weekly


1232号

No.1232     Ryo Onishi              12/22/2019

 weekly
LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
 
雑貨屋のひとり言

かんぽ生命保険の不正販売問題で謝罪会見を観ましたが、社長は事の重大さを理解していないのではないかと思えるようなわけのわからない答弁に呆れました。そうとうズレていると感じたのは私だけではないと思います。こんなことになるまで放置していた経営陣の責任は重大です。高齢者を食い物にした詐欺集団と呼ばれても仕方ありません。被害に遭った顧客の怒りや不安はものすごく大きいと思います。そして真面目にやってきた社員はもっと情けない気持ちだと思います。信用が最も大事な商品を扱う会社がこういうことをやってしまっては信頼回復は無理かもしれません。《R.O.》

 

河合将介さんのコーナー 

休止中です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

納豆にネギが入らぬ妻の留守

綴蓋で炊いたご飯がやはりいい

女房のへのへのもへの眉が好き

二人三脚やっと揃ってきた夫婦

ほどほどの欲で夫婦が丸くいる 


( ニュースひとりよがり )

「更迭」
事前に知らせてくれないと困る −鈴木総務次官

「COP25にて」
気が合いますなあ −アメリカ、中国

「活動を当面休止」
私も歳をとりました −17歳ザギトワ 
 

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(605)「高齢者運転免許証更新のための認知機能検査」

近年、高齢者による自動車事故の増加に伴い「免許証の自主返納」が増えて来たようだ。警察庁によれば2018年の自主返納は42万1,190件で“75歳以上”の割合はほぼ70%にまで上昇した。警察庁では「自主返納者は今後も増えるだろう」と予想している。そんな傾向の中で翁は、2017年11月に“愛車との別れ”をしたのに以後も免許証は持っている。何故なら、翁の生活の中で(時々だがレンタカーや友人の車を借りて)どうしても運転しなければならない状況が生じるからだ。勿論、運転人生で“これ以上の安全運転はしたことがない”くらい安全運転を心掛けている。そして現在の免許証の期限が切れる来年の誕生日を前に、また“更新手続き“に入った。”更新手続き”と言っても2017年3月の道交法改正によって75歳以上のドライバーは「高齢者講習」の前に「認知機能検査」を受けなければならない。つまり更新のためには2回足を運ばなければならないのだ。健康・正常を自慢している翁は、個人的には“実に面倒臭い”ことだが、社会的現象を考えれば“為すべき”当然の法改正である。“面倒臭い”けれどもその「認知機能検査」を受けることによって翁の“正常自慢”が(どの程度)本物かどうかを確認する機会にもなる・・・そんなことを考えながら、先日、某自動車教習所で「認知機能検査」を受けた。

「認知機能検査」は「時間の見当識」、「手がかり再生」、それに「時間描写」の3つが主題だ。これらの主題に入る前に――名前・生年月日・性別を記入、次の問い「週に1回以上運転」「月に2回ていど運転」「2,3ヶ月に1回ていど運転」「ほとんど運転しない」のいずれかを回答する。そして――

「時間の見当識」――検査当日の年月日、曜日、及び時間を回答する(時計やスマホを見ることは出来ない)。バカバカしいと思うのだが、こんな“試験”みたいな雰囲気だと一瞬「あれ?今年は何年?今日は何日?何曜日?今、何時頃?」が分からなくなる人もいる。天井を仰ぐ人、キョロキョロする人、頭を抱える人・・・翁も(たまにだが)「あれ?今日は何日だっけ?」を自問することがあるが、今日は幸い、すんなり回答した。

「手がかり再生」――これはかなり厄介だ。異なるイラストを16画見せられる。それらを記憶し、“余計な課題”をさせられた後、16枚のイラストを思い出し回答する。“余計な課題”とは、沢山の数字が書かれた表が渡され、指導員が指示した数字に斜線を引く。たったそれだけのことだ。これは認知機能検査には関係ない、と翁は思うのだが、さきほどの「手がかり再生」の16枚のイラストを幾つ思い出せるかの“時間稼ぎ”だ(時間経過によって、少し前の記憶(何が描かれていたか)をどのていど思い起こせるかの検査)。「認知機能検査」の中では、この「手がかり再生」が一番の難題。だが“助け舟”も用意されている。もう一度回答出来るためのヒントが与えられる。示されるヒントは「戦いの武器」「楽器」「体の一部」「電気製品」「昆虫」「動物」「野菜」「果物」「台所用品」「文房具」「乗り物」「衣類」「鳥」「花」「「大工道具」「家具」の16点だ。これなら多少記憶力が衰えている人でも半分(8点)以上は取れるだろう。翁自身の自己採点はかなり良かった。

