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1221号

No.1221     Ryo Onishi              10/6/2019

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雑貨屋のひとり言

先週は台風18号の動きと天気が気になる一週間でした。孫たちの幼稚園の運動会が土曜日に予定されていたからです。一昨年は雨が降る中で、昨年は台風が通過したばかりの小雨の降る天気の中で開催され悪いイメージでした。昨日はそんなイメージを払しょくする素晴らしい天気に恵まれました。今回はKちゃんの幼稚園児最後の運動会だったのでとても良かったです。そして運動会といえばなんと言っても楽しみは、会場で食べるお弁当ですが、4人の孫と一緒に食べることができとても楽しい思い出になりました。天気が良すぎて露出していた腕が日焼けしましたが秋らしさを味わうことができた一日になりました。《R.O.》

 

河合将介さんのコーナー 

休止中です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

方円の水も怒らせると津波

フクシマで懲りずさせてる再稼働

想定外まだ原子炉にありそうな

天災人災 天使も人手不足とか

犯行声明誇らしく読むこれも人


( ニュースひとりよがり )

「下支えに万全の対策」
内閣支持率のですか −景気

「マスク禁止条例」
ゆくゆくは三猿条例を −香港政府

「菓子折りの底に金貨」
使用期限はマスコミにばれるまで −森山元助役
 

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(594)「秋の夜長“神話の世界”へ」

10月1日にスーパーへ行った。数県産の林檎や梨、柿、葡萄、栗など秋の果物が陳列棚にズラリ。まず大好物の柿と林檎(いずれも大きめを2個ずつ)を籠に入れた。値段は出始めのせいか多少は高めのように思えたが“秋を食べたい”一心で値段表は気にしなかった。スーパーの雰囲気だけで実りの秋、食欲の秋を実感する。とは言え次から次とやって来た台風・豪雨の影響で野菜や果物、花卉は勿論のこと、他の農作物の被害の大きさは計り知れない。そのことによって小売価格(消費者価格)が多少上がっても、農家の損害に比べれば文句を言うどころではない。むしろ被災地の農産品を積極的に購入(消費)することが、間接的ではあるが被害農家への“お見舞い”になるのでは、と考える。

さて、10月は(ご承知のように)別名『神無月』。由来本によると「全国八百万の神様が、一部の留守神様を残して『出雲大社』(主祭神=大国主命)に集まり(1か月間)会議を行なう。だから全国的に本神様がいなくなるので『神無月』(かんなづき)と呼ばれるようになった」と言う。しかし神様が集まる出雲の国だけは10月を『神在月』(かみありづき)と呼ぶ。では何故、全国八百万の神様が『出雲大社』に集まるのか。集まって何を語り合うのか、“秋の夜長”今宵(今号)は皆さんを『神話の世界』へ誘(いざな)うことにする。

翁は中学1年の時、神話に魅かれ『古事記』を読んだことがあるが、登場する神々のお名前や繋がり、事象などが難しくて中学生の頭では消化しきれず、また神々生誕の仕方が(ここに具体的に記すのも吐き気を催すほど)汚くて「そんな生まれ方をした神々を崇めるのは御免だ」とばかり途中で『古事記』から離れ、一時期、神様を敬遠した時があった。しかし小学6年から始めていた柔道の自主練習(朝稽古)の場所が近くの神社の境内(巨木に自転車のチューブを結わいて背負い投げの練習)だったので、いつの間にか(その神社の)宮司と仲良くなり、いろいろ教えを頂くようになって、改めて(天照大神を頂点とする)神々の系図や皇室(天皇家)の系図に興味を持つようになった。とは言え翁は神道学者ではないので正確な説明は出来ないが『出雲大社』の主祭神・大国主命(オオクニヌシノミコト)を語る上で、極めて簡単に神々と皇室の系統を整理してみることにする。

