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1233号

No.1233     Ryo Onishi              12/29/2019

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雑貨屋のひとり言

令和元年ももうすぐ終わりです。今年最後の雑貨屋ウィークリーは、河合成近さん、龍翁さん、茶子さん、そして久しぶりのさくらさんの投稿があり充実しています。
今年も52週間、雑貨屋ウィークリーを発行することができました。執筆者のみなさま、読者のみなさまに感謝です。良いお歳をお迎えください。《R.O.》

 

河合将介さんのコーナー 

休止中です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

アナログがまだ堂々といる我が家

なに急ぐ平均寿命越えたのに

歳なりの歩幅で妻と行く令和

百歳にAIにない知恵がある

平和願い続けて千羽万羽鶴 


( ニュースひとりよがり )

「オウンゴール」
花見に続いてカジノ −安倍政権

「山田哲選手年棒5億円」
すげぇ −全国の山田君

「世界混乱」
今年も嵐の1年でした −紅白歌合戦
 

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(606)「感謝と祈り」

平成の天皇陛下が退位され、新たな天皇陛下が5月1日に即位された。退位による代替わりは202年ぶりとのこと。天皇陛下が存命中に退位して、その地位を後継者へ譲り渡すことを“譲位”と言うが、調べて見たら“譲位”は平成の天皇以前に58回あった。58回目に“譲位“(生前退位)された天皇は第119代天皇・光格天皇(こうかくてんのう=1771年〜1840年)。1780年9歳で天皇即位。1817年46歳の時に生前退位、天皇在位期間37年。後継者は光格天皇の第4皇子・兼仁(ともひと)親王(1800年〜1846年)、兼仁親王は、17歳で第120代天皇に即位(仁孝(にんこう)天皇)。”譲位“の理由は「光格天皇ご自身の健康上の問題と兼仁親王のご成長」とされている。そして202年後の2019年4月30日に平成の天皇陛下(1933年〜)が85歳で退位され(上皇におなりになり)、翌5月1日に徳仁(なるひと)皇太子殿下(1960年〜)が59歳2ヶ月で第126代天皇に即位、元号も『令和』に改元された。(59歳でのご即位は、歴代2番目のご高齢即位だそうだ。)

在京新聞・通信8社の社会部長が選んだ“今年の10大ニュース”の第1位は「天皇陛下の即位」「元号・令和」であった。大正生まれの人は4代、昭和生まれの人は3代、幸いにして翁も3代の世を迎えることが出来た。勿論、翁自身の“今年の重大ニュース”のトップも「天皇陛下ご即位」と「元号・令和」である。そして30年の間、国民と共に歩まれた平成の天皇・皇后両陛下(上皇・上皇后両陛下)への感謝と(10月の即位礼正殿の儀で)「国民の幸せと世界の平和を常に願い、憲法にのっとり、象徴としての務めを果たす」と誓われた新天皇陛下(今上天皇)のご健勝と皇室の弥栄(いやさか)、令和の世の安寧を祈らずにはいられない令和元年の年の瀬である。

確かに現実は令和元年(2019年)の年の瀬ではあるが、老脳の翁はいまだ“平成の世”を引きずっているので“令和は2020年元旦から”。故に今年の師走は“令和最初の年の瀬”ではなく“平成最後の年の瀬”という感覚が強い。翁個人の“平成の1年“を振り返ると(相も変わらず)輝きも前進もない年であったが、それでも少しは嬉しい話もある。まずは(回数は減ったが)好きなゴルフが出来たこと。恒例のハワイ旅行が出来たこと。その旅行中に『龍翁余話』600記念号を発信することが出来たこと。これらは”健康“であるが故の喜びである(健康に感謝)。更に、数年ぶりに旧友との再会があったこと。旧友の紹介で新たな友人を得たこと。長期間、病魔と闘っている親友との(メールや電話による)“毎週交信”が続いていること(友の病状が心配だが“毎週交信”は嬉しい)・・・一方悲しい出来事もあった。今年の春と秋に、翁が長年お世話になった恩人お二人が亡くなられた。お二人との別れを惜しみつつ、静かにご冥福を祈る”平成最後の年の瀬“である。

