インソールを作ってみた!
“貴方の足は外反母趾+やや偏平足ですね”と母の整形外科の先生に言われた。実はLAの友人で去年と今年米国で外反母趾の手術を片方ずつした友人がいる。最低3〜4ヶ月は仕事を休まなくてはならないそうで毎日の生活を看護婦の友人にヘルプしてもらっているそうだ。“貴方も事前に準備した方がいいわよ”と脅かされて実際に痛みが出てからでは困るので事前に調べて先生に相談してみようと予約をとった。
私のクライアントさんも親指が隣の指に乗っかってしまっている人や浮き指といって5本の指が地に着いていない人もいる。体のバランスが悪ければ、それだけ転倒する危険も多くなる。今後、元気で歩き続ける事が出来るように今からしっかり予防をしなければと初めて整形外科を訪れたのだ。米国は足専門のドクターが多いけれど日本では最近になって始めて東京に足専門の病院が出来たと聞いた。今回、整形外科でまずは足のレントゲンを横からと真上から撮った。整形外科を訪れる数日前にも東急ハンズで足の計測機器で足の状態を調べてもらったら後ろに力が入っていて指が着いていないのがわかった。外反母趾もあるのでインソールを靴に入れたり3本指のソックスでバランスをとるのがいいと説明してくれた。その事によって使っていない筋肉を鍛えて元の足の状態に戻してあげるのがいいのだと元整体師だったという販売員の人が熱心に説明してくれた。それで試しに3本指のソックスを買ってみた。そのソックスを整形外科の先生に見せると自分も5本指以外のソックスは見た事がないと、その3本指のソックスを手に取りふんふんと頷いていた。それにしても昔、西洋文化が入る前の日本人には、ここまで外反母趾の人は多くなかったと言う。今まで下駄や足袋を履く生活が長く家の中では履物を脱ぐ生活をしていたので足ものびのびしていたのだろう。西洋文化が入ってきてから日本人の足の形は変化したようだ。そう言えば私のクライアントさんのお父さんも外反母趾でニューヨークに住んでいた頃は新しい靴を購入する度に親指の付け根が当たる所を丸く切っていたそうだ。カリフォルニアと違って雨も多いニューヨークでは大変だったと思う。
私も昔は足に合わないハイヒールを我慢して履いていた時期もあった。後天的な理由もあるかもしれないけれど、その人の骨格から外反母趾になりやすいDNAを引き継ぐ人もいるらしい。私は、その両方だと思う。今、思い出すと祖母の足もそうだった。祖母の靴は餃子みたいにギャザーがよった丸っこい靴ばかりで子供だった私は趣味の悪い靴だな〜ぐらいにしか思っていなかった。そして父が亡くなった時に初めて、まじまじ父の素足を見た時に驚いた。やはり父の足も外反母趾だったのだ。
残念ながら私も、かっこいいパンプスやハイヒールを履けるような足では無いのだ。
おまけにサイズが小さくて米国では、殆ど合う靴が見つからない。それで、いつも米国では靴屋の前は素通りしていた。最近になってスケッチャーのスニーカーだけは合うものが多少ある事がわかった。
そんなわけで、病院で靴の中に入れるインソールを作る事にした。これ以上外反母趾を進ませない予防が必要なのだ。それにしてもインソールを作る時に測定してくれた先生も整形外科の先生も手術は勧めなかったし、その必要は無いだろうと言われた。
これが米国だったら、すぐに手術をしましょうと言われると思う。
手術後の合併症の可能性もあるしリハビリもあり時間もお金もかかる。医療に対しての考え方も保険も大きく違う。
やはり、自分が日本人であるという事も要因だけれど日本での治療は安心感がある。
さて、今週には病院で作ったインソールが出来てくる。どんな効用があるか楽しみだ。
茶子 スパイス研究家 |