weekly


1240号

No.1240     Ryo Onishi              2/16/2020

 weekly
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雑貨屋のひとり言

日本でも新型コロナウィルス感染の死亡者が出て、感染者数が急激に増え、新しい局面を迎えました。新型肺炎は手を洗ってもマスクをして気をつけていても感染してしまう怖さがあります。ウィルスがついた手で眼や鼻をこすったりすると接触感染してしまうので厄介です。私たちはつい手で顔を触っています。一時間に平均23回も顔を触るというデータがありますので、こちらの方にも注意する必要があります。満員電車に感染者が乗ったらどうなるのか考えだけでもゾッとします。《R.O.》

 

河合将介さんのコーナー 

休止中です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

江戸ロマン写楽は謎のままがいい

根回しの仕上げ諭吉がドジを踏み

喝采を浴びても所詮太郎冠者

一生をドン・キホーテの馬で老い

キリストに釈迦に正解あります


( ニュースひとりよがり )

「野次を謝罪」
以後マスクをします −安倍首相

「ぼやき」
ノムさんが死んじゃった −月見草

「新型肺炎蔓延」
地球へ帰るのが怖くなった −帰途のはやぶさ
 

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(613)「天皇誕生日」

2020年2月23日――『令和』の世になって初めての『天皇誕生日』。『天皇誕生日』は1948年(昭和23年)7月に「天皇の誕生を祝う日、」いわゆる日本の“国家の日”(ナショナル・デ―)(祝日)に制定された。昭和の時代だから当然、第124代天皇の昭和天皇のお誕生日4月29日が『天皇誕生日』、平成の世になって第125代天皇(現上皇陛下)のお誕生日12月23日が『天皇誕生日』。そして第126代今上天皇のお誕生日が2月23日。翁たち昭和生まれの者は3代に亘って『天皇誕生日』をお祝いすることが出来るわけだ。ちなみに昭和天皇崩御のあと4月29日は「みどりの日」として祝日とされたが、2007年(平成19年)からは「昭和の日」と名称が変わり、「みどりの日」は5月4日に変更された。では、平成の『天皇誕生日』(12月23日)はどうなるのだろうか?政府は「国民の意向を汲んで」と、まだ決めかねているようだが、その日を祝日にしようが平日にしようが『平成の日』と言う名称で「上皇上皇后両陛下のご長寿を祝う日」としたい、というのが翁の考えだ。

ところで――古いもの好きの翁は(前号の『建国記念日』を昔の呼称『紀元節』と言ったように)『天皇誕生日』より『天長節』と言う名称が懐かしい。古文書によると『天長節』は奈良時代の後期(775年)光仁天皇(こうにんてんのう=第49代天皇)の詔勅(しょうちょく=天皇のお言葉)に始まる。語源は(老子の)「天長地久」(てんちょうちきゅう=平和・長寿・繁栄がいつまでも続くことを祈願する言葉)だそうだ。その後(いつの頃からか分からないが)廃絶、1868年(明治元年)に再興、1873年(明治6年)に国家の祝日となり(前述の通り)1948年(昭和23年)『天皇誕生日』に改められた。

♪今日の吉(よ)き日は 大君の うまれたまひし 吉き日なり 今日の吉き日は みひかりの さし出たまひし 吉き日なり(以下、略)。これは1893年(明治26年)に公布された『天長節の歌』。江戸末期から明治時代に活躍した国学者・歌人の黒川真頼(くろかわまより)の作詩だが、8:5 8:5 8:5 8:5の短い小節の中に、同じ言葉“吉き日”が4つも使われている。国学者ならもっと沢山の“慶祝の言葉”を知っているはずなのに“吉き日”を多用したのは、黒川自身の『天長節』への強い思い(明治天皇への深い敬愛の念)もあっただろうが、それにしても安易な作りだ。翁の偏見かも知れないが“官の押し付け”があったように思えてならない。翁、小学校低学年の頃『天長節』(11月3日)には全生徒が講堂に整列して奉唱した記憶があるが、正直、この歌のメロディは思い出せない。