さて、翁は毎年この時期(年の瀬)になると同じことを繰り返し言っている。今期もまた
同じことを言わせていただく。それは「今年も生きさせて貰ったことの天への感謝」と「翁を支えてくれた友人・知人・(『龍翁余話』の)読者への感謝」である。「ありがとう」を伝えたい人の顔がフラッシュバック(過去の体験や、出会った人たちが明確に速く1コマずつ思い出される心理現象)で脳裡を走る。その人たちとの交流(関係)の深さにもよるが、翁がこれまで(まあまあ無難に、けっこう威張って)生きてこられたのは、大なり小なり関わりを持ってくれた人たちのお蔭、と、心から思うのである。フラッシュバックの1コマ1コマに現れる人たちは、老若男女、国内外を問わず、すでに亡くなった人、現在もお付き合いが続いている人、いろいろであるが、この“歳”になると、どなたに対しても感謝したい気持ちになる。

更に翁の“繰り言”は続く――(これも昨年暮れに書いたものだが)翁が好きな漢詩の中の1つに中国盛唐期の詩人・杜甫(712年〜770年)の詩がある。(現代訳)【・・・雄心勃勃(ゆうしんぼつぼつ=やる気満々)の時期は2度とは戻らず、1日に2度の朝は無い、故に学べる時は心行くまで学ぶべし。歳月人を待たず」・・・翁、老齢とはいえ「やる気満々」が全く無いわけではないが、気持ち(気力)はあっても体力・知力の衰えはいかんともし難く“盛年再来”を望むべくもない。しかし「1日に2度の朝は無い」から一日一日を大切にし“何かを学ぶ”(何でも学ぶ)ことに努めようとは思う。が同時に、残り少ない余生、許される範囲で楽しみも積極的に求めようとも考えている。

ところで、2019年の流行語大賞は「ONE TEAM」に決まった。それまでラグビーには全く興味も関心なかった翁だが“日本ラグビー初のW杯8強入り”が決まる前あたりから(日本中の熱気に煽られて)テレビ観戦が頻繁になった。テレビ解説者やラグビー経験者らからルールなどの知識を貰って次第に“にわかファン”になって行った。しかし「ONE TEAM」と言う言葉の中味までは意に留めなかった。「ONE TEAM」とは何だろう?チームが1つになると言うことくらいなら中高大の運動部やアマ・プロのスポーツ・チームなどは昔から“チーム一丸”をスローガンにしている。しかし、日本ラグビーチームのスローガンは、ちょっと重みが違うようだ。(何かで読んだのだが)あの“笑わない男”で人気者になった稲垣啓太選手の話によると「ワンチームとは言葉だけでなく“過程や精神”が何より大事。海外選手が多かった日本代表は地獄のようなハードワーク(猛練習)と、日本の歴史や文化を学び、チーム全員が“日本魂”になったことだ」――翁、この“日本魂”が気に入った。“日本魂”こそが2019年の“最重要語大賞”であり2020年から先の、日本人の在るべき姿へのメッセージである(と思うのである)。

日本ラグビーチームから嬉しいプレゼント(“日本魂”)を貰った2019年が間もなく幕を閉じる。今年もまた友人知人、読者への感謝と、明くる年の各位のご健勝、そして令和の世の安寧を心からお祈りして2019年の筆納めとする・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