「時計描写」――用紙に時計の文字盤を描き、更に、その文字盤に指定された時刻を表す針を描く。簡単なようだが、うっかりすると短い針(何時)と長い針(何分)を間違える。
翁も一瞬迷ったが、どうにか(下手くそな)絵を描くことが出来た。

さて、検査が終わると採点が行なわれ、その点数に応じて「記憶力・判断力が低くなっている(認知症のおそれがある)、「記憶力・判断力が<少し>低くなっている(<少し>認知症のおそれがある)、「記憶力・判断力に心配がない(認知症のおそれがない)」との3段階の判定が行なわれる。検査結果については、その場で通知されるが、後日通知もある。検査結果「認知症のおそれがある」と判定された場合は、警察から連絡があり、再度適性検査(専門医による診断)を受け、または医師の診断書を提出することになる。そして「認知症である」と診断された場合は、運転免許は取り消されることになる。「認知症のおそれがない」と診断されれば、勿論、次のステップ「高齢者講習」を受けることが出来る。翁はすでにその予約(来年2月某日の予約)を済ませた。「<少し>認知症のおそれがある」の場合は、臨時に(条件付きで」「高齢者講習」を受けることが出来るそうだが、翁は(それには該当しないので)詳しくは知らない。

と言う訳で(どうにか)無事に「認知機能検査」を済ませることが出来た。“正常自慢”をしている翁、結果的には“正常評価”を貰ったが、内心“自慢出来る正常性”ではないことを自覚させられた。本題「時間の見当識」に入る前の「週に(月に)何回運転するか」の質問で、翁は(2年前までは毎日運転していたが)“愛車との別れ”以後は、運転の必要が生じた時だけ運転しているので該当する回答欄がない。仕方ないから「月に2回ていど」に○を付けたが、勿論これは正確ではないので多少のうしろめたさを感じた。最初の「時間の見当識」と最後の「時計描写」はすんなり書けたが、一番厄介な「手がかり再生」ではかなり疲労を感じた。つまり、再生(思い出し)に苦労した。実は翁、八十路に入ってから急速に普段の生活の中で“物覚えの悪さ”、“記憶力の減退”を自覚するようになった。
それでも自動車運転は“正常”自慢していた。その自慢(過信)がいかに危険であるかを今回の「認知機能検査」で思い知らされたのだ。

親しい友人が「え?まだ運転するんですか?そろそろ返納しては」と忠告してくれる。年齢的には誰もがそう思うだろう。いかに車(運転)好きの翁でもそう思う“多分、これが最後の更新かも知れない”――そして自身に警告する「“正常運転”に不安を覚えたら(他人に忠告されたら)直ちに免許証を返上せよ」・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

国果(日本を代表する果物)

“昔から日本の家には、たいてい柿の木があったのよ“そう母が言った。確かに今でも東京を離れて田舎の方に行くと其々の家に柿の木があるのを多く見かける。日本の秋の風物詩の一つにもなっていて秋のカレンダーにも柿は登場する。そして収穫した赤い柿を軒下にぶら下げて干し柿を作っている様子は何とも可愛らしく絵になる。最近、この柿が日本を代表する果物になっているという事を知った。俳人の正岡子規が詠んだ”柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺“は10月26日だった事から柿の販売促進として、その日が柿の日に選ばれたのだという事も知った。日本には、いろいろな日があるものだ。
日本の柿の歴史を調べてみたら何と縄文のその前から化石でも発見されているくらい古い歴史があるのだそうだ。日本からポルトガルそして欧米に広がっていったらしく学名もそのままKaki(カキ)が使われている。ギリシャ語ではDisopyros(ディオスピロス)Kaki(カキ)神様の食べ物とも呼ばれているくらい人々にとって熟した柿はさぞかし美味だったのだろう。
この秋に日本に帰って食べた柿は、残念ながら、さほど印象に残らなかった。特に東京のマーケットで売られている柿は青いうちに収穫してしまうからなのだろうか、、、逆にLAに戻って食べ頃まで熟した柿を木からもいで食べた方がはるかに美味しかった。