さて、天皇陛下のお誕生日をお祝いして、どんな行事が行なわれるか(宮内庁の資料によると)まず「祝賀の儀」――天皇陛下が皇嗣殿下(こうしでんか=皇位継承順位第1位・現在は秋篠宮殿下)をはじめ皇族方、内閣総理大臣、衆・参両院議長、最高裁判所長官から祝賀をお受けになる儀式。「宴会の儀」――天皇陛下が皇后陛下とご一緒に,衆・参両院の議長・副議長・議員,内閣総理大臣・国務大臣,最高裁判所長官・判事,その他の認証官,各省庁の事務次官など立法・行政・司法各機関の要人,都道府県の知事,各界代表者とそれぞれの配偶者を招いて宴会を催され,祝賀をお受けになる行事で,皇嗣殿下をはじめ皇族方も列席される。「茶会の儀」――天皇陛下が皇后陛下とご一緒に,各国の大使など外交使節団の長とその配偶者を招いて茶会を催され,祝賀をお受けになる行事で,皇嗣殿下をはじめ皇族方も列席される。そして、いよいよ「一般参賀」――天皇陛下が,国民から祝賀をお受けになる行事。午前は,天皇皇后両陛下が皇族方とご一緒に随時宮殿のベランダにお出ましになり,直接国民の祝賀をお受けになる。その際,天皇陛下のお言葉がある。参賀者は皇居正門から入門して宮殿東庭で祝賀の上,退出する。午後は,宮殿において祝賀行事が行われるため,天皇皇后両陛下と皇族方のお出ましはなく,参賀者は坂下門から入門して,宮内庁庁舎前で記帳するか,名刺を提出の上,退出する、となっている。しかし、翁の希望は、今年は今上天皇最初の『天皇誕生日』であるから午後のお出ましもお願いしたいところだ。翁の希望(お願い)はもう1つある。畏れ多いことながら「一般参賀」の際、上皇陛下、上皇后陛下のお元気なお姿も拝見したい。上皇上皇后両陛下が宮殿のベランダにお姿をお見せになっても“権力の二重構造”などと思う国民は誰もいない。もし、いるとすれば、左翼系の政治家、評論家、学者、ジャーナリストぐらいだ。そんな奴らに“天皇の大御心”(おおみごころ)が分かろうはずはない。

“天皇の大御心”と言えば――1946年(昭和21年)11月3日の「日本国憲法」公布(翌年5月3日施行)までの(翁が少年時代までの)昭和天皇は“現人神(あらひとがみ)”であった。だが、昭和天皇は1946年の元旦に「天皇を現御神(あきつみかみ)とするは架空の概念である」と述べられ“人間天皇”を宣言された。この宣言に対しマッカーサー(連合国軍総司令官)は「天皇は日本国民の民主化に真っ先に指導的役割を果たされた」と高く評価した。翁の手元にある『昭和史の天皇』(全30巻)の随所に、“人間天皇のあるべき姿とは”の、昭和天皇の大御心が示されている。

“国民と共に歩む“ことを宿願された昭和天皇のご遺志を具現(実践)されたのが上皇陛下と上皇后陛下だ。両陛下の被災地(者)ご慰問のお姿(映像)は我々国民の脳裏に深く刻み込まれている。今上天皇もまた即位後の朝見の儀で次のように述べられた「上皇陛下は30年の長きに亘り、世界平和と国民の幸せを願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その強い御心をご自身でお示しになられた。そのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げる。ここに皇位を継承するに当たり、上皇陛下の歩みに深く思いを致し、自己の研鑽に励むとともに、常に国民に寄り添いながら象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国家の一層の発展、世界の平和を切に希望する」(要旨のみ)――2月23日、我が家のベランダに掲揚する国旗に向かって天皇陛下のご健勝と皇室の弥栄(いやさか)を心からお祈りしたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

