湾が数10人、イスラエル、韓国、ニュージーランドが10数人)の下船にストップをかけた。その後の情報は(連日の報道によって読者各位は)すでにご承知の通り。

何事も“初めて”は戸惑い・試行錯誤・失点が伴うのは仕方がないことだ。重要なことは、その“初めて”に立ち向かう人(今回は日本政府や医療関係者)の“人命尊重・国家国民への感染拡大予防”への心意気と取り組み方だろう。その意味では今回、政府が行なった方策(チャーター機による邦人救出・クルーズ船留め置き)について翁は評価しているのだが、クルーズ船において国籍の異なる大勢の人々が何日間も船内に閉じ込められ、軟禁状態におかれた乗員・乗客の心情は複雑で、やり場のない怒りや焦燥感(不安感)による反発の声が出たのも頷ける。しかし許せないのは外国メディアの「クルーズ船は感染拡大の第2の震源地を作った」などと言う批判だ。馬鹿を言うな、もし(あの時)クルーズ船の乗員・乗客全員を一挙に下船させたら、今頃、日本は『安政コロリ』を上回る惨禍に見舞われただろう。米国TIMEは「このクルーズ船内は、どこよりも感染率が高い」と論じた。言わせておけばいいのだが、権威ある(はずの)TIMEが今回のウイルス騒ぎを“点”(狭い視点)でしか視られないのは程度が低すぎる。更にムカつくのが、普段、反体制発言で名を売っているテレビのコメンテーターや“専門家”と称する連中が「ああでもない、こうでもない」と重箱のゴミをつつき出したことだ。“後出し”なら何でも言える。特に神戸大の某教授が「安全・危険の区別がない」とか「専門家がいなかった」とイチャモンをつけたことが腹立たしい。これは彼の事実誤認、某教授の売名的とも思える“不毛な批判”だ。命がけで働いた乗員や医療チームに失礼だとは思わないか?“専門家”なら、もっと建設的な意見が出せないものか。アラ探ししか出来ない己れを恥よ。

とは言え“初めて”が故に失点がない訳ではない。だが、それは今後に生かして貰いたい。ザックリ言って今回、日本政府がとった(初めての経験)『新型ウイルス感染拡大防止策』を翁は“よし”とする。この“正体不明の妖怪”に立ち向かった厚労省関係者・医療関係者・クルーズ船の乗員、そして何よりも苦難に耐え、感染拡大防止に協力してくれた乗客の皆さんに心からの敬意を払うとともに、亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。また「チャーター機による帰国者」「クルーズ船の乗客だった」と言うだけで白眼視されることがないことを願ってやまない。まだまだ続くであろう『新型ウイルス騒動』―-厚労省の「風邪や季節性インフルと同様、マスク着用・うがい・手洗い・咳エチケットをお願いしたい」の呼びかけを実行しようではないか。結局は“自己防衛”しかないのだから・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