また、一つの星が消えてしまった

赤い国の一体一路として重要な部分を占めるパキスタンとアフガニスタンの間を流れるクナール川。この川の水から水路を引いて荒れ果てた田畑を緑に変えた一人の医師、中村哲氏の事はTVでもだいぶ放送されていたので今更説明するまでもないだろう。
彼が銃弾に倒れた事を聞いた時は残念な気持ちと怒りの気持で一杯になったと同時に
思い出されたのが八田興一氏。時代は日本が台湾を統治していた時代に遡るが彼も台湾にダムを作り給排水路を作りたくさんの農民と人々の生活を支えた。こんな偉人がいた事を数年前まで知らなかった。学生の頃、歴史の時間はつまらなくて居眠りをしていた私だがこういう人物がいた事や日本の正しい歴史や世界から見た日本史をきちんと教えてくれる先生がいたらもっと熱心に勉強していたのにと思ったりする。
先日、八田興一氏の事を台湾人に聞いてみたら知っていた。何故か戦後教育によって
日本の伝統文化や日本人が日本人である事を誇りに思える人物や出来事が抹殺されてしまっている事は遺憾だ。海外に住んだ事のある人はいかに日本という国が愛され好かれているかを知っていると思う。この秋に日本に帰って旅行している時にたまたま会話した海外からの旅行者はドイツ人、イギリス人、オーストラリア人、インド人、アメリカ人、タイ人と様々な国からの人だった。“どうして日本の国を選んだの?“と聞くと”日本の文化や食が好きとか、安全で人が親切だからとか、自然が素晴らしいとか清潔だからとか嬉しい限りだ。どこかの国が国策として送り込んでくる団体旅行客とは違って全て自分で調べて来た個人の旅行客だった。いずれもネットからの情報や日本に行った友人からの情報で旅行先を日本に決めたらしい。その都度、私は“日本を選んでくれてありがとう。また来てね”と言った。台湾で今も尊敬され慕われている八田興一氏の像が壊された事件の記憶もまだ新しい。明らかに日本人を妬み日本の評判を貶めたい組織が国際的にも日本国内でも暗躍し活動している事は、徐々に多くの人に知られるようになってきた。それにしても海外で活躍しながら歴史に埋もれていった私達の先人達は、まだまだいるのだろうと思う。敗戦後の自虐史観で素晴らしい事をしても日本人は自慢する国民性では、ないので人々に知られずひっそりと亡くなっていった人もいるのだろうと思う。余所の国の為にその国の土になっていった日本人の存在が世界中に散らばっているのでは、、、と。そういう日本人を見てきた生き証人が今、存在しているとしたら、そういう事を後世の為にも記録に残して欲しいと願うばかりだ。 

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

「明日へ架ける橋・・・平和から令和へ」

東京下町は佃の、樹齢300年ともいわれる銀杏の木が、師走にしては暖かな陽を浴びて輝いている。この樹(き)の下で自分の家族や衆(島の住人)を守ってきた人々もいれば、この樹(き)を伝え聞いて眺めに、または拝みに来た人々も、そして、その樹(き)のことは何も知らずして屋根の上から眺めている人々もいる。この樹は人の戦いも平和も、黄金の時代もそうでない時代も、共にみてきたのだなと、そんな銀杏の風に、強き命を感じる、2019年もあと数日というところ。

12月25日、懐かしい人生の先輩から、ひとつのeカードを受信した。“ハッピークリスマス”、今は亡きジョン・レノンの詩(うた)。サンクスギビングを過ぎたら、世界中のどこでも流れているこの曲。誰の耳にもクリスマスのこの時期に聞きなれたメロディかもしれず、私もその一人。そして、この歌詞を、心に沁みるまで、読んだり聴いたりしたのは遠い昔、そう、若かりし若かりし遠い昔のこと。そして、今、改めて心傾け聴いてみる、心の奥深く響くもの、希望ある平和への祈りを感じ涙する。この歌は、クリスマスにも年の瀬にも、そして人生の折り返し地点に立つ私たちに贈られた素晴らしいものだと、私は思う。ここに歌詞を添付してシェアしてみたい。

Happy Xmas(War is over)
作詞:John Lennon 作曲:Yoko Ono
Happy Xmas Kyoko
Happy Xmas Julian

So this is Xmas
And what have you done
Another year over
And a new one just begun
And so this is Xmas
I hope you have fun
The near and the dear one
The old and the young