天照大神が日本神話の主神であり皇室の先祖(皇祖神)であることはご承知の通り。その天照大神の命を受けて高天原(神々が住む世界)から葦原中国(あしはらのなかつくに=下界=人間が住む世界)に降り立った(天孫降臨)神様は瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)で、天照大神の孫に当たる。瓊瓊杵尊の子に火照命(ホデリノミコト=海幸彦)と火遠理命(ホオリノミコト=山幸彦)がおり、火遠理命と豊玉比売(トヨタマヒメ)の間に生まれたのが鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)。鵜草葺不合命と玉依比売(タマヨリヒメ)のお子が日本初代天皇・神武天皇である。したがって神武天皇は天照大神から数えて6代目の神様ということになる。

一方、大国主命の先祖は、天照大神の弟・素戔嗚尊(スサノオノミコト)である。素戔嗚尊は、かなりの暴れん坊神様だったと言う。ある時、天照大神の怒りが爆発して天照大神は天の岩屋(天岩戸とも言う)へお隠れになる。そして弟神・素戔嗚尊を高天原から追放し、出雲へ追いやる。素戔嗚尊の武勇伝“八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治”は有名な神話。大国主命は素戔嗚尊の子と言う説と6世孫と言う説があるが、子と6代も下がった孫とでは時代差が開き過ぎるので、とりあえず本稿では素戔嗚尊の“末裔”としておく。

大国主命は幾つかの別名を持っていたが、素戔嗚尊に見込まれて「出雲の国を平定、安定させるのはお前しかいない。地上世界の最高の支配者となる上は、名を“大国主”と改めよ」と命じられた。大国主命は(素戔嗚尊の期待通り)出雲の国を立派に造り上げ、国造りの神と呼ばれるようになった。そのほか大国主命は農業・商業・医療・幽冥(ゆうめい=死後の世界)の神、そして“縁結びの神”(男女の縁ばかりでなく広く人と人との根本的な縁を結ぶ神)という神格(神としての地位)を築き上げた。また、慈悲の心を持つ優しい神様としても知られ“因幡の白兎”伝説は有名である。

そこで、全国八百万の神々が、何故10月に出雲大社に集まり、何を語り合うのか、と言う素朴な疑問だが(素朴に考えると)10月は実りの秋、豊かな農作物が全国に潤いを与え、比較的平穏な月であるところから神様も安心して鎮座する社(やしろ)を離れることが出来る(これは翁の勝手な想像)。『日本書紀』によると、大国主命には沢山のお子がいて、子や孫、そのまた子孫の神々が全国各地を治めている。神々の祖・大国主命が『出雲神社』に祀られているので末裔の神々が年に1度『出雲大社』にやってきて祖に挨拶をする。この『神無月』(出雲では『神在月』)の伝承は、平安時代後期の「奥義抄」(おうぎしょう)と言う歌学書のほか多くの資料に記されているそうなので、神々の出雲詣では、飛鳥時代(574年〜708年)にはすでに行なわれていたのでは、と翁は想像する。そして会議の内容は――(物の本によると)人の運命や縁(誰と誰を結婚させようか)などのほか来年の天候、農作業、商売繁盛、病気予防、酒造りの出来ばえ、などを話し合うそうだ。

ところで、神道の最高神と言えば天照大神なのに八百万の神々は(伊勢ではなく)何故、出雲に集まるのか――天照大神と大国主命の“国譲り”の際に取り決めがあったと言う。その取り決めとは「天照大神の子孫(すなわち天皇)に地上の統治権を譲り、代わりに “顕世(うつしよ=目に見える人間世界)”と“幽顕(ゆうけん=目に見えない死後の世界)”は 出雲の国の最高神・大国主命が治める」と言う決め事があったと『日本書紀』に記されているそうだ。ともあれ“神々の話”は複雑過ぎて、翁の理解度では果たして今宵(今号)の“神話の世界”の内容が正確かどうか甚だ不安だが・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