依存症

何かの記事に“依存症は心の病気です”と書いてあった。パチンコやギャンブル、アルコール、ドラッグに加えて人間関係、国と国との関係においても同じ事が言える。世界を震撼させている武漢コロナウィルスもそれがどんな影響を及ぼすか目に見える形で浮彫になってきた。今まで中国と深く関わってきた国も企業も人も大変な事態になっている。今週も、また、この話題になってしまった。でも今は目をそらさず冷静に受け止め注視していく必要があると思う。政府からだけの情報、対策に頼るのではなく個人でも一人一人が身を守らねばと感じる。この所、日本で医療関係に従事している複数の友人からのメールの返信がパタリと途絶えている。かなり忙しくなっているのだろう。ハワイのビッグアイランドで観光の仕事をしている友人は日本から来た観光客がハワイでコロナウィルスに感染したとかで大騒ぎになっていると話してくれた。知事のMr.Igeも感染源を追求しているところだと言う。前回訪れた熱海で知り合った人にも気になってメールをしてみた。熱海の海が180度広がる眺めのいい場所に寛一お宮の像がある。その観光地の真ん前に建設中の中国資本によるホテルも気になっていた。I氏によると上海にある支社も今は皆、在宅勤務になっていて横浜にある本社も近いうちに在宅勤務になるらしい。横浜でも感染が出た事の影響もあるのだろう。中国人からは日本人は危機意識が無いと言われたそうだ。前回、熱海の海沿いを散歩していた時に国際福祉大の病院を見かけた。ここも中国人留学生が多いのだろうなと思った所も、武漢コロナウィルスの患者が入院しているのだそうだ。戦前から中国と親密な関係を続けていたドイツも部品を全面的に中国で作っているため被害が出ているそうだ。もちろんヨーロッパも中東もアフリカも米国も日本アジアも経済の影響は計り知れないものがある。感染者が多い国と地域を見ればどれだけ中国依存症という病にかかっていたのかがわかる。今回は日本の国会議員の大半が野党も与党もそして地方自治体も含め中国信奉者がいかに多くいたのかわかる。日本人よりも中国が大事とマスクを送った人達の顔ぶれを見るとなるほどね〜と思ってしまう。それにしても岡山県総社市の対応は偉かった。備蓄物質はいざという時のものとタダで医療関係、福祉関係、学校に配ったというのだから、この人こそ本来の日本人の行動だ。
この4月に日本行の準備をしていた私にも影響が出ている。友人からアメリカのCDC(疾病予防管理センター)が日本に渡航注意情報を発表したからだ。中国に続いて日本にも黄色信号が灯されてしまった。日本から米国に戻ってくる時に面倒な状況になっていて入国制限がかかるかもしれないという事は先月から考えていた。とにかくこの病気が人工的に作られたもので誰もが今後の予測がつかない事が深刻なのだ。
自然界で発生したものであれば自然にウィルスの猛威のピークも予測がある程度わかるらしいのだが、このウィルスは特別で感染力がすごく症状が何も無い人がどんどん他人に感染していく事が問題だ。
今、400億のイナゴの大群が中国の国境に向かって移動をしているらしい。国連食糧農業機関(FAO)でも注意喚起をしているらしい。武漢コロナインフルに加え、また鳥インフルも流行っているらしい。トリプルショックだ。イナゴの漢字は虫編に皇帝の皇で蝗と書く。この災いは天の采配なのではないだろうか、、、、もちろん中国だけが痛みを伴うわけではなく、この痛みは世界で共有していかなければならないものなのだろう。麻薬中毒患者が解毒をする時に禁断症状に苦しむのと同様に今がチャンスなのかもしれない。今まで依存してきたビジネスも価値観も見直す時期なのかもしれない。
“災い転じて福と為す”という言葉がある。日本でも世界のどこでもいいので天才的な閃きを持って人類を救い出してくれる鍵を持った人が現れる事を祈るばかりだ。


茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

今週は1956年に録音され、1958年にリリースされたMiles Davisのアルバムの紹介です。名曲中の名曲"Relaxin"です。これまでに5枚のMiles Davisのアルバムを紹介していますが、半世紀以上経ってもワクワクして楽しめる音楽があるのは本当に素晴らしいと思います。ミュートをつけようがつけまいが、すべてがいい雰囲気です。ただ黙って聴くだけです。


"Relaxin"    Miles Davis Quintet


01-If I Were A Bell
02-You're My Everything
03-I Could Write A Book
04-Oleo
05-It Could Happen To You
06-Woody'n You

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

国会での答弁を聴いていると、方便と軽い言葉の発言が目立ちます。最高機関での議論というにはあまりにも情けないと思います。国民のことを考えているようには思えません。この人たちは変なウィルスにかかっていて、日本は法治国家ではなく放置国家にしているような気がします。私たちの無関心がこんな政治家を生んでしまっていることをよーく考える必要があります。

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Zakkaya Weekly No.1241

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com