こちらLAは日本から比べると秋が少し遅い。そして一足早く春がやってくる。この11月中旬頃から街も紅葉し始め柿も熟し始める。太陽の日をサンサンと浴びて毎日少しずつ赤く熟していく柿を見るのは楽しい。
現在、私がいる、ここの家には大きな柿の木がある。50年前この家を購入した時に義理の父親が苗木をプレゼントしてくれたそうだ。それが、こんなに大きく育って毎年何百個も実が生り沢山の人を喜ばせている。何て素晴らしい贈り物を選んでくれたのだろうと思う。本当に熟した柿は滋味で美味しい。毎日食べても飽きないし、この採り立ての柿を食べていたら風邪などひかずに冬を越せる感じがする。この家の隣も前の家の庭にも柿の実がたわわに実って今がちょうど食べ頃なのだ。早く採らないと熟れすぎた柿の実がポタッと地面に落ちて庭が汚れて掃除が大変だ。先週は梯子に登って柿を採った。しかしどんなに頑張っても50年近く経った柿の木は空高く隣の塀をまたいで遠くまで枝が伸びて、とても届かない。今週はその柿を収穫するためのツールを用意してもらった。一つは長い棒の先に枝事バッサリ切り落す刃が付いていて紐をひっぱると刃が降りて柿が枝ごと採れるもの。これは棒自体が重く狙いを定めて枝を切るのが難しい。もう一つの方は棒の先に熊手型のバスケットが付いているもの。一つ一つ採るので時間がかかるけれど、慣れてくると早いペースで採れる。やりだしたら面白くなって夢中で100個ぐらい収穫した。途中、熟れた柿がべチャッと落ちてきて何度か直撃されたけれど美味しいものを食べるための努力は惜しまない。“もう、その辺でいいわよ。危ないから降りてきて。もう、後は鳥の餌にしたらいいわよ“と言うハウスオーナーの言葉に”あと、もう少し、もうちょっと、あのあたりの赤いのを“と言いながら欲張ってたくさんの柿を収穫した。収穫した柿は洗って皮を剥き平たく切り5段になっているトレイに並べ乾燥機に入れ2日ほど低温で乾かす。そうすると美味しい干し柿が出来長持する。
冬の保存食として干し柿にする事も昔からの知恵だったのだな〜と。そんな柿の栄養価を改めて調べてみるとビタミンCはもとより、ビタミンA,K,B1,B2,カロチン、リコピンなど抗酸化パワーも強くそしてタンニン系が入っているポリフェノールは二日酔い防止にもいいそうだ。年末のホリデーシーズンに抗酸化パワーに溢れている柿をお伴にお酒を楽しむのも良さそうだ。お酒のおつまみとして春菊と柿の白和えのレシピを見て作りたくなってしまった。干し柿にクリームチーズも合いそうだ。今後、国果としての柿を見直してみるチャンスになりそうだ。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

AmazonのAIスピーカー、Echo Dot を楽しく有意義に使っています。音楽以外でもいろんなことを試しています。Echo Dotにダジャレをリクエストしたら真面目に応えてくれます。出来はもう一つのものが多いですがたまに笑えるものもあります。音楽を聴くことに関してはかなり満足度が高いと思います。
Amazon Music Unlimitedで6500万曲が聴き放題でどんな曲でも聴くことができます。
当たり前のことですがEcho Dotが私の聴きたい曲を流してくれるわけではないので自分でリクエストする必要があります。ピンポイントで自分の好きな曲を聴きたい場合は少し工夫が必要です。iPhoneかiPadであらかじめ聴きたいアルバムを見つけておき、それらをEcho Dotで演奏させれば確実に聴くことができます。素敵なアルバムを見つけるための探し方がキーになりますが、SNSやブログに書かれているジャズの紹介記事を参考にできます。あまり知られていないアーティストやマイナーな曲がみつかるからです。雑貨屋のこのコーナーも参考にしていただきたいと思います。
Amazon Music Unlimitedのお陰でジャズの幅がぐっと広がり新たな世界が開けました。
スポーツジムでも館内はクリスマスの曲がずっと流れています。
今週は私が好きなアーティストで日本でも人気のあるTed Rosenthal Trioのクリスマスアルバムを紹介します。お馴染みのクリスマスナンバーが聴けます。ベースを担当しているのは植田典子です。


"Wonderland"    Ted Rosenthal Trio

01. Winter Wonderland
02. Silent Night
03. Angels We Have Heard On High
04. The Christmas Song
05. Dance of the Reed Flutes
06. Greensleeves
07. Santa Claus Is Coming to Town
08. Have Yourself a Merry Little Christmas
09. Sleigh Ride
10. Let It Snow
11. Snowscape

Ted Rosenthal (p)
Noriko Ueda (b)
Tim Horner (ds)


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

金曜日の22時からNHKで放映されていたドラマ「ジコチョー」を毎週観ていました。松雪泰子が演じる天才工学者が毎回さまざまな事故を第三者の目で調べる「事故調査委員会」に招かれ、真相追及に挑むドラマです。2週連続の最終回は高齢者の自動車事故の真因を見つけるとても興味深い内容でした。人はいろんな場面で失敗します。その真の原因をきちっと追究し良くしていくのが得意な日本だったはずですがいつのまにかそれが弱くなっているような気がします。残念ながら日本が世界の中で取り残されていっているのがその表れではないかと危惧しています。

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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1232

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com