マグノリアの開花

この数日、暖かい春の日差しで庭の木のマグノリアの花が満開になった。1年に1度咲くこの花を窓から眺めていると幸せな気持ちになると、ここのハウスオーナーが言っていた。マグノリアの花は手の平を広げたくらいの大きさでゴージャスだ。華やかで綺麗な花ではあるけれど満開になった途端に花びらがパラパラ落ちて散ってしまう。だから枝を切って飾る事は出来ないのだそうだ。以前は庭の隅に植えていてマグノリアの花を充分に楽しめなかったそうだ。その木を窓から見える位置に移したのが正解で、それからは、毎年この時期に部屋の中から花が見えるようになったと嬉しそうに話してくれた。殆ど家から出る事が無くなったハウスオーナーにとって庭は季節を彩る癒しの庭なのだ。東京の母と話したら、寒さのピークは越したようで、まだ寒い日があっても交互に訪れる暖かい日差しは確実に春に向かっていると言っていた。

東京の自宅から歩いても行ける所に梅が丘公園がある。そろそろ、そこの梅も見ごろらしい。梅が終わると次は桜そして桜が終わって八重桜が咲き始める頃になると毎年、私は日本に帰る。今年は新年早々日本行のチケットを購入した。ところが今年はコロナウィルの件で様子見になってしまった。中国とのビジネスの関わりが深い政治家や財界人の圧力や忖度によって日本は初動ミスを犯してしまった。感染元となっている中国からの旅行者を完全にシャットアウトする判断が出来なかった為、今は日本全国に感染が広がっている状況だ。この感染を早い段階から生物化学兵器だと分析していた医療関係の人や科学者達も早くから警鐘をならしていた。もちろん、こういった声は伝わらなく表には出てこない。情報から取り残されていく日本はすでに感染国第2番目として28国から入国制限に挙げられていると言う。今後の様子次第では症状が出ていなくても日本から米国に入国する時に一時、隔離もしくは入国制限をかけられる事も在り得る。数日前にNHKで医療関係だか何かのスペシャリストだとか言う人が “武漢はとても近代的な所で医療も日本と同じくらい進んでいますので、きちんと治療されていますから大丈夫です”などと真っ赤な嘘を言っていたので呆れてしまった。こちらでテレビジャパンというNHKのニュースを流している放送をクライアントさんと一緒に聞いたのだ。クライアントさんは、米国のニュースを英語でも聞いているし私と同じアイパッドから情報も聞いているのでわかっている。そんな中、近所に住む日本人の人から信じられない事を聞いた。“今回のコロナウィルスは中国のビジネスが伸びてきたのを潰してやろうとトランプが仕掛けたのがわかった”と真顔で伝えに来たのだ。それもNetからの情報らしい。中国共産党の新聞の英語版のニュースを見た人から伝わった可能性もある。その記事があっという間に、また削除されたらしい。情報戦がインターネットでも激しくなってきている。
だから本当の情報が出た時は、それをかく乱させようとデマも嘘も流される。ただ、誰が何を言っていて、その後どうなったかチェックしていけばデマ情報に右往左往される事は無いと思う。冷静に分析して事実を見ていけば、これは、怪しいという匂いがわかってくる。数日前には、米国人の半分の個人情報がハッキングされた。これは史上最大だと言う。中国人民解放軍54研究所の4人が起訴されそのうちの3人の顔写真が出ていた。日本のマイナンバーの入力業務を中国に委託していた事も一時問題視されたが、その後あの問題は、どうなったのだろうか、、、、今回もマグノリアの花からテーマがそれてしまった、、、、、
世間では嵐が吹き荒れていても自然界は淡々と春を迎え季節は巡る。昨日、帰ってきた時にフロントの庭に初めて開花したフリージアの花を見つけた。そんな瞬間は心が和むひと時だ。花は人の心を癒すために生まれてきた存在なのだな〜と、、、、


茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言「エコー」

風の音が草木に響く。自分の足音も草木に響く。夏は繁る草木に吸収されていたその音が、葉も落ちて丸裸になった木々に跳ね返り、地にも空にも響く。私の心にも響く。嬉しくなって、両掌を“ぱん!”っと、叩いてみる。澄んだ空気に抜ける音が、なんともいい。そう感じながら空(くう)を仰ぐと、枝先の膨らみが目に入り、季の節を知る。毎日通る公園での、このひと時が私は大好き。音の響きが人に与えるものって、不思議だなと思う。