A very Merry Xmas
And a happy New Year
Let's hope it's a good one
Without any fear

And so this is Xmas (war is over)
For weak and for strong (if you want it)
For rich and the poor ones (war is over)
The world is so wrong (now)

And so happy Xmas (war is over)
For black and for white (if you want it)
For yellow and red ones (war is over)
Let's stop all the fight (now)

A very Merry Xmas
And a happy New Year
Let's hope it's a good one
Without any fear

And so this is Xmas (war is over)
And what have we done (if you want it)
Another year over (war is over)
A new one just begun (now)

And so happy Xmas (war is over)
We hope you have fun (if you want it)
The near and the dear one (war is over)
The old and the young (now)

A very Merry Xmas
And a happy New Year
Let's hope it's a good one
Without any fear

War is over, if you want it
War is over now
Happy Xmas

ところで、この歌の初めに呼びかけられている二人の名前Kyokoは、Yokoと前夫との娘、JulianはJohnと前妻との息子であるとは有名な話。この”Happy Xmas”は、今、手を取りあえる誰かとのクリスマスだけではなく、今はもう会わない、会うことのかなわない誰かへも贈るもの、今この世界に居る人へも、遠くへ逝ってしまったあの人へも。

さて、冒頭に紹介した銀杏の木も、明日は北風に乗って葉を散らすだろう。次の季の節、実をつけるために。そしてまた色々な人がこの木の下に来ては散らされるだろう、それぞれの帰るところへ。生きるって、生き抜くって、そんな出会いの繰り返し、無駄なことは何一つないものなのだと、沸き上がる力を覚える。その力を祈りに代えていける勇気を備えて生きたいものだ。時代は昭和から令和へと繋げられた今、私も何かを繋げる今日でありたいと願う。心の平和も世界の平和もとこしなえに、と。来年はトシオンナ、いつかは迎える還暦(笑い)っと呟く、さくらの独り言。

 

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

Amazon Music Unlimitedでジャズを楽しんでいます。
Echo Dotはいろんなことができてとても楽しいのですが音に関してはちょっと残念なことがあります。音量を上げるとスピーカーが小さいせいで低音が歪んでしまうことです。
これを解消するにはいくつか方法があります。
@MarantzのプレーヤーをAir PlayでAmazon Music Unlimitedの曲を演奏させる。この場合はEcho Dotは要りません。
AEcho Dotのライン出力を有線(ピンジャック-RCAケーブル)でオーディオコンポのAUX端子に接続する。
BBluetoothのスピーカーをEcho Dotのデバイスとして使う。

@はもう実際にやっています。Aも試しました。良い音で聴けます。
今日はEduardo Blancoの渋いトランペットを聴きながら雑貨屋を編集しています。Eduardo Blancoはアルゼンチン出身でオランダで活躍しているトランぺッターです。こまめに探せば素晴らしいアーティスト、アルバムに出会えます。ずっと聴いていられるアルバムです。

"Childhood Memories"    Eduardo Blanco

01-Larambebere's Message
02-The Lamp Is Low
03-Antigua
04-For Eternity
05-Childhood Memories
06-Blues For You
07-King Solomon & Princess Isabella

Eduardo Blanco(tp)
Dirk Balthaus(p)
Jean – Louis Rassinfosse(b)
Rene De Hilster(ds)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

先日、私がよく利用する近所の薬局に行ったら薬を買っている人がいました。会話を聞いているとそれは中国語でした。薬を手渡す時、薬局の方がiPadに薬の使い方を日本語で話して中国語に翻訳してもらってその人たちに伝えていました。すぐ近く のホテルには多くの外国人が宿泊しているのでよく薬局に来るので対応にせまられたのようです。さすがですね。

郵政グループ幹部の辞任会見、辞めたら責任から逃れられるという阿呆な考えにはあきれて言葉がありません。辞任して逃げた政治家(政治屋)と同じですね。悪い体質の郵政グループ、社員が可哀想です。

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雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1233

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com