ペルセウス流星群
8月11日、日本では何年か前に海の日に続いて山の日になった。
そして私が地球上に誕生した日でもある。
アウトドア好きの友人が山でお誕生日を祝ってくれると言うので8月11日の日曜日に出かける事になった。
近くのパロスバーデスの山には仕事でも私用でも度々行く機会はあっても、なかなか遠くまで出かける事はなくってしまった。
そこで、ちょうどペルセウス流星群も到来の時期だったので星の観測に人気スポットでもあるフレージャーパークにあるマウントピノに出かけてみようという事になった。
ちょうどサウスベイから約2時間前後で行け日帰りで自然を満喫出来る手軽な場所だ。
昔、ネイティブインディアンのグループと大地や海を癒し浄化するセレモニーを行っている不思議なおじさんがいた。ネイティブインディアンの儀式が終わると、そのおじさんは静かに祝詞をあげていた。
好奇心が強い私は何度かそのセレモニーに友人達と参加した。
その一つがマウントピノの頂上に、こんもりとした小さめの岩の山がある。すぐに登れるような岩山なのだけれど、そこにポツンと岩山があるのが何か不思議な感じがした。
初めて出かけた時に、そのおじさんは、その岩山を遠くから眺めた途端にあそこに龍神様がおられると言った。そして、そこに皆で行って手を合わせた。
おじさんは、持ってきた水を少しずつまんべんなく岩山の回りにかけて祝詞をあげた。
”本当かな〜 ”と半信半疑でその様子を眺めていたら急に雲がモクモク出てきて雲の形が龍になって表れた。
そして間もなく太陽の周りに虹が出た。何というタイミングだろう。
超常現象に遭遇したかのようにワクワクした事を覚えている。
あの岩の山は、今でもあるのだろうかと行ってみたら同じように静かにひっそりと佇んでいた。あれから10年ぐらいたったろうか、、、、
近くのキャンプ場の回りを歩いているとトンボが飛んでいた。山の秋は一足先にやってくる。もう、花も枯れて何も無いと思ったら、まだ少し夏の花が残っていた。回りを探索して日が暮れるのを待っていると一台一台車が去って夜の9時になる頃は最後の3台だけになってしまった。
どうして今日はこんなに人が少ないのだろうと思ったら満月の月明かりが眩しいくらいで今夜は流れ星は殆ど夜明けぐらいまで見えないらしいと聞いた。
どうりでスターピープルの人達がいない、はずだ。
目には見えないけれど、あの空のずっと上の方では今年もピュンピュンペルセウス流星群が流れているのだろうと想像しながら夜の10時ぐらいには退散する事にした。
実際に流れ星は一つも見えなかったけれど、やっぱり時々満天の星を仰ぎ見りボーっと過ごす時間は至福の時だ。
茶子 スパイス研究家 |