音の響きといえば、昨今の音響技術の発展には目を見張るものがある。特に端末。スマートフォン、テレビ、パーソナルコンピューター、CDプレーヤーなど、各種スピーカーから流れる音質の高さには驚くばかりだ。ウォークマンに驚愕し感涙した青春時代がつい昨日のよう。再生機とスピーカーを工夫して、色々な音を、様々な形で、しかも昔より手ごろな費用で楽しめるのがいい。最近は、車のマフラー音も、自分好みに製造してもらえるというから、その研究開発は凄いと思う。

ところで、快・不快とは、人それぞれだろうとは百も承知だが、最近のテレビやラジオ番組の音響感覚には、がっかりさせられることが多い。報道番組やバラエティ番組が混在してしまった結果、特殊先端技術を駆使しているにもかかわらず、聴かせなくていいようなものまで聴かせられている気がしてならない。司会者やキャスターだけではなく、コメンテーター、プレゼンターやゲスト、そして時にはスタジオスタッフ・現場の笑い声までも、全てが丸聞こえの様(さま)に、私は耳を塞ぐに間に合わず、テレビをOFF、つまり消してしまう。その昔、スタジオに居ない観客に代わって録音された歓声が流れる時代を思わせる。今は、キャスターをはじめとするスタジオ現場の笑い声がテレビのスピーカーから突然飛び出して、その煩さと感性の鈍さに、うんざりする。スタジオと視聴者の間に本当に響くものが消え忘れ去られ、逆に余計なうるささだけが残ってしまっている気がしてならない。重なり合った雑な音や筋書きがスピーカーから放たれ、もう響きではなくなってしまい、人の心に響かないもの、嫌悪感の音になってしまう。視聴者が置き去りにされたテレビは、ただの箱に過ぎない。このように今のテレビに難を感じるのも、自分が歳をとったのかと、苦笑いする。それは、その番組やテレビが嫌いなのではなく、時代が変わったのだと自分をなだめる今日だ。

さて、人間が胎内で最初に形創られ発達するもの、それは聴覚、耳だという。人が人(母親)の中で受精した瞬間から、命の鼓動を聴き、それに自分が響くことでその人間の芯(しん)なる心(しん)が形成されると聞いたことがある。安定も不安も、静も動も、喜も哀も、赦しも怒りも、希望も絶望も。やがてそれは、その人の日々の響きとしてその人自身とそれを取り巻く人や物事に響くものだと。さてさて、そんな私の真なる音は、どんな響きなんだろう・・・っと呟く、さくらの独り言。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

今回もヨーロピアンっぽいピアノジャズです。気品のあるBeatrice Alunniの美しいピアノとMarc Peillonのベースのデュオアルバムで素晴らしいアルバムです。私好みのアーティストが見つかりましたので他のアルバムもじっくり聴いてみようと思います。おすすめのアルバムです。

"Dance with Me"    Beatrice Alunni, Marc Peillon

Beatrice Alunni(p)
Marc Peillon(b)

01-Cocoon
02-Liloo
03-Peace
04-Dance With Me
05-Paradox
06-Tell Me
07-Breeze
08-Dream in Black and White
09-Italian Ballad
10-Little Steps

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

サブスク"サブスクリプション"というビジネスモデルが注目されています。読者の中にはこのサブスクを利用している方もいると思います。私がジャズを聴くために利用しているAmazon Music Unlimitedはこれに当たります。CDを所有しなくても、毎月定額を支払えばネット上で好きなだけ音楽を聴けます。モノを買うのではなく利用価値や体験に対価を払うことになるわけです。インバウンドビジネスもモノから体験に変化して来ています。製品を売るメーカーはこれから先、モノだけではなく使い方、楽しみ方を考えた価値を提供して行かないと将来がなくなる難しい時代になってきました。

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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1240

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com