里芋

お正月のシーズンになると米国に住む日系人の人達は今の日本人以上にお正月料理をしっかり作る人が多い。私の知る日系人ファミリーは、少なくとも、お雑煮や煮物ぐらいは毎年、用意する。その時に登場するのが里芋。こちらではタロ芋とも呼ばれている。
知り合いの日系人でこの里芋に、とてもこだわっている人がいる。何故なら病気をしてからこの里芋の持つ成分がとても彼の回復を助けたという事なのだ。
里芋の栄養価を調べてみるとカリウムやガラクタン、ムチン、B6、モリブデンなどの栄養価があって素晴らしい食品なのだ。

美味しい日本産もしくは米国産の里芋が食べたくて探していたら、ある時、スプラウトマーケットでコスタリカ産の里芋を見つけた。試しに買ってみたら自然な甘さがあり美味だった。ただ里芋の入荷は不定期で、最近は殆ど見かけない。里芋のルーツは東アジアで日本には縄文時代の頃から食べられていたそうだ。そんな里芋はアメリカではあまり知られていない類の芋だろうし、どうやって料理するかも知らないのだろう。だから店で仕入れても、あまり買う人は多くないのだろうと思う。
里芋にこだわっている、その友人は昔グロッサリーストアーを経営していた事がある。その彼が中国産の野菜だけは絶対買わないと避けている。
ただ、残念な事に、こちらLAの日系マーケットで売られている里芋の殆どが中国産なのだ。以前、米国産の里芋も見かけたけれどあまり質の良くないものだった。ラッキーな事に私の場合は食材をいつも様々なマーケットで見るチャンスがあるので、どのマーケットにどこ産の何が売っていて、どこのものが美味しいとか比較する事が出来る。最近、PVにあるラルフマーケットで、またコスタリカ産の里芋を見つけた。手に取ってみると土地が肥沃なのか丸まるとして元気そうに育った里芋だった。早速スチームして皮をむいて一口そのままで食べたら自然な甘みがあってホクホクしてとても美味しかった。
里芋にこだわっている友人に連絡をしたら、すぐにメールの返信があった。
何の味付けをしなくても、少しだけパラリと塩をふってもいい。私は柚子味噌を出来立ての里芋に付けて食べてみた。薄く切って片栗粉を付けてフライにしても美味しいらしい。
昔からおめでたい時に料理され郷土料理としても愛されてきたらしい。
実りの季節、収穫の季節の秋。暑かった夏も終わり来週末は秋たけなわの日本へ出発だ。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

幼稚園の運動会は近所の小学校で行われました。私は朝6時半に行き、並びました。気温も20度くらいしかなく少し肌寒く感じながら待ちました。暇だったので持って行ったウォークマンでジャズを聴いていました。最初に聴こえてきたのはEddie HigginsのアルバムでA Lovely Way To Spend An Eveningでした。耳心地がよかったこのアルバムを紹介することにしました。やはりEddie Higgins は安心して聴けると思いました。


"A Lovely Way To Spend An Evening"    Eddie Higgins Trio

01-I Could Write A Book
02-Guess I'll Hang My Tears Out To Dry
03-April In Paris
04-Polka Dots And Moonbeams
05-A Lovely Way To Spend An Evening
06-Gentle Rain
07-I Get A Kick Out Of You
08-Serenade In Blue
09-Why Was I Born
10-Come Rain Or Come Shine
11-The Way You Look Tonight
12-Moonlight Serenade
13-It Might As Well Be Spring



ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

最近、ヨガクラスでは『戦士のポーズ』を取り入れることが多くなっています。このポーズは骨盤を正面を向けたまま足を大きく前後に開き、後ろの足のかかとはあげたまま重心を下げることでふくらはぎから太ももとお尻の筋肉を鍛えるものです。太ももからお尻にかけて身体の中で大きな筋肉を鍛えることで代謝が良くなります。その状態で両手を上に挙げたポーズをとると身体が不安定になりますが体感が鍛えられます。ポーズにばかり気を取られていると呼吸が止まるので、ゆったり呼吸することが大切です。このポーズを取れているときは身体が充実していてとても嬉しく感じられます。

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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1